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2017/04/30
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カテゴリ: BLACKLIGHT
ふた月ほど前のある日、レイトは帝王学を身に着けるため日課として基礎知識を学んでいた。
時間も終わりを迎えたころ、レイトは疑問を口にする。
「叔父上のなさっていることは本当に正しいのですか?」
「どうしたのです?何か気になることがおありですか?」
「はい。皆が豊かに暮らせているのか、少し気になったので・・・」
教育係がなぜそう感じたのか尋ねると、
「日々、窓の外を見ていると確かに華やかになった街並みがあります。
 その一方で遠くの方では色がなくなってきています」
その答えに教育係は感心する。

 歯がゆいことではありますが、どうしても順番をつけねばならないのです」
それに対して、レイトはさらに付け加える。
「・・・昔から眺めていますが、くすんだ町が華やかになったところはありません」
「街を豊かにするということはそうそう容易いものではないのです。
 時間をかけてゆっくりと根付かせなければならないものですから」
そして、このことがアルケデニックにも伝えられる。
「なるほどな、やはり兄の子。というわけか」
「どうやら最近は父王様の思考に似始めてきているように思われます」
「ふふふふ・・・、そんなに外が気になるなら、行かせてやるとするか」
その言葉に部下は再確認を求める。
「外、に準備させろ。失敗は許されん、とな」

「今更この国をくれてやる馬鹿がどこにいる」

外出許可が出たことにレイトは驚き、
「本当に外に出られるのですか?」
「はい。いつも外を見られておられることを申し上げたところ、許可を頂きました」
レイトは喜んでいたが、同時に不安にも駆られる。

「準備には問題ないかと。もちろん護衛も付き従います」
レイトの不安はそれだけではなかった。
もともとの予定で3か月後には同盟国での懇親会が数日開催される。
そのとき外出するだけに、今回の急な外出が違和感を漂わせる。
(何もなければよいが・・・)
という思いが無残にも打ち砕かれたのは言うまでもない。





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Last updated  2017/04/30 12:00:35 AM
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