unexpected


いつもと変わらない顔で挨拶する
空白の時間なんか なかったみたいに





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彼は 日本にはいない。
海外出張も 今回は1ヶ月以上だ。
お仕事だから 仕方がない。 そんな彼を好きになったんだもの。
自分にそう言い聞かせるのは 何回目だろう?
今回の出張は かなり忙しいらしい上に
通信状況が不安定で
一日一通メールも 途絶えがちになった。
もちろんチャットなんか 到底できるはずなかった。

あたしは毎日 仕事して残業して
会社の最寄駅からは電車に乗らずに
わざと5駅分も歩いてから 電車に乗っていた。
家に帰るのが嫌だったんだ。
来ないメールを待つのも それでも期待してしまう自分も。



やっと彼の帰国の日。 
彼の乗る飛行機の離陸時間も 着陸時間も知らされてなかったあたしは
ネットで調べて 何時頃に空港に着くのか
大体のメドを立てていた。
案の定 空港に着いた彼から
「帰り道に合流しよう」と電話が入る。


寂しい事もうれしい事も いつも突然やってくる。


久しぶりに会う彼は 疲れも見えるものの元気そうだった。
ただ 挨拶をして 彼のおみやげ話を聞いて
彼の横で眠るために 彼に会いに行く。

疲れている彼に 寂しかったなんて言えない。







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