ストップ !! 「第二迷信」

ストップ !! 「第二迷信」

2007年09月22日
XML
カテゴリ: 農業のこと

『200万都市が有機野菜で自給できるわけ』


吉田太郎

 いま、世界一のバイオ薬品先進国はキューバだという。
キューバ危機 」以来のアメリカによる経済封鎖と、ソ連崩壊により、
海外からの食料や燃料の輸入ができなくなったのが、80年代のキューバ。

 元々が、「植民地経済」で、自国民の食料より、サトウキビやらタバコなどの「商品作物」栽培を優先していた。
 革命後も、基本は変わらず、
それらを「戦略購入」でソ連が高く買って、食料や燃料を供給する、不自然な体制。

 長年に渡る植民地主義の染み付いた人たちにとって、
「食べ物を自分たちで作る」という田舎モンの発想 は馬鹿にされてた。

 しかし、背に腹は変えられない。庭の芝生に野菜を植えたアジア系の人々を見習って、自給作戦が始まる。

「オルガノポニコ」 は、コンクリートのビル街に登場した、巨大なフラワーポット。
川底の泥や並木の落ち葉、サトウキビ搾りかすで「畑」を作り、野菜を植える。

農薬も医薬品も輸入が止まり、製造原料の石油もない。

あるのはサトウキビやタバコ。 タバコのニコチンは農薬に使える。
サトウキビから作った培養液で、微生物の研究を進め、
結果、 今や世界一のバイオ先進国

ハングリー精神、と言えばそれまでだが、
そうしなくちゃ生き残れない必然性が、後押ししてるのは事実。


日本でも、バブルの時代、
「物を作ること」が馬鹿にされ、お金は動かす(転がす)ことで何でもできる、
という風潮が流行った。

今でも、食料自給率最低を何とも思わず、「金があれば買ってくればいい」の思想は蔓延している。

しかし、「お金が無ければ命がなくなる」のが、 相次ぐ餓死事件 でも明らか。

薬ヅケで医療費を高騰させて、健康保険制度も危うくしてることを思えば、
「予防」による医療費抑制も大きい。

「ないもの」を明らかにして、「あるもの」を効果的につかう。
人類の進歩というのは、そういうものだったはずなんだけど。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年01月19日 09時45分46秒
コメント(11) | コメントを書く
[農業のこと] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: