28日と29日の解剖生理学の講義は、
ハワイ旅行の為欠席してしまったので、
自習したことを記録しておきたいと思います。
前回は筋肉のところまで勉強しました。
さて、28日は何を勉強したのでしょうか・・・?
筋肉を動かす過程には、たくさんの工程があります。
まず脳(大脳)から電気信号(筋肉動かせ!!)が、
「運動神経」の神経繊維を通って、末端まで伝わっていきいます。
これを”伝導”といいます。
神経の末端(神経終末)と、筋肉の間にはわずかに隙間があり、
電気信号のままでは、筋肉には届きません。
そこで、神経終末では筋肉に伝える為、
電気信号から水分の伝達物質(アセチルコリン)へと変化し分泌させます。
(かしこい!!)
そうすると筋肉側にある受け皿(アセチルコリンレセプター)は、
水分なら受けいれられるので、
アセチルコリンがレセプターに到達すると、
その刺激で筋萎縮が起こり(伝達)、
手足を伸ばしたり、首をまわしたりできるんです。
この神経と筋肉の連絡を、「神経筋接合」といいます。
ちょっと難しいけど、わずかな瞬間にこれだけの指令と連絡と結果が
でるなんてすごいですよね。
やっぱり”人間”は、人間には作れない、絶対無理。
神様にしか作れない・・・・。
前回、筋肉には自分で動かせるものと動かせないものがある
、
と勉強しましたが、厳密には3つの種類に分かれます。
1つ目は、自分の意思で動かすことのできる「随意筋」(骨格筋)
2つ目は、自分の意思では動かすことの出来ない、「不随意筋」
最後の3つ目は、「心筋」です。
これは心臓の筋肉です。
これも自分の意思で動かすことは出来ません。
心臓止めたり、動かしたり自由自在という方・・・・
いませんよね~。
1番目の骨格筋について勉強していきます。
骨格筋は、「主働筋」(関節を曲げる働きをする)と
「拮抗筋」(元にもどしたり筋肉の緊張を保つ)とあります。
筋肉が動く時、どうやって動くと思いますか?
筋肉は、直接骨についてるわけではありません。
まず骨と骨をつなぐ「靭帯」、
そして骨と筋肉をつなぐ「腱」があってこそ、
筋肉を動かして曲げたりのばしたりあ、廻したりできるのです。
そして、さらに・・・・
曲げたり伸ばしたり廻したり、という動作は、
骨と筋肉があれば出来るわけではありません。
「関節」が絶対に必要です。
骨の途中で、自由に曲げ伸ばしすることは出来ません。
やってみてもいいけど、ギブスする羽目になるのでやめましょう。
人間の体の主な関節は、
・肩関節
・肘関節
・股関節
・膝関節
です。これはさすがに確認しなくても場所はわかりますね。
それぞれに構成する骨がありますが、
ここでは割愛いたします・・・。
後半は神経の勉強に入っていきます。
難しいので、ここでちょっとブレイクタイムです。
ブレイクタイムは、久しぶりにコーヒーを飲んでみました♪
気分転換も済んだところで、
さぁ~、、神経系に入っていきます。
かなり複雑です。
神経系の役割は、
「からだの恒常性(バランス)を保つ系の1つ」として
定義されています。
1 中枢神経系
2 末梢神経系
3 自律神経系
と3つに分かれています。
それぞれの働きがありますが、相互で関係しあう働きもあります。
神経と筋肉の連絡にもあったように、
神経と神経の連絡も、情報の「伝導(電気信号)」
と「伝達(伝達物質)」によって、伝わっていきます。
1番の中枢神経は、主に脳と精髄で活躍します。
この脳も3つの部分に大別され、
・大脳(前脳)
・脳幹
・小脳
となっていて、
いわゆる「脳死」の判断は、「脳幹」で行われます。
この「脳幹」が機能していなければ、「脳死」とみなされるのです。
それほどこの脳幹は重要な働きをしています。
温かさや冷たさなど、そして痛みなどの感覚は、
大脳の中にある「大脳皮質」で判断します。
運動(身体を動かす)や記憶・思考なども、
この大脳皮質が管轄です。
脳に関しては、まだまだ解明できないことがたくさんあるようです。
だいぶ脳が疲れてきたので、本日のお勉強はこれでおしまい。
次回は引き続き「脳」の勉強と、
そして、末梢神経と自律神経、神経の病気まで一気にいきます!!
う~ん、大変・・・・。
脳の勉強は非常に「脳」が疲れます。
が!!、今日も気合をいれてがんばります!!
神経の出入りする場所を、「脊髄」といいます。
聞いたことある人は多いと思いますが、
感覚神経は脊髄の後ろから(後根)入って、
そして運動神経は前から(前根)出るという仕組みになっています。
脊髄は長さが45センチもあって、
脳幹の中の延髄から第2腰椎まで延びています。
よく、事故などで脊髄を損傷して半身不随などと聞きますが、
これは先述の、感覚神経と運動神経が機能しなくなることで、
不随となってしまうのです。
この脊髄は、脳を通さずに独自で反応する機能も持っています。
ものすごーく熱いものに触れた時、
思わず「あちっ!!」といって手を引っ込めたりするようなとき、
そう、刺激があまりにも強いと脳までいかずに、
この脊髄でさっさと反応してしまうのです。
これを
「脊髄反射」といいます。
似たような反射では、
膝の下辺りを叩くと、足がぴょん!と上がりますよね。
これも脊髄反射の1つで、
「膝蓋腱反射」といいます。
神経は中枢神経の他に、末梢神経と自律神経があります。
末梢神経には、
脳神経・脊髄神経(それぞれ脳と脊髄から出入り)があります。
脳神経は12対、脊髄神経は31対あり、
がんばってそれぞれの名称と機能を覚えました。
でも忘れちゃうんだよな~。
本試験までなんとか忘れずに努力します。
そしてよく聞く、「自律神経系」
最近本当によく耳にしますよね。
「私、自律神経失調症なんだーーー」
「私は自律神経出張症・・・・」(失礼しました!!)
自律神経系には、交感神経と副交感神経の2種類あります。
交感神経が優位に働く時ってどんな時?
大好きなスターのコンサートに行き、大いに盛り上がってる時などは、
交感神経がバリバリ働きます。
心拍数や呼吸数は上がり、
ノリノリになるとエネルギーをたくさん作るため血圧は上がり、
瞳孔は開き、
そしておしっこに行ってる場合ではないので、
尿をたくさんためられるように膀胱は大きくなって、
だけど漏らさないように膀胱壁の筋肉はぎゅっと締められます。
食べたり飲んだりなんてそんなことしてたら、
スタンディング出来ません!!
なので消化管や消化液の分泌は抑えられてしまいます。
アドレナリン、ノルアドレナリンも大いに分泌され、
興奮状態に。
でも興奮しすぎにはご注意を!!
失神してしまいますからね。
そしてコンサートも終わり、それではのんびりお茶でもしましょうか。
副交感神経に取って代わると、
呼吸数も心拍数も落ち着いてきて、
あら、なんだかのどが渇いておなかもすいてきちゃった。
消化管が活動し、消化液の分泌も始まりました。
血圧も下がり、溜まっていたおしっこがしたくなってきます。
交感神経と副交感神経。
こんな風にそれぞれ働きがあるんですね。
それではまたまたブレイクタイムをはさんで、
後半は
「神経系の疾患」について勉強していきまーす。
神経系の疾患でまっさきに思い浮かぶのは、
「脳卒中」です。
これ、誤解してる人が多いのですが、
「脳卒中」は病名ではありません。
それではなんなのか?
脳卒中は、急性発生性の脳神経障害です。
なにかしらの原因があって脳神経が障害されて、
そして脳卒中症候群ですね、と診断されます。
なにかしらの原因となる疾患が、
・脳梗塞
・脳出血
・くも膜下出血
などになるわけです。
これら3つは、大きくまとめれば「脳卒中」という同じ症候群です。
もちろんそれぞれに、
脳の中でどなことが起こってるのかは違いますが・・・。
(それじゃなかったら違う名前はつかないものね)
簡単に言うと、
脳梗塞は脳の血管が塞がれたりすることで、血液が脳にいかなくなり、
組織が壊死してしまう状態です。
そして脳出血は、
脳の中に血の塊ができそれが圧迫してしまう状態です。
くも膜下出血は、
脳動脈瘤が破裂してくも膜下というところに出血する状態になります。
事前の自覚症状はほとんどないので、
突然倒れるということになるのです。
他に有名な疾患といえば、
「パーキンソン病」があります。
これは運動神経をサポートしている
「錐体外路系の障害」です。
この部分に障害を起こると、
ドーパミンが欠乏し、大脳基底核が機能しなくなり、
結果、骨格筋運動の調節やコントロールが効かなくなります。
症状としては、筋肉が固まり、動くことに時間がかかり、
ふるえが起こります。
運動神経そのものが侵される疾患が、
「筋萎縮性側策硬化症」です。
原因は不明です。
ホーキング博士はこの疾患を持病としていますが、
運動神経のみが障害されるので、
感覚中枢や高次機能中枢には問題がないため、
車椅子という不自由な生活ですが、
あれだけの研究を続けられるのです。
病気は重篤であればあるほど、
その人の人生や人格を変えてしまいます。
もちろん軽い重い関係なく、
どんな病気もやはりつらいものですね。
でも自ら命を経つと、生まれ変ることができなかったり、
天国というすばらしい場所に行き着くことが出来ないばかりか、
死んでからもなお、
生きてる時よりも辛い辛い経験をしなければならないそうです。
肉体が消えても魂は残ります。
どんな自分をも受け入れる。
生易しいことではないけど、受け入れていきましょう。
しばらくぶりのスウェディッシュマッサージの授業です。
前回の授業の後、母をモデルにしたり同期の人たちと練習したので、
背中と脚はなんとか順番を覚えてできるようになりました。
でもまだ腕とデコルテが残ってた!!
本日は、腕の施術を勉強します。
腕のマッサージで働きかけるべき筋肉はどこでしょうか?
まず1つ目は、「三角筋」と呼ばれる筋肉。
肩の先を覆うようにしてある筋肉です。
わたくしこの部分は昔鍛えたせいか、
すごーくわかりやすく盛り上がってます。
そして、「上腕三頭筋」と「上腕二頭筋」
三頭筋は肩から肘までの腕の外側。
二頭筋は、その内側(力こぶのできるところ)です。
それから、肘から手首にかけての外側と内側の筋肉。
腕の筋肉は何種類かあります。
腕のマッサージってかなり気持ちいいです。
最近は、パソコンや、携帯電話で手首から先を使う人が
多いのですが、指先の緊張は腕全体の緊張につながります。
だからPCを使った仕事をしてる人は、
一日中腕を緊張させているのです。
細かい手技が多いので、ごまかしが効かず、
でもマッサージする範囲が狭いのですごく難しい・・・。
腕の細い方の場合、圧の加減に注意しなくてはいけませんし、
ビンディングのような刺激の強いものは、
避けたほうが良い場合もあります。
さて、まずは先生のデモンストレーションです。
きもちよさそう~。
午後からは私達も実技に入ります。
さーて、今日は腕のマッサージだからいいか!ということで、
おなかいっぱいお昼を詰め込んで、いざ!出陣!!
最初に腕全体のエフルラージュからはいり、
そして午前中に教えてもらったとおり、
「三角筋」「上腕三頭筋」「上腕二頭筋」の
ピッキングアップです。
手首をやわらかく使うのがポイント!!
タポットメント→スージングを終えたら、
次は肘の運動法です。曲げたりのばしたりですね。
そして前腕部(肘から手首)のピッキングアップ、
手首周りときて、指先です。
指の先もしっかりニーディングしてあげると、
クライアントさんは喜びます。
最後に手のひらのニーディング。
これがまたつぼがあって気持ちいいんですね。
こうして文字で書くとあっという間に終わってしまって、
簡単そうに見えますが、
やっぱり奥は深かった・・・。
まだまだ練習が必要です。
はい、がんばります。
6月のスウェディッシュマッサージの授業、2日目です。
今日は昨日のおさらいかと思いきや、
デコルテにはいりました。
進むの早いよ~。
まだ腕の手技覚えてないよぉ~。
そんなみんなの訴えは当然のごとく無視され、
本日は先生の「デコルテ」のデモンストレーションから
スタートしました。
「デコルテ」は鎖骨の下の部分です。
気をつけなくてはいけないことは、
タオルワークの時に胸を開けすぎないようにすること、
そして、マッサージをするときに指先が胸のふくらみの
方に入り過ぎないようにすることです。
実際には大胸筋に働きかけるので、
胸を触ることはないんですけどね。
昨日と同じく、アシスタントの方がモデルとなって、
先生のお手本をみます。
みんな食い入るように真剣に見ています。
マッサージを習い始めてから気がついたことがあります。
セラピストは「手首のやわらかさ」がいかに大切か、ということです。
様々な手技がありますが、すべて手首の柔らかさで変ってきます。
固い人の手技は、やわらかい人の手技に比べて不必要な力が入りすぎ、
クライアント側からすると「痛い!!」と感じてしまうことが
たびたびあります。
手首の柔らかいセラピストの手技は、
痛さを感じず、本当に筋肉だけをつかまれているように感じます。
私はもともと関節が柔らかいほうなので、
かなりいい線いってるようです!!(自慢!!)
デコルテのような敏感な場所は、
特に手首の柔らかさを発揮して、優しくかつしっかりと筋肉に
働きかけることが重要なのです。
午後はこのポイントを意識しながら練習していきます。
今月はもうこの日が最後となり、
来月のマッサージの授業は、フルボディを通しての練習となります。
と、いうことは・・・・?
えーーーー!!今日中にデコルテと昨日やった腕のマッサージを、
マスターしておかないといけないということですね。。。
大変です。
でもやるしかありません。
クライアントの頭側に椅子を置き、
胸を開けすぎないようにタオルをめくります。
デコルテから両肩、そして首の後ろの頭骨部分まで
オイルを塗ったら、エフルラージュから入ります。
手首の柔らかさ・・・もうすでにここで必要ですねーーー。
そして大胸筋のニーディング、ナックリングと続きます。
このナックリングは猫の手のような形にし、
親指以外の4指の第一関節を主に使ってするマッサージ法ですが、
やっぱり手首が固いと痛いです。
お風呂に入ったときに手首の屈伸をして、
やわらかくしておきましょう。
首の後ろのニーディング、
僧帽筋のニーディングとナックリング、
肩のストレッチというコースになります。
だいたい肩こりのひどい人は、
この僧帽筋部分のこりこりがかたくなってます。
ナックリングは、ちゃんとつぼに入ればかなり気持ちいいです。
でも下手な人がやると、骨の上をごりごりしかねないので、
気をつけなくてはいけません。
最後に両手に後頭部をのせてバイブレーションを行います。
デコルテ部分は、範囲が狭いし繊細な部分なので、
手技もあまり多くありません。
その分ごまかしも効かず、
丁寧にだけどしっかりと筋肉を動かさなくてはいけないので、
本当に大変です。
中でも、僧帽筋部分のナックリングがうまくいかず、
皆かなり苦労してるようです。
私もモデルでかなりぐりぐりやられ、
こりがほぐれるどころか、ちょっと痛くなってきてしまいました~。
でもクライアントさんで練習するわけにはいきませんからね。
ここでしっかりできるようにしておきましょう~。
先月は2日間とも解剖生理学を休んでしまったので、
今日は久しぶりの講義です。
寝ないようにしないと・・・。
先月の続きで、神経系の疾患から入ります。
神経系の疾患は、原因不明のものが多いですが、
「多発性硬化症(MS)」もその1つです。
これは「髄鞘」の障害によって起こるもので、
感覚神経(主に視力障害)、運動神経、そして自律神経系の障害が
あります。
自律神経失調症や、メニエル病なども神経系の疾患です。
よく聞く名前なので、ご存知の方も多いと思います。
ちょっと調子が悪いと、すぐに「自律神経」のせいにされてしまうのは、
憤慨だと言ってますが。(ってだれが?)
様々な症状がでるので、こういった愁訴だけでは疾患の特定が
不可能な場合を、「自律神経失調症」といいます。
ですから、他の病気がかくれていることもあるので、
「自律神経失調症」として済ませず、
長く続くようだったら、きちんと調べてみることも必要です。
「頭痛」「不眠」「眼精疲労」「坐骨神経痛」
をさらっと流して、
次は「内分泌系」にすすみます。
内分泌系とは?
「ホルモンを産生し血中に分泌・種々の臓器や細胞に働く」
よくホルモンのバランスが悪いと言う言葉を
耳にしますよね。
ホルモンは、細胞や臓器の成長に加え、
細胞の代謝にもかかわっています。
バランスが悪いというのは、この代謝機能が働きすぎたり、
あるいは働かなくなった時のことをいうのです。
内分泌系の臓器は、
1、下垂体
2、松果体
3、甲状腺
4、上皮小体(副甲状腺)
5、膵臓
6、副腎
7、卵巣(精巣)
8、その他(消化管、視床下部)
などがあります。
下垂体というのは、脳の中にあるので神経系と思いきや、
内分泌系なんですね。
内分泌系の最高中枢は「視床下部」ですが、
下垂体は、内分泌系の社長のような役割をします。
前葉と後葉に分けられ、
前葉はからでるホルモンは、
・成長ホルモン
・甲状腺刺激ホルモン(TSH)
・副腎皮質ホルモン(ACTH)
・性腺刺激ホルモン
(卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン)
・プロラクチン
後葉からでるホルモンは
・オキシトシン
・バソプレシン
です。
さぁーー、カタカナやアルファベットがたくさんで、
似たような名前が出てきて、
なんだか覚えにくいですね。
私は甲状腺ガンで左葉の甲状腺を摘出してるため、
甲状腺ホルモン(T3,T4)が不足し、
上記の甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値が高くなってしまいました。
身体からのホルモンがたりないよ~という要望にこたえて、
刺激ホルモンのTSHが反応し、
甲状腺に対して「もっとホルモンだせ~!!」と
命令していたんです。
でもないものはない。
出ないものは出ない。
そこで、今は人工的にT3,T4を補うための薬を、
毎朝服用してます。
身をもってお勉強してます・・・。
下垂体後体からでる「オキシトシン」は乳汁排出促進作用があり、
出産後のお母さんのおっぱいに、赤ちゃんが吸い付くとそれが
刺激になり→脳→視床下部→後葉というながれで、
おっぱいがどんどんでてくるようになるのです。
生命の神秘だな~。
午後は、さらに内分泌系の勉強を進めていきます。
松果体・・・下等動物では発達しているが、人のは小さい
夜寝ている間に、ホルモンの分泌を抑制すると考えられているようです。
メラトニンは最近サプリメントでもありますが、
これは松果体から分泌されています。
甲状腺・・・先ほど甲状腺刺激ホルモンのところで出てきましたが、
T3=トリヨードサイロニン、T4=サイロキシン、カルシトニン
の3種類あり、代謝の促進や、交感神経系促進、
血中のカルシウム濃度を下げる(カルシトニン)などの作用があります。
副甲状腺(上皮招待)・・カルシトニンとは反対に、
血中のカルシウム濃度を上げるパラトルモン(PTH)を分泌します。
膵臓(膵ランゲルハンス島)・・・代表的なホルモンとしては、
インシュリンがあります。これは、血糖を下げる働きがあります。
糖尿病はこのランゲルハンス島、インシュリンが深くかかわった疾患です。
副腎・・・副腎皮質と副腎髄質の2つに分けられ、
副腎皮質ホルモンは、
・糖質コルチコイド
・電解質コルチコイド
・副腎アンドロゲン(男性ホルモン)
副腎髄質ホルモンは
・アドレナリン、ノルアドレナリン
がそれぞれ分泌されます。
性腺ホルモン・・・女性はエストロゲン、プロゲステロンが分泌され、
月経周期に深くかかわっています。
男性は、テストステロンというホルモンが分泌されます。
ホルモンも本当にたくさんの種類があるんですね~。
今回勉強した以外にも、
もっと多くの種類のホルモンがあると思いますが、
今はもうこれだけで頭いっぱい状態です。
名称が似たようなものが多くて、おぼえきれない!!
昨日、内分泌系の臓器とそれぞれのホルモンの勉強をしたので、
今日は、その内分泌系の疾患についてやっていきます。
・下垂体
・甲状腺
・副甲状腺
・副腎
・膵ランゲルハンス島
各臓器の疾患をいくつかあげながら勉強していきます。
まずは、
◎下垂体。
下垂体腺腫(下垂体前葉障害)によって引き起こされる疾患
・巨人症
成長モルモン産生性腺腫・成長期におけるGHの過剰分泌
今は亡き、ジャイアント馬場さんはこの巨人症だったそうです。
・末端肥大症
成長ホルモン産生性腺腫・成長後におけるGHの過剰分泌
顔、手先、脚先など身体の末端が大きくなりすぎてしまう病気です。
・プロラクチン産生性腺腫ー男性の乳汁分泌
いずれも良性の腫瘍です。
・尿崩症
間脳から下垂体後葉への経路障害
抗利尿ホルモン産生欠如(尿が止まらなくなってしまいます)
◎甲状腺
・バセドウ病
これは若い女性に圧倒的に多い病気です。
左右の甲状腺が腫れて大きくなり、甲状腺ホルモンが出すぎるために、
機能が亢進状態となり、様々な症状が現れます。
眼球が出てきたり、イライラしたり、ドキドキしたりという興奮状態
となり、ヒステリーと間違われたるすることもあるようです。
薬物療法が主ですが、妊娠、出産を希望する方には
外科手術をすすめるようです。
・橋本病
バセドウ病とは逆に、甲状腺の機能が低下します。
原因は自己免疫疾患と言われています。
他にもクレチン病という赤ちゃんがなる病気があります。
先天的な甲状腺の異常で、身体知能とも発育不全となります。
ごく稀な病気です。
甲状腺の腫瘍は良性の腺腫といわれるものと、
悪性の癌があります。
◎副甲状腺
・原発性副甲状腺機能亢進症
血中のカルシウムの増加
・原発性副甲状腺機能低下症
低カルシウム血症
◎副腎
・クッシング症候群
慢性のコルチゾール過剰症(糖質コルチコイドが連続的にでる)
下垂体のACTH産生腫瘍が原因のクッシング病があります。
◎ランゲルハンス島
・糖尿病
これはもう有名ですね。
今の食生活を含む生活習慣を続けていると、
日本人の3/4は糖尿病になる可能性があると言われています。
糖尿病は、こうした生活習慣が原因となって起こる、
インシュリン非依存型(NIDDM)と、
生活習慣は関係なく、ランゲルハンス島の炎症(自己免疫が関係)で
起こるインシュリン依存型(IDDM)があります。
文字のごとく、NIIDMは、インシュリン治療を絶対必要とはしません。
インシュリンの分泌が足りないことで引き起こされるのですが、
運動や食事療法、時には薬物療法で日常生活の質を保つことは
できるようです。
ただ、怖いのは、合併症を引き起こしやすいことです。
村田英雄さんは(って知らない人のほうが多いかしら)、
糖尿病の合併症で、足を切断しましたよね。
他にも、失明や腎症、動脈硬化もあります。
IDDMは主に小児や若年がなる病気で、
ランゲルハンス島が、自己免疫疾患で破壊され
全くインシュリンが分泌されなくなります。
当然のごとくインシュリン治療が必要となります。
自分で血糖値を測定し、そして自分で注射を打ってインシュリンを
補わなければなりません。
こどもの時に、自分で注射をしていかなければならないので、
周りの理解も必要となってきます。
なんでもそうですが、多すぎても少なすぎてもダメなんですね。
常に良いバランスを保つことが、
病気から遠ざかる一番の秘訣のようですが、
なかなか難しいですね。
でも、バランスの良い食事、そしてバランスの良い運動、
バランスの良いリラックスと緊張。
自分の身体は自分で作り、守るものです。
まずは生活習慣から変えていきたいですね。