『200万都市が有機野菜で自給できるわけ』

いま、世界一のバイオ薬品先進国はキューバだという。
「 キューバ危機
」以来のアメリカによる経済封鎖と、ソ連崩壊により、
海外からの食料や燃料の輸入ができなくなったのが、80年代のキューバ。
元々が、「植民地経済」で、自国民の食料より、サトウキビやらタバコなどの「商品作物」栽培を優先していた。
革命後も、基本は変わらず、
それらを「戦略購入」でソ連が高く買って、食料や燃料を供給する、不自然な体制。
長年に渡る植民地主義の染み付いた人たちにとって、
「食べ物を自分たちで作る」という田舎モンの発想
は馬鹿にされてた。
しかし、背に腹は変えられない。庭の芝生に野菜を植えたアジア系の人々を見習って、自給作戦が始まる。
「オルガノポニコ」
は、コンクリートのビル街に登場した、巨大なフラワーポット。
川底の泥や並木の落ち葉、サトウキビ搾りかすで「畑」を作り、野菜を植える。
農薬も医薬品も輸入が止まり、製造原料の石油もない。
あるのはサトウキビやタバコ。
タバコのニコチンは農薬に使える。
サトウキビから作った培養液で、微生物の研究を進め、
結果、 今や世界一のバイオ先進国
。
ハングリー精神、と言えばそれまでだが、
そうしなくちゃ生き残れない必然性が、後押ししてるのは事実。
日本でも、バブルの時代、
「物を作ること」が馬鹿にされ、お金は動かす(転がす)ことで何でもできる、
という風潮が流行った。
今でも、食料自給率最低を何とも思わず、「金があれば買ってくればいい」の思想は蔓延している。
しかし、「お金が無ければ命がなくなる」のが、 相次ぐ餓死事件
でも明らか。
薬ヅケで医療費を高騰させて、健康保険制度も危うくしてることを思えば、
「予防」による医療費抑制も大きい。
「ないもの」を明らかにして、「あるもの」を効果的につかう。
人類の進歩というのは、そういうものだったはずなんだけど。
「自動車対農業」でなく、「労働力」 2019年10月03日
「おやつタイム」のイチゴ品種 2018年03月03日
「空中栽培」の芋、収穫量3倍? 2017年11月04日
PR
コメント新着
カレンダー