詩と映画と日記

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山猫


監督:ルキノ・ヴィスコンティ
音楽:ニーノ・ロータ

キャスト
バート・ランカスター(ドン・ファブリツィオ)
アラン・ドロン(タンクレディ)
クラウディア・カルデナーレ(アンジェリカ)
ジュリアーノ・ジェンマ(ガルバルディ軍将軍)

1964年度カンヌ映画祭グランプリ受賞




1860年、イタリア統一戦争の時代

愛国者ガルバルディ将軍が
赤シャツ隊を率いてシチリアに上陸

山猫の紋章と共に300年間
シチリアの領主として
君臨してきたサリーナ公爵は
没落の時を迎えます


財を成す才に長けた
成り上がり者の村長カロジェロは
名誉も欲しくなり

娘のアンジェリカを
公爵の甥のタンクレディの妻にと
望んでいます

タンクレディは従妹である
公爵の娘に慕われながら
若々しく新鮮で美しい
アンジェリカに魅せられます


豪華絢爛の舞踏会は
全て本物の貴族の屋敷で撮影をされ
エキストラもすべて貴族達だったと
言われています


公爵は平民のアンジェリカが
甥の婚約者として
貴族社会の社交界で認められるようにと

ヴェルディの優雅なワルツを
ふたりで踊って見せます


バート・ランカスターが
伝統ある貴族の華麗で素晴らしい
ダンスを披露します


滅び行く旧時代に代わり
新しい力の台頭を表わすような

タンクレディとアンジェリカには
粗野な卑しさを感じるほどに
若々しい力に溢れています

公爵は参議院になるようにとの
求めも断って
滅び行く山猫のように
自身の死を予感しています

ヴィスコンティ監督ならではの
神秘的で気品のある
重厚な映像に魅せられ

繰り返し観たいと思う
私のベストワンです




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