手作り、という行為というか活動というか時間というか、
そういうものをレパートリーに入れ始めて2年を越えている。
手作りを趣味の中に含めて言えるには、
まだ経験不足だと思うけれど、
手作りしていて思うコトはいくつかある。
まだ
駆け出しなのに言うのは顰蹙を買いそうだけど、
敢えて言うとこうなる。
1.手作りって、既製品(商品、製品)には絶対かなわないなという実感に
なんども襲われる。
木工の角の45度の組み合わせはその典型だ。
商品は、
たとえ100円のものであっても、
なんとまあ見事に精密に仕上がっていることか。
もちろん、
手作りは既製品と競うものじゃないだろうし、
迫ろうとするものでもない別次元なものだとは思う。
でも、
比べてしまうのだ。
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いや機械だからねと慰めてくれる人もあるけど、
機械だって作ったのは人間だから、
すべてのルーツはハンドメイドの行為にある。
人間技なのだ。
ハンドメイドの作業でも、
その工程の中では、
手動や電動の工具を使っている。
パーツも、
ほとんどは商品であり製品である。
釘から作ったり、
そのために鉄鉱石を溶かしたりしてはいないし、
木材も自分で木を飢えて育てて伐採して製材してたわけじゃない。
だから、
既製品と手作り品の境界はそれはそれで広いから、
手作り品も手作り度**%みたいな存在ではある。
2.手作りの世界というものには、
実は僕は関心はなかった。
というよりも、
むしろ肌合いが合わないという感じさえしていたのだった。
いつの間にか自分が手作り(のようなこと)をしていて、
今もそれはあまり変わらない。
自分が器用な人間じゃないから、
手作りの究極の世界である職人。匠の技にコンプレックスが
あるからかもしれない。
3.手作りの品が自分の手から次々出来上がっていくのは、
ちょっともてあますような気もする。
そういう意味では、
頼まれて作るのがいちばんいいし、
たぶんあの人は喜んでくれると判断して、
その人のために作るのもいい。
でも、
作ったものを売ることとか、
小金を稼ぐために作るということになると、
これは難しい。
お金もらうの苦手だし、
そもそもなにかおこがましい行為のように思う。
でもそれってやはり
自分の技に自信がないからだろうね。
4.手作りが絶対いいなと思えることは、
やはりオンリーワンなものを作れるといことだと思う。
独創と創造の喜びだと思う。
実現できていなくても、
実現を指向する心の姿勢は恩恵だ。
ということは結局、
手作りって
自分のための行為なのではないかと思う。
僕自身はそれでよいと思っている。
自分時間の創造性と付加価値には、
手作りはひとつの人生の選択科目のように思う。
ま、
とりあえずそんなところなのだけど、
番外編としては、
手作り品とプレゼントという問題がある。
手作りしたものを人にあげたくなる。
でもそれって、
どうもちょっと迷惑なんじゃないかと思うコトがないわけじゃない。
もらっても捨てられないし、
自分の好みや必要性にジャストミートすることは必ずしも多くない。
もちろん、
気持ちが嬉しいから、
多少なりとも喜ばれるとは思うけれど、
手作りのことをしていて、
自戒したいことのひとつでもある。
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来年の カレンダーを作った。
カレンダーは誰でも必要だから、
いくつか作ったのだけど、
気心知れていないと一方的には送りにくいな、と
そう思いながらの手作り時間なのだ。。。
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I'm thinking about hand-made activities.

秋の夜の灯り 追補 4