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「ギルダ」



シュールな明暗を分けた映画の展開に見る人はこのドクマを不思議とやるせなさをもって魅入るだろう。「ギルダ」この映画は紛れもなくリタ・ヘイワースの代表作品である。
いかさま賭博師に過ぎなかったジョニーがマンソンに引き入れられ、そこでギルダに運命的に出会う。取り巻く人間の心の中での様々な葛藤を描いたのがこの映画の眼目。ギルダに夢中になるマンソン、対するジョニーにとってギルダは文字通りファム・ファタール=運命の女である。ギルダによって破滅させられるマンソン。この二人に対するリタ・ヘイワースの表情がまったく違うのが、彼女の心情の違いを表すだけではなく、この二人が属する世界の違いをも示している。マンソンと接するとき彼女は紛れもなく男を破滅に導くファム・ファタール。対してジョニーにはラブ・ロマンスのヒロインなのだ。その2つの表情が彼女をより魅力的にしている。豊穣な映画の世界を様々な角度から楽しむことができる傑作だと思える。


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