第2話     新たな出発



佐々海 「どして?」

川崎  「帝国関連といえば野球でしょ?
     なのになんで高校だけ野球部が無いのさ?」

前田  「だよな~。2年前は甲子園にだって出てたのに」

佐々海 「う~ん・・・」

前田  「聞いたほうが速いだろ?」

佐々海 「そだね」

というとまた校長室に向けて歩き出した





校長室

校長  「それで私に聞きに来た・・・?」

前田  「That is right」

校長  「君たちは知らないのはとうぜんだ。
     このことはおおやけには伏せておいたからな」

佐々海 「それって・・・」

校長  「去年の夏・・・」

校長  「うちの部員が暴力事件を起こしてな・・・」

校長  「それがあまりにも大規模で・・・廃部に」

川崎  「でも!そんなこと新聞でもテレビでも・・・」

校長  「だからおおやけにはなっていないのだ」

佐々海 「でも・・・マスコミを黙らせるには・・・」

校長  「うむ・・・だが簡単なことだ」

校長  「私はラルトだからな」

前田  「へぇ・・・称号(クラス)の力を使ったのか」

川崎  「??」

佐々海 「悪ど~い」

校長  「黙れ!まだ称号も持ってないこわっぱが!!」

川崎  「あの~・・・」

前田  「で?野球部の復活は?」

校長  「無い」

前田  「そうそう。ひとつだけ忠告しといてやる」

前田  「川崎の親父はブォルフォンだぜ!!」

校長  「なな、なんと!!」

前田  「川崎財閥を知ってるだろ?」

校長  「ま、まさか・・・」

前田  「そう・・・あいつはそこのおぼっちゃまなんだよ!!」

校長  「ななななななななな~~~~~!!!!!」

校長はイスから転げ落ちると土下座し始めた

校長  「なんなりと!!」

川崎  「あの~・・・」

前田  「さ、優。命令しな」

川崎  「は?」

前田  「は?じゃないって」

川崎  「う、うん」

川崎  「野球部を・・・復活してくれるかな?」

校長  「いいとも~!!」

校長  「・・・・・」

前田  「よし。いくぞ」

校長  「リアクション無しか・・・」






教室 

前田  「ま、とりあえずオッケーだ」

佐々海 「でもこれから部員集めしなきゃね」

前田  「ああ。それならオレらみたいに野球部があるって勘違い
     したやつがほとんどだ。All right!!だろ?」

佐々海 「そだね」

佐々海 「で、これからだけど・・・」

川崎  「あの~・・・」

前田  「what?」

川崎  「称号って・・・何?」

前田  「称号をしらないだと!?」

川崎  「え・・あ・・・うん」

佐々海 「そんなんでよくもまぁ御曹司ね」

川崎  「はは・・・」

前田  「まぁいい。後で説明してやるから」

川崎  「うん」

前田  「よし。部員集めするか」

????「あの~・・・」

前田  「ぁん?」

????「僕も・・・やっていいかな?」

前田  「お前・・・誰?」

内田  「ボ、ボクは内田・・・」

前田  「えらく低姿勢だな」

内田  「そ、そんなことないよ・・・」

佐々海 「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

内田  「ひいいぃぃぃぃぃぃぃいぃ!!!!!!!」

佐々海がおどろかすとすごいスピードで逃げていった

前田  「なるほど」

佐々海 「あのこは使えるね」

川崎  「ひどい・・・」






グラウンド

前田  「んじゃ今からポジション決めな」

前田  「オレはもちピッチャー」

佐々海 「んじゃ私キャッチャーね」

川崎  「ボクはセンターってとこかな?」

内田  「ボ・・・ボクは・・・セカンド」

前田  「お、決まりか」

前田  「しかも野球名門校だっただけあってすごい設備だな」

佐々海 「うん。なんでもそろってるよ」

前田  「ん?ちょっと待て」

そこにはだれかがバッティングマシンを使って打撃練習をしていた

前田  「へーイ!ヘイヘイ!!」

????「なんだ?」

前田  「なんだじゃねえだろ勝手に使って・・・ってうぉぉぉいい!!」

????「?」

前田  「お前!ひでぼーじゃん!!」

坂本  「おまえは・・・前田か!」

坂本  「てかその名でよぶな」

前田  「いいじゃん!それより野球部志望だよな!!」

坂本  「ああ」

前田  「Yes!!」

佐々海 「あ、ひでぼーじゃん!!」

坂本  「お前まで・・・」

川崎  「誰?」

前田  「知らないのか?」

佐々海 「坂本英之だよ?」

川崎  「坂本って・・・あの坂本!?」

川崎  「かつては金髪の速球王 銀髪の安打製造機って呼ばれてた
     名コンビだよね!!!???」

内田  「す、スゴイ・・・!!」

前田  「まぁな」

坂本  「フ・・・」

前田  「ひでぼーはもちろん・・・?」

坂本  「サードだ」

前田  「よぅし!決まり!練習開始だ!!」

川崎  「あの~・・・称号のことは・・・?」

第3話に続く


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