2011.08.07
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金子みすずという１９３０年に２６歳の若さで死んだ女流詩人の詩を最近読んでいます。そして彼女の詩に感じることが多々あります。それは彼女の視点が人間だけでなく自然界の生き物、鰮や鯨や草花などの視点にも向けられているからです。それも優しく自然に。彼女の代表的な詩の一つに「大漁」があります。「朝焼け小焼だ 大漁だ 大羽鰮（いわし）の大漁だ。浜は祭りのようだけど 海のなかでは何万の鰮のとむらいするだろう」魚が葬式するとは思いませんが、ひょっとしたら仲間がごそっといなくなった悲しみ位は感じるのかも知れません。そこに思いを果たせる彼女の感性が素晴らしいと思います。
「私と小鳥と鈴と」という詩も素晴らしいです。「私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、飛べる小鳥は私のやうに、地面（じべた）を速くは走れない。私がからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、あの鳴る鈴は私のやうに、たくさんな唄は知らないよ。鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい」同じ価値観で一つの方向性の中で競争しあうのではなく、違った考えや思いやスピードで自由に共生して生きる良さを感じる詩です。彼女のこの考えが子供や大人たちにも伝われば、いじめなどもなくなるかも知れません。お互いの違いを許容し、それを喜ぶ寛容性が生まれるかも知れません。
実は私は現在ベトナム戦争時代にアメリカの国防省長官だったロバート・マクナマラさんの本やビデオを読み漁っています。それは彼がベトナム戦争の原因の検証を徹底して行い、世界が戦争にならないようにするための提言を行っているからです。戦後アメリカ側とベトナム側の当時の政府首脳や軍人などを集めての討論は驚くような事実を明らかにしました。更には当時の中国やソ連の資料なども調べた上で彼が主張しているのは「相手の視点を持つこと」の重要さです。アメリカもベトナムも相手の考えを誤解したまま戦争しました。
これは国同士の戦争だけでなく個人間の争いにも言えます。マクナマラさんは「Empathy」という言葉を使っています。日本語に訳しにくい言葉ですが、辞書には「感情移入」と出ています。自分の方だけの視点でお互いが言い争うところには解決はありません。相手の気持ちや立場に視点を向けると、そこに解決のヒントがあると言うのです。私は金子みすずの詩にこそ、相手側の視点を見る目があると感じています。
マクナマラさんの視点は人間だけですが、金子みすずの視点は魚や花や雪などにも向けられています。彼女の視点や感性から学び、私たち人間が生きとし生ける全ての生物や自然に対してもう少し優しく謙虚になれば、豊かさや快適さをどこまでも求め続ける生き方ではなく、自然や環境と共生した生き方をもっと模索するのではと感じています。そしてそれこそが真の豊かさを人類にもたらすのではと感じています。もっと彼女の詩を読み込んでみようと思っています。（終り）
「私と小鳥と鈴と」という詩も素晴らしいです。「私が両手をひろげても、お空はちっとも飛べないが、飛べる小鳥は私のやうに、地面（じべた）を速くは走れない。私がからだをゆすっても、きれいな音は出ないけど、あの鳴る鈴は私のやうに、たくさんな唄は知らないよ。鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい」同じ価値観で一つの方向性の中で競争しあうのではなく、違った考えや思いやスピードで自由に共生して生きる良さを感じる詩です。彼女のこの考えが子供や大人たちにも伝われば、いじめなどもなくなるかも知れません。お互いの違いを許容し、それを喜ぶ寛容性が生まれるかも知れません。
実は私は現在ベトナム戦争時代にアメリカの国防省長官だったロバート・マクナマラさんの本やビデオを読み漁っています。それは彼がベトナム戦争の原因の検証を徹底して行い、世界が戦争にならないようにするための提言を行っているからです。戦後アメリカ側とベトナム側の当時の政府首脳や軍人などを集めての討論は驚くような事実を明らかにしました。更には当時の中国やソ連の資料なども調べた上で彼が主張しているのは「相手の視点を持つこと」の重要さです。アメリカもベトナムも相手の考えを誤解したまま戦争しました。
これは国同士の戦争だけでなく個人間の争いにも言えます。マクナマラさんは「Empathy」という言葉を使っています。日本語に訳しにくい言葉ですが、辞書には「感情移入」と出ています。自分の方だけの視点でお互いが言い争うところには解決はありません。相手の気持ちや立場に視点を向けると、そこに解決のヒントがあると言うのです。私は金子みすずの詩にこそ、相手側の視点を見る目があると感じています。
マクナマラさんの視点は人間だけですが、金子みすずの視点は魚や花や雪などにも向けられています。彼女の視点や感性から学び、私たち人間が生きとし生ける全ての生物や自然に対してもう少し優しく謙虚になれば、豊かさや快適さをどこまでも求め続ける生き方ではなく、自然や環境と共生した生き方をもっと模索するのではと感じています。そしてそれこそが真の豊かさを人類にもたらすのではと感じています。もっと彼女の詩を読み込んでみようと思っています。（終り）
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突然のコメント、失礼いたします。
で無料オンラインゲームサイトをやっているfarrといいます。
色々なサイトをみて勉強させていただいています。
もしよろしかったら相互リンクをお願いできないでしょうか？
「やってもいいよ」という方はメールを送ってくだされば、
私もリンクさせていただきます。
よろしくお願いします＾＾ (2011.08.07 15:41:10)
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Re:金子みすずの詩に学ぶ(08/07)
絵本のまち有田川 さん
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在米４０年になります。カリフォルニアが私の第二の故郷になりました。太平洋の対岸で感じる日々の思いをお伝えしたいと思います。
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