Are You BUMPer?

Are You BUMPer?

B-PASS 2005/9




藤 原 基 央

●ツアーが終わって●

■「Fujiki」(本誌連載)によると、ツアーが終わるといつも熱が出る、という。
「あー、ツアー終わると熱出ます。知恵熱みたいな感じかな?わからないけど。で、併発して、風邪ひいたり。なんかね、ツアー中は風邪ひいたりとかって本当にないんですよ。どれだけ体力がなくなっても。あとで全部きますね。」
■ゴロゴロしたりドラクエやってたっていう。
「ドラクエやってますいたね(笑)。ああいうゲームは、いつもある程度極めないと・・・・・・ある程度極めるっていうのもおかしいんですけれども、最強装備にするだとか、隠し何とかを倒すとか、そういうところまでちゃんとやらないと気がすまないタチなので(笑)。やってましたね、けっこうね」
■最後まで?
「やりましたね。ドラクエ8ですね」

●音楽と日常●

■ツアーがない日は、1日24時間が全部自由な時間?
「でも、音楽とプライベートをわけて考えられないんで。ツアーやってることによって束縛されてると思ったこともないですし、仕事やってるって気になった時もないです。ライヴだとかレコーディングだとか、仕事だとは思わないし。まぁ、家にいても歌を歌っていますからね」
■それはどういう状態で歌っているんですか?
「お風呂とかで歌ったり、sン宅しながら歌ったり。なんか突然、デカい声で歌ってみたり」
■いろんな歌を?
「いろんな歌ですね。童謡とかアニメソングとか昔のヒット曲とか、洋邦問わずね」
■バンプ・オブ・チキンの歌も歌ったりすることはあるの?
「あります。でも、あんまりないです(笑)。」
■歌ってて、何か気がつくこともある?
「あります。"おっ!"と思ってそのままギターコード持ってコード解明に走ったりして。"うわっ"て思ったりします」
■"子供の頃に歌っていた仮面ライダーの歌は、こういうコードだったのか"みたいな?
「そうそうそう、そういう感じです」

●曲作り●

■曲作りノートみたいなものってあるんですか?
「ないですね、僕は。ノートとか取らないです。詞も最近は、その辺のメモに書き殴りみたいなことが多いですね」
■チラシのウラとか?
「そういうノリです、本当に。作詞作曲ノートっていうのをやってる方もいらっしゃるんでしょうけど、僕の場合、 書き留めておかなきゃいけない曲っていうのは、俺の判断基準の中で、それほど作って欲しいと思ってない曲 っていうことになっていて、 俺が本能的に作りたいと思ってる曲、曲の法から生まれたいって思っている局っていうのは書き留めておかなくても、詞にしてもメロにしても、覚えているものなんですよ。 それは断片的なアイデアですけれど、だからそういうノートみたいなのは必要ないんですよね」
■いわゆる"生みの苦しみ"みたいな、四苦八苦しながら搾り出すような感じではなくて?
「なんか、もっと日常的なものですよね。テレコレ持ち歩いて"いいメロディ浮かんだ"っつって吹き込むとかでもなくて。いいメロディが浮かんだら、浮かんだまま頭のどこかにいつまでも残ってる・・・・・・それが俺の中でホントにいいメロディですから」

●仕事●

■音楽を職業としてやってるっていう意識はある?
「それはないです。今でもないですね。"プロミュージシャン"っていう肩書きなんかを、たとえば親戚の口から聞いたりとかありますけど(笑)。久しぶりに会う同級生とか。たとえば同級生とかと話してると"今、仕事何やってんの?"っていう話をしたりするじゃないですか。なんか最近、友達の結婚式が多くてね、同級生が集まってそういう話をすることが多いんですけど。"今何々やってるよ""普通に営業やってるよ"とか。"で、お前ミュージシャンって仕事さぁ・・・・・・"みたいに訊いてくるヤツいるんですよ。"ミュージシャンって仕事さ、どうなワケ?"みたいな。 そんな時"あぁ、俺、そういえばそれが仕事だったのか"みたいな。そういう感じです

●26才●

■でも、友達の結婚が増えてるっていうのは、なんかいいな(笑)。年齢の問題もあるんだろうし。
「そうですね。ちょうどそういう時期なんでしょうね」
■26っていう年齢はどうですか?
「僕は年相応でいいんじゃないかな、と。この年齢は、子供だとも思わないし、大人になったとも思えないし。逆に自覚的なことを言わせてもらえば、もう子供じゃないんだ、大人なんだって思わなきゃいけない年だと思うし。年齢も26才というのは世間一般にしてみたら、立派な大人の年ですけれども、でも結局は俺、ガキだなって思っちゃうこともあるし。だから結局26才の藤原基央で、自分にとっての26年目が来たっていう、それだけのことだと思うんですけど」
■でも、友達が結婚したりすると、幸せについて考えたりするでしょ?
「幸せ、あぁ、考えます。それぞれが絶頂にいたり、あとは"実は妥協しているんだよね"ってことをこっそり教えてくれたり。でも"妥協しているんだよね"って言って、その笑った時の目がすごく、覚悟してる時の目だったりして。それはそれで、納得できるかなぁって」

●手紙●

「これは絶対載せてほしいんですけど。"Fujiki"のおハガキにですね、"本当に手紙を読んでいるんですか?"っていう手紙がよく来るんですけれども(笑)、そういう手紙すら読んでます!(笑)」
■読んでるって書いてあるよね?
「本当に読んでます、一枚残らず。隅から隅まで。名前覚えてますか?っていうのはさすがにちょっと無理なんですけど。ホントに読んでるんで、ホントに嬉しいです。いっぱいくれっていう風に思ってないんで、一枚来ただけでも本当に嬉しいんで。一枚一枚大事に読ませてもらっています。それは本当に、誤解のないようにわかって欲しいんで。だって手紙って・・・・・・読まなきゃ・・・・・・ねぇ?読まなきゃって思いますよ。やっぱり。それこそハガキで募集してますから、ハガキが多いんですけど、ハガキって内容が外側に露出してるわけじゃないですか。それでも何か伝えようとして書いてくれるって、すごい勇敢な作業ですよね。それに応えたいですよね、やっぱり」



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: