
寺田屋は、江戸時代から続く旅館です。
鳥羽・伏見の戦いで焼けたあと、隣接する場所に当時の
ようすを再現して再建され、現在でも旅館として営業しています。
幕末を代表する史跡のひとつですね。
寺田屋では2つの大きな事件が起きています。
ひとつは1862(文久2)年に起きた、薩摩藩士による同士討ちです。
江戸時代末期、薩摩藩では脱藩して志士として活動する若者が多く、
そのことを快く思っていなかった薩摩藩主島津久光は、
自藩の尊王攘夷派が京都の寺田屋に集結したことを聞いて刺客を送り、
何人かを殺し、何人かを送還しました。
送還された若者の中には、のちの西郷従道や大山巌もいました。

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もうひとつは1866(慶応2)年に起きた、伏見奉行による
坂本龍馬暗殺未遂事件です。
薩長連合を成し遂げた坂本龍馬は、行動を共にしていた
長州藩士、三吉慎蔵とのちに妻となるおりょうを
待たせている伏見の寺田屋へ向かいました。
真夜中に到着し、龍馬と三吉慎蔵が飲み始めたところ、
伏見奉行所の捕吏たちに取り囲まれてしまいました。
龍馬と三吉慎蔵のために布団を敷いてから風呂に入ったおりょうは、
窓から外を見てびっくり。
裸のまま階段を駆け上がって、捕吏たちに囲まれたことを報せました。
乱闘とはなったものの、おりょうの裸の報せのおかげもあって、
龍馬と三吉慎蔵は窮地を脱しています。
おりょうが入った風呂がこれです。
伏見は豊かな地下水が湧き出ることから有名な「酒蔵」が立ち並び、
国内有数の酒どころです。灘の男酒・伏見の女酒と言われるように、
女性を思わせる丸みを帯びた味わいは絶品です。
黄桜カッパカントリー、月桂冠大倉記念館などの有名酒造メーカーの
施設が目白押しです。
いよいよ、伏見稲荷へ
伏見駅で見つけた「うなぎいなり」ってなんだ?
ああ!お稲荷さんに、うなぎが入ってる
「お稲荷さん」と親しまれる伏見稲荷大社は、
全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮。
その歴史は平安遷都よりも古く、和銅4年(711)の
創建と伝わります。
商売繁昌・家内安全のご利益があるとされ、一年を通して
たくさんの参拝者で賑わいます。
海外旅行者からも人気で、「外国人に人気の日本の観光スポット」
としても有名です。
参拝中も、ホント日本語が聞こえてこないのよ(笑)
着物を着た参拝客も多いんだけど、ほとんどが外国人![]()

境内を歩けば至るところで、稲荷大神のお使いである「キツネ」に
出会います。楼門前には阿吽(あうん)の狛犬ならぬ「狛キツネ」が
鎮座し、向かって右は「玉」、左は「鍵」をくわえています。
そんな大人気の伏見稲荷大社の最大の見どころといえば、「千本鳥居」。
朱塗りの鳥居がズラリと連なる光景は、圧巻のひとことです!
これは江戸時代以降に、願いごとが「通るように」または「通った」という
お礼をこめて、鳥居を奉納する習慣が広まったことによるものだとか
1300年の歴史を思えば、まだまだ新しいことのように感じますね。
参拝者の思いがこもった鳥居は、いまでは境内全域に約1万基が並ぶと
いいますから、驚きです!
そのうち呼び名が「万本鳥居」になっちゃうかも![]()

ご覧の通り。透き間なく並んでいるのがよくわかります。
奥社奉拝所や、そのさらに奥の三ツ辻辺りで折り返す人が
多いみたいですが、その先の四ツ辻まで来ました。
夕日がきれい。
実は境内はとても広く、稲荷大神が鎮座した稲荷山全体が
信仰の対象となっています。
標高約233メートル、一周約4キロ、2時間ほど。
有名な「枕草子」を記した清少納言も、参詣したという稲荷山。
ここまで来たら、全制覇を目指します。
頂上にあるのが「一ノ峰上社(いちのみねかみしゃ)」。
「末広大神(すえひろおおかみ)」と称えられる神様を祀り、
「末広がり」だけあって縁起が良く、お参りすると何事も
うまくいきそうです!
お山めぐりの途中には、眼の神様を祀る「眼力社(がんりきしゃ)」や
喉の神様を祀る「おせき社」、無病息災のご利益があるとされる
「薬力社」など、健康にちなんだお社が多くあります。
眼力社のかっこいいキツネの手水(ちょうず)や
「御劔社(みつるぎしゃ)」の刀をモチーフにした
手水もお見逃しなく~。
どっぷり日も暮れて、夜の稲荷参拝になっちゃいました。
灯篭の灯や街路灯の灯でともされた稲荷も趣があって
良かったです。
再び四ツ辻まで戻って来ました。
夜景がきれい
本殿まで戻ってきました。
もう真っ暗。
でも、ライトアップされた桜門もきれいですね
ここで家族と別れて、男衆は祇園に繰り出します。
女衆は、娘の電車に置き忘れた携帯を改修して、ホテルに向かいます。
祇園四条で京阪おりて、四条通を南座前を経由して花見小路へ
風情のある石畳の街並みを抜けて、祇園赤提灯の灯る店へ
友人の案内で 「萬 燕楽(よろずや えんらく)」
さんへ
うまいこと、2Fの窓際の席へ案内されました。
上品で、メニューどれを頂いてもおいしかったよ!
お酒のチョイスも上品だったし!
友人とは、17年ぶりの再会!
もう、そんなにも経つんやね
〆のラーメンは京都ですから、天一ですね!
まあ、ここでも一杯吞んで、話は尽きません。
一光ちゃん、案内と接待ありがとうね!
ホテルは京都駅前。
結局終電も終わったし、歩いて帰りました(笑)