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 インヴィジブル2&敬愛なるベートーベン

home_key_v2.jpgちょうど一ヶ月くらい前だろうか、アメリカで公開になったころにインヴィジブル2を日本に先駆けて観たには。日本では多分来年公開予定である。SFホラー的な紹介だが、ホラー色は少ない。インヴィジブル1のようなドギツサはない。企業秘密研究で生成された恐るべき薬学人体実験の末にこの2が製作された。透明人間になぜこうなったのか、その由縁から恨みと化す連続殺人事件がこの映画の観点にある。ここでの悪役ぶりにクリスチャン・スレーターははまり役。ピーター・ファシネリ、ローラ・レーガン、この二人が実質上の主役になる。私は1より面白く観られた。考えてみれば人体実験を成されたスレーターの天涯孤独で醜き姿は可哀相にも見えた。

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年末大晦日にかけて世界中でベートーベンの第九は演奏されることが多い。中でも日本はダントツにその量、回数が多い。この時期「敬愛なるベートーベン」の上映は折りしも季節時勢にぴったりな作品といえよう。この映画は脚本大設定にこれは果たして真実かどうか?当時を生きたベートーベンの側近のものにしか分からない部分が多い。とはいえここで観る映画の醍醐味はそのような歴史的潜在知識はまったく不必要である。良く出来ている。観る者にこうであって良かったと思わせてくれる映画としての存在価値と、ベートーベンを敬愛してやまないアンナという女性の存在の大きさに感動する。演奏初夜の大成功を画してベートーベンは「今日の第九は二人でやり遂げた」とアンナを絶賛する。そして苦悩の数々。今までには無い、一味も二味も違う人間ベートーベンを味わうことが出来る秀作だと思う。12/9からの公開で存分にご賞味あれ!

<追記>クラシック関連の映画ファンには堪らない魅力満点の映画がこの12月にお目見えする。前に掲載した「敬愛なるベートーベン」今日はその補足を書きますね。

アニエスカ・ホランド監督のこの作品に対する想い、エド・ハリスのベートーベン像は今までに無いまさにピタリ役だと思う。ベートーベンを敬愛してやまないアンナという女性の存在の大きさにまた感動する。ダイアン・クルーガー、彼女は「戦場のアリア」で名演技を披露したが、この「敬愛なるベートーベン」でも素晴らしい役者を演じている。どこにも演技に作りがないこと...むしろそのまま自然体で演じているということ。凄い人だ!

演奏初夜の大成功を画してベートーベンは「今日の第九は二人でやり遂げた」とアンナを絶賛する。そして苦悩の数々....こういう音楽映画は今までには無かった。一味も二味も違う人間ベートーベンを味わうことが出来る秀演大作だと思う。で、まずはBIGLOBEストリームの予告をご覧あれ。本編冒頭シーンをノーカット独占配信してくれている。邂逅する病床に向かうアンナの映像から始まり、物語を振返る背景から映像は進んでゆく。公演まであと4日しかないところからの写譜のスタート。こういう驚きと凄さにも興味は尽きない。

またアニエスカ・ホランド監督が語る最も偉大な音楽家へのインタヴューも見ることができる。並々ならぬ情熱と意気込みが伝わってくる。12/9からの公開を前に、観たい気持ちは「歓喜の歌」に木魂してしまうかも!です。
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