かつて、かいじゅうたちの本棚があった。

2025年10月26日
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施設の床を、円を描くようにくるくると歩き回っている虫がいて、庭が広くて土や植物も多いので、虫は外からよく入ってくるのだが、どうしたのだろう、と眺めていると、次第に動きがゆっくりになって、通り掛かった職員さんが踏みつぶしてしまうのではないかと心配した。その職員さんに「〇さんは、虫、大丈夫なヒトだっけ?」と聞いたら
「ん?」と足元を見て、すぐ気付いてくれた。さっとティッシュを取って、パッと捕まえる。一瞬、そのままつぶしてしまうのではないかと緊張したが、「逃がして来るね」と
外に出しに行ってくれた。「ハサミ虫みたいだったよ。元気なかったね」急に寒くなったせいか、全力でまわっていたせいか、力を使い果たしてしまったのか。「ありがとう。逃がしてくれる人、助かるw ほんとに」小さな虫を反射的に握りつぶさないお母さんに育てられた彼女のこどもたちは、きっと、心優しく、世の中を支えてくれる良い大人になることだろう。愛情をたっぷり受け取って。うん、そしてね、私は、まわるのもやめそうな元気のない虫に自分を重ねてしまった。どうしたって元気いっぱいではないさ。
一気に寒くなりましたね。目の前のことをひとつひとつやっつけていこうね。大丈夫





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Last updated  2025年10月26日 10時45分27秒
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