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安楽病棟とは、なんだろう
と思いながら読んでいきましたが
それは痴呆の方たちの病棟のことでした
看護大学を出たばかりの主人公が
痴呆の患者さんたちを看護する様子が
事細かに書かれていて
母を看取った頃が想い出され
読むのが辛い個所も多かったですが
想像を絶することがらも多く
ビックリもしました
看護の看という字は
手と目から成り立っていますね
そのふたつで患者さんを護るのが看護です
この言葉が強く印象に残りました
食事、入浴、着替え、
そして糞尿の世話が当たり前の病棟の
さまざまな事例を読みながら
老人が増える我が国の行く末を思い
終末期医療のこと
安楽死のこと
過剰医療のことが
重く心に残りました
重篤な痴呆患者や
植物状態にある患者
障害を持って生れたこどもを
消極的あるいは積極的に
安楽死させるのは良いのかどうか
誰もが恐れて
真っ直ぐに話したがらないことを
テーマにして
読者に問いかけているように思います
老いは誰もが、いずれ行く道ですから
考えなければと思います
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