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※ネタバレしてます
フランソワ・オゾン監督が、羽の生えた赤ちゃんをテーマにして撮ったファンタジックな作品。可愛い、とにかく子役がリッキー、リッキーのお姉ちゃん共々あり得ないくらい、メッチャ可愛いのである。
フ ランスの地方都市にある工場で働くシングルマザーのカティ(アレクサンドラ・ラミー。「アーティスト」でオスカーを取ったジャン・デュジャルダンのパート ナーだそう)は、小学生の娘リザと団地で二人暮らし。カティの働く工場にスペインからの出稼ぎ労働者パコ(セルジ・ロペス)がやって来た。意気投合するカ ティとパコ、やがて二人の間にリッキーという男の子が生まれるが、リッキーの背中から何かが生え始めて・・・というお話です。
大人二人もいい演技をしています。「 ナイト・トーキョー・デイ 」を観た後だったので、またセルジ・ロペスかよ!と苦笑い。しかし他の作品とは違い、スペインのおとっつあんを好演していました。そして調べたらオゾン監督の「 しあわせの雨傘 」にもチョイ役で出てた!ドヌーヴ様がヒッチハイクしたトラックの運ちゃん役で・・・。セルジ・ロペスは、最近私が一番接触度の高い俳優かもしれない(笑)
と にかく舌を巻いてしまったのは、長女リザを演じたメリュジーヌ・マヤンスちゃん。神経質そうな美少女で、知らないおじさんセルジ・ロペスがママと朝ご飯を 食べているのを見て、思わず逃げ出してしまう場面や、不満をこれでもか!と滲ませた顔でチキンをムシャムシャする食べっぷり、親の口喧嘩を聞きながらリッ キーを抱っこする表情、飛べるリッキーのことが周りにバレてしまったときに、洋服をギュっと握るときの表情、どの演技も思わず引き込まれてしまうくらい完 璧で、こりゃあすごい子役だわい・・・と思ってしまいました。
で、リッキーがまた天使のように可愛いんだ~。金髪でぷっくりしてて、幸い(?)セルジ・ロペスの成分はあんま入ってないみたいなんだけど、 ぬわんじゃこりゃ~!!! っ てくらい可愛い。DVDのパッケージのアップ写真も可愛いけど、本物とはちょっと違う感じなんだよな。映画の中のリッキーの方が子供らしくてずっとずっと 可愛いです。こんな可愛い子が生まれて来るんなら、子供生んでもいいかもしれんが、顔の造作は決められないわけで・・・(笑)
背中にアザが出来て、アザがコブになって、そこから翼が生えて来る過程は結構グロイ。羽が生えていない翼は 、まんま手羽先!ビール飲みたい! って感じ~(笑)。生えそろった羽も真っ白じゃなくって、カモみたいな茶色っぽい色なのがまた可愛いような。飛んでるリッキーが天井や壁にぶつかったりしてハラハラ、みたいな赤ちゃんサスペンス要素もありましたね。
手 術をしないと衰弱してしまうと言われて、費用の為にマスコミにリッキーをお披露目することにした家族。案の定、リッキーはどこかへ飛んで行ってしまうわけ だが・・・おかんよ、もっとしっかり紐を持っておかんかい!!こういうあり得ないところでまさかのツメの甘さがヨーロッパ映画(ヨーロッパ人)にはよくあ るような・・・と本筋とは関係ないところで、夫のことを思い出し、ちょっとイラっとするのだった(笑)。
「ああ~、リッキーよ!早く、早くお家へ戻って来ておくれ~!!!」と私もガックリと肩を落とし祈るような気持ちで画面を見つめるが、結局リッキーは帰ってこない・・・というビターなオチ・・・。いなくなってしまった後、 リッキーは本当に存在していたのだろうか? という気分にさえさせられる。カティとリザ、パコを結びつけるためにやってきた天使だったのだろうかなあ~、とも思うのであった。とにかく可愛いリッキーに癒されるので疲れた時や、心がささくれ立ったときにおすすめです。
余談:リッキーと言えば、マーティンなわけなんだけど、私が初めてコンサートを観に行ったのがリッキー・マーティンIN武道館なわけなんだけど、今はゲイをカミングアウトして可愛い双子の男の子を代理出産し、パートナーの男性と幸せに暮らしているそうです。私のあの当時のトキメキを返して欲しい・・・が、幸せになってよかったね、リッキー!
ここで癒しのリッキー写真をピックアップ!






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