バル対策本部  元帥の間

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二章 広がる世界と新たな悪意 第三話




俺なんて戦力になるのか?


「戦士戦士魔法使い弓使い・・・・大丈夫かな^^;」


「・・・・わかんねぇけど・・・大丈夫だろ?」



二章 広がる世界と新たな悪意 第三話 



どのくらい狩り続けただろうか

気付けば3時間は篭って居たらしい


「よーし25レベ^^」


「流石に早いな、俺はまだ21だ」


しかし・・・


15レベで装備できるのこの槍・・・


棒にフォーク括りつけてるだけじゃねぇか・・・・


見た目で言えば普通の槍の方が強そうだな・・・


まぁ・・・見た目よりは攻撃力もあるし文句は言えないな


「ん~そろそろ狩場変えようか^^」


「他、どこか狩れるとこあるのか?」


「まずはペリオンに行こう^^」


「君、大分メル貯まってきたしさ、防具揃えないとね^^」


防具か・・・

今のところあんまり強い敵も居ないし

まだ必要ないんじゃねぇか・・・?

「防具・・・これでも十分だと思うがな・・・・」



「いかにも初心者ですって感じで格好悪いよ!」

「君もう戦士なんだしさ^^」


「あ、あぁ・・・」


たしかに未だに防具は兜以外は初期装備


唯一あるのが白頭巾・・・


これじゃ文無し戦士丸出しだな


「分かった、行こう」


それにしても最初に比べりゃ随分メルが貯まったものだ


タクシーも1000メルくらいどうってことなくなった


「よっし、行くよ^^」

「あ、ペリオンに着いたら帰還書買っとこう^^」


「帰還書か・・・」


結構出費が嵩みそうだな・・・


「まずは・・・武器屋はどこだ?」


「多分結構上の方だよ^^」

「行ってる間、僕は帰還書とか薬買ってくるよ^^」


「あぁ、分かった。」


防具か・・・

とりあえず上から下まで全部揃えて見るか


ブロンズバイキングヘルムに

クロムにクロムS

ミドルレザーっと


よし、これで大分戦士っぽくはなったな


メルはほとんど無くなっちまったが・・・

いかにも戦士になったって実感が湧くなぁ


だが・・・


「このフォーク槍がなぁ・・・」


これほど似合わないとは

まさにネタ武器って事か・・・


そんな事考えてる間に鎖位も帰ってきたな


「おっwへぇ~結構変わったね^^」


「あぁ、武器以外は結構戦士っぽいだろ」


「まぁ武器は仕方ないね^^;」


「それじゃ、カニングシティーに行くよ^^」


「え?・・・」


「グループクエストって知ってる^^?」


「あぁ・・・まぁな」


「やろう^^」


「い、今からか!?」


「うん^^」

「別に用事とかないんでしょ^^?」


「・・・ないけど」


「じゃあ決まりだね^^」


グループクエストか・・・


仲間と協力して先へ進んでいくクエスト


経験値&メルを溜めやすい上

見ず知らずの人と友達になれたりとメリットはある

ただ・・・誰かが足を引っ張る行為をした場合や

決して少なくは無いマナー違反者の存在

これによりクリアすらできず逆に不快になってしまう場合もある



「クエストやるのは良いんだが・・・」

「二人じゃどうにもならんだろ?」


「1ch行って募集しよう^^」


「・・・・・」


何が何でもやる気か・・・


俺としては・・・変な奴と組んで

余計なストレス溜めたくないんだがな・・・


「グルクエPT@2人募集します~此方魔と戦士です^^」


流石は皆が集まる1ch

これだけ居るんだ

「確保できたか?」


「うん^^」

「戦士と弓使いね^^」


戦士二人か・・・大丈夫なのか?


「そいつらの名前は?」



「弓使いが覇弓さんで」

「戦士が雷破さん^^」


「それじゃ、お前がリダやれ、俺は多分一番雑魚い」


「分かった^^」


「じゃ、招待送るね^^」


よし、グループ参加っと


「よろしく^^」


「覇弓です!よろしくお願いしま~す!!」


「宜しく、雷破です」


「あ、・・・よ、よろしく」


弓使いの覇弓 レベル26

戦士の雷破  レベル28


やっぱり・・・俺が一番下か・・・・


ま、マナー違反者でも無さそうだし

内心少しグループクエストにも興味があった


クリア・・・できるよな?







ここからか・・・徐々に・・・・ここから徐々に

堕落の入り口

俺はここから徐々に心が侵されてた

気が付かなかった

俺はただの一般プレイヤーだったはずなのに

はずなのに・・・


二章 広がる世界と新たな悪意 第三話 完








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