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「マイティ・ハート~愛と絆」



コラムも書き上げ、やっと新作映画にも触れられた。忙しい毎日を過ごす中で、心にズシーンと響く素晴らしい映画に出会った。それは『マイティ・ハート~愛と絆』だ。
あらすじと背景を少しだけ記載してみるが、この作品は久々に映画、メディアの持つ真の意味合を認識し、その重要性に我を忘れた。重みと責任をしっかと感ぜずにはおかない社会派ドラマ大作だった。この11月から上映になり、先のカンヌで大絶賛された作品である。
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世界中に衝撃を与えた誘拐事件。その30日間を綴った感動の実話を映画化した『マイティ・ハート~愛と絆』が待望の上映となる。2002年にパキスタンで取材中にテロリストに誘拐され、殺害された実在のジャーナリスト、ダニエル・パールの妻マリアンヌ パールが著した手記を基に映画化した社会派大作だ。原作に感銘を受けたブラッド・ピットが制作を務め、妊娠しながらも懸命に夫を捜す妻をアンジェリーナ・ジョリーが完璧に熱演した。監督は「イン・ディス・ワールド」、「グアンタナモ、僕達が見た真実」のマイケル・ウィンターボトムが担当した。

ウォールストリート・ジャーナルの記者ダニエル(ダン・ファターマン)は、妻マリアンヌ(アンジェリーナ・ジョリー)とディナーの約束をした後、ある取材に出かける。しかし、それを最後に彼との連絡は途絶えてしまう….

ダニエルを必死になって捜し出そうとする勇敢な妻の姿、夫婦愛、記者としての同志愛、生まれてくる子への二人の愛。強靭な精神と倫理観、そして厚い信仰心と、映画は観衆を釘付けにする。「テロリストは、最も残酷で卑劣な方法で夫を殺した。しかし私は報復はしない。彼らを憎むのは容易なこと。しかし憎めば、私も夫も彼らに負けたことになる」この彼女の言葉はこの作品のすべてを表している。

フランスでは、最も優れた真実報道をした作品に贈られる「真実賞」を受賞し、カンヌ国際映画祭では絶賛の嵐を極め、作品、主演と本年度アカデミー賞最有力候補であると共に、今年度最も感動的な作品である。少なくともアンジェリーナ・ジョリーが演じた今までの作品の中で、これほど素晴らしい映画に巡り会ったことはない。公開されたら是非ともご覧頂けたらと思う作品だ


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