第8話          原石



前田  「みんなメシ食ったな?」

前田  「そんじゃ始めるか」

前田  「説明よろしくッス」

佐々海 「はーい。今40人いるから2チームで戦うわけにはいかないの」

佐々海 「だから5人ずつ8チーム。トーナメント制で戦ってもらいます」

佐々海 「じゃ、チームきめたからこれに従ってね」

みんながそれぞれのチームに別れた。

前田たち5人はバックネット裏のゲスト室にいた

前田  「優は?」

佐々海 「Bチームね」

前田  「がんばれよぉ~・・・」

坂本  「負けたら意味が無いからな」

足立  「負けへんて。あいつは」

前田  「そ」

坂田  「そ」

前田  「って」

坂田  「なんでお前こんなところいんだよ!!」

前田  「オレ!?なんかオレが後から来たみたいじゃねーかよ!!」

坂田  「うるせー!!」

前田と坂田がモンゴリアンチョップとドロップキックを繰り広げている

佐々海 「あーあーうるさいなーもう!」

内田  「それにしても・・・」

内田はあたりを見渡した

内田  「すっごいよね~。この球場」

坂本  「ああ。完璧な設備だな」

前田  「ハッ!こんなもんオレん家の足元にも及ばねーよ」

川崎  「おーい。スピーカー入ってるよー」

川崎がバッターボックスにいる

前田  「え?ホントだ」

足立  「ほな、プレイボール!!」

前田  「勝手に仕切るなよ」

川崎  「よーし」

佐々海 「1番センター 川崎くん」

佐々海 「背番号 8」

坂田  「特徴:皆無(かいむ)」

足立  「ハーッハッハッハ!!!」

佐々海 「何やってんのよ!もう」

キーン!

川崎  「よっし!!」

川崎が打った打球はセンター前にころがっていった

前田  「よっしゃーえーどー!!」

その後も川崎は好調でその試合は3打数3安打1打点という活躍だった。

川崎  「やった!このまま優勝だ!」

といったとおりに粘り勝ちを続け、遂に決勝戦に

前田  「次は決勝戦だな」

????「この試合からは私が審判を務めよう」

前田  「お、監督。来た来た」

前田  「監督の増田脩人(ますだ しゅうと)だ」

増田  「どーも。じゃ早速始めましょうか」

増田審判「プレイボール!!」

川崎  「よーし!」

佐々海 「誰?あの人」

前田  「だから監督。社会科の先生で野球部の顧問探してたんだ。
     したらやってくれるってんで」

佐々海 「何それ?適当じゃない?」

前田  「んなことないって」

増田審判「ストライーク!!バッターアウト!!」

川崎  「あ・・・!!」

佐々海 「ふーん・・・名乗り出て審判やるだけあるじゃん。いい目してる」

前田  「だろ?」

その後接戦が続き最終回へ

川崎  「よし!2アウトだ!あとひとり抑えたら勝ちだぞ!」

おお!!

ピッチャーが振りかぶって投げた

キーン!!

打球はピッチャーの足にあたって内野安打となった

川崎  「ドンマイドンマイ!2アウト・・・」

投手  「うう・・・」

川崎  「どうしたの!!」

増田審判「これはひどい・・・折れてるかもしれない」

川崎  「え・・・!?」

増田審判「これ以上は登板不可能だな」

川崎  「ピッチャーは他にはいないし・・・」

増田審判「となると・・・」

増田は川崎を見た

川崎  「ボ、ボクですか・・・??」

前田  「お、願ったら叶っちゃったってこういうことだな」

佐々海 「願ったり叶ったりね」

足立  「まさかこない早ぉ優の投球が見れるなんてなー」
           (はよ)
前田  「ああ。」

前田  「あいつはダイヤモンドの原石だからな」

ドクン・・・ドクン・・・

川崎  「いくぞ・・・」

増田審判「プレイ!!」


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