旅の途中

旅の途中

ヤクザさん



お嬢さんを持つ、鳶の親方だ。お話しを伺うと、○○建設とか

一流企業との取り引きも多い。

若い衆が何人いるのか 知らないけれど、しっかりした親父さんだった。

笑顔の素敵な親父さんだった。

きちっと会社を立ち上げて、若い衆も抱え、ちゃんとやってるのに、

看板をしょってるだけで、親族とは付き合えないと言う。

「わしだって、皆に会いたいさぁ。でもな・・・。」・・・・・。

毎朝、仏壇に向かって ご先祖様に手を合わせない限り

1日が始まらないと言う。

夕方も、ご先祖様に 手を合わせないと、酒が飲めないという。

ヤクザとは何なのか、私にはよく理解できないけれど

人間として、とても大切なこと、知ってるなって思った。


世界でも、名の知れた○○建設の社長を知っている。

借金の利息を返すだけで、月に1億円も支払っているという。

「何故、会社をつぶさないか?うちの会社がつぶれたら

日本経済が、おかしくなってしまう。」と言っていた。

なるほど。社員の数は、何千どころじゃないだろう。

その会社が、とあるビル建設、あるいはダムや橋を工事の際に

事故で死人を出してしまった事など

数えきれないと言う。

ランドマーク・タワーのときに あった事故。

さっそく新聞会社の奴が来て、スッと手を差し伸べたそうだ。

「要するに、新聞に掲載してもいいのか?という意味なんだよ。

100万円で帰っていくけどね。」

社長いわく「ヤクザより、ヒドイ仕事だよなぁ。」と・・・。

2003年8月17日(日)



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