全30件 (30件中 1-30件目)
1
知的障害者向け選挙の手引を作成 7月10日投開票の参院選を前に、知的障害があって自分で書くことが難しい人でも投票できることを知ってもらおうと、投票所の職員が代筆する「代理投票」について説明した手引を市民団体が作成した。当事者や家族、福祉施設などに無料で配布している。 手引は「知的障害者・家族・支援者のための選挙のしおり」という名称で、A5判12ページ。有識者や障害者団体職員らでつくる「障害をもつ人の参政権保障連絡会」(東京)が作った。 代理投票は、知的障害者に限らず、自分で書くことが難しい人が投票したい候補者や政党名を職員に伝えて代筆してもらう制度。【共同通信】今まで選挙に行けずにいた方も、これで投票しやすくなりますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.30
コメント(8)
事件遺族「時間が必要」 被告の変化に期待―富山交番襲撃4年 2018年に富山市の奥田交番で警察官が刺殺され、奪われた拳銃で小学校の警備員が射殺された事件は、26日で発生から4年。「時間が必要だと思う」。亡くなった警備員中村信一さん=当時(68)=の妻は、事件について語ろうとしない被告の今後の変化に期待する。 強盗殺人罪などの罪に問われた元自衛官島津慧大被告(25)の控訴審判決で、名古屋高裁金沢支部は今年3月、当初から拳銃を奪うことを意図していたとして警察官への強盗殺人罪の成立を認め、殺人と窃盗の罪にとどまるとした一審判決を破棄、審理を地裁に差し戻した。被告の弁護側は判決を不服として上告している。 島津被告は精神鑑定で「自閉症スペクトラム障害(ASD)」と診断され、一審判決はその影響が一定程度あったと認定した。一審で黙秘を貫いた被告は、出頭義務のない控訴審に現れなかったが、差し戻し審が開かれれば再び出廷することになる。 中村さんの妻は、現在の被告の精神状態を推し量り、事件と向き合うことは「まだ無理だと思う」と話す。それでも、「名前だけでもいい。とにかく自分の言葉で答えてくれたら」と望んでいる。 被告のASDは支援を受ければ改善する余地があると公判で指摘されており、「少しでも早く人の気持ちを理解できるようになり、私たちの悔しさ、悲しさを分かってほしい」と願う。 「たとえ10年後、20年後だろうと、いつか私たちの気持ちに応えてくれると信じている」。最近になって「より近くなった」という信一さんの存在を感じながら、変化を待ちわびている。【JIJI.COM】遺族の思いを受け止めて反省できるまでに至るといいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.29
コメント(8)
障害者就職2年ぶり増 令和3度、9万6千人厚生労働省は24日、令和3年度にハローワークを通じて就職した障害者が延べ9万6180人となり、2年ぶりに増加したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大で製造業などの求人が低調だった2年度に比べ7・1%増えた。障害種別では精神障害者の伸び率が13・0%と最も大きく、求職活動を控えていた人が徐々に再開したとみられる。ただ、新型コロナの影響が本格的に出る前の元年度と比べると、全体の就職者数は6・8%減っており、コロナ禍の影響は依然残る。3年度に新たに就職を希望した人は延べ22万3985人で、2年度比5・7%増。障害種別で見ると、精神障害が4万5885人で最も多く、身体障害2万829人、知的障害1万9957人と続いた。都道府県別では大阪が7203人で最多。東京が6081人、愛知が5645人、福岡が4679人だった。【産経新聞】少しずつでも就職率が上がっているのは嬉しいことですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.28
コメント(9)
障害ある大学生、3・1万人 15年で7倍に 発達障害への理解影響体や心に障害がある大学生が、2020年度は約3万1千人(全学生の1・04%)となり、約4400人(同0・16%)だった06年度の7倍に増えている。調査した日本学生支援機構によると、05年に施行された発達障害者支援法で、発達障害が広く知られるようになったほか、16年施行の障害者差別解消法で、国公立大学に「合理的配慮」が義務づけられ、障害のある学生の把握や受け入れ態勢が進んだためという。 支援機構によると、約3万1千人の障害の内訳は、病弱・虚弱約9500人▽精神障害約9千人▽発達障害約6400人だった。 こうした状況をふまえ、各大学が学生の就労支援に力を入れている。08年度に「進路・就職指導をしている」と答えた大学は62校だったが、20年度には288校に増加。臨床心理士の資格を持つ就職アドバイザーが学生をサポートしたり、インターンをあっせんしたりする大学もある。 障害者雇用に詳しい大妻女子大の小川浩教授(障害者福祉)は「障害がある学生がミスマッチなく働くには、自身の適性と必要な配慮を早期に把握することが大切だ」と話している。【朝日デジタル】障害が理解されてきて、更に表面化しているのでしょうね。524万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.27
コメント(9)
筋ジス治療法、自閉症にも効果期待 マウスで確認国立精神・神経医療研究センターと東京医科歯科大学は筋肉が衰える難病「筋ジストロフィー」の治療法で自閉スペクトラム症(自閉症)も治療できる可能性を示したと発表した。マウスを用いた実験で、筋ジストロフィーに見られる遺伝子変異が自閉症の症状にも関連することを発見した。既に実用化された筋ジストロフィーの治療薬などを用い、この症状の改善にも成功した。「デュシェンヌ型」と呼ばれる筋ジストロフィーの患者では、特定のタイプの遺伝子変異があると社会的コミュニケーションの異常といった自閉症の症状も見られやすいことに着目した。この遺伝子変異により、感情をつかさどる扁桃(へんとう)体で一部の神経細胞(ニューロン)の機能が下がることをマウスの実験で確かめた。さらに、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの治療薬と同様の仕組みを持つ核酸医薬をマウスの脳内に投与した。変異で失われたたんぱく質が作られるようになり、低下していたニューロンの機能や社会的コミュニケーションが正常になった。この薬剤は遺伝子からたんぱく質を作り出す過程に働き、変異の周辺部分を読み取らないようにしてたんぱく質を正常に作れるようにする。このたんぱく質を作らせる機能を持つメッセンジャーRNA(mRNA)を投与しても同様の効果が見られた。研究チームは今回の成果を踏まえ、既に承認された核酸医薬を自閉症治療に応用できるか検討するという。【日本経済新聞】自閉症もいよいよ治療できる域に入ってきたようですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.26
コメント(6)
発達障害でも楽しく英語を 岡山市の英会話教室で工夫を凝らしたレッスン【動画あり】2022年4月に岡山市にオープンした英会話教室では、発達障害のある子どもでも楽しく英語が学べるよう工夫を凝らしたレッスンが開かれています。岡山市北区の「英会話教室カノン」には「"自閉スペクトラム症" と診断されたり、その傾向があるとされる子どもたちが多く通っています。 「自閉スペクトラム症」とは、対人関係の難しさやこだわりの強さなど、共通した特性が認められる、従来の「自閉症」や「アスペルガー症候群」などを1つの集合体とする考え方です。 同じ診断を受けていても、得意なことや苦手なことはそれぞれ違うため、カノンでは一人一人に合わせた工夫をしています。 (英会話教室カノン/末本梨恵 講師)「不安をできる限り取り除いてあげたいなっていうのが一番大きくて。前もってきょう何があるよってスケジュールが分かっていた方がいい子には、視覚的に分かるように『いまこれをします』『これが終わったよ』っていうのを作って」 カノンを監修するのは、発達障害のある子どもをサポートする施設『ワルツ』です。教室を立ち上げたきっかけはワルツに通う家族からの相談でした。 (ワルツ 管理者/勢村真理さん)「初めてのことが苦手とか、経験したことがないことが苦手なお子さんがすごく多くて、それを気にされているご家族なんかは、学校のこれから英語が始まる前に経験させておいた方が良いかなとか」 レッスンに通い始めて3回目の男の子。カメラが訪れたこの日、先生もびっくりのできごとが起こりました。 (男の子)「ちょっとね、僕自己紹介する。マイネームイズ・・」 (英会話教室カノン/末本梨恵 講師)「あれは初めて見たのでびっくりして涙が出そうに……。自分の子どもってこんなことができるんだとか、(親は)すごいうれしいと思うんです」 レッスンではワルツでの手法をもとにイラストや気持ちを表すカードなどを多く使います。 こうしたレッスンは、発達障害のない「定型発達」の子どもにも好評で、問い合わせも増えているそうです。(ワルツ・カノンを運営する Kubic/末本格 社長)「自閉スペクトラム症の子たちでも伝えられるメソッドがあるっていう話なので、幅が広い英会話スクールだなって自分たちで後から気付いた」 カノンは現在「ワルツ」の1室で運営していますが、9月からは独立した教室を構え、より幅広いレッスンを行う予定です。 (英会話教室カノン/末本梨恵 講師)「心配だったりとか不安に思ったりとかすごくあると思うんですけど、(英語を通じて)初めの一歩が踏み出せる協力ができたらいいかな」KSB瀬戸内海放送【YAHOOニュース】英語がきっかけとなり、言語の世界が広がるといいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.25
コメント(9)
知的障害のある高校生が職場実習 大分駅のカフェで【動画あり】この春、大分市に開校し、知的障害のある高校生の職業教育に重点を置いている特別支援学校の生徒が、職場実習として大分駅の駅ビルのカフェで働き始めました。職場実習を始めたのは大分市の「県立さくらの杜高等支援学校」で、21日、1年生のうち4人が大分駅の駅ビルの屋上にあるカフェを訪れました。生徒たちは最初、「いらっしゃいませ」といった接客の用語を教わり、元気よく声に出して客を迎える練習をしました。このあと、注文を受けて飲み物を作ったり、会計のレジ打ちをしたりするなど実際の接客を体験しました。さくらの杜高等支援学校は、ことし4月、知的障害のある高校生の職業教育に重点を置く形で開校した特別支援学校で、清掃や販売、それに調理を学ぶ3つのコースが設けられています。地元企業などの協力を得て3年間で570時間の職場実習を行う計画です。県内の特別支援学校に通う高校生の一般企業への就職率は去年3月時点でおよそ26.2%と、全国平均を8ポイントほど下回っています。女子生徒の1人は「将来やりたい接客の仕事を楽しく体験できた」と話していました。引率した長野康彦教諭は「就職率100%を目指し、ほかの学校より実習を大幅に増やしていきたい」と話していました。大分 NEWSWEB【NHK NEWSWEB】3年間で570時間の職場実習とは素晴らしいですね。就職率100%、目指して更に頑張って欲しいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.24
コメント(8)
百田夏菜子、ドラマ『僕の大好きな妻!』で発達障害の妻を演じて感じた“理想の夫婦像”「やさしさと愛にあふれている夫婦で憧れます」 連続ドラマ初主演作、土ドラ『僕の大好きな妻!』(東海テレビ・フジテレビ系毎週土曜夜11時40分~)で発達障害の妻、知花を演じている百田夏菜子。 発達障害当事者の目線から実体験を交えて描いた、ナナトエリ・亀山聡原作のコミック『僕の妻は発達障害』をドラマ化。 「発達障害は100人いたら100の違いがあると言われています。知花は人の気持ちを読むことや考えながら言葉にすることが苦手という特性があります。原作の知花のキュートさと、セリフが知花として感じたことが素直に口から出てくるよう意識して演じています」 知花は自身の特性によって起こる日常のハプニングと明るく前向きに向き合い、夫の悟(落合モトキ)は妻を理解しようと奮闘する。そんな夫婦の姿がハートウォーミングに描かれている。「悟は、知花のことをたくさん考えてくれて安心感がある。すべてにおいて思いやりとやさしさと愛があって素敵です。ちょっと不器用で完璧じゃないのもかわいくていとおしいです。理想の旦那さんランキングがあったら上位に入ると思っています。 私自身が結婚するときに悟のような夫だったら幸せだし、そんなご縁があったらいいなと思います。知花と悟のようにお互いを思い合える夫婦になりたいです」目標のひとつだったドラマ主題歌も担当 アイドルグループ、ももいろクローバーZのリーダーだが女優としても活躍。NHK朝ドラ『べっぴんさん』はじめ昨年はドラマ『コタローは1人暮らし』や映画『すくってごらん』に出演。連ドラ初主演を果たした本作では、主題歌『なんとなく最低な日々』をグループが担当している。 「グループを結成したときの目標のひとつにメンバーが出演するドラマの主題歌を歌うことでした。それが今回、叶ってグループとしてうれしいしメンバーも喜んでくれました」 演じる魅力とは? 「自分じゃない人になれることで見える世界が広がり面白い。自分では言わないような言葉や違う生活を送れることも楽しいです。 言葉に思いをのせるのは歌うときも一緒です。表現の仕方が違うだけで、届けたい思いは変わらないと思います。 出演作品は多くないけど、朝ドラの奥さん役やほかのドラマで実はお母さんという設定やアニメの声優でお母さん役を演じています。今回は、これまでとはタイプの違う奥さんや夫婦関係を演じ、ファンだけでなくいろんな方に新鮮に思ってもらえたらいいですね」人間観察しています 「発達障害について学ぶ日々のなかで、変わったことは人間観察をしたことです」と百田。 具体的には? 「撮影のときに失敗することは誰にでもあることですが、そのときにその人のしぐさ、周囲の反応を自然と見るようになりました。そしてそのことに自分がどう感じるのか。そういうふうに多角的に気持ちをキャッチするようになったのは役の影響かなと思います」 難役を完遂する!週刊女性PRIME【YAHOOニュース】たまたまこの時間は起きていて偶然にもこの番組を見続けていますが、何より夫役の忍耐強さ、人間力に逆にびっくりさせられます。漫画本のドラマ化だけにコミカルに描かれていてスッと見る方にも伝わってくるのもよい効果が出ているように思います。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.23
コメント(11)
障害のある子を残して亡くなったら…? まず葬儀と相続の対策を考えておこう【今すぐできる終活講座】「終活」や「相続」について考えていますか? 大切な人や社会のために財産を役立てたいけれど、何からやればよいか迷っているという人も多いのではないでしょうか。そんなあなたのために、遺贈寄附推進機構代表取締役の齋藤弘道さんが今すぐ役立つ終活の基礎知識やヒントを紹介します。障害者の親が抱える共通の悩みに「親亡き後(あと)問題」があります。「親が亡くなった後、だれが障害ある子どもの生活を支えるのか」という不安や悩み。実は齋藤さんはその当事者です。長女が2歳のときに自閉症と診断され、それ以来この問題に取り組み続けてきました。当事者としての経験もふまえて、「親亡き後の相続」について課題や対策を教えていただきます。自分の子供に障害 冷静に受け止めた障害には、知的障害・精神障害・身体障害があり、1人で複数の障害があるケースもあります。それぞれの障害によって生活に困難な場面が予想されますが、この「親亡き後の相続」では、自分では法的な意思判断をすることが難しい「制限行為能力者」を想定し、知的障害者のうち障害の程度が比較的重い人をイメージして話を進めていきます。 なお、発達障害(自閉スペクトラム症・学習障害・注意欠陥多動性障害など)と知的障害は別の分類であり、発達障害者の中に知的障害者もいることがあるという関係です。 自分の子供に障害があることを知ったときに、「頭を殴られたような衝撃を受けた」というような体験を持つ人も多いのですが、私の場合は当時、障害に対する知識がなかったからなのか、不思議に冷静に受け止めていたような記憶があります。 その頃は、相続や遺言の仕事には関わっていませんでしたので、「親亡き後の相続」どころか、これから自分や家族にどのような問題が起こっていくのか、想像すらできませんでした。「親亡き後」に向けて、まずは課題の整理 その後、40歳で相続・遺言の業務に携わるようになってから、子どもの教育や生活の問題とは別に、将来の課題について少しずつ認識するようになってきました。 <考えられそうな場面> ・自分が死んだ後、子どもはどうなるのか。 ・死ぬ前に自分が認知症になったら、子どもはどうなるのか。 ・妻と私のどちらが先に認知症になったり死亡したりするか、わからない。 ・妻が子供の世話をできなくなったら、自分は仕事を続けられるのか。 ・二女には負担をかけたくないが、最低限なにを託すことになるのか。 <福祉サービス関係で困りそうなこと> ・子ども1人では自宅で生活できないので、いざという時どこに預ければ良いのか。 ・障害者年金だけで生きていけるのか。 ・親がいなくても、他人と意思疎通が図れるのか。 ・診療や投薬は適切に継続されるのか。 ・こだわり行動(特定の物や場所や手順などに強い執着を持ち、同じ行動を繰り返して変化を受け入れられない、自閉スペクトラム症の特徴)が理解されずに、行動が制限されて辛い思いをしないか。 ・介護施設での虐待事件のニュースを見ると、不安でたまらない。 このように心配事は尽きませんが、業務で多くの相続事例を見ていますので、少し冷静にこの問題を整理してみます。 長女は現在25歳です。小学校から高校まで養護学校に通学し、現在は生活介護施設に通っています。 <相続関係で困りそうなこと> ・財産を残しても長女は自分で管理することはできない。 ・財産管理を誰かに任せたときに、それを監督する仕組みはないのか。 ・長女が一生お金に困らなくても、残った財産はどうなるのか。 ・親の葬儀や墓だけでなく、長女のときはどうなるのか。 課題を整理していくと、自分たち親のことは、事前に専門家との契約や福祉サービスなどを利用することで、ある程度は対処できるのですが、長女は自分で契約などの法律行為はできないので、対処方法の選択肢がかなり限られることがわかってきました。できることからやる! 葬儀と遺言書 親亡き後問題に対応する方法としては、後見・信託・保険などがありそうですが、最も優先順位の高いことは「自分が突然死んでしまったときに、すぐに困ることへの対応」です。これを突き詰めて考えると、「葬儀」と「相続手続き」の2つになりました。実際には他にもいろいろあるのですが、まずはこの2つに絞りました。 遺骨はすぐにお墓に入れなくても良いので、お墓の問題は後まわしにできます。でも遺体を放置することはできないので、葬儀と火葬は待ったなしです。子どもに手がかかるので、葬儀社探しをする手間と時間がかからないように、近所の比較的大きな葬儀社と会員契約して、積み立てを始めました。立派な葬儀は不要なので、最低限の家族葬ができるプランです。 葬儀社は単に葬儀を行うだけでなく、病院からの遺体の引き取りや、各種届け出などについてのアドバイスも得られるので、妻の心理的な負担も軽減できます。銀行預金の凍結を避けるために もう一つが「相続手続き」への準備です。相続財産はたとえ少額でも、遺言や遺産分割協議など法的な書類が整っていなければ、銀行預金の解約や自宅不動産の名義変更をすることができません。このとき、子どもが未成年者や意思判断能力がない場合は、遺産分割協議をすることができず、特別代理人や成年後見人の選任が必要になります。家庭裁判所への選任申し立て、遺産分割協議書の作成、銀行での相続手続きを経て、ようやく被相続人の預金が使えるようになります。それまで銀行預金は凍結されるので、生活が大変なことになります。 このような事態を避けるために、遺言書を作成しました。公証役場で作成する公正証書遺言ではなく、自分が手書きで作成する自筆証書遺言です。費用はかかりません。遺言内容も次のように極めてシンプルです。 「私は、私の全財産および全債務を私の妻◯◯◯◯に相続させる。私は、この遺言の遺言執行者に前記妻を指定する。」 これに日付と氏名を書き、印鑑を押して完了です。たったこれだけです。これで遺産分割協議をする必要がありません。 もちろん、これだけで「親亡き後の相続」が解決できたわけではありません。対策の道のりはまだまだ続きます。 齋藤 弘道(さいとう・ひろみち)遺贈寄附推進機構 代表取締役、全国レガシーギフト協会 理事信託銀行にて1500件以上の相続トラブルと1万件以上の遺言の受託審査に対応。遺贈寄付の希望者の意思が実現されない課題を解決するため、2014年に弁護士・税理士らとともに勉強会を立ち上げた(後の「全国レガシーギフト協会」)。2018年に遺贈寄附推進機構株式会社を設立。日本初の「遺言代用信託による寄付」を金融機関と共同開発。齋藤 弘道(さいとう・ひろみち)遺贈寄附推進機構 代表取締役、全国レガシーギフト協会 理事Reライフ.net[YAHOOニュース]こういう風に冷静に整理されると対処もしやすくなりますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.22
コメント(10)
「暗い気持ちが長く続いたけど」自閉症の兄妹アーティストの母 葛藤乗り越えた“子育て記録”出版【石川発】国内で注目を集める自閉症の兄妹アーティスト、輪島貫太(わじま・かんた)さんと楓(かえで)さんが金沢市にいる。そんな2人を育てた母が本を出版した。泣いて、悩んで、笑って、喜んで…。そんな子育ての記録には、母の葛藤と共に、子どもたちへの思いがあふれていた。・・両親にとっては、作品全てが宝物。子どもたちの成長の跡であり、自分たちの成長の跡でもある。兄妹アーティストと歩んだ母の記録「みんな しあわせ。」は、子育てに悩む親にだけ向けた本ではない。自分の「色」を探している人、みんなにオススメだ。石川テレビ FNNプライムオンライン【YAHOOニュース】みんなしあわせ。兄妹アーティスト KANTA&KAEDE [ 輪島貫太&楓・母 ]子育ての育児記録は、自閉症児育児に悩む多くの方の励みに、また参考になることでしょうね。523万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.21
コメント(8)
電車内で喫煙注意した高校生に暴行 男に懲役3年求刑【動画あり】今年1月、走行中のJR宇都宮線の電車内で喫煙し、注意してきた男子高校生を殴ったり蹴ったりして大けがをさせたとして傷害や強要などの罪に問われた男の初公判が16日、宇都宮地方裁判所栃木支部で開かれ、検察が懲役3年を求刑し即日結審しました。傷害や強要などの罪に問われているのは、元ホストクラブ従業員の宮本一馬被告(28)です。 起訴状などによりますと、宮本被告は今年1月23日の正午過ぎ、JR宇都宮線を走る電車内の優先席で男子高校生(当時17)に電子タバコによる喫煙を注意されたことに腹を立て土下座を強要したうえ、殴ったり蹴ったりしてほほの骨を折るなどの大けがを負わせたとしています。裁判で宮本被告は「まちがいありません」と起訴内容を認めました。検察側は論告で社会的規範から外れた行為を注意され腹を立てたのは身勝手だと指摘した上で執拗に殴るなどしたことは極めて悪質で結果は重大だとして懲役3年を求刑しました。 一方の弁護側は被告に軽度の知的障害があり「怒り出すと行動が制御できなかった。深く反省している」などとして執行猶予付きの判決を求めました。 判決は来月19日に言い渡されます。とちテレビ【YAHOOニュース】執行猶予付の判決を求めているとの報道はあったけど、それが被告に軽度の知的障害があったことには触れていなかったのでびっくりです。善悪の判断ができ、ホストまで務めた被告が社会のルールに乗っ取れずに起こした事件、障害の有無は関係ないですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.20
コメント(8)
発達障害の当事者が語る「学校生活がトラブルだらけになる理由」「じっと座って先生の話を聞くことができない」「興味がないことに集中できない」「周囲と協調できない」―発達障害の子どもの多くは、学校生活が始まると、こんな悩みを抱えて苦しむことが多い。自分の気持ちをうまく表現できず、感情を爆発させて、さらなるトラブルを招くという悪循環に陥るケースもある。 現在大学2年生の西川幹之佑さんも、そんな学校生活を送った当事者だ。発達障害の子どもは、学校生活でどんなことを感じ、どんな時にトラブルを起こすのか。西川さんの著書『死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由―麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと』から抜粋してお届けする。教室を飛び出したくて出ていくのではない 小学校の頃の僕の特技は脱走でした。要は教室を飛び出すということです。これは中学卒業まで完全になくなることはありませんでした。 現在、大学の講義で教室を飛び出すことは一切ないのですが、こうした自分自身の変化については、成長して我慢できるようになったからとは見ていません。 特別支援学級に在籍していた時に何かと教室を飛び出していた理由は、単純に嫌で嫌で仕方なかったからです。僕にとっての特別支援学級は、ここにいればほかのクラスの子から「かわいそうな存在」という目で見られ、つらくて仕方ない場所でした。 特に嫌だったのは、通常学級と特別支援学級の「交流」でした。普段は別々に存在するものを行事の時だけ交わらせる「特別さ」。学校に悪気はないのかもしれませんが、こうした交流は多様性への理解を進めるというより、さらに分断を進めるものだと僕は感じていました。 小学3年生からは通常学級に移動しましたが、僕の飛び出しは続きます。移動したのだから飛び出す必要はないじゃないかと思うかもしれませんが、こちらは別の理由での飛び出しでした。 通常学級に移動することで、一斉授業で学ぶことになります。ちょうど3年生頃から、漢字の学習が進みはじめました。書字障がいのある僕にとって、どんどん複雑になる漢字の書き取りはとてもつらい作業でした。 そんな状況で、テストの点数が悪いと、教科によって僕はパニックになりました。なぜなら、大体は計算ミス、もしくは、答えは合っているのに漢字を間違えているということで不正解とされていたからです。なぜ教えられた内容を理解しているのに×とされるのか。怒りが湧いてきて、テストをぐしゃぐしゃにして、教室を飛び出すということが増えました。 周囲から見たら、どうしてそんなことで?と思われるでしょう。 ただ、僕の感情の揺れは他の人たちとは比べものにならないのです。怒りの感情は、小さな身体の中に巨大な火山を入れているようなもの。一度噴火したら、もうどうすることもできません。結果、どうにもならないときは、教室を飛び出す=手っ取り早く気分を回復させる方法であると僕は学んでしまいます。しかし、飛び出すことで当然ながら授業には余計ついていけなくなります。授業の内容が理解できない、クラスメイトの話についていけない。混乱して不安になりまた教室を飛び出す。悪循環です。 教室を飛び出していく場所というと、大体はトイレ、玄関、保健室の3カ所でした。トイレは静かだから。玄関には見守りボランティアさんや守衛さん、保健室は養護の先生など自分の理解者がいるから。この3つが僕にとって「安心・安全」の場所だったのです。 この、不安だから飛び出すという行為は、中学に進学後も毎回定期テストを返されるたびに、自分の思うような結果が出ないと自己嫌悪になり、起こしてしまっていました。なかなか改善できず、学校側はもちろん、自分自身も非常に悩んだ問題です。一方的に話し続ける理由 ADHD(注意欠陥・多動性障害)の特性の一つとして、おしゃべりが止まらないというものがあります。僕も、とにかく話すことが大好きです。さらに僕は、ここにASD(アスペルガー症候群)の特定分野へのこだわりが加わるため、特にマニアックな分野のおしゃべりが止まりません。 このおしゃべりは、実際に口にしてなくても、頭の中でずっと続いています。365日、朝起きた瞬間から寝る瞬間まで、ひたすら頭の中でしゃべり続けているような状態です。 おしゃべりする内容は、自分の好きな分野だけでなく、生活の場面でふと気になったことや、目に入ったものについての話題にコロコロ変わります。 子どもの頃はとにかく母に聞いてほしくて、後ろからしゃべりながら追い掛け、母がたまらずトイレに逃げ込んでもひたすらしゃべり倒すという状態でした。 特に好きな話題をふられるとうれしくなり過ぎてしまい、一気におしゃべりスイッチが入ってしまいます。よく困らせたのは、社会科の先生です。中学校時代には、先生の真珠湾攻撃の解説が僕の知識と違っていたため、細かく質問を重ね続け、周囲をドン引きさせました。こうならないよう最近は気を付けています。発表や質問、作文が支離滅裂になる理由 学校では授業で発表したり、作文を書いたりすることがよくあります。こうした時、僕が話したり、書いたりする内容は支離滅裂になってしまいます。 教科にもよりますが、学んだことはそれなりに理解できていますし、質問に対して何に答えるべきかということもその時点では分かっています。でも、口に出したり文章でアウトプットしたりする段階になるとおかしな方向にいってしまい、着地できずに終わってしまったり、予想していないような場所に着地したりしてしまうことがあり、自分でももどかしいです。質問をしたり、文章を書いたりという能力は、聞いた情報をその場で整理・再構築し伝えるという「ダンドリ」が必要となります。 しかし、僕のようにADHDの特性が強い場合、ダンドリを考えている間にもいろいろなことが次々と頭に浮かんできます。しゃべりながら頭の中で「後から浮かんだ考えもなかなかよいな。これも話しちゃおう!」と思い、口で話している内容そっちのけで、別の考えを言い出してしまうのです。 当然、聞いている人には僕の思考の連鎖や流れが分からないため、内容が支離滅裂に聞こえてしまいます。 そのため周りから「意味が分かりませーん」とか、「何が言いたいのか分からねーよ」「頭腐ってんのか」などと言われてしまうのです。 そんなヤジが飛ばされ、教室がざわざわしはじめると先生もフォローに困ってしまい、「幹之佑くんはもういいから。はい、終わりね」と、途中で遮られてしまったり、「幹之佑くんの質問は授業が終わってから先生に聞きにきてください」と先回りして止められたりすることが多かったです。「メンツ」がすごく大事なのに、みんなの前で怒られる そんなわけで、僕はたびたび挑発されては我慢できずに問題行動を起こし、その都度、先生に怒られてきました。何度怒られてもまた繰り返すので、大人の中には、僕が「怒られ慣れ」していて、何を言ってもこたえないと心ないことを言った人もいます。 そんなことはありません。むしろ僕は小さな頃から人にバカにされることが無性に嫌で、人前で怒られるのは、何よりも傷つくことでした。 これは、プライドが特別高いからというわけではないと思います。本当は誰よりも自分に自信がないから、ちょっとしたことで傷つき、敏感に反応してしまうのです。 親も先生もクラスメイトも、周りの人たちは発達障がいの僕に怒り、ひどい言葉を投げ付けました。思い通りに動かないし、目を見ないので聞いているのかどうか分からない、言葉が返ってこない、怒られてもすぐに忘れたように多動する、謝れない。そんな態度の僕にイライラするのは理解できます。 でもあなたたちが怒っている原因は、本当に僕がつくったものなのでしょうか。もしかしたら、ストレス発散のはけ口として、目の前にいて反論ができない発達障がい児をサンドバッグ代わりにしていないでしょうか。 僕のような発達障がい児も「メンツ」が大事なのは定型発達の子どもと同じです。心のないモノのように怒られると、自分が他人の目にどう映っているのかを想像し、耐え切れない屈辱を感じます。そんなメンツを傷つけるような人の言うことを、聞きたいと思えるでしょうか。本当に解決しなくてはいけない問題が別にあるのに、目を背けるべきではないです。一度しっかりと考えてほしいです。著者の西川さんは、トラブル続きの学校生活にもがきながら、中学で出会った一人の教師の言葉をきっかけに、自らの生き方を劇的に変えていく。当事者の視点で、その過程を克明に描いたのが『死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由―麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと』(時事通信社)。【著者プロフィール】西川幹之佑 2002年新潟県三条市生まれ。注意欠陥・多動性障害(ADHD)、アスペルガー症候群(ASD)傾向、学習障害(LD)などの特性がある。東京都千代田区立麹町中学校、英国・帝京ロンドン学園卒。現在、帝京大学法学部政治学科2年生。【JIJI.COM】死にたかった発達障がい児の僕が「自己変革」できた理由 麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと [ 西川 幹之佑 ]中学校の教師との出会いで人生が激変。生きていればいいこともありますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.19
コメント(9)
知的障害の受刑者を集め支援事業法務省は14日、九州各県の刑事施設に入所し、知的障害やその疑いがある受刑者のうち約50人を長崎刑務所(長崎県諫早市)に集め、職業訓練や療育手帳取得など社会復帰の支援事業を一括して始めると発表した。必要なサポートを受けられず犯罪を繰り返す「累犯障害者」の更生に向けたモデル事業で、初の取り組み。年内の開始を目指し、事業の効果を検証した上で全国の他の施設での導入も検討する。 こうした人らへの先駆的支援で知られる諫早市の社会福祉法人「南高愛隣会」と業務委託契約を締結。刑務所に職員が常駐するなどし、ノウハウを活用する。【西日本新聞】初の試み、やっとここまで辿り着きましたね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.18
コメント(6)
《あなたの隣で 発達障害を支える》⑤有識者に聞く 「診断前支援」推進を発達障害者を支える中で、家族や保育、教育関係者らが抱える悩みや葛藤は多い。状況を改善するには何が必要か。発達障害に詳しい共愛学園前橋国際大短期大学部の上原篤彦教授(62)に聞いた。 ―保護者らの精神的な負担が大きい。 親の会など同じ立場の人同士の集まりを活用し、悩みを打ち明けたり、相談し合ったりすることで精神的な負担を減らすことが大切。行政の相談窓口は親身になって対応し、当事者や保護者の「心のよりどころ」となってほしい。 ―保育や教育の現場では、専門的な人材が足りていないのが実態だ。 行政による保育現場の支援体制は構築されつつあるが、現場の需要にまだ追い付いていない。専門家がすぐに駆け付けて相談に応じられるような、より緊密で柔軟なフォロー体制が必要。特別支援学級では、自治体が投入する予算規模によって補助員の配置などが異なり、教員の負担に差が出ている可能性もある。全国的な課題だが、特別支援学級の担任が特別支援学校教諭免許状を保有している割合も低い。ただ、保有率の急激な上昇は望めないので、研修を充実させたり、専門のカウンセラーを配置したりするといった対応を検討した方がいい。 ―医療機関を受診する当事者の初診待ち期間の長期化も課題だ。 専門医を急激に増やすのは難しいと思う。早期支援につなげるため、受診前に療育や学習指導を始める「診断前支援」を推進してはどうか。医師の診断がなくても、発達の特性に応じた療育や教育はできる。―療育事業者が急増する中で、提供する療育の質に差が出ているようだ。 放課後等デイサービスはかなり増えたが、支援経験がないアルバイトの学生など、発達の特性が強い子への対応が分からず困惑する人もいる。的確な支援ができないと、利用者も戸惑ってしまう。一定レベルの療育を提供するためにも、スタッフの育成に力を入れるべきだ。―発達障害者が暮らしやすい社会を実現するには何が必要か。 周囲の環境整備が不可欠。私たちも彼らにとっての人的環境であることを認識し、個々に応じた適切な関わり方をすることが求められている。そのことを理解して、彼らとの時間を共有していけるといい。(おわり)うえはら・あつひこ 1960年生まれ。群馬大卒。県内の学校現場で特別支援教育に携わり、県教委特別支援教育課長、県総合教育センター所長を経て2020年から現職。臨床発達心理士、公認心理師。専門は特別支援教育。【上毛新聞】専門家をもっと育てて頂きたいものですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.17
コメント(8)
《あなたの隣で 発達障害を支える》④就労 能力発揮できる求人激減 非正規ばかり「私の経験を伝えることで、少しでも支える側の役に立ちたい」。群馬県内の工場で働く発達障害の女性はそう話し、過去を打ち明けた。女性は幼い頃から、対人関係や文字書き、計算が困難で視聴覚過敏もあった。小学校生活に支障が出て、高学年から不登校に。だが、両親はこの状況に対して一切理解を示さず、女性を自宅に閉じ込めた。中学では、両親に自宅訪問する担任教諭との接触を絶たれ、卒業式も出席できなかった。父親の暴力がひどくなり、自室でおびえる日々。20年以上、自宅に引きこもる生活が続き、徐々に精神状態が不安定になった。医療機関を受診し、アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)だったことが分かった。「慎重に仕事を選ぼう」 外出できない状況が続いていたが、医療機関で出会った人に勧められ、一念発起して就労移行支援事業所に通い始めた。3年間通所し、現在の職場で採用された。今はフルタイムで働き、両親から離れてグループホームで暮らす。「少し前までは考えられなかった生活。料理もするようになった」とほほ笑む。ただ、就職までは苦労した。職場体験で参加したスーパーの清掃作業では、買い物客への対応を求められて辛い思いをしたこともある。2年ほど仕事が決まらず焦りがあったが、この経験から『慎重に仕事を選ぼう』と落ち着いたという。 現在働く工場への就職は、職場体験に参加して決めた。温かい職場の雰囲気に引かれて「何とかやっていける」と感じた。主な仕事は商品の検品や包装、清掃など。規則的に黙々とこなす業務が多く、自身の特性にマッチしている。トラブル対応も徐々に慣れてきた。会社側の配慮も大きい。上司が電卓や電子辞書、防音用イヤーマフなどの使用を認めてくれた。「自分に合っている職場。製品が店に並ぶのを見ると責任感も出てくる」と話す。 発達障害者は経験しないと自身の苦手分野を把握できないことも多い。「だから、職場体験に参加するのは大切」と女性は強調する。「私は不特定多数の人に話しかけられるのが無理だと実感できた。無理なときは正直に伝えれば良い」 同僚に差別、偏見の目で見られたことはまだない。同僚との関係性や職場環境がいつまでいい状態が続くかという不安はあるが、女性は前向きだ。「一人前に働いていることを、支えてくれた人たちに見てほしい。それが仕事のモチベーション。ゆくゆくはグループホームも卒業し、1人でしっかり生きていきたい」適した求人が激減人工知能(AI)技術の飛躍的な進歩やサービス業の拡大―。押し寄せる時代の波にのまれるように「発達障害者に適した求人が激減している」。県内のある就労支援事業所の代表、河合祥子さん(54)=仮名=は現状をそう憂える。 自閉スペクトラム症の特性がある発達障害者は、営業や接客業のように、同時処理やコミュニケーション能力を求められる仕事が苦手なことが多い。逆に、手順が明確化された工場業務や熟練した技が必要な職人作業など、一つのことに集中したり、極めたりする職種で能力を発揮する傾向にある。 だが、この10年間で、発達障害者に適した求人は「肌感覚で半分以上減った」という。工場の機械設備の自動化が進み、接客や営業などの求人が増えたことが背景にあるとみられる。知的能力が高い人は技術者などの職に就けるが、大多数は難しい。不得意な営業や接客業など就職できる範囲が限定されてしまう。「彼らは過去に対人関係で失敗したトラウマを抱えていることも多く、職場や得意先での人間関係がうまくいかない。結局、離職や転職をせざるを得なくなる」と河合さんは嘆く。 発達障害者に向いている求人が非正規雇用ばかりなのも悩みの種だ。運営する事業所では、過去10年で正社員の採用が1人だけ。介護職の求人も一定数あるが、高齢者の体調に合わせて対処する能力が必要で、職業適性は高くないという。 正規雇用の条件として、複数の作業を短時間で同時にこなすなど、「正社員と同等の能力」を企業が求める傾向にあることも一因とみられる。 別の就労支援事業所の代表、蒼山祐美さん(47)=仮名=は非正規雇用の発達障害者の収入を心配する。非正規雇用では、障害者枠のパートなどで平日6~8時間働いても、年収が200万円に満たず、昇給もほとんどない。1人暮らしは難しく、家族も養えない。それがずっと続く。家族と同居中はいいが、30~40代の当事者の親は70歳前後だ。ある程度健康で知的障害がない発達障害者は、障害者年金を受給できない場合が多い。「親が亡くなった後の経済状況はどうなるのか…」。蒼山さんは表情を曇らせる。 ただ、発達障害者の雇用を希望する企業はある。正直で仕事に熱心、作業の確実性が高い人も多い。フットワークが軽い人もいる。「こうした特性の良さに光が当たる社会になってほしい」。河合さんも蒼山さんもそう願っている。【上毛新聞】障害に理解のある企業こそが、発達障害者の雇用も多く希望するのでしょうね。522万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.16
コメント(5)
《あなたの隣で 発達障害を支える》③医療、外国籍 医師不足で待機時間が長期化、日本語の壁も県の調査によると、小児科や精神科、心療内科などを掲げる医療機関で、発達障害の診断・診療に携わっていることを公表可能とする病院やクリニックは2019年3月末点で54施設。県は「十分な数ではない」との認識だ。発達障害者の支援ニーズが高まっているにもかかわらず、医療機関の新規参入が進まないのはなぜか―。 「原因の一つは診療報酬だと思う。特に、子どもの発達障害の診療は手間と時間がかかる。力を入れるほど経営が圧迫されかねない」。県内のある小児科医は本音を漏らす。 診療報酬は医療行為の公定価格のこと。発達障害の診療は「精神科」と「小児科」で仕組みが異なる。精神科は、診療点数(価格)が5分以上、30分以上など診察時間などによって区切られ、時間が長くなるに連れ点数も上がる。一方、小児科の診療点数は時間で区切られず、精神科と比べて設定が低い例が多い。1人の患者の診療が2年以上続いた場合、精神科は一定額以上の報酬を請求できるのに対し、小児科は6歳以上の患者だと初診時の2~3割程度まで報酬が下がる。 診療時間もネックだ。かぜの症状の診察なら5分程度だが、発達障害の疑いのある患者は成育歴の確認や行動観察が必要。診療に1時間以上かかることも多く、時間当たりの診療点数は低くなる傾向にある。 需要に応じて1日に診る人数を増やすと、1人当たりの診療時間が減り、提供する医療の質が下がる懸念も。初診の受け入れ態勢を維持しつつ再診も対応すると、雪だるま式に患者が増え、時間的な余裕が減ったり、急患への対応に影響が出ることも考えられる。診療の一部を担う心理士を増やせば医師の負担は減るが、高い人件費を伴う。医療現場からは、こうした状況が診断・診療に携わる医師、医療機関の不足につながっているのではないかという声が上がっている。 医師、医療機関の不足は「初診待ち期間」の長期化を招く。予約から初診まで半年近く待たされる例も珍しくないという。待機期間が長引くほど、支援が遅れる恐れがある。前出の医師は、診療報酬制度の見直しが必要だとした上でこう話す。「発達障害の特性に気付き、専門医や療育機関へ紹介できるかかりつけ医が増えれば、状況は改善されるかもしれない。専門医の育成、医師の関心を高める研修の充実が必要だと言う人もいる。いずれにしろ十分な議論が必要だ」日本語の壁 医師が意思疎通できず 県内に住むあるマイノリティー国籍の30代の外国人女性は数年前、日本人男性と結婚した。約1年後に長女が生まれたが、成長に伴い言語の遅れが目立ち始めた。3歳を過ぎても、自発的に話すのは「ママ」「パパ」など数単語。昨年12月、県内の医療機関で自閉スペクトラム症と診断された。 女性は日本語が不自由で医師の説明が理解できなかった。帰宅後、母国語の関連サイトを調べ、何とか部分的に内容を把握できた。娘のためにできることはないか―。必死に発達障害の勉強を始めたが、日本語の専門用語が理解できず、本で調べるのは諦めた。母国語のインターネット情報だけが頼りだった。 日本にいる母国の知り合いはごくわずか。故郷の親族に助けを求めることは難しく、夫も仕事が忙しくて頼れない。女性は、長女の日本語の習得を優先し、母国語の使用を極力控えていた。その影響で、長女は母国語をほぼ理解できない。このことが状況を複雑にした。 言語の遅れも重なり、親子はつたない日本語でしか意思疎通ができなくなっていた。もどかしい思いの日々が続く。「しあわせ、なりたい、なんで(こんなに)つらい」。女性は涙を流し、声を振り絞った。 外国にルーツがある親子らと関わる医師や保健師らも言葉、文化の壁に悩む。発達障害の診断や検査では、言葉、行動の観察が重要な判断基準となる。県内のある医師は「言語、文化の異なる外国人の状態を見極めるのは日本人と比べて難しい。日本語の理解力や同席する通訳のレベルによっては、説明が正確に伝わらず、治療できる病気と勘違いされることもある」と打ち明ける。 福岡国際医療福祉大看護学部の森山ますみ准教授らは2015年、外国人居住者が多い全国100市区町村の保健センター241カ所を対象に、発達障害の外国人小児に関する調査を実施。回答した48カ所のうち約9割が、発達の遅れについて「日本語と外国語が混在した多言語の生活環境によるものか、発達障害が要因か判断が難しい」などと答えたという。 森山准教授は、外国人が発達障害の情報に簡単に接続できない現状は大きな課題だとし、「易しい日本語の表記や翻訳アプリを充実させるなど、より分かりやすい情報提供の仕組みをつくるべきだ」と指摘。外国人乳幼児の特徴を踏まえた健診方法の確立、外国人も支援対象とする療育施設の拡充、国による専門家育成の必要性などを訴える。【上毛新聞】これは逆に日本人が外国に出ても同じような事態が起きる可能性大ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.15
コメント(7)
《あなたの隣で 発達障害を支える》②保育、学校、療育 課題山積、悩む現場「私の保育経験では、発達障害児の感覚や考え方を十分に理解できない場合がある。接し方に困るときも多い。だからその場で専門家の助言がほしい。それに…」。県央地域の保育士、大宮絵理さん(59)=仮名=は、せきを切ったように悩みを打ち明け始めた。特性に悩む保育士 発達障害の特性は子どもによってさまざまだ。おもちゃに対する強いこだわりや衝動性、視聴覚過敏など個々人で異なり、1人で複数の特性を持つ。特性が現れる状況も、遊戯や昼寝の時間、保護者の送迎時などまちまち。他者を傷つける「他害」につながり、他の園児の安全性の問題にまで発展するケースもある。 こうした発達特性の複雑さが、現場で園児と向き合う保育士を悩ませる。同僚に相談したり、研修や専門書で知見を深めたりする機会もあるが、それでも行き詰まるときがあるという。 自治体の支援事業で、保健師や臨床心理士ら専門職の巡回相談もあるが、1年間に数回。大宮さんは「せめて毎月1回でいいから来てほしい。自分の接し方が正しいのかどうか分かるだけでも、自信につながる」と切実に訴える。 園児の発達障害の可能性を保護者に伝えるのは、早期療育につなげる上で重要だ。だが、保護者が子どもの障害を受容できていない場合もある。保護者との信頼関係が崩れるのを恐れ、園児の発達の遅れなどをうまく伝えられず、悩む保育士は多い。伝える機会があっても年に数回。「それも保護者から相談があったときくらい」。ある保育所の園長はそう嘆く。 東毛地域の保育士、山崎春さん(36)=仮名=は、積極的に療育を促す保育所に勤めていたときの苦い経験がある。ある園児の母親に発達障害の可能性を伝えたところ、「障害者のレッテルを貼るのか」と誤解されて関係が悪化した。その後、何とか信頼を回復できたものの、「療育につなげられることは何も言えなかった」と今も後悔する。 発達障害の可能性を保護者に伝える際、トラブルを避けるため、第三者的な立ち位置の自治体が代わりに説明するよう求める保育関係者もいる。 別の保育士は、保護者が子どもの発達の特性に気付かず、強く叱り、親子関係が悪化するのを見て胸が痛んだという。似たような状況を目にするたびにこう願う。「これを繰り返す負のループに陥ると、泥沼にはまって抜け出せなくなる。そうなる前に早く気付いて」教室は「カオス」 「カオス」―。県内の小学校教諭、田中友紀さん(37)=仮名=は、昨年度に関わった特別支援学級の雰囲気をそう表現する。 勤務校は、発達障害を含む「自閉症・情緒障害」と「知的障害」の特別支援学級を一つの教室内に設けていた。発達障害の特性が強い児童と知的障害の児童が4人ずつ、同じ空間で学んでいた。田中さんは、同僚と2人で情緒障害と知的障害の学級をそれぞれ担任した。互いに連携、協力しながら指導を進めたが、それでも発達障害の特性に振り回されることが多かった。 情緒障害の児童の特性は「対人関係が難しい」「気持ちを抑えられない」「じっとしていられない」など個々で異なる。こうした児童が何人も混在する環境はたびたび、無秩序状態に陥った。 自閉症の児童が別の子に絵を破られて泣き叫ぶ。気を抜いた一瞬の隙に、衝動的な傾向のある児童が教室を抜け出し、学校の敷地外まで捜しに行く。はさみを友達に投げ付けようとした児童がいて、大慌てで止めたこともあった。常に目が離せず、休憩時間はあってないようなもの。トイレに行くのもためらわれた。放課後、職員室のいすに座るまで落ち着けなかった。 根気強く児童たちに向き合っていても、トラブルが起これば、情緒、知的障害のどちらの学級も一人一人に寄り添った学習指導や支援が滞る。教諭2人では限界だった。 「もう無理です」。教育委員会に現状を見てもらい、補助員の配置を求めた。だが、人員不足を理由に聞き入れられなかった。「文部科学省は(特別支援学級は)個別に寄り添った指導ができるというが、現実はできていない」と田中さんはこぼす。人員不足の改善を求める現場の声は少なくない。 8人という特別支援学級の上限人数に疑問を感じる人もいる。県内の小学校教諭、樋口みのりさん(44)=仮名=は昨年度、勤務先の学校で情緒障害の学級を担任。低学年と高学年の計6人が在籍し、発達の特性や学校生活で抱える困難がそれぞれ違って苦労した。 補助員も付いたが、個に寄り添った指導は理想の半分もできなかった。達した結論は「教員1人で指導できる限界は2~3人」だ。「情緒学級に通う発達障害の児童は確実に増えている。8人の枠では個別の特別支援教育は成立しない。通常学級の上限人数は35人まで減ったのに、特別支援学級だけ何十年も変わらないのはおかしい」競争激しい療育業界 理想の支援と現実の差に悩む療育従事者がいる。県内の佐藤瑞樹さん(38)=仮名=もその一人だった。「本当の療育でないと思った」。数年間勤めた放課後等デイサービス事業所を辞めた当時の心境をそう振り返る。 数人規模の事業所で、小学生から高校生まで約20人が利用していた。簡単なルールの遊びをする集団療育や学習支援、生活スキルの向上に携わる日々。「一定レベルの療育はできていたはず」。佐藤さんは自負する。 あるとき、事業所でタブレット端末を導入した。字を書くのが困難な子の学習支援にもつながるため、最初は良い取り組みだと思った。だが、施設経営者が「将来のIT化を見据えた支援をする」と宣言し、動画編集などの指導が始まった。この頃から、事業所の方針に違和感を覚えるようになったという。 発達障害児は集団行動ができない、座って授業を受けられないといった困難を抱える。「将来への備えが大切なのは理解できるけど、動画編集の支援をしても、今抱えている困難は改善されない」。低学年の児童は編集作業ができず、その場にいて遊んでいるだけだった。職員が仕上げた作品を保護者に見せるように指示され、悩んだ末、退職を決意した。 「大切なのは提供する療育が健全育成につながり、利用者も納得して選んでいること」。ある療育関係者は、政府が「療育の多様性」を認めている点を挙げ、こう語る。現状の困難の改善と自己肯定感を向上させる支援―。どんな形の療育でも、この二つが適切に行われていることが重要だと強調する。 療育業界は放課後等デイサービスの事業者が急増して競争が激しい。提供する療育の種類も、音楽や運動、プログラミングなど多様化が進む。選択肢の拡大を歓迎する保護者も多い。ただ、前出の療育関係者は、提供する療育の質に差があり、発達障害児の問題行動を直させようとするタイプの事業所も増えていることを懸念する。発達特性で対人関係が困難な子に、相手の気持ちを理解する訓練をさせたり、同時処理が難しい子にメモ取りの練習をさせたりする事業所もあるという。 発達障害児は、抱えている困難の原因が分からず、困惑している場合が多い。「でも、そこには目を触れず、周囲が期待する行動を身に付けさせようとする。それは療育ではない。子どもがつらいだけだ。現状の困難は何も改善されない。不登校などの二次障害につながる可能性もある」と警鐘を鳴らす。【上毛新聞】様々な個性のお子さんがいる集団での保育、療育はそれだけでも大変でしょうね。現場からの叫びに耳を傾けて欲しいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.14
コメント(11)
《あなたの隣で 発達障害を支える》①家族 孤立し苦悩、事情踏まえた支援急務「ママ…」。7年ほど前の秋の夜、寝ている長男(当時小学1年)が一瞬ほほ笑んだ気がした。同時に、はっとわれに返った。東毛地域の平野湊さん(38)=仮名=は無意識に長男の首を絞めようとしていた。嫌な汗が額に浮かび、ひどい自己嫌悪に陥った。共倒れ この数カ月前、長男は医療機関で自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症と診断された。対人関係や集団行動が苦手で、学校で問題を抱えていた。授業中に座席を離れることが多く、担任の指示に従わない。家で注意しても全く響かず、「宇宙人と話している感覚」だった。 職場で出会った元夫も、発達障害の傾向が強く、他者の気持ちが理解できなかった。初産の陣痛で苦しむ中、「お前が話し相手をしてくれないからつまらない」と言われた。外出中の子守を頼んでも、泣き続ける長男を見ているだけ。「だって、『見ていて』って言ったでしょ」という理由に返す言葉がなかった。 独りで悩み、一時は長男との心中を考えるほど思い詰めた。いらいらが募り、長男に物を投げるなど暴力を振るってしまったこともある。「こういうのが積み重なって虐待や殺人事件を起こすのかも」。当時を振り返ると今でも恐ろしい。 動悸(どうき)が激しくなるなど心身に不調も出始めた。「このままでは家族共倒れになるよ」。長男の担当医のひと言で離婚を決めた。 現在、平野さんは元気に育児と仕事を両立している。長男について語る際、愛情深い表情を何度も見せた。ただ、発達障害を「多様性」と捉える風潮には抵抗があるという。「家族が当事者の場合、完全に受け入れるのは難しい」と苦笑い。「発達障害者とそうでない人が可能な範囲で理解し合い、折り合える着地点が見つかればそれでいい」無理解 「おばあちゃん(義母)が障害を受け入れてくれない…」。県内の40代女性は声を振り絞るように、苦しい胸の内を語り出した。 女性の小学校高学年の長男が発達障害だ。強いこだわりがあるほか、文字をうまく書けず学習面で困難を抱えていた。小学校入学後から情緒障害の特別支援学級に通っている。 長男が発達障害と診断された際、女性は悲しみや困惑などが入り交じった複雑な心境になったという。しばらく受け入れられなかったが、今では「これもこの子の個性。社会に息子のことをもっと知ってほしい」と強く思っている。 だが、義母は違った。発達障害について説明しても理解しようとせず、「頑張らないから勉強ができないんだ」などと女性や長男を叱った。放課後等デイサービスで受ける療育も、ただの積み木遊びなどと見なし、「勉強をしない所に行く必要はない」「ちゃんと教育をしなさい」と責めたてた。 長男は精神を安定させる内服薬を処方されていたが、義母は薬を飲むことに反対した。薬の服用を止めると、長男がパニックを起こす回数が増え、家族をたたいたり、テーブルをひっくり返すなど荒れた。 長男は母と義母の対立に苦しめられている。義母に叱られる自分を責め、自傷行為を繰り返す二次障害を発症した。女性は「今、それが一番つらい」と声を詰まらせる。 女性の味方は少ない。夫は仕事で忙しく、義祖父も助けてくれない。独りで悩み続け、ストレスで頭の中が爆発しそうになったこともあった。「自分から生まれなければ、息子は幸せだったのかもしれない」。自分を責め、自暴自棄になって酒に酔いつぶれたり、精神科の受診を考えたりしたこともあった。 最近、義母が発達障害に関する新聞記事を切り抜いているのを知った。「家族のみんなが長男の幸せを願っている。おばあちゃんも本当は苦しいし、心配なんだと思う」心身不調 近年、発達障害の配偶者らと関わり心身不調となった状態を示す「カサンドラ症候群」という言葉が社会に浸透し始めるなど、当事者と家族を巡る課題が浮き彫りになってきた。子どもの発達障害や療育への理解に家族内で温度差があり、祖父母や一方の保護者の協力を得られず、もう一方の保護者が孤立する事例も多い。 発達障害に詳しい本島総合病院(太田市)の小児科医、本島敏乃さんは「異なる家庭の事情などを踏まえた当事者家族の支援の拡充が必要」と強調。「ピアサポートをはじめ、当事者や家族が主体の活動を行政が後押しすることで、本当に必要な支援の実現に近づくのではないか」と訴える。 文部科学省の調査によると、小中学生の15人に1人が発達障害の可能性があるとされ、発達障害者への支援体制の整備が進む。一方、当事者の家族や保育、教育現場などの関係者は、満足なサポートを受けられず苦しんだり、理想の支援と現実のギャップに悩んだりすることも多い。そんな支える側の今を追い、課題を探った。【上毛新聞】理想の支援と現実とのギャップ、まさにそれこそが課題なんでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.13
コメント(10)
障害者殺傷事件 入所者の一部が移って暮らす施設 運営別法人に6年前に、相模原市で19人が殺害された神奈川県立の知的障害者施設から入所者の一部が移って暮らしている横浜市の施設について、神奈川県は来年4月から別の法人に運営を委ねる方針を明らかにしました。相模原市にある県立の知的障害者施設「津久井やまゆり園」は、平成28年に19人が殺害された事件のあと、建物の大部分が取り壊され、去年、横浜市と元の場所の2か所に分けて再建されました。県では、2か所の施設の運営について、平成17年から「津久井やまゆり園」を運営してきた社会福祉法人「かながわ共同会」に委ねてきましたが、来年4月以降は公募で決めることになっていて10日、その選考結果を公表しました。これによりますと、2か所のうち横浜市に去年11月に開所した「芹が谷やまゆり園」の指定管理者には2件の応募があり、選考の結果、いずれも社会福祉法人の「同愛会」と「白根学園」で作るグループが選ばれました。理由について、県は「当事者目線に立った支援を実践していて、サービスの向上が期待できるため」としています。一方、元の場所に再建された「津久井やまゆり園」については「かながわ共同会」のみが応募し、来年4月以降も運営を委ねる方針です。【NHK NEWSWEB】これもまた何かの節目ですね。事件から7年目を迎える来年のそれぞれの新たな門出、応援したいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.12
コメント(9)
自閉症の子を持つ母親が学校立ち上げ 20年で笑顔取り戻した多くの家庭校庭で子供たちがしゃべりながら、楽しそうに運動しているのを見て、王淑娟さんは目を細めていた。なぜなら、自身も自閉症の子供の母親であり、その子育ての大変さを身に染みて感じているからだ。中国新聞網が報じた。王さんは自身も自閉症の子を持つ母親として、自閉症の子供をサポートする学校を立ち上げ、この20年の間に、自閉症の子供数千人をサポートしてきた。そして、そこから感動だけでなく多くのものを得て来たという。王さんによると、息子の豊豊君の治療のために、かつて中国国内のあちらこちらの医師を訪ねたという。医療従事者である王さんは、治療というのは、自分から積極的に行動しなければならないことをよく理解しており、リハビリテーションを試したところ、豊豊君の病状が少し改善したことに気付いた。一人でも多くの自閉症の子供や家庭をサポートするために、王さんは2003年4月に、吉林省長春市に、特殊児童訓練ケアセンターを設立した。「設立当時は、簡単な設備しかなかった」と振り返る王さんは、「生徒も豊豊1人だけで、もう一人の教師が特殊支援教育の方法を模索してくれていた。そして、地元の各当局のサポートもあり、2010年に学校は新しい場所に移転した」と話す。その後、自閉症の子供を持つたくさんの親が助けを求めて来るようになり、受け入れている子供の年齢は2歳から28歳と幅広い。そしてこの特殊支援教育学校に所属する教師もいまでは56人にまで増えた。王さんが開設した特殊支援教育学校はこれまでに、数千にものぼる家庭をサポートしてきたほか、類似した機関や団体などと交流して経験を共有し、自閉症の子供のために、最も効果的なリハビリテーションを選び、リハビリテーションを受けた子供の多くが一般の学校へと戻って行ったという。「豊豊は現在、自分で洗濯したり、食事を作ったりできるようになったほか、他の人の世話もできるようになった。新型コロナウイルス感染拡大期間中の豊豊の成長を見て、とても慰められている」と王さん。そして、「今後も、自閉症の子供に提供するサービスの範囲を拡大していきたい。自閉症は、子供だけでなく、家庭や社会にとっても解決が必要な問題。一人でも多くの自閉症の子供が、普通の生活ができるようになり、最終的に社会に溶け込むことを願っている」と話す。【「人民網日本語版」2022年5月17日】素晴らしい活動力ですね。こういう話題ほど映画のネタにして欲しいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.11
コメント(9)
マクドナルドの店内で、自閉症の娘が叫びだした・・・そのとき店員がとった行動に「本当に素晴らしいカスタマーサービス」優しい世界イギリスに住むキャンディスは、4歳になるハーパーと2歳になるインディを育てる母親。そんな彼女が先日、マクドナルドへ行った時に起こった出来事が話題だと、フロントロウが紹介している。マクドナルドについた時に、自閉症であるハーパーが叫びだしてしまったそう。「何かが彼女のトリガーになってしまって、難しいのが、それが何なのかを聞けないということです」と当時の状況を「みんなが私を見ていました。叫んでいる子どもがいる母親だというように」と振り返る。こういった状況の焦りは、子どもと関わったことのある人なら想像できるだろう。そこで彼女のことを救ったのが、マクドナルドで働くレイチェルだった。ハーパーに向かって『あら。私は(料理用の)旗を持ってるけど1つ欲しい?』と言いました。そして私のほうを見て、『あなたは素晴らしい仕事をしてます』って言ってくれたんです」娘だけでなく母親にも言葉をかける、素晴らしい気づかいで助けてくれたレイチェル。その後もレイチェルは紙とクレヨンを持ってハーパーと一緒に遊んでくれたという。「ハーパーがゆっくりと自分を取り戻していくのが分かりました。彼女は自分の小さな世界に戻ってきて、またハッピーなハーパーになっていました。私は泣き出してしまいました」と話すキャンディスは、「これは他の人には何でもないことのように聞こえるかもしれませんが、私にとっては大きなことなんです。本当に素晴らしいカスタマーサービスでした」と、自閉症の子どもを育てる親としての気持ちを吐露した。【いまトピ編集部】外出先での自閉症児の突拍子も無いハプニングは、親でも対処に苦しみますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.10
コメント(10)
「子どもを殺して死のうと」特別支援学校に通う8歳の長男死亡 首を絞めるなどしたとして母親(35)を逮捕【岡山・和気町】 【動画あり】7日未明岡山県和気町で、8歳の長男の首を絞めるなどしたとして、35歳の女が殺人未遂の容疑で逮捕されました。長男はその後、搬送先の病院で死亡しました。 殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、岡山県和気町父井原のパート従業員・藤井典子容疑者です。 警察によりますと藤井容疑者は、7日午前4時頃から4時40分頃までの間に、実家の駐車場に停めていた軽乗用車の中で、長男の蒼天君の首をタオルで絞めるなどして殺害しようとした疑いが持たれています。藤井容疑者の父親が消防に通報し、駆け付けた警察官が藤井容疑者を緊急逮捕しました。 蒼天君は、午前9時半すぎ搬送先の病院で死亡しました。 (近所の人) 「藤井容疑者は普通の娘さんだった。信じられない。あの子がそんなことをするとは思えない」 蒼天君は特別支援学校に通っていたということです。藤井容疑者は警察の調べに対し、「子どもを殺すつもりで首を絞めたことに間違いありません。自分も死ぬつもりでした」と容疑を認めているということです。 警察は、容疑を殺人に切り替えて捜査を進める方針です。RSK山陽放送【YAHOOニュース】早朝に車に乗せていたのには何か事情があったのでしょうね。誰かに相談できる環境であったらと、残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.09
コメント(10)
日本での障がい者のあつかい~明治から終戦にかけてこの記事は、精神病(現在の発達障害や精神疾患)の患者が近代の日本で、どのようなあつかいを受けていたかをまとめたものです。残虐な表現もございますので、心臓の弱い方やPTSDの症状がある方は閲覧をお控えください。癲狂院ができるまで(明治初期)江戸時代では精神病患者は「きつねつき」や「祟り」であると思われていました。幕末から明治にかけて少しづつですが、精神病に関わる機関が設置されていきました。当時の癲狂院(てんきょういん)が現在の精神病院になります。1872年に京都癲狂院の設置が認可され、1875年に開業後に作業療法もおこなわれていたが、1882年に地方財政の悪化により廃止となりました。なお、明治時代の癲狂院には富裕層しか入院できず、庶民は後述する私宅監置されていました。相馬事件癲狂院に関する事件としては「相馬事件」というものがあります。旧中村藩主の相馬元胤(そうま としたね)氏が24歳のとき(1876年)に精神変調になり、その後、自宅で監置と東京府癲狂院への入院をくり返し、40歳のころに自宅で死亡しました。相馬元胤氏の家来である錦織剛清(にしごり たけきよ)氏らは「殿様の病気は財産を狙った陰謀」だと1883年ごろに訴えを起こし、1887年には相馬氏を癲狂院から脱走させたりもした。また、相馬氏が亡くなった翌年に錦織氏が「相馬元胤の死因は毒殺ではないのか」と告訴しましたが、証拠がなかったため錦織氏自身が虚偽申告の罪で有罪となりました。この事件は国外にも「日本では精神病患者は無保護の状態にある」として報道されたのです。治療無き監禁明治に入り、日本でも徐々に精神病患者の入院治療が進む中、逆の出来事が起き始めます。1900年に「精神病者監護法」が施行されたのです。この法律は、現在の都道府県知事にあたる地方長官に許可をえれば、責任者(多くは父母や戸主)が対象者を私宅に監置できるというものでした。障がい者は監置室に入れられ、より一層社会から切り離される状態となりました。監置室は2坪以下のものが大半で、窓も少なく薄暗い環境です。なおかつ、拘禁具などの使用も許可されていたため、かなり過酷な環境でした。また、病院(癲狂院)に入院できたとしても、実際には適切な治療がおこなわれず監禁されることもありました。この時期から治安維持の下、障がい者(社会不適合者)を「拘束」「隔離」する風潮が高まり、現代における障がい者への偏見に繋がったのです。1914年「精神病院法」が施行されました。私宅監置の根絶を目指し、精神病院を設置しようとうながしました財源の捻出が難しくなり、病院の設置は進みませんでした。入院が私宅監置を上回ったのは1924年のことでしたが、精神病院以外でも拘束できる監置できる規定があったため、私宅監置は戦後まで続きました。この法律が改訂され「保護拘束規定」が廃止された1965年(沖縄では1972年)のことで、それまで合法的に障がい者の拘束が認められていたのです。戦争と障がい開戦直後や戦時中は、知的障害者は徴兵制度から免れていましたが、戦況が過酷になるにつれ補充二等兵として現地に駆り出されていました。駆り出された戦地では人間的な扱いはされず、犬や猫のように扱われていた例もあります。もちろん、恩赦なども与えられませんでした。過酷な戦場でボロボロにされた挙句放り出され、二次障害を患った例もありました。戦争とPTSD戦地でのストレスによる精神疾患を総称し「戦争神経症」と呼ばれていました。症状は「不眠」「うつ」「幻聴」「けいれん」「歩行困難」などがありました。当時の日本軍は「戦争への恐怖で発症する兵士はいない」と表向きでは発表していましたが、実際には千葉県にあった国府陸軍病院で患者の治療がおこなわれていました。大戦終結後、心に傷を負った兵士が戦争や関連する公務が原因と認められれば、国が治療費を負担してくれました。治療が戦後20年以上続いた例もありました。おわりに現在では発達障害や精神疾患を患った方に向けた治療や、社会参加の枠組みが整ってきました。しかし、近代の日本では現状では考えられないほど悲惨な扱いを受けていたのです。現代では、ここまで悲惨な状態ではありせん。しかし、差別意識は未だに残っていると感じます。こういった過去を多くの人が知ることで、障害の有無にかかわらず、平等に過ごせる社会になっていけたらと思います。<[障害者.com]年月の重み、またここまでの道のりの長さを感じますね。これからの歩みにも期待したいものです。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.08
コメント(10)
精神疾患で免職→処分取り消し勝訴後に欠格条項で失職 違憲と提訴精神疾患がある50代の女性が長崎市の免職処分を巡る訴訟に勝訴し免職が取り消されたにもかかわらず、訴訟のために女性が成年後見制度の保佐人を付けていたことを理由に市が失職させていたことが判明した。市は、後見人や保佐人を付ければ失職するとした地方公務員法の欠格条項を適用したが、女性側は欠格条項は憲法違反として、市と国を相手に地位確認や国家賠償を求める訴訟を長崎地裁に起こした。 認知症や知的障害、精神障害がある人たちが成年後見制度を利用して後見人や保佐人を付ければ失職するとした欠格条項は、多くの法律に存在した。人権侵害との批判が強まり、国は2019年に地方公務員法などから欠格条項を一括削除した。市は条項が削除される前にさかのぼって女性を失職させており、女性側は、条項は職業選択の自由や法の下の平等に違反すると主張。国会が長期にわたって欠格条項の削除を怠ったとして国に110万円の損害賠償を求めている。提訴は5月19日付。訴状などによると、女性は1987年に市に採用され、92年ごろ統合失調症を発症した。2015年12月ごろから症状が悪化。担当する事務は問題なくこなしたが、1人でにやにやするなどの奇異な行動をするようになった。16年3月、上司立ち会いの下で退職願を提出し、依願免職となった。女性側は父親らが弁護士に相談し、市公平委員会に審査請求したが却下され、18年3月に免職取り消しを求めて提訴。21年3月の長崎地裁判決は、女性は統合失調症のため、公務員の身分を失うという重大な結果をもたらす意思表示をする能力がなく、退職願は無効とし、免職取り消しを命じた。福岡高裁は同年10月に市の控訴を棄却した。しかし、同年11月の判決が確定した日付で「保佐開始となった18年9月21日付で失職し、登庁の必要はない」とする市の通知が突然送られてきた。女性側は、市公平委の裁決で「仮に女性に意思能力がなければ、弁護士への委任や審査請求は無効になる」と指摘されたことを踏まえ、免職取り消しを求めた提訴後の18年5月に成年後見開始を申し立て、同9月21日に長崎家裁が審判し、父が保佐人となった。当時は地方公務員法から欠格条項は削除されておらず、市はその時点までさかのぼって適用した。父親によると、女性は免職後、入院して投薬やリハビリを受けて回復し、現在は落ち着いているという。父親は「病気になっても回復すれば働ける。差別的だと非難され削除された欠格条項を、さかのぼって一方的に押しつけてきたのは許せない」とし「娘と同じように失職させられたり、失職を恐れて成年後見制度が使えなかったりして苦しんだ人は多いはず。欠格条項の違憲性を問いたい」と話している。長崎市人事課は毎日新聞の取材に対し「訴状が届いていないためコメントできない」と答えた。 欠格条項を巡っては、岐阜地裁が21年10月、警備業法から削除される前の条項を違憲と判断し、国に10万円の賠償を命じている。・・・[毎日新聞]精神疾患がありながら裁判や訴訟を起こすのは大変な精神力ですね。なんとか思いが報われるといいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.07
コメント(8)
【流通経済大学】地域と共に学び、共に進む~「知的障がい者チアリーディング体験会」を共催!流通経済大学(本部:千葉県松戸市/学長:上野裕一)は、一般社団法人・日本知的障害者チアリーディング協会(稻山敦子代表理事)と共に、知的障がいのある子どもたちに向けたチアリーディングの体験会を共催します。 本学は2021年4月から「誰一人取り残さない」キャンパスの実現を目指し、ダイバーシティ共創センターの設立、LGBTQガイドラインの策定などを進めています。加えてこれまでにない地域社会との連携を目指し、障がい者の方々によるアートへの支援として「であうアート展」の開催などを進めてきました。 今回の知的障がいのある子どもたちを対象にしたチアリーディング体験会も、流通経済大学が地域の発展のためにできることは何かを考え、大学が持つ「資源」を地域社会の中でどのように活用していただくか、そうした取り組みの中の一つとして実施いたします。 期間は6月から9月まで、日曜日(一部月曜の祝日)の午前中に月2回のペースで、新松戸キャンパス2号館体育館にて実施、指導には同協会の講師があたります。 今回の体験会は松戸市、松戸市教育委員会の後援を受け、10月16日(日)には、地域共生をテーマにした本学と松戸市が共催する催しにおいてチアリーディングの「発表会」を行う予定です。(詳細は添付PDFの「体験会チラシ」をご参照ください)▼本件に関する問い合わせ先流通経済大学 学長室住所:千葉県松戸市新松戸3-2-1TEL:047-340-0042メール:gcs@rku.ac.jp【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/[digitalpr.jp]女の子なら一度は、こういう経験をしてみたいでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.06
コメント(9)
ひきこもり背景に発達障害・統合失調症など関係も - 兵庫県が障害者福祉計画を公表兵庫県はこのほど、「第2期ひょうご障害者福祉計画」(2022-26年度)を公表した。「ひきこもり状態にある人」について、背景に発達障害や統合失調症などの精神障害が関係する場合もあることを指摘。適切・継続的な支援を実施するため、市町を中心とした各機関が連携して支援に取り組む方向性を示している。計画では、医療技術の発達や障害福祉サービスの充実などにより、障害のある人の高齢化が進展することが予想されると説明。障害のある人の高齢化や重度化、親亡き後だけでなく、家族が元気なうちからの支援も見据え、精神障害者や強度行動障害のある人を地域で支える体制の構築など「多様な選択肢」の整備に取り組む。 また、障害のある人の地域生活を総合的に支援するため、▽医師▽看護師▽保健師▽理学・作業療法士▽言語聴覚士▽社会福祉士▽精神保健福祉士▽介護福祉士-などの資格を持つ福祉・医療職などの多職種・多分野・多領域の関係者の連携を図りつつ、人材育成・確保に取り組む。CBnews【YAHOOニュース】行き届いた支援体制は何より親亡き後の理想の形ですね。580万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.05
コメント(8)
【海外発!Breaking News】精子ドナーの男、発達遅滞や知的障害が特徴の遺伝子疾患を知らせず15人の子の父に(英)「脆弱X症候群」という治療法が確立されていない遺伝子疾患を患う男がFacebookを通して精子提供を行い、これまでに15人の子供が誕生した。男は病気については知らせずに同性愛者の女性に精子を提供しており、このほど男の裁判が行われて注目された。『The Mirror』などが伝えている。英ダービーシャー州ダービーの家庭裁判所で先月30日、遺伝性疾患「脆弱X症候群」の患者であることを告知せず、Facebookで精子を提供していたジェームズ・マクドゥーガル(James MacDougall、37)の裁判が行われた。脆弱X症候群とはX染色体の異常の1つで、知的障害や発達遅滞が特徴で男性に多く、女性の方が障害の程度が低い。治療法は確立されておらず、男性患者は大きな耳や細長い顔など身体的な特徴が見られ、てんかん、斜視、関節の過伸展、中耳炎、胃食道逆流症による摂食障害などを合併したり、思春期以降にうつ病などを発症することもある。ジェームズは自閉症スペクトラム障害や学習障害を抱えており、子供の頃に虐待されて養子に出された。養父母はジェームズが精子の提供を行ったことを全く知らず、「子供ができた」と写真を見せられた時はショックを受けたという。さらにジェームズは「誕生した子供とは一切連絡を取らない」との書類に署名をしながらも、誕生した3歳から生後数か月の4人の子供の親権や面会を求めており、母親3人がジェームズの申し出に異議を唱えていた。ジェームズから精子を提供されて誕生した4人の子供のうちの1人は3歳になっても言葉を話さず行動障害があり、そのうえ親権まで要求された母親の怒りは収まらない。裁判では、ジェームズが3歳と2歳の子供の家に住み込んで母親に暴行を加えたことや、2018年に誕生した子供に面会した際に子供を虐待した疑いがあることなども明らかになり、リーベン裁判官はジェームズが4人の子供と面会することを禁止した。【Techinsight】これからこういう精子ドナーの問題は増えていくのでしょうね。個人の守秘義務やどこまで個人情報の告知が必要となるかもも今後論争を呼びそうですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.04
コメント(8)
小6女の子の絵が韓国で出版 「自閉症の娘が楽しく生きられる世界へ」母親が込めた“魔法の言葉”名古屋・北区自閉症で人とのコミュニケーションが苦手な小学6年生の女の子。日課で描く絵は色使いが独創的で、とてもダイナミック!その絵と、母親の育児日記がひとつになり、本となって韓国で出版されました。その本に込められた母親の深い願いとは。名古屋駅の近くにある韓国語教材専門書店「ハングルの森」。韓国語の翻訳本や、韓国語で書かれた絵本など、韓国語の学習教材や小説などを扱っています。 先週、韓国で、名古屋に住む小学生の本が出版され、見せてもらいました。 「名古屋在住のダナちゃんという小学生の子どもがいまして、その子どもが描いた絵、子どもの成長をおかあさんが書いた文章をまとめて、韓国で出版された本です」(「ハングルの森」 田聖実(チョン・ソンシル)さん )親子が書いたという本。 タイトルは「今日もいい日になるかも」。 そこには、深い願いが込められていました。本の絵を描いたのは、小学6年生の柳端娥(リュウ・ダナ)ちゃん。 自閉症があり、自分の言葉で人とコミュニケーションを取るのが苦手です。 19年前、韓国から留学生として来日したお父さんと幼なじみのお母さんの間に生まれ、現在、名古屋市北区の小学校に通っています。下校後は、障がいのある子どもたちを預かる施設で過ごします。 簡単な文章を勉強しますが、なかなか集中力が続きません。 みんなでダンスをするときも、ダナちゃん、自由に走り回ってしまいます。そんなダナちゃん、毎日、晩ご飯を食べてから絵を描くのが日課。 その描き方は独特。 キャンバスに好きな色の絵の具をドボドボと落とすと、バーナーで火をかけたり、ドライヤーで風を送ったり。 ダナちゃんは、家にあるものを何でも使って絵を描きます。CHYUKYO TV NEWS[YAHOO ニュース]とても個性的な表現力が豊かですね。動画で文章ごと、作品も紹介されていますので覗いてみて下さいね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.03
コメント(6)
「母」としての経験生かし教育や福祉改革 宮口治子議員、初登院1年2019年参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、河井案里氏=有罪確定=の当選無効に伴い実施された21年の参院広島選挙区再選挙。この選挙で野党勢の候補として立候補し当選した宮口治子さん(46)が国会に初登院してから1年が過ぎた。3人の子の母親であり、全く政治経験がなかった宮口さんが、国会議員という職責とどのように向き合ったのか。インタビューで語ってもらった。 ――1年を振り返ってどう感じているか。 初登院の21年4月28日から6月16日に閉会するまでの1カ月半ぐらい、何が起こってるのか、何をやってるのか、どこに何があるかも分からない。迷子になるところから始まり、本当になんてところに来たのかと思ったが、1年でだいぶ勉強させてもらって、流れが少しずつ見えてきた。 ――双子の息子と1歳下の娘を育てる母親でもある。長男(19)には重度の発達障害があり、母としての経験もアピールしながら選挙を戦った。 長男は特別支援学校、次男は高校卒業と大事なタイミングだった。期間中、有権者から「目の前の子どもたちを見てあげて」と言われ「本末転倒なことしよるんかな」と不安になったこともあった。当選後、高校生の長女(17)は通信制高校に転校し、母とともに東京と広島を行き来する生活を選んだ。 ――どんな苦労があったか。 長男はこの1年、行事が集中する土日の預け先に困ったことは数えきれない。新型コロナウイルスの感染拡大で預け先を急に失ったこともあった。障害のある子どもを預けるには、その子によって異なる特性を日ごろから共有しなければならないと感じた。緊急時でも「絶対見てくれる」預け先や、社会の仕組みとしての受け皿を増やす必要性があると思う。 ――21年12月に立憲民主党に入党、現在は文教科学委員会委員を務めている。感じていることは。 学校教育で改革していきたいと思っていたこと、また、福祉の関係とか、自分のやりたいことが今少しずつできているんじゃないかなと感じる。でも、国会での訴えも「マイノリティーになればなるほど、自分の意見が間違っているのかな」と思うことがある。やはり、問題提起して大臣に発信して、その上で党派を超えて考えることが必要。経験したから分かることがある。それが自分の武器だと思う。 ――「政治とカネ」が大きな争点になった選挙で当選した。政治にお金はかかるのか。 「そんなに必要なの」と思った。(給与を国費で負担する)公設秘書は3人のみと決められている。政策議論の事前準備などをこなすには人手不足は明らか。(私費で雇う)私設秘書は欠かせない。秘書の人数やリーフレットの配布回数は知名度にも影響する。お金がある人だけが政治ができる仕組みはやっぱり違う。過当競争を防ぐ制約が必要なのではないか。 ――今感じていることは。 国会議員になったからって全部が全部変えられるわけでないということ、自分がちっぽけだなということも正直感じている。大きいことはいきなりできないかもしれない。でも必ず爪痕を残したいと思っている。毎日新聞【YAHOOニュース】育児をしながらの政治活動は想像を絶するものがあるだけにまたやりがいもあるんでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.02
コメント(8)
知的に障害のある主人公たちを、実際に知的に障害のある俳優たちが演じるミュージカル!アヴニール公演ミュージカル「塔の外のランウェイダンス」主人公の従姉妹役として、後藤萌咲の出演が決定![株式会社TWIN PLANET]知的に障害のある主人公たちの心の葛藤を描いたヒューマンミュージカル8月7日より日暮里サニーホールで上演!株式会社ツインプラネット(東京都渋谷区 代表取締役 矢嶋健二)所属の後藤萌咲が2022年8月7日(日)より上演される知的障害者専門の芸能プロダクション・アヴニールが企画制作を務めるミュージカル「塔の外のランウェイダンス」に出演いたします。日本で唯一の知的障害者専門の芸能プロダクションアヴニールが企画・製作!知的に障害のある主人公たちの心の葛藤を描いたオリジナルミュージカル!本公演は、日本で唯一知的障害者専門の芸能プロダクションを運営する株式会社アヴニールが企画・製作。映画やドラマなどに登場する障害者の役をはじめとして、知的に障害がありながら、俳優・モデル・タレントとして様々なメディアに出演した経験のあるキャストたちが出演。知的障害者の役を、実際に障害のある俳優が演じる他に類のないミュージカル公演です。アヴニールプロダクションに所属する俳優のほか、知的に障害がありながら、プロのエンターテイナーを目指してアヴニールスクールに通う生徒たちも多数出演しており、知的障害者たちが勤める被服作業所で働く作業所員の設定で登場いたします。今回のミュージカルでは、個性的な俳優陣のほか、身体に障害のある俳優も出演。さらに、人気脚本家をはじめ、多くのクリエイターが制作に関わっております。客席全400席のうち、最大で※200席分を車いすスペースに変更できるのが今回の公演の特徴でもあります。※ステージの形状などにより、若干席数の変動がございます公演情報■タイトル:アヴニール公演ミュージカル「塔の外のランウェイダンス」■日時:2022年8月7日(日)上演時間:13:30開場 14:00開演 17:30開場 18:00開演(全2回公演)■会場:日暮里サニーホール 東京都荒川区東日暮里5-50-5 ホテルラングウッド4階■主催:アヴニール公演実行委員会■企画・製作:株式会社 AVENIR■公式サイト:https://to-run.avenir2017.jp■ Twitterアカウント @AVENIRentチケット情報■発売期間2022年6月1日(水)~ 7月31日(日)¥4,500 (税込) ※小学生以上有料 中学生以下 ¥2,500 (税込) ローソンチケット他■チケット専用サイト(6月1日までにオープン) URL:https://to-run.avenir2017.jp/ticketストーリー/キャスト・スタッフ<ストーリー>障害のある人たちが勤める被服作業所。そこで働く 22 歳の未来は、祖父であり作業所の所長でもある俊太郎と二人暮らしをしている。ある日、未来の従姉妹である明日香がやって来て、しばらく一緒に暮らすことになる。知的障害と向き合いながら生きる未来と、人生の壁にぶつかって葛藤する明日香。二人の交流物語を通して、現実と理想の狭間で揺れ動きつつ、それでももがき抗うことの美しさを丁寧に描いたミュージカル作品です。(後藤萌咲は、明日香役として出演)<キャスト>松下奈津希(岩崎未来 役 )/ 後藤萌咲(宮沢明日香 役 )/ 青木遥音(小川美咲 役 )小藪伸也(ナナ(角野直人)役 )/ 宮崎礼梛(松谷鈴 役 ) 他<スタッフ>エグゼクティブプロデューサー:田中康路クリエイティブプロデューサー・演出:角川裕明脚本:保木本佳子音楽:塩谷翔振付・ダンス指導 ma-ya / アレックス振付助手:Ayaka Ami MEi Rico歌唱指導:水野幹子演技コーチング:大和 ほか企画・製作:株式会社AVENIR主催:アヴニール公演実行委員会協賛:株式会社夢真ビーネックスグループ協力:株式会社ビーネックスウィズ / アヴニールスクール後藤萌咲 プロフィール2019年にAKB48を卒業。雑誌「JELLY」のレギュラーモデルを務め、また舞台女優としても精力的に活動中。アジア圏からの支持も熱くInstagramフォロワーは10万超、SHOWROOMでは第3期トップランカーに選出される。アニメやゲームが好きで毎月ニコニコ生放送にてゲーム中継を配信。さらに2020年1月には、TikTokで120万再生を突破し話題となった1st ソロシングル「サファイアブルー」を配信リリース。あらゆるジャンルの枠を超えた新しいアイコンとしての活躍が期待される。【JIJI.COM.】知的障害者専門の芸能プロダクションがあるんですね。今後の活躍も楽しみですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.06.01
コメント(10)
全30件 (30件中 1-30件目)
1