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あらすじ:トワ(真木よう子)は退屈な毎日に嫌気が差し、睡眠薬を大量に飲み自殺を図るが、目が覚めたときには森に隔離された精神病院のベッドの上だった。医師(市村正親)はトワをあと7日間の命だと診断する。早く死にたいと願うトワだったが、患者で元弁護士のショウコ(風吹ジュン)やサチ(中島朋子)らと触れ合い心を開いていく。来たばかりの頃、問題を起こしていたトワを静かに見つめる画家志望のクロード(イ・ワン)と恋に落ちたトワは彼と最期のときを過ごすために病院を抜け出す。そのころにはトワに「生きたい」という欲求が生まれ始めていたのだった。
これ、原作はパウロ・コエーリョの小説「ベロニカは死ぬことにした」なんだそうです。日本に置き換えて映画化してあるので、ヒロインの名前はベロニカではなくトワ(永遠という意味なのかな?)という日本人です。
公開時、恵比寿ガーデンシネマの単館上映だったので、これは面白いだろうと踏んでおり、見に行こうとしたんですが当時無職で退屈な毎日に嫌気が差しているという設定のヒロインとキャラが被っており、見に行くともっと凹むかな・・・と思ってDVDになってから鑑賞しました。
お話的には死のうと思っていた若い女の子が「やっぱり、生きていこう」と決心するお話。やっぱり「色々あるけど、生きていこうぜ」っていうメッセージがあるんですね。
キャストも個性派や実力派の役者さんが揃っています。真木よう子さんは「パッチギ!」のスケバンを演じていた女優さんなんですね。しかし、この映画、自分的に「これは・・・残念だ」というポイントがありました。
まずはサナトリウムにいるその他大勢の患者たちの描写が適当かつ、薄っぺらかったこと。別にチューブをグルグル巻いた男や鳥人間が悪いと言うわけではないけど、なんか学生の演劇みたいだった。リアルな精神病患者を描くとちょっとインパクトが強すぎたりして観客が引いてしまうかもしれないけど、これはいかがなものかと・・・。
もうひとつは、ヒロインが自分のセクシャリティーと向き合うシーンがあるんですが、この描写もびっくりするくらいチープ。ピアノの前で椅子に座りながら、自分の身体に触れるヒロイン(外は満月)。絶頂に達したヒロインの手がピアノの鍵盤に触れ ♪バーン♪
みたいなシーン、洋画(それもB級)で見たことあるぞ。せっかくの熱演だったのに、私はこの演出でちょっと笑ってしまいました。
しかし、イ・ワンは素晴らしいですね。少年っぽい顔に厚めの唇、逞しい肉体(特に腕)と私のメンズチェックポイントをすべて押さえたようなお方です。ほとんどセリフがなかったのにもかかわらず、存在感がありました。あー、私もあんな可愛い男の子の腕に抱かれたーい。
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