ストップ !! 「第二迷信」

ストップ !! 「第二迷信」

2007年01月25日
XML
カテゴリ: ほっと一息
 久しぶりの絵の話題。

 パリで印象派の画家たちが活躍した時代は、

 マネの「草上の昼食」がごうごうの非難を浴びたのが1863年。その後、
 モネの「印象・日の出」が1874年(これで嘲笑されて以後「印象」派の名前が通用する)

 日本では、井伊直弼が通商条約を結んで暗殺されたのが1860年。
 すなわち、日本の美術品が鎖国を破って海外に紹介(流出)していった時期。

マネも新しい文化(西洋人にとっての)に大いに興味をもち、
「エミール・ゾラ」の肖像画(1868)~ちょうど明治維新の時期
マネ「ゾラ」



 モネの「睡蓮」シリーズも彼が日本風庭園を愛好したもの。(CMにも登場した 「モネの庭 」は、現物写真は著作権に触れるのでアップできません。)

 ポスト印象派のゴッホも浮世絵の影響をうけた一人。

 で、日本人のほうも、明治維新をむかえ「西洋化」をめざす時代に、モネなどの絵に出会う。(マネは相変わらず印象派展には出してない)
 洋画家の代表、黒田清輝が、伝統的なサロンの画風(神話画などは新参者には重い)より印象派の画風のほうに親しみを感じて、以後の洋画家がそれに続く。「印象」が「できそこない」と評されるぐらいだから、初心者としたらとっつきやすいのも当然。
 「松方コレクション」は、松方がモネに直談判して買い込んだ作品を中心とし、美術館に足を運んだ日本人は「西洋画=印象派」のイメージをもつ。

 …という流れで、とにかく、日本人には印象派の絵は馴染みやすい下地ができている。
「見ていて疲れない」ですね。

 これがゴッホあたりになると、(私には)ちょっとしんどい。
 ゴッホとかピカソとかの「天才肌」を受け止めるだけの目というのも、けっこうハードルがあると思います。
 ゴッホ展はすごい人気でしたが(私は行ってません)、観覧された皆さんのご感想はいかに。(今回のオルセー美術館展にもゴッホの作品は出てます)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年02月03日 22時50分01秒
コメント(1) | コメントを書く
[ほっと一息] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: