| Ron Arad(ロン・アラッド) |
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| 1951年イスラエル テルアビブに生まれる。71年から73年までエルサレム芸術学院で学び、その後ロンドンへ移住。74年から79年までロンドン建築協会で学ぶ。 1981年キャロリン・トールマンと共に自身のデザインスタジオ「One Off」を設立。83年同ショールームをオープンさせる。コヴェント・ガーデンのショールームで発表されたローバー社のシートと鉄パイプで作られた椅子「ROVER CHAIR」によって華々しいデビューを飾る。 1989年には、デザイン・建築設計事務所「Ron Arad Associates,Ltd.」 を設立。Vitra(ヴィトラ)社、Poltronova(ポルトロノバ)社など世界の一流家具メーカーのためにデザインを提供する。Moroso(モローゾ)社から発表された、磨き上げられたステンレススチール製のソファ「Big Easy Volime 2」に見られるように、洗練されたデザインの作品を生み出していった。 また同時期、六本木 アクシス・ギャラリーで開かれたライティング・デザイン展「IN・SPIRATION」(委員長・倉俣史朗氏)に参加。アルミハニカムと鋼管、コンクリートを使った全長2mを超える巨大なオブジェ「ARMADILLO LIGHT」で話題となる。またプロダクトだけでなく、テルアビブ・オペラハウスのインテリアデザインなども手掛ける。 近年のSALONE DEL MOBILE(ミラノ国際家具見本市)では特に注目を浴びており、1998年の真空アルミニウム成形の椅子「Tom Vac」、1999年の座から背が1枚のアクリル板で作られた「F.P.E.(Fantastic Plastic Elastic)チェア」は記憶に新しい。 今日まで彼のデザイン活動は常に、鉄板を切り、木製の足を曲げ、曲げ合板に接合するといった新しい彫刻的使用を自信で試みながら、彫刻家、職工として情感に満ちた官能的であると同時に、積極的に軽く実用性に富んだ家具を発表している。 |


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