”ゆうきまさみの”非日常的”日常生活”

おまたせぇ~~やっとUp!できましたぁ!
☆♪今、ここで流れているのは、”ウサギのポルカ”  ぶれすおーるさんからお借りしてます。♪☆
2003.01.12.up!

ゆうきまさみの”非日常的”日常生活



ぶんちゃが、作家ゆうきまさみさんに最初にであったと思うのは、
たぶん少年サンデーに連載された
”究極超人あ~る” だったと思う。
それでその後、ず~っとアニメパロディや
楽屋落ちネタの好きなギャグ漫画家だと思ってたのねぇ。
”あ~る”の時から結構好きな部類の作家だったわけだけども
そのころ、よく似た感じかなぁと思ってたのが、
とり・みきさんって作家がいるのね。このひともおもしろい世界を持ってるのね。
最近知ったんだけど
この二人は、師弟関係というか
お友達関係というか
とっても仲の良いそうな。
で”土曜ワイド殺人事件”なんて合作を作ってたりなんかするのね。
(最近やっと手に入れたけど、まだ読んでないやぁ!)
ちょっと話が、横道にそれちゃったね。
でそんなゆうきまさみさんを
再発見したのは、深夜のTVアニメシリーズ

”機動警察・パトレーバー” だったのね。


アニメの導入部分が、なんか斬新で、”カッコエ~ナァ”などと思っちゃったのが、
ホントのゆうきまさみさんの作家としての目をつけ始めたきっかけだった気がするのね。
ちょっとこれまでのものとちゃうでぇこのロボットアニメはぁ!
だいたいロボットとは、最近じゃ全然、云わないしねぇ。
それまでの”機動戦士ガンダム”を筆頭とするような
引きずり込まれた運命の中で、やむなく戦っちゃうとか、
あるいは、生きるために戦うとか云うものが、少し希有な気がするのね。
つまり戦いは、けっしてお話のメインじゃないのね。
あくまでも、事件としての非日常なわけね。
他のお話と違って、警察というお仕事上の話と
ごくふつうの生活をしている社会が、ちゃんとあって、
けっして時代が、戦争だったとか、
漂流して日常生活社会と完全に隔絶されてしまったとかってことがないのね。
だから他のお話と違って、
その中で動いているキャラクター達の行動を決める背景の中には、
”この非常時に”って云うような考え方は、ほとんど出てこないのね。
非日常的な事件の起こる仕事場以外の周りは、
ごくごくふつうの生活をしているごくふつうの平和な日常だもんね。
ちょっと似た形式のお話としては、
ちょっとシリアス系だけどあの”ウルトラセブン”シリーズなんかが、
近い気がするのね。
なんか、本編の中にもそのパロディぽい話なんかもあるしぃ、
あるいは、TVドラマでやってた”ニューヨーク87分署”シリーズとかね。
警察モノの映画では、”ポリス・アカデミー”シリーズとかね。
基本的には、1話ないし数話、完結のオムニバス形式で全体が流れてるのね。

ところが、あのグリフォンが出てきてから、その流れが変わっちゃったのね。だから、一連の流れなんだけど、
それまでのパトレーバーとグリフォン登場以後のパトレーバーは、
ある意味で異質のモノなのね。
なぜか?
ただ、これはあとで知ったんだけど、
このパトレーバー・シリーズっていうものが、
これまでの出版、映画、TVの形態を
ある意味で大きく変えてしまった存在だったのね。
原作だけど原作じゃない、あるいは、どっちも原作みたいな作品群なのね。
最初から、まんがとTV、映画とOVAのいずれもが同時並行して、
企画、開始、進行した初めての作品群としての”作品”なのね。
だから、最初からまんがでありながら
アニメの制作みたいな分業制があったりしてるのね。
だから、漫画の中でも、
それまでにない、アニメを意識した構図があったりしてるわけね。
だけどその弊害として、
視聴率という怪物を相手にしているTVシリーズの中から
”グリフォン”は、誕生し、
まんがの方を引っ張って行っちゃったのね。”グリフォン”のほうにね。
そのおかげで、”グリフォン事件”が収束してしまったところで、
まんがを終わらせちゃうしかなかったわけね。
だから、そういう意味では、グリフォンの出てくるモノは、
番外編みたいな感じで
”グリフォン”登場編みたいな、別枠で考えたほうがいいのかもしれないね。
ゆうきまさみさんの作家としての本質が出ているのは、
”グリフォン”がらみでないまんが、TVシリーズの部分とOVAシリーズなんじゃないかな、
もちろん”グリフォン”シリーズもおもしろいんだけども
これはそれ以前のアニメものと本質は一緒なのね。
淡々と平凡に過ぎていく日常生活、
ここに絡んでくる”事件”としての物語の起伏を上手に読ませる。
言い換えれば、非日常的な世界にからんだこの淡々と過ぎてゆく
日常生活を読ませてるわけね。
だから、本来は延々と続くような話だったりしたはずなのね。
”グリフォン”が出てこなければね。
あまりに”グリフォン”のインパクトが大きすぎたが故に終わっちゃったわけね。
話を続けるためには、”野明”が、見た夢のように
”イングラム”が、空を飛ばなくちゃならなくなるのね。
それじゃぁ!”ガンダム”になっちゃうわけだからね。
だから、終わったのね。


でも、レーバーは、今だにないけども、最近、レーバー犯罪みたいな事件あるよね。
キャッシュ・ディスペンサーを工事用の重機(パワーショベルとか云うやつ)で建物ごとぶち壊して盗んでくやつね。
警察もよぉ~捕まえられなくて、ど~にかしとるけど、
ほんとパト・レーバー要るんでないのぉ!


って、これは、蛇足ね。じゃあ、話戻すよ。
それで、ゆうきまさみさんが次に描いたのが、お馬さんの話ね。

”じゃじゃ馬、グルーミン・Up!” が、それね!


これは、ゆうきまさみさんの真骨頂が現れた作品ですね。
まさに延々と続く日常生活が、淡々とだけど、
なぜかそんな日常の平凡な生活が、おもしろく、起伏を持った、
ある種共感の出来る物語として、読めるのね。
もちろん共感の出来るところってのは、たぶん読む人それぞれなんだろうけどね。
また、同じ人が読み返したとして、また違った共感を受ける。
だから、何度でもそのときの気分で読み返せて、
要はこれがおもしろいってことなのかなぁ。
ぶんちゃは、あまり見たこと無いけど、
長寿のTVドラマ番組ってあるじゃない。”渡る世間は鬼ばかり”みたいなの。強いて云えばそんな感じかなぁ。
だから、最終話が終わっても、なんか読者の中では、まだ続いてるよぉてな感じね。
駿平と響きは、やっぱりじゃじゃ馬を今も育ててるぞぉってね。
でね!とりあえず結論は、
ゆうきまさみさんは、まんがの”橋田壽賀子”さんなわけだね。(^0^)

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2003.04.09.最終更新


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