夫
性格は能天気で忘れっぽく、そしてやはり要領が悪い・・・こんな彼を雇ってくれるのは軍くらいなので、ぜひとも軍を最後までやり遂げて引退して欲しいものです。
妻にはとても優しく、子供にも優しいのですが、何せ自分が子供っぽいので、
子供の世話が下手で、よく私に怒られています。
いつまでも妻とラブラブでいたいようですが、夫が子供の世話を上手にできないため、
我が家は「子供３人」状態になっています。
私が何をしても、夫はOKをくれます。
たとえば私が「子供を手元で育てたいから専業主婦がいい」と言えば
「そうだよね」とOKをくれるし、
前に「やっぱり大学にもどりたいから、保育園に預けたい」と言ったときも（結局延期しましたが）「いいよー」でした。
何も考えていないのか、妻にはあまいのかよくわかりませんが。。。
顔は、どちらかというと、普通より、ちょっとまのびした感じ？
子供の頃は、結構かわいらしかったけど、今は、本当に普通の
小太りの白人のおじさんです。
人種は、白人ですが、どちらかというと、赤いです。
日本大好き、日本人の女の子大好きで、
独身の頃横須賀に１年、
（もてない夫には珍しく、彼女には困らなかったらしい）
結婚後、佐世保に３年いたのが自慢ですが
日本語はまったく話せません。
あ、Chinchin namenameとかいいます、下品です。
あと、「ウンテンメンキョショをミセテクダサーィ」もいえます。
こんな夫との出会いは私が留学中のことです。
留学中、とてもクラブ好きのお友達と出会い、よくクラブに行きました。
へたれで、おしゃれではない私は自分からクラブを探していくというタイプではないのですが、
地元でも、こちらカリフォルニアでも、運よく、おしゃれな人と仲良くなり、
色々誘ってもらい、クラブデビューしています。
が、唯一の誤算は（笑）その友人が軍人好きだったということ。
エリートアメリカ人御用達ではなく、軍人がよく利用するクラブに行ったため、夫と出会ってしまいました。
夫はもともと、この、私の友人の友達だったので、初対面で、色々話しました。
やたらと、怪しいダンスで腰をおしつけてくるので、変な人だなあ？？と思いましたし、F-ワードも使うので「なんか怪しい」と思いました。
でも、そのFワードがあまり似合わない、なんか普通の人っぽいな、というイメージを抱いていたら、友人が
「普通の人だよー。変なこととかしてこないと思うし、くわっさんアメリカ人の友達欲しいって言ってたから仲良くしたら、英語の勉強にいいんじゃない？」と・・・。
そうだなあ、と思って、もう一度会う約束をしました。
夫は２度目にあった時からやたらと、ラブラブモードでした。
ま、彼のラブラブモードは今も変わりません。
だから、まさか、英会話のために私が２度目のデートをOKしたとは思っていません。
その頃、自分では
「この人本当にちょっと変だ、いい人だけど」と思っていたと記憶しているのですが、当時、たまたま電話してきた友人、ちむ兄さんに
「私、結婚するかもしれん」といっていたようですし、
実家にも電話して「ねえ、留学中途半端だけど、結婚するかも」などと、
言っていたようです。これに関して、本当に記憶がありません。。。
だから、変な人と思っていたのに、実は気に入っていたのかも？？？？
日本好きの夫は、私に出会う前に、日本への転勤希望を出していて、
それが許可されたので、私とであったときにはすでに、
佐世保転勤が決まっていました。
だから、私に「僕はもうすぐ佐世保に行くよ」と話してくれていたのですが、
まだ英語と、そして軍の仕組みがわからない私は
「ん？横須賀？佐世保？出航？？」とさっぱり意味がわからなく、
「ふーん、へええ」とか言っていました。
夫にしても「この子はまだ留学したいって言ってるし、僕も３ヵ月後に佐世保だし、短期間のカジュアルな付き合いだ」と思っていたようです。
私なんて、英会話の相手だし（笑）
が、夫の船が、修理に出るから、船で暮らしていた夫は、
バラックスに移動することになったのですが、なぜか
「君の部屋にしばらく住んでいいですか？」と言い出し、
まあ、別に学校の勉強もひと段落していたので、いいよ、と話、夫はわが部屋に居候。。。
で、夫は一人で「なんか結婚の前のおままごとみたいで、いい準備になるよね」とか言い出し、
ちょっと前まで「佐世保には一人で行くから、会えなくなって寂しい」
といっていたのが、だんだん
「佐世保行って見たくない？興味ない？いいところらしいよ」
という話になってきました。
で、「あら？もしかしてプロポーズされる？？」と思った私は、
以前怪しげなイエス様のネックレスをもらった経験から、宝石やさんの前を通るたび
「こんなのがいいわあ」って言っていました。
夫は気づかれないように買っていたようですが、プロポーズされた日、
普通は、指輪を持って待ち合わせの場所に来るでしょう？？？
夫は指輪を受け取る前になぜか私と待ち合わせをして、
その後、私をスターバックスに残し
「ちょっと待ってて」と取りにいったので、ばればれでした。
挙句、もどってきて「ねえ、ちょっと８００ドル貸して」と。
は？？？？？
絶対返すから貸してって言われても・・・・。
で、『何に使うの？』と意地悪質問したら、その答えが
「お母さんに宝石を買ったんだけど、カードの限度額を超えて払えないんだ」って。
ま、貸しましたよ、そして返ってきましたけど。。。
後で聞いてみたら、夫はクレジットカードが苦手で持ってなくて、
でも、銀行にお金があるので、ATMで現金をおろして支払う予定が、
そのATMは「一日の引き出し額の限度」って言うのがあり、
やはり婚約指輪は高いので、お金が足りなくなった、、とのこと。
なんかそんなどんくさいところも、夫です。
さて、８００ドルを私から借りて、無事指輪を持って、再登場。
（普通に宝石屋の袋を手に持っている夫）
夫のリクエストで、そして！私の運転で、海辺の公園へ。
と、異様にホームレスの人が多い公園でしたが。
そこには、出航から帰ってきた水兵を、妻と子供が迎え、抱き合っている、
有名なHome coming Statueがあるところ。
その銅像の前まで来たとき、突然夫がひざまずいて、プロポーズ。
まあ、うれしかったけど、８００ドルの時点で、なんかばればれだし
ホームレスのおじさんたちに見られてるし、なんか怪しい銅像だし。。。
でも、がんばって喜ばなくちゃ。。。って喜びました。
もちろんうれしかったですけど、８００ドルがなければもっと喜べたのに（笑）
その後は、一緒に、夫の実家、私の実家にいって婚約したことを話しました。
ただ、プロポーズまで３ヶ月くらいしか付き合っていないので、
このまま結婚してはいけないと思い、アメリカでそのまま結婚した方が楽だったのですが、佐世保で１年、お試し期間を設けてそれでよかったら１年後、アメリカで結婚式をあげようということで、佐世保に行きました。
夫は佐世保では、セキュリティーの仕事をしていました。
似合ってなかったし、何度もピストルのテストに落ちて大変でした。
結婚式は、夫の実家のあるフロリダで行いました。
なぜか、ここにはよく登場するちむ兄さんも来てくれて、うれしかった。
結婚後、佐世保では、上の子はなも生まれ、楽しく過ごし、
その後、カリフォルニアへの転勤となりました。
そして、ひなが産まれて現在に至ります。
なんだかんだいっても、このままこの人とおじいさんおばあさんになって、
暮らしていくのかなあ？と思う相手です。
夫に色気などは感じないので、恋愛経験があまりない私は
「もっと恋愛しておけばよかった」とも思いますが、
彼とは、家族って感じだし、子供たちのお父さんとしては、
優しいし、いい人だと思っています。
何よりも、自分が相手を好きで好きでたまらない、という恋愛をしてきた私にとって、
私のことを大事にしてくれて、すきすき言ってくれるので、私は落ち着いて、
母親業に専念できます。
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