バル対策本部  元帥の間

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二章 広がる世界と新たな悪意 第四話



以外と簡単!?でもねぇのか?

「フォーク槍じゃ攻撃当たらないよ、これ使え」


ここで出会わなければ

あいつを巻き込まずに済んだんだろう


二章 広がる世界と新たな悪意 第四話 



「それじゃ行くよ^^」


「OK~!」


「はい」


「あ、あぁ」


いよいよグループクエストだ


俺は聞いた事があるという程度で

そんなに詳しいわけでも

ましてやクリアの仕方さえも分からない


正直不安で堪らないが



「よし、入れた^^」


「さぁって、はりきるぞ!!」


「落ち着いて行こう」


ん・・・ここは


「ここって・・・【さまよい沼】じゃ?」


「違う、グルクエ一段階」

「もう始まってるぞ?」


「ここが・・・」


「あのNPCに話しかけて」


「分かった・・・」


【魔法使いに転職するのに必要なINTは?】


「魔法使いに転職するのに必要なINTは?って言われたけど?」



「その解答と同じ枚数のクーポンを集めりゃ良いんだよ^^」


「クーポンって?」


「上にワニがいっぱいいるじゃん?w」

「そいつら倒せばクーポンでるよ~」


ワニ?・・・

とりあえず倒せば取れるってことか


って・・・


「魔法使いに転職するのに必要なINTって・・・いくつだ?」


「20」


に、20枚か・・・・

大丈夫、20体倒せば良いんだろ?


「おし、いくぞ!」


【パワーストライク】


MISS

MISS

MISS


え・・・・


ぜ、・・・全然当たらねぇ


「まだまだ、命中足りないみたいだね」


「あ、雷破・・・さん?」


「呼び捨てでも別に良いけどさ」

「やっぱりフォーク槍じゃ当たらないし」

「これ使えw」


「これって・・・魚の銛?」


「これ使えば・・・攻撃当たると思うよ?」


さ、魚の銛・・・銛に魚が突き刺さってる・・・


槍って・・・ほんとにまともな武器が少ないのかな・・・


でもこの武器、命中率が上がるのか


よし


【パワーストライク】


「!」


「当たった!・・・5発中2発・・・・」


「まだまだ厳しいようだね」

「まぁその分俺らも頑張るよ」


「そぉだよ!君まだグルクエ初心者だしここは熟練者に任せなさいって!!」


「あぁ・・・ありがと」


「礼はクリアしてからでいいよ」

「その槍はあげるから」


「いいのか?」


「あぁ、こっちは十分当たるし、もう必要ないから」

「じゃ、頑張るか覇弓君」


「うぃ~っす!」


覇弓と雷破はどうやら知り合いらしい

レベルも近いし、でも・・・

そんなに親しいようにも見えない


「集まったよ~^^」


「早!」


「ん~少しペース上げるか」


鎖位はもう集まったか

俺も、じっとしてるわけにはいかない

少しでも、役に立てるように・・・





5分後



「よし、全員通行券取ったね^^?」


「もち!」

「うん」

「あぁ」


「じゃ僕に渡して、じゃないと先いけないから^^」


鎖位は・・・初めてのわりに結構手馴れてるな

2ndキャラじゃないって言うし・・・

攻略サイト見てたとしてもこんなに指揮れるものか?



そしてそのまま


第2,3,4段階をクリアした

中々簡単なもので全部一回で成功した

だが実は、一発成功など早々あるものではないらしい


運がいい・・・これで片付けてしまって良いのだろうか


「次で、最後だよ^^」


「最後・・・また前のやつと一緒か?」


「いや、今度はボス戦だ」


「ボス戦!?」


ボス戦・・・こんな低レベルでボス戦なんて・・・・


でもその不安は覇弓の言葉で少し和らいだ


「スーパースライムって奴だよ!!」

「ま、そんなに強くないからね~」

「気張らなくても、俺がやるから安心しなよ!」


「あ・・・あぁ、分かった」


そう、ここまで来たんだ

大丈夫、この4人なら絶対負けない


「第5段階突入~^^」


「よし、これで最後だ、頑張るか」


「HP満タン、やる気満タン!!一気に行くよ!!!!」


覇弓はテンション高けぇな・・・

そのくらいのやる気をこっちもに分けて欲しいくらいだ





なんだ?・・・


ノイズ?・・・・


「なぁ・・・ここに入ってから変なノイズが入るんだが・・・」


「ノイズ?」


「僕はなんともないよ^^」


「大丈夫~?」


なんだよ・・・このノイズ音・・・

PCの故障か?・・・

画面もたまにぶれたりするし・・・・


どうなってんだ・・・


「とりあえず通行券集めてくる」


「俺も~!!」


「君はそこで待ってて^^」


「いや、大丈夫だ・・・俺も行く」


先へ進むと

アリゲイターとジュニアネッキは

雷破と覇弓の二人で始末したらしい


あとはボス戦のみ


「次でボス戦だから準備いい^^?」


「大丈夫」


「OK~!」


「あぁ、行こう」


待ち構えているのは


かなりの大きさのスライム


のはず


誰もがそう思っていたであろう


さくっと倒して、クリアできることを


でもその思いは


打ち砕かれた



「お、おい・・・なんだよ・・・あれ」


「スライムじゃない!!あんなモンスター・・・」



なんだ・・・急に息が苦しくなってきた・・・・

モンスターを直視できない・・・


怖い


全身真っ黒なのに丸くて赤い目が二つで大きく裂けた口


人型で、小刻みに震えながら


まるで何かを待っているようだった


「バグか?ありゃ・・・」


「そ、そうだよ雷破、こんなの・・・」

「なんでこいつを見てると・・・恐怖が沸き出てくるんだ」


「覇弓・・・」

「実質・・・俺も怖い・・・たかがゲームのモンスターに」


そのモンスターはゆっくりとこちらを向いた

俺と目が合った・・・


怖い


俺を見た瞬間


そのモンスターは裂けた口で笑いながら



言葉を・・・発した





ミツケタ


二章 広がる世界と新たな悪意 第四話 完


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