中古住宅をリフォームして快適子育て

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「お話もごっつぉだでね」




「ごっつぉ」というのは、静岡西部の方言で「御馳走」という意味です。
「だでね」というのは、「だからね」という意味。
標準語にすると、「お話も御馳走だからね」。

「お話もごっつぉだでね」というのはMさんというおばあちゃんが私に言った言葉です。
この言葉を聞いて、マンネリ化していた自分の仕事をもう一度振り返る事ができました。
そんなお話です。

顔と手の清拭を終え、お下もチェックして、ポータブルの処理をして、ケアノートに記入して終了。

30分という時間の中で、できる事は限られている。
時には着替えや、敷物を交換したりもする。

今日は時間がありそう。
いつもは簡単な会話だけだったけど、腰をすえてお話してみようかな。

産まれた所の話、山仕事の忙しかった話、娘の話、旦那さんの話、、。

「そろそろ帰るね」と腰を上げた私に、Mさんは、「お話もごっつぉだでね」と言った。

そう、その通り。
こうして話をする事も何よりの御馳走なのね。

目の前のすべきことばかりに気をとられ、本来の人と人との繋がり、係わり、温かみを忘れかけていた。

ヘルパーの仕事は、「生きている仕事」なのだと実感できた一言でした。


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