ちかマムと愉快な娘たち

ちかマムと愉快な娘たち

立会い出産


こんなんじゃあいつ生まれるかわからない。
先生も動いていい陣痛がくるようにって言ってたし・・・動いていいんだよね?
歩き回る回る回る・・・う~ん猫の出産前じゃああるまいし。
一人でぼけてみた。むなしい・・・・・

「ちかマムさ~ん、内診しますね~」

「あら?六センチ開いてる。しかも子供がすごく降りてるわ。分娩室にきて」

え?まだ陣痛ないんですけど。歩いたらなんとなくお腹はいたいけど。

「もう、歩かないで!いつ破水するかわからないわ!」

分娩台に寝る。点滴を一応うける。痛みはない。ひまだ。
私は一番いい分娩台に寝かされているのに、私の横の二つの分娩台に初産婦さんが
来て内診しては部屋に戻されてる。わたしより先に入院した人たちらしい。
「う~~ん。ふ~ふ~・・・いたい~~~~」と初産婦さん達。
「じゃ、部屋に戻ってください」
「え~~~・・・こんなに痛いのに~~~・・・・」

かわいそうになった。「私場所空けましょうか?」看護婦さんに聞いてみる。
「やめて!あなたは陣痛きてなくてもいいから歩かないで!」

夕方四時過ぎいい陣痛がようやくきた。分娩台から会社の旦那に電話。
「陣痛きたから今日中にうまれるかも♪適当に親たちに連絡頼むわ。」

実はなっちゃんが立会い出産希望。五時半ごろ私の父が連れてきてくれた。
(旦那はまあちゃんときに一度立会いをしたときに卒倒しかけてもう見たくないそうだ)
結局なっちゃんひとりで白衣を着て立ち会うことに。
そのころになるといい陣痛がきていた。
痛みがくると思わず手がグ~になる。「お母さん、手が痛いの?」
いや、違う違う。声にならないがつっこんでみた。

そのころになると先生がうれしそうにやってきた。二つ向こうの分娩台には前の日から入ってる初産婦さん。
「どっちもいっしょの開きようだけどこっちのが早いだろうね~」
私の方をみた。競争・・・ちゃうちゃう。
先生はなおもおっしゃった。
「子供さんがいるとお母さん静かでいいな~」
っておい!!!!いや、そのとおりですが・・・

「次いきみたくなったらナースコールかけてくださいね~」

いきみたくなった私はナースコールをかけた。その瞬間
「お母さん、おしっこ~。もれる~。」
え~~~~~~~~??????!!!!!!
「ちかマムさんいきみたくなりましたか?」
「私もだけど、娘がおしっこ~~~~~!」
私も何言ってるかわかんないよ~~~!(T▽T)
「え~?私たちお母さんのことだけで精一杯なのよ~。あ、外におじいちゃんいたわよね?」
ナースさん達、なっちゃんを外へ連れて行ってくれてありがとう。

先生が足を固定してくれた。いきんでいい?え?まだ?

なっちゃんがもどってきた。
「あ、娘さん、もどってきた。じゃあ、お母さん、いきんで~」
っておい!なっちゃん待ちやったんかい!(--♯)

う~~~~~~~!!!!!!

一発ででた。

大きな声で泣いている。3170グラム。51センチ。体が小さいって聞いてたけどまあまあじゃん♪

「はでにさけたね。これは前切れたあとだね。やっぱり切れた後は弱いね」
前にみっちゃんを私は3758グラムで生んでいる。そのときのことだ。
縫うのは痛いな~~~~~~~~~~~~~。

「お母さん、妹うんでくれてありがとう。感動したわ」
なっちゃんが言った。う~ん、その言葉だけで疲れが吹き飛ぶわ。
「次は弟おねがいね」
うっっ!どっと疲れが・・・・・


陣痛から一時間半ほどの楽な出産。
旦那はそれから二時間ほどおくれて来ました。
「まだまだっぽい言い方してたけどあれから一時間で生まれてるやないか」
と言ってましたが・・・・・・

後からきて追い抜いた三人の初産婦さん、ごめんなさい。


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