the first meeting


田舎者だから案内してください
Cには行った事がないの








*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*---*





実家に帰ると言ったって 引っ越す訳ではない。
帰省ってヤツだ。
ちょうど仕事がひと段落着いたところだったし
母のお墓参りも気になっていた。

彼に帰省の日程を告げる。
「じゃぁ ディズニーシーでも行きますか」

彼が冗談で言ったつもりの言葉に あたしは素直に喜んでしまった。
彼と会えることが嬉しかったというよりは
ディズニーシーに行った事がなかったからだ。


とうとうその日を迎える。
待ち合わせは 東京駅に8時半。
直前まで携帯メールのやりとりをして
初めて逢った 本物の 彼 。

大人しそうな第一印象。
くたびれたTシャツ。
下心もなさそうだ。

人見知りだからきっと話せないよ と言っていた彼も
2ヶ月間もメールのやりとりをしたあたしとは
打ち解けるのも早かった。

ディズニーシーに到着したあたし達は
あれもこれもという感じで
いろんなアトラクションに乗った。
本当は 会話が途切れるのが怖かったんだ。

夜まで遊んで 待ち合わせと同じ東京駅で彼と別れた。
きっとこれが 最初で最後になるんだろう。
子供のように遊んだ一日は
あっという間に過ぎちゃった。
「またね」という別れのセリフも ちょっと違う気がして
「ありがとう。もう二度と会わないでしょうけど」
と一言だけ言って別れたんだよね。






© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: