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中学生の自閉症のお子さんX君のお母さんに会って、「どう、この頃?」 とご挨拶。将来のことも考えて、療育手帳をとるという話を聞いていたのだけれど、果たしてとれたのかなぁ? だって、X君って、勉強がとってもできる。普通の中学生の子どもらと変わりないように、数学だって英語だって、テストで点数がとれているんだもん。ただ、コミュニケーションが弱いので、やっぱりそこの部分で、「知的障害」 の療育手帳がとれたのかな?「うん、とれたのよー」「わー、じゃ、知的障害の生徒のための府立高校の特別コースを受験できるよね。X君だったら、勉強できるし。いいねー」ところが、お母さんの顔色はいまいち暗い。「ううん。障害が重いと、ダメよ」「えっ!? 手帳とれたんでしょ? 軽度でしょ」「中度だったよ」「えー!!??? 中学校の数学解ける子が、中度の知的障害って、そんなこと言えるの!?」「だって、発達検査の中に、計算や漢字の問題なんてないもの。それがあったらできたけどね。こうこうこんな時はどうしますか? みたいな質問には、息子は、上手に答えられないもの」「……」そう、発達検査は、そんなものなんだ。正しく測れるところと、全然歯の立たないところもある。だって、人間が生きていく上で、コミュニケーションの力はとっても大切。だから、中学校の学力があるからといって、知的障害でないとはいえないのは、あたりまえ……えっ?でも、いくら音声言語のコミュニケーション、対人能力が大切といっても、療育手帳は、知的障害児・者に与えられるもの。二次方程式が解ける子が、知的障害だというのは、自己矛盾。いくらなんでもおかしいんじゃない?あーあ。X君で中度の知的障害と判定されるのであれば、もっと音声コミュニケーションが苦手なうちの子が重度の知的障害とされるのは、なるほど、とーぜんなんだよねー。いや、うちの子も、計算速いです。漢字とかも、かなり読めてるみたいだし、内面世界は非常に豊かなものがあるということをちらりと感じさせてくれることが多々あるんですよね。ぽーっとした、あんな顔しててね。まあ、福祉の手帳は、足りないところを助けてくれる、支援を得る権利であるのですから、だから、重い手帳を持つのは、それはトクではあるんですけどね。それにしても、日本全国で唯一、私たちの住む府だけが試みているという「共生」の理念に基づく「知的障害生徒自立支援コース」とは、一体全体、どのような生徒を対象とするものなのか?Aさん お友だちが大好きで、 体育も勉強もがんばるけれど、 理解と学習定着のスピードが遅い。がんばる気持ちは人一倍、 みんなと一緒に、同じ教室で学びたい! と意欲満々。Bさん 学力は、普通の生徒と同じか、教科によっては 人並み以上。 でも、どうしてがんばって勉強するのか 分からない。競争心がない。会話が苦手。他人を傷つける ような行為は一切しない、穏やかな利他主義者。果たして、我が自治体の自立支援コースは、Aさんの意欲を重んじ、共に学ぶことで、Aさんの社会性を伸ばしていこうとするものなのか。あるいは、Bさんの学力を尊重し、コミュニケーション力の不足を補うような支援を与えながら、学力と共に、Bさんの社会性をも豊に培っていこうと目するものなのか。普通の子でも、個性や好み、学力、知力は、その子によって千差万別であるのに、障害を持つ子の場合、輪をかけて一人ひとりの持つ力のありよう、弱いところと得意なところは激しく異なっているのだろう。時には両極端なほどに。そんな「個性ある」知的障害の子をひとくくりにして、一体、府教委は、どのような尺度で、二年前から始まった自立支援コースを形作っていくつもりなのだろうか?考え始めると、頭がピーマン。わーん、こんがらがって、天地がさかさま。全然わかんないよー。「学力でしょうか? コミュニケーションでしょうか? 一体この入試は、何を基準に審査されるのでしょう? って。府教委の担当者に聞いてみたら?」支援者のIちゃんの言葉。よーし、明日には絶対に、府教委に電話して、そう聞いてやるぞー!腕まくりのアッキーちゃんです。
2007.09.12
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午後1時半から、東大阪子ども家庭センターで、子ども家庭サポーター・サポーターネットのフォローアップ研修。今日のメインのプログラムは、茨木市の親学習の市民グループ「親まなび・きらりん」によるワークの実践。まずセンターの建物の中を四組に分かれて交代で見学。ずらりと並んだ相談室に、プレイルーム、カンファレンス室などを見せてもらう。プレイルームでは、ポニーというグループで障害のある子どもたちの半日の遊び保育をやっているとのこと。今では各市に設置されている親子教室がまだ生まれぬ頃から、ここではそんな活動が行われていたとのこと。今では3歳を過ぎて相談を受けたような子どもが通う場となっているそうだ。部屋の中にしつらえた砂場が子どもたちに大人気とか。分かるなー。「掃除大変ではないですか?」聞きたかったけど、言葉をのみこんでしまった。もうひとつのプレイルームは、マットレスが敷いてある。夕方遅くの相談が長引いて夜になるような時には、ここで子どもがご飯を食べたり寝たりすることもある、だから、リラックスできるようマット敷きにしているのだという話を聞いて、見学者一同、思わずしーんと無口になったり。都道府県に設置を義務付けられている児童相談所のことを、大阪府では子ども家庭センターと呼ぶ。略して、子家セン。ここでは、近年相談件数がうなぎ上りで、慢性的なオーバーワーク。来年度からこれまで子ども家庭センターで行っていた相談が市町村におりるとのことで、また変わっていくでしょうがとの説明に、新聞紙上をにぎわせたいろいろな乳幼児や子どもに関するセンセーショナルな事件のことを思い出す。部屋に戻って、全グループがそろったところで、子ども家庭センターの職員からセンターの機能についての説明を受ける。子ども家庭センターは、児童相談所のこと。そこまでは知っていたが、市町村の中には家庭児童相談室を設けているところもあるということは私は知らなかった。「確かにややこしいですね。大阪府では、児童相談所のことを子ども家庭センターと呼んでいるのです。これは法律で設置が義務付けられています。一方家庭児童相談室は、各市町村にいまやかなり設置されてきていますが、設置が義務付けられているものではありません。ここに違いがあるのです」説明を聞いて、ようやくよく分かりました。子ども家庭センター(子家セン)=児童相談所(児相)で、これは法律の規定で各都道府県・指定都市に必ず一つ以上設けられているもの。そして、それとは別に、市町村で家庭児童相談室というところを設けている場合が多いのですね。子家セン、児相、家児相。子育て支援に携わる人の間では、このように省略されて当たり前のように会話に出てくる。知らない人が聞いたら、???とはてなマークが飛び交うのだ。私はようやく理解することができたけれど……。いやー、ややしいっす。
2006.01.25
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教育委員会の青少年課に、持って行った書類を無事提出すると、広々としたオフィスの広がるビルを一階ずつ、「この階には役所のどの課がはいってるのかな~」なんて、探検しながら、とんとん歩いて降りて行く。この建物は複合ビルになっていて、役所の別館であるのと同時に、生涯教育や社会体育の施設でもあるらしい。パソコンがずらりと並んだ部屋があるのを、建物に入った時に、チェックしていた。帰りしにのぞくと、平日は午後7時まで自由に利用できると書いてある。幸いマシンもあいていて、受付の紙に名前と入室時刻を書き入れると、「あちらへどうぞ」と二十台ほどのパソコンの並んだ片すみの席を指示してもらう。やった! インターネット環境抜群! 居心地のいい部屋で、無料で、マシンの使い放題だぁ!! あ、お下品なことを。携帯で時間を確認すると、5時。息子の児童会のお迎えまでに若干余裕があるので、ちょっと遊んでいこうっと。今日は昼前に少しの時間接続できて、その後ダメになってしまった。だから、ちょっと欲求不満。まずは、自分のブログからチェックして、最近全然いけてないお気に入りのよそのブログへと次々遊びに出かけて行く。そうなんです、接続が不安定なので、落ち着いて遊べない。自分のブログの書き込みだけで、精一杯。つき合いの悪い奴ぅって思われてる?とんとん楽しく頁をくって遊ぶほどに、おお、5時半になってしまった!大急ぎで、終了して部屋を出て、自転車で来た道を途中まで飛ばす。小学校に行くのだから、直接行ったら早い道がある。こっちかなぁと少々不安に思いながら、小学校の校門に6時1分に到着。息子を乗せて、帰りしなに、ふと思いついて、情報誌を知り合いのおうちや以前購読してくれた方のお宅へ持って行く。ついでに、NPOセンターにも。帰りついた頃には、日はとっぷり暮れて、上の子は、(伯母がきてないぞ)と伯母の自転車が入口に置いていないのをすばやくチェックして、またばあちゃんちに入り込んでしまう。下の子は、ばあちゃんちで夕食をごちそうになって、ご機嫌さん。千切り大根の煮込みをいただいて、家に帰ると、下の子と二人で仲良く夕食。留守家庭児童会、保育所共に、今年度最後の日。そして、共に子どもたちは卒室と卒園で、四月から新しい生活に入っていく。多動の母の性格そのままに、ドタバタと終わった今日なのだけれど、別れと新しい生活への不安が甘やかに心をしめつけてなんだか頼りない心持ち。今度は、上の子を連れてパソコンしに、あのすてきなビルに行っちゃろうかなー。無謀なことを考える母でした。
2006.03.29
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