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ゴオオオォォォ!!ズドーン!

審判  「ストライク!」

前田陽 「へぇ・・・驚いたな」

前田裕 「だろ?3年前からざっと50キロは速くなってんじゃねぇかな」

前田裕 「2球目行くぞ!」

ゴオオオォォォ・・・!

前田陽 「ボクに同じ球を投げるなんて・・・」

カッキーン!

実況  「これは大きい当たり!入るか!」

審判  「ファール!」

前田裕 「fu~♪」

前田陽 「みくびってもらっちゃ困るよ。兄さん」

前田裕 「結構本気で投げたんだけどなぁ」

前田陽 「結構って・・・」

前田陽 「でも・・・昔はこんな球なげれなかったのにね」

前田陽 「昔は・・・」





6年前

兄さんは木陰で本ばっかり読んでたっけ

ユフィ 「・・・・・」

サン  「にいさーん!」

ユフィ 「サン・・・」

サン  「こんな天気いいのになんで本ばっか読んでるのさ」

ユフィ 「・・・・・」

サン  「ボク今野球してるんだ!」

ユフィ 「Base ball?」

サン  「そう。兄さん見て行きなよ」

ユフィ 「・・・・・」

サン  「ちょっと覗くだけでいいからさ」

ユフィ 「・・・・・」

サン  「さ、行くよ!」

サンは有無を言わさずユフィの手を引き

2人が通っている中学校に走った

こぉーい!カーン!いったぞ~!ワーワー!

サン  「見てよ兄さん!」

ユフィ 「・・・・・」

サン  「ボクもこの試合参加してるんだよ!」

ユフィ 「サンが・・・?」

サン  「うん。・・・あ」

????「サン!何やってるの!?」

????「次打順回ってくるわよ」

サン  「わかった!すぐ行く!」


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