『あかいふうせん』父子家庭日記

『あかいふうせん』父子家庭日記

家族3人の生活が始まる


保育園を早めに切り上げて夕方息子と祖母を連れて産婦人科医院へ行った。

医院ではスタッフ全員が待っていてくれた。看護婦さんが交代で今日までラブちゃんを育ててくれた。
若いナースが主体ではあるけれど本当によくラブちゃんを育ててくれてたと感謝している。
別れ際には医院生活中のスナップ写真つきの成長日記やみんなで集めた服や人形などもいただいた。

私は最後にこれまでの出産から今日までの費用の清算を済ませて医院を出た。一緒にきてくれた、Dくんとバァバに見守られてラブちゃんは機嫌よく車に乗った。

スタッフには本当に心からお世話になった感謝の気持ちでいっぱいだ。
しかし、これまでの費用を支払うのは当然と感じながらも心の奥に
「妻は亡くなったのに、こんな形で亡くなってしまっても成功・ミスに関係なく同じように支払いだけは発生するのかぁ。」とやり切れない気持ちがあった。

その夜初めで娘と共に家族3人での生活が始まった。
すでに3ヶ月とは言え、やはり3ヶ月はまだ小さいし不安定だった。
とは言えミルクにオムツに沐浴と一通りのことは医院へ面会に行く度にナースから2ヶ月間レクチャーを受けていたので不器用ながらも何とかこなせている。

夜のミルクも仕事から帰る0:30頃うまく与えれば後は5:00近くまで寝てくれたので、思ったよりは体力的にはキツくないが寂しさは後を絶たない。
もちろん気が張っていたため頑張れたのもあるだろう。

でも、子供たちの寝顔を見ながら「もう絶対に離さない。立派に育て上げよう。」と一人決意した。


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