バル対策本部  元帥の間

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二章 広がる世界と新たな悪意 第二話




「なぁ、この世界って・・・」


「荒れてるさ、でもやっぱ居心地良いっていうかさw」

「旦那はどうなんだ?このゲームまだ続けるのか?」

「あぁ・・・」


二章 広がる世界と新たな悪意 第二話 




「さ、着いたよw」


「前来た時よりは空いてるな」


「あんまり重くないや^^」


ここならレベルもすぐに上がりそうだ


にしても・・・


付いて来た【旋風】って奴


狩らないって言ってたが・・・目的がさっぱりわからねぇ




「ん?・・・目的は何だ?って顔してるねw」

「別に目的なんかないよwただ暇なだけかな?w」



「・・・・怪しいな」



「んな事言ってないで、狩った狩ったw」


「・・・・分かってるよ」



「じゃ、僕は↑行くね^^」


「あぁ、俺は・・・」


「旦那はここらへんが丁度良いんじゃない?w」


「・・・・分かった」


今の俺のレベルは13


とりあえずレベル15にはなろうか


たしか新しい武器が装備できるはずだが



「なぁ、旦那はこの世界に来たときどう思った?」



「そうだな・・・平穏そうで・・・荒れてる」




「やっぱそう思ったかw」


「でもそうなんだろ?実際は」


「そうだねぇwでもこのゲームやめたいとか思う?」


「・・・・・思わない」



「だろぉwなんだかんだで荒れててもさw」

「なんでこんな居心地良いのかねぇw」





「でも少し・・・イメージと違った」


「ん?」


「もっと俺は楽しい世界を想像してここへ来たんだ」

「なのにログインして友達ができたと思ったら」


「PKが来てよ・・・正直楽しめるか不安なんだよな」



「大丈夫さwだって、旦那は悪い奴じゃないからなw」



「・・・・力が欲しいよ」

「友達を守れなかった・・・俺に力が無いから・・・」



「・・・・旦那はなwもう素晴らしい力を持ってるよw」


「え?」


「ほんと、旦那のPCって 興味深いよw



「・・・どういうことだ?」


「じきに分かると思うよw」


「お前、なにか知ってるのか!?」


「別にぃ~wでも信じた方がいいかもねw」


「なんでもいい!教えてくれ!!」


気にかかる事がある


あの声、俺の頭に直接聞こえた声


感情を揺さぶるような声


意識がなくなりそうな痛み


俺から沸き出る黒い瘴気


あれと・・・関係が有るのか!?



「ん~、言えないねw」


「なっ!?どうしてだよ!!」


「言ったら多分、このゲームもう続けられないよ?w」


「そんな・・・」


「でも少しヒンt」



「旋風さん、短剣書60%書要ります^^?」


「あ、鎖位」


「・・・・・・・あぁ、貰えるんならw」


「んで、ヒントってなんだよ?」



「あぁ、すまんなw今チャットで友達に呼ばれてなw」


「すぐ行かなくちゃwじゃ、またなw」


「あ、おい!待てよ!!」



・・・・行っちまった



「よし、18レベ^^」



鎖位はもう18レベか


チャットばかりしていてもしょうがないな


もっとレベルを上げるか


旋風・・・か


また会えるといいな


あいつは・・・かならず何か知ってる



聞かない方が良いと言われようが


知らなきゃいけない気がする


たとえ、この世界に居られなくなったとしても



二章 広がる世界と新たな悪意 第二話 完





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