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クリミナルマインド3-14 20年目の決着
クリミナルマインド3-14 20年目の決着-Damaged
胸が痛いエピソードだった。
たまたま、TVをONにしたら放送していた。
私には、よくあることで、誰かが、「これ、見ときなさい。」と言っているようだ。
捜査官:知的障害者は、たいてい体が大きくて、力が強くて、その力を制御できなくて、殺すつもりじゃなくても、殺人を犯してしまうときがあるんだ。。。(聞き取りなので不確か)
それが、世間一般のイメージなのか。。。。知っていたけれど。。。
あまりに、ステレオタイプ過ぎないか。
それがスッポリと当てはまる事件があったのが、記憶に新しいけれど。。。
次男の背が高いのは、男性は背が高くなる家系だからだ。
どうしようもない。
せめて、スマートであってほしい。
「年齢が近い人達の輪の中にいることを好む人」であってほしい。
知り合いの人達以外は、あまり幼い子達と関わらせたくない。
知的障害がなくっても、体力差、大きさが違うのだから、ちょっとぶつかっても、小さい子にケガをさせないかと、心配になる。
「知らない人には、馴れ馴れしく近づいていかない人」であってほしい。
知的障害、自閉症の息子の母親の私でも、初対面の人のことはわからないので、緊張している。
近しい人に障害者がいない人であれば、知的障害者が、ヌッと現れて、親しげに近づいてきたら、どんなに警戒することだろう。
「細かい繊細な仕事もできる人=力を制御できる人」であってほしい。
その為に、お茶碗を洗わせて、針と糸でボタン付けをさせて、卵を割らせて、包丁で切って。。。。と家事(訓練)をさせてきたのだ。
次男は、今のところは、全部できている。
このまま保持してほしい。
■1987年インディアナポリス
オフィスの床にファイルやメモを散乱させ、ロッシが姿を消した。ガルシアを問い詰め、彼が20年前の殺人事件を追ってインディアナポリスに向かったことを聞き出したプレンティス、モーガン、JJの3人は、専用機でロッシの後を追った。当初、ロッシは誰の助けもいらないと3人の協力を拒絶したが、やがて彼らの真摯な態度に心を動かし、事件のあらましを語り始めた。
ことの起こりは20年前。インディアナポリスでの事件が解決し、地元警官の運転で空港に帰る途中、近くで子供の悲鳴が聞こえるという無線が入った。警官と共に現場に向かったロッシがその家で目にしたのは、斧で斬殺されたゲーレン夫妻の死体と泣き叫ぶ3人の子供たちの姿だった。以来20年、子供たち――コニー、ジョージー、アリシアの3人に、「犯人に二度とあんなことはさせない」と言うためだけに、ロッシは事件を追いつづけてきた。
■20年後のプロファイル
ゲーレン夫妻を殺した斧は、犯人が持参したものではなくその場にあったもので、犯行は場当たり的。さらに目撃者となる可能性のある子供たちを殺さず見逃している。一見無秩序型の犯行に見えるがしかし、指紋を拭き取るなど秩序型の特徴も併せ持っている。犯行がちぐはぐで、犯人像を分析することができないでいた。ところがその後、3人を伴い子供たちを訪ねたロッシは、そこでおもいがけない言葉を聞く。長女のコニーが、もう事件のことは忘れたいから二度と自分たちの前に現れないでくれ、プレゼントもやめてくれと叫んだのだ。しかしロッシは一度もプレゼントを贈ったことがなかった。
毎年、事件の日に届けられるプレゼント――ロッシでなければ贈り主は犯人としか考えられないではないか。
その情報は、犯人像をまったく別のものに書き換えた。プレゼントは犯人の強い罪悪感の表れで、
発達障害
がある人物が偶発的に殺してしまい、親か年上の身内の人間が証拠を隠蔽したのではないか。モーガンはガルシアに未解決殺人事件ではなく、子供がらみの軽犯罪を洗い直すように指示した。
■二週間ごとに移動する
過去の犯罪データを洗い直したガルシアから、奇妙な報告が届いた。インディアナポリス周辺では、子供絡みの軽犯罪が毎年3月の最終週から4月の第1週に集中して発生しており、その傾向は2週間ごとに、イリノイ、アイオワへと移動しているというのだ。
プレゼントの玩具から鑑みるに、犯人は移動遊園地の人間ではないかというロッシの言葉に、コニーの記憶が蘇った。事件の前日に家族で移動遊園地にでかけ、ピエロに後をつけられたというのだ。そしてその移動遊園地は20年前と同様に、今、インディアナポリスにいた。
遊園地に急行したチームは、ピエロの男性を逮捕した。
彼は遊園地の責任者の息子で、
発達障害
があった。
20年前のあの日、昼間に見かけた女の子と遊びたくて家に忍びこんだ彼は、間違って両親の部屋に入り、ゲーレン氏に殴られたためにカッとして斧で殺してしまったのだ。証拠を消したのは遊園地の責任者でもある父親で、それから毎年、反省させるために事件の日に遺族にプレゼントを届けさせていたのだった。
犯人の父親の叫びが胸に突き刺さった。
父親:息子はすぐに悪いと気がついた。
毎年、プレゼントを持って、あの家に連れていって、自分が何をしたのか思い出させて、反省させてきた。
息子に、悪いことをしたことを、忘れさせない。
わしが忘れさせないようにしてきた。
わしのせいだ。
機械の修繕でちょっと目を離してしまったんだ。
わしが悪いんだ。
わしが見ていたら、起こらなかったんだ。
やめてくれ!乱暴にしないでくれ!
その子はいい子なんだ。
本当は、人を傷つける子じゃないんだ。
お願いだ。殴らないでくれ。。。。(聞き取りなので不確か)
犯人:パパ!助けて!
こわいよ!パパ!
【格言】
「我々の中には幼い頃の自分がいる。この子供が過去、現在、未来の自分の土台を築くのだ」
神経科学者ローン・ジョセフ博士の言葉。
「成功するための方程式などないが、強いていえば人生とそれがもたらすものを無条件に受け入れることだ」
ポーランド出身のピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタイン(1887年~1982年)の言葉。
【『ハツカネズミと人間』のレ二ー】
発達障害がある人物が犯人ではないか、というときにプレンティスが例としてあげる『ハツカネズミと人間』のレ二ーというのは、アメリカの作家ジョン・スタインベックが1937年に発表した小説の主人公のひとり。ジョージとレニーというふたりの季節労働者の友情と悲劇を描いた作品。レニーは
知的障害のある大男
で、自分の力をうまく制御することができず、ハツカネズミなど小動物が好きだが、なでているつもりが、指先を噛まれたりした拍子に、つい力を入れて殺してしまう。
*1939年にルイス・マイルストン監督で映画化されている。
*1992年には俳優のゲイリー・シニーズ監督・主演で映画化された。
ゲイリー・シニーズ:ジョージ・ミルトン
ジョン・マルコヴィッチ:レニー・スモール
チャンスがあれば、1992年作品を見てみたい。
知的障害や発達障害があると、みんな犯罪を犯してしまうのか。
いや、そうではない。
環境を整えて、適切な訓練を重ねることが出来たら、苦手なことがあっても、穏やかで、健康で、なにか、務めを果たして生活できるにちがいない。
「知的障害があるから仕方がないのだ」と、何もかも諦めるのは間違いだと思う。
知的障害があろうとも、自閉症であろうとも、人格として築くことができるものがあると思う。
まして、障害を免罪符にしてはならない。。。と自分を戒めている。
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