第15話       決闘‘デュアル’



足立  「緊張するんか?」

前田  「All right」

川崎  「うん」

川崎は舞台に通じる階段を上っていった

川崎  「・・・・・」

足立  「オッ。もうすぐ舞台やん」

わずかに光が見えて一気に視界が開けた

川崎  「うわぁ・・・」

前田  「fu~♪・・・」

足立  「うわ!舞台こんな広かったんや・・・」

坂田  「遠くから見てたからな」

増田監督「いやぁおまたせ」

川崎  「カントク!今まで・・・っていうかこの1週間どこ行ってたんですか!?」

増田監督「この大会の主催者に用があってね。忙しかったんだ」

足立  「ホンマシャレんならん監督やで」

増田監督「ハハ。ごめんごめん・・・」

増田監督「で、安達くんと江口くんは自己紹介したのかな?」

江口  「はいッス」

増田監督「登録は?」

安達  「その点もすでにクリア済みです」

増田監督「じゃ、行こう」

司会  「このプレートに手を合わせてください」

内田  「出席番号順?」

司会  「主将最初であとは背番号順です」

前田  「じゃあオレからだな」

坂田  「おう・・・ってうぉおい!!!」

坂田  「いつお前がキャプテンって決まったんだよ!!」

前田  「オレが地球上に誕生してから」

坂田  「殺すぞ」

増田監督「まぁまぁ・・・」

足立  「ほな監督が決めたらどないや?」

増田監督「そんなの初めから決まってたじゃないか」

前田  「だよな」

坂田  「オレだな」

足立  「オレや」

坂本  「・・・」

有村  「オレ様」

内田  「えっ?ボクは別に・・・」

増田監督「川崎くんだろ?」

みんな 「ええええええ!!!!????」

川崎  「ホ、ホントに?」

坂田  「何だとぉ・・・」

有村  「オレ様の天下・・・」

坂本  「・・・・・はぁ」

内田  「え?だからボクは別に・・・」

前田  「いいんじゃね?」

足立  「そやな」

川崎  「いいの?」

前田  「sure」

川崎  「じゃ・・・まずはボクから」

川崎は分厚い鋼のプレートに手を合わせた

ピーピロピロ・・・ピポ!

司会  「私立帝国高校。主将、川崎くんをモニターに表示します」

川崎  「え!?ボク映ってる!!」

司会  「・・・・え?」

川崎  「?」

司会  「ランクは・・・ダンテです!!」

ザワザワザワ・・・!!!

前田  「ま、そりゃあそうだわな」

足立  「やなぁ」

川崎  「それってスゴイんですか?」

司会  「すごいも何も・・・神以外でダンテになる人は数えるぐらいしかいないわ」

川崎  「そ、そうなんですか?」

司会  「で、では・・・」

司会  「背番号1 前田裕平くん」

前田  「はいよ~」

前田  「ほい(ピタ」

ピロピロ・・・ビーッ!

司会  「・・・」

司会  「前田裕平くんのクラスは・・・」

司会  「ダンテです!」

ザワザワザワ・・・・・!!!

司会  「あなたのダンテは特別みたいね」

前田  「Perdon me!?ザワついてて聞こえねぇよ!!!」

司会  「い、いえ。なんでもないわ」

前田  「??」

そんなこんなで受理式は終わった

川崎  「それにしてもボクがダンテなんて」

坂本  「裕平が認めたヤツなんだ。このくらいないと困る」

川崎  「ハハ・・・」

川崎  「でもやっぱり裕平とだちはダンテだったね」

前田  「そりゃあな」

足立  「だてに神はっとらんわ」

前田  「さて・・・」

前田  「オレと足立は旧工場に向かう」

前田  「みんなは各自学校で自主練習しててくれ」

足立  「ほな」

そういうと2人は旧工場へ向かった




旧工場跡

前田  「いるんだろ?」

足立  「いいかげん顔だせやアホンダラ!!」

謎の男 「ようこそ。よく来てくださいました」

前田  「となりのヤツは?」

謎の男のとなりには身の丈2mもあろうかという
大男が立っていた

謎の男 「もう正体も隠す必要もなくなりました」

謎の男 「それに・・・ルールでは本名を名乗らないと
     いけないという決まりがありますしね」

謎の男たち2人は黒いコートを脱ぎ捨てた

謎の男 「僕の名はSun Lock Heart」

謎の男 「またの名を前田陽太」

前田陽 「炎の神を宿すYoufei Lock Heartに神デュアルを宣言する」

足立  「前田陽太・・・えだと苗字同じやん!
     それにYoufei Lock Heartって・・・」

前田  「今は細かい説明はナシな」

足立  「お、おぅ・・・」

謎の大男「ワシも名乗らなきゃあなぁ」

謎の大男「ワシの名は大嵐青龍(おおあらしせいりゅう)」

大嵐  「雷の神を宿す足立昇祐に神デュアルを宣言する」

足立  「お前はオレの相手か」

前裕&陽「デュアル!!」

大&足 「デュアル!!」

すると4人は2組に完全に断別され、2人を取り巻く球場を作り上げた

前田裕 「What’s this!?」

前田陽 「おそらくはホログラムでしょう。
     現実世界とは完全にシャットダウンされているみたいですね」

前田裕 「へぇ。あいかわらずすげぇ頭脳だな・・・陽太」

前田陽 「そっちだって神になったなんてスゴイじゃないか・・・兄さん」

前田裕 「まぁな・・・ところで」

前田裕 「この観客と歓声はどゆこと?」

前田陽 「観客はホログラム、歓声は電子幻聴といったところでしょう」

前田裕 「ふ~ん・・・よくわからんけど」

前田陽 「まぁいいじゃないですか」

前田陽 「始めましょう」

前田裕 「オレがピッチャーで陽太がバッターだな」

前田陽 「ルールは3球勝負」

前田陽 「ヒット、ホームランならボクの勝ち・・・」

前田裕 「抑えればオレの勝ちだな」

前田陽 「・・・よし」

前田陽 「準備OKです」

前田裕 「行くぜ・・・まず1球」

第16話に続く


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