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ようやく桜が咲いて、気温も上がってきて、やっと活動性が若干上がったかなーと思った頃に、いきなりの寒の戻りですよ。それも結構寒かったですよ。ちょっと上がり気味だっただけにダメージ直撃。上向いていたテンションが一気にどん底まで落ちて、結果再び冬眠のような生活をしておりました亜巳ですお久しぶりー。…しまいかけた湯たんぽ、もう一回復活しちゃったよ…。ようやく気温が上がってきたけど、今度は週末ごとに雨だし、なんなんだよ…。やーっと出てきたジャガイモの芽が霜にやられるんじゃないかと心配したじゃんよ…。というわけで、冬眠状態の私の心を温めてくれたのが「聖・おにいさん」3巻。…あいかわらずのテンションで…もう笑ったのなんの…。立川のアパートで休暇満喫中のイエスとブッダが、福引きで当たった修善寺温泉一泊旅行に!修善寺か…富士登山の後泊まったけど、実は旅館の中しか覚えていないんだ…。温泉街を歩き回るだけの体力が残ってなかったからさーあはははは。温泉卓球ありカラオケあり、いやもうどんだけ笑わせるのかと。私的にはいきなり地面から噴出した「ブドウ味の天然ファンタ」がツボに入ったよねー。「私の赤血球はブドウ味ならなんでもいいのだろうか…」って、死ぬかと思った。その他のギャグでヒットしたのは(ほぼ全部ヒットしてるけど)、「うちの父さんにバベられる」「『悟り』は開いておいた方が絶対就職に有利だと思う!」幽霊を見かけると「夜の繁華街で教え子を見つけてしまった夜回り先生の気分」っていうのもツボにきたなー。他にも最近出たマンガといえば、「少女ファイト」の5巻で無駄に熱くなったりとか(いや相変わらず熱くて熱くて)、「バーテンダー」でしみじみして、「神の雫」であいかわらずぶっとんだワインの表現に大笑いして(そういうマンガじゃなかったような気もするけど)など、最近もそれなりに楽しんで読んではいるけどさ…。…ここのところ、新刊が少ない気がするんだよなー、何故に?春だから…かな…。マイヒットした「もやしもん」みたいなシリーズをまた探しに行かないとなー。なんだか読む物がマンネリ化してきている気がするぞ。とかいいつつ、友人に貸していたマンガが帰ってきて、久しぶりに「Heaven?」やら「大奥」やらを読みかえす日々だったりする。あー、たまには蔵書の整理もしないとね。
April 4, 2009
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最近、読書の秋を通り越して冬っぽいんだけど、なんだか当たりマンガを引く事が多い気がする。といっても、話題作に手を出してみたら、さすが話題作だけあったって感じのマンガをたくさん買っているだけの話なんだけど。それになんかここのところ新刊ラッシュな感じもあるし(今年の夏はなんか不作だったからなあ…)、本やマンガを読むのに忙しくて、ちょっと睡眠時間がイヤンな事になってきている。最近、ちょっと熱くなったのはこのマンガ。少女ファイト(1)今のところ、4巻まで発売中。…熱いね、やっぱスポーツはいいね。しかも女子スポーツというところが何ともまた。この作者のマンガでは、以前G戦場ヘヴンズドア(1集)これにはまったことがあったしね。熱いマンガなんだよねどれもこれも。読んでると体温が高くなってくること請け合い。冬にはある意味ぴったりのマンガかも。そんで、次にはまったのがこれ。3月のライオン(1)…将棋か…以前囲碁もマンガもあったけど、これはこれでなんだかすごい。主人公の痛さが伝わってくるようなマンガ。これも以前から話題作だったけど、とりあえず買って読んでみてはまりまくり。二海堂のキャラはいいよね…一番強く優しい性格なのは彼じゃないかと。そして新刊ラッシュのほうは、きのう何食べた?(2)相変わらず、料理が美味しそうというか、レシピ本に近くなってるというか、ゲイカップルの二人の生活が微妙にリアルというか日常ってそんなものよねというか。あちこちでいろんなとらえ方で書評も出まくってるけど、私的にはズバリ面白いから読むという感じ。もともと料理本好きだし。そしてこの漫画家さんのマンガは、とにかく何回読んでも面白いんだよね…。そして、数少ない歴史物。チェーザレ(6)なんか盛り上がってまいりましたねえ。ベタな展開といえば…まあそうだけど。古典的な歴史友情物だしね。しかし…オレンジが美味しそう…というかそんなに美味しそうに食べられるとちょっと…。こちらは日常エッセイマンガ系の雄。とりぱん(6)ついうっかり自分の家の庭に鳥の餌台を作りたくなってくる危険なマンガ。私の家の庭にも、いろんなの来てるしなあ…。「エコでロハス」という言葉が嫌いというのも共感出来るし。そして極めつけのペットマンガ。ねこあきない(3)この漫画家さんのペットとの生活は、なんとなくすごーく理想的な感じがして。ペットに愛情はある、でもそれなりの距離感もある、しつけも健康管理も淡々とこなしていっている、そういう静かな雰囲気が好き。そして、最新刊といえば、えらいことになってきたこのライトノベル。彩雲国物語(黒蝶は檻にとらわれる)…こんな重い話だったっけ…?作者は初めからここまで話を広げる予定だったのか…?この展開が行き当たりばったりならそれはそれですごいし、あの1巻の段階でここまで考えていたなら、それはそれですごいぞ。よもやここまでシビアな話になってくるとはね。っていうか、当初主人公級の人たちの劣化が激しすぎない?ここまでキャラ使い捨てでもいいのか…ドラゴンボール並みだよね…。王様、へたれっぷりに拍車がかかっているし、側近はマジで使えないし。クーデターフラグに暗殺フラグって。おいおーい。その上、死に瀕した美少女(?)フラグまで立ってるのは、なんだかね。ちょっとコテコテ過ぎる気がしないでもないけど…まあしょうがないんだろうな。まあでも、いろいろ書いたけど、この秋の一番のお勧めはやっぱこれだった。容疑者Xの献身…やっぱすごい。すごすぎる。映画は見てないけど、これは読むべき。久しぶりに面白い推理小説読んじゃったって気分になった。…読み終わるまで眠れなかったのは久しぶりかも。こうやって振り返ってみると、ちゃんと読書の秋してたんだなー。そして、マンガの冬がやってくると。
December 10, 2008
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季節の変わり目は、どうも気分的に不調だ。夏はノリノリ、冬も、寒さが本格化してきてイベント盛りだくさんな時期になったら、意外と気分的にはアゲアゲになったりするんだけど、春と秋はどうもなあ。もう一つ集中力にかけるし、イライラしたりするし、妙なことに引っかかったりしちゃうし、どうにも微妙によろしくない。こういう時期、気分転換を図るには、何かはまれるストーリーなんかあるといい。「読書の秋」とはよくいったもんだ。とはいえ、普通に活字にはまると、睡眠時間がマジヤバイ状態になったりする。はまり度の高い小説は途中で辞められなくなるし、そういうのに限って長編大作だったりして、気がついたら空が少し明るくなってた…なんて何度も経験あり。超長編物にはまって睡眠時間が狂いまくり、1週間の時間感覚がおかしくなった経験もあるし。それはそれである意味充実した読書経験なんだけど、若い頃と違って寝不足がこたえる年齢になってきちゃったからねえ…。というわけであまり無茶できない中年社会人たるもの、こういう秋の夜長にはまるのは、マンガぐらいがまだマシ。読んで長くなると行っても、少なくとも小説ほどじゃないから。そういう気分だったので、以前から気になっていたマンガを大人買いしてみた。こういう買い方って久しぶりかもしれない。プライド(1)…まあ一条ゆかりのならはずれはないと思って。もともと買おうかどうしようか迷ってたんだけど、これなら適度なはまりぐらいで読めそうだったから。現在8巻まで出ている。まだ完結していない。それも迷っていた理由だったんだけど。…予想通りというか。昼メロ並みのすれ違い恋愛模様と、夢を持った若者達の群像劇の融合というか。一度読み出したらやめられないという典型的なはまりストーリーだった。読んでいる間のストーリー没入感覚もちょうどいいぐらい。続きも楽しみだなー。そして、予想通り寝不足。つい遅くまで読んじゃう(といっても小説より傷は浅い)のと、読み終わっても脳みそ興奮状態でなかなか寝付けないのが原因。そして、翌日、思いっきり寝不足状態。眠いし、だるいし。ま、でもこういうのはやっぱり楽しいので、わかっちゃいるけどやめられない。たまにはね、何せ読書の秋だし。
October 22, 2008
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…積ん読本が溜まっていっている。たぶん10冊じゃきかない。続き物、待っていた新作等もあるので、本当は没頭したい所なんだけど…。…時間がないんだよね。いろいろ新しい事を始めちゃったし、毎年必ず出る夏の疲れか、この時期はやたら眠い。就寝時間が(自動的に)早くなっちゃうので、それでなくても少ない自由時間が最近じゃミニマムだ。これで旅行にでも行けば(一人国内旅行か海外旅行)、かなり大量に消費できるんだけど。なーかーなーかーこれが。時間がないんだってば、だから。ライトノベルはね、まだいいんだけど。読書時間が短くて済むし。とはいいながら、内容が薄くても3巻とかあると意外に時間がかかったりして。しかし、スカイ・クロラはようやく読んだけど、あれはライトノベル…なの?続きは読むかなー、あれもなんとなく病んでるよなー。ほんで、大作なんてなかなか手が出ない。下手に面白かったりすると、次の日に確実に寝不足になるのが経験上わかってるし。もう無理がきく歳でもないし。学生の頃のように、三日連休とかに家に籠もって、買ってきたパンをかじりお茶を飲み、眠くなるまでひたすら本を読み続けるような贅沢な時間がたまには欲しい気もする。あれはいい時間だったよね…。SFを一日に10冊とかね。集中力もあったよね、若かったから。心に残った名作SFなんてのは、だいたいあの時代に読んだように思うし。今はねー、ハイペリオンシリーズが読み切れただけマシだったかも…っつーかあれも面白かったけど、おかげでしばらく寝不足でエライ目にあったんだよね。ああいうSF大作を読むために必要な集中力って、半端ないんだよなー。…とりあえず。恩田陸著「常野物語 蒲公英草紙」、上橋菜穂子著「虚空の旅人」、夢枕獏著「陰陽師 瀧夜叉姫」上下、あさのあつこ著「弥勒の月」…は、早く読みたい。読みたいなら読めって感じだけど。本当は余力があれば、恩田陸著「ユージニア」、重松清著「流星ワゴン」、マシュー・スケルトン著「エンデュミオンと叡智の書」も早く読みたいところ。…そういや、「天切り松 闇語り」の最新刊も読んでなかったような…。こないだ亡くなった野田昌宏元帥の「スペースオペラの読み方」もすんごい楽しみにしてるんだけど…あああー。そう、「もやしもん」とか、「聖・おにいさん」とかにはまってる場合じゃないのよ、ホントのところ。だけど、そういうのはホント簡単に楽しめるんでねー。ついつい。ま、でもそろそろ読書の秋。少ない時間を見計らって、読書にはまってみますか。これがはまりだすと結構いけるのがまた。波ってあるよねー、こういうのってねー。
September 9, 2008
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連休を満喫したのはいいけど、今日から普通の日常生活に戻って、仕事帰りにいつものようにジムに行ったら、体重増加(連休中に約1kg)と体力低下(実質5日間まともに運動してないし)のダブルパンチで体が重いのなんの。休日は楽しいんだけど、普通の生活に戻るときがなんだかなあ。これが歳を取ったということか…。そして、連休中に久しぶりにシリーズ物のマンガにはまった。今更ながらのタイトルだけど、それはこれ。ごくせん(1)ハンディ版以前から存在は知ってたんだけどね。ワイド版のコミック買うほどは興味がなくて…。そしたらハンディ版が出ていたので、連休中のお楽しみとして買ってみた。そしたらこれがね…面白くて。久しぶりにすぐに既刊分全巻揃えて読破しちゃった。ドラマもやってるみたいだけど、まだ一回も見たことない。最近、シリーズでドラマ見るのが難しいんだよねー。しかも、ど田舎なので、ゴールデンのドラマが2週間遅れで土曜日の昼に放送とか、むちゃくちゃな事になったりしてるし。ま、そんなわけで、久しぶりに若干の寝不足を感じてしまった。まあ小説でシリーズはまったらこんな物じゃ済まないので、まだマンガで良かったなーってところだけど。この連休中は本屋に行くと収穫が多くて。最近マメにチェックしていなかったせいもあったんだけど。Exit(11)久しぶりにEXITの最新刊も出てたし。このマンガも長いよなー。それでもついつい読んでしまう。そういえば大学時代の友達に、このマンガのバンドのモデルを聞いてみたところ、「ギターが長身でドラムがオヤジでボーカルの性格が極端なとんがったバンドなら、そりゃBOOWYじゃないの?」と言われて、それ以来そうなのかなーと思いながら読んでいるんだけどそうなのかな?あ、このシリーズの最新刊も出ていた。あの山越えて(12)このシリーズもしみじみ良いのよねえ…。どこに行ったって楽園じゃないけど、どこに行っても自分の心次第では住めば都ってところもあるんだよね…。自分が田舎在住だからか、なんとなく共感したり、「あるあるー。」と思うことも多いし。このシリーズも結構お薦め。午前中は家庭菜園、午後はお買い物、夜はバーベキュー、そして夜中にマンガ読みなんて生活をしていたから、なかなか通常生活に戻りにくいんだろうなー。ま、楽しい休日だったんだから、いいか。(でも、今日も親戚宅でご馳走三昧だった…いつ体重を戻しゃいいんだ…)
May 7, 2008
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久しぶりにちょっと寝不足。夕べ、何故かいきなりシリーズ物のマンガを読み返してしまったからだ。まあ、マンガで良かったんだけどね。これがシリーズ物の小説を読み返しにはまってしまった日にゃ、ちょっとの寝不足ですまないからなあ…。こういうことしてると、ちょっと学生時代を思い出す。金はなかったけど、時間だけは結構あった学生時代。連休を心待ちにしていた。連休になると、まず最初の日に買い物に出る。古本屋に行って、読みたい文庫をたくさん買ってくる。当時はまっていたのは、翻訳SFと翻訳ミステリ。どうやら古本屋の売れ線からはずれたジャンルらしくて、しかも美品にこだわらなかったから(字が読めればいいので)、貧乏でも結構たくさん買えた。その後、お気に入りのパン屋に行って、これまた食べたいパンを手当たり次第買ってくる。パンも結構お安いので、沢山買ってもそんなにお財布に響かない。たまの贅沢だったしね…。そして、後は学生アパートに帰って、ひたすら本を読み、お腹が空いたらパンをかじり、眠くなったら寝て、起きたらまた本を読んだ。集中力と体力があったから、ガシガシ本が読めた。今じゃここまで無理は出来ないなー。若かりし日々よ…。いや、そんなことは別にどうでも良くて。夕べ、うっかり読み返しにはまってしまったマンガはこれ。【新刊】 クロスゲーム (1-11巻 続巻)いつもの、というのもアレだけど、野球マンガと思ったら、11巻からラブコメ展開へ!!っつーか、あの設定がありなんだ…他の漫画家がやったら、そんなご都合主義あるか!!って言われるよな…あれでしっかり読ませちゃうのが、あだち充の真骨頂なのか…。他にも、最近読み返しているマンガをいくつかご紹介。最近のお気に入りの一つがこちら。(コミック)とりぱん(01)/とりのなん子のほほん田舎ライフ。なんか、自分の生活とちょっとかぶるところが何とも。(でも私は南国在住なので、雪国の田舎ライフがかなり新鮮)肩の力の抜けた、自然体な感じがなんかいい。「エコ」や「ロハス」という言葉がなんか違和感に思っちゃうような人にもお勧め。もいっちょ。(コミック)うさぎドロップ(01)/宇仁田ゆみ祖父の葬式の日に、勢いで祖父の隠し子(6歳の女の子)を引き取ってしまった30代独身サラリーマンの子育て奮闘記。状況も感情も妙にリアルで、しかも繊細に描いてあるので、続きがかなり気になる。大吉(サラリーマン)とりん(女の子)のさらっとした関係性もなんか良い感じ。ちょっとマニアックになってくるけど。888(スリーエイト)(1)人によっては、何が面白いの?って言われそうなマンガなんだけど。まあね…小林君(茶色のポメラニアン、カット済みメス)のかわいらしさと、五三木(しめき)さんの小林君への溺愛ぶりが個人的にはツボかなあ…。読む人を選ぶとは思うけど、はまってしまえば、このぬるーい世界観が妙に心地よくて…。そしてラスト。さらに読む人を選ぶマニアックなマンガ。Magi×ES(1)さらにのほほん、不条理な魔法少女漫画?私って、なんかまったりした微妙な雰囲気のマンガが好き…なのかなあ…。ここに上がっているマンガは…まあ誰にでも勧められるというような万人向きなものじゃないんだけどね…興味があれば、是非読んでみていただきたく。
March 18, 2008
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久しぶりに面白い本を読んだのでご紹介。メディア・バイアス-あやしい健康情報とニセ科学」松永和紀:著まあこのブログでもちょいちょいこの手の話題は出していたけど、この本は私が感じていたもやもやをきちんとわかりやすく書いているので、読みやすかった。まあ、職業的に理系の端くれではあるから、以前のエントリで書いた予防接種の話とか、マーガリンとバターの話とか、医療検査における放射線被曝の問題とかでも思うところを書いていたんだけど、つまり根拠もない(主にマスコミによる)論調に無批判に同調していると、自分が不利益を被ってしまうよといような事が言いたかった部分があるんだけど。この本を読んでつくづく思った。この国に限らないのかもしれないけど、それにしたって日本人はマスコミの論調に煽られやすすぎないかと。一つの健康番組で言ったら、日本中のスーパーの棚から納豆がなくなるとか、なんぼなんでも煽られすぎ。日本人の情緒に流れやすい気質というのが決して悪い物と思っているわけではない。実際、私だってそう言う方向に流れやすい性格だという自覚はある。だからこそ、いろんな情報に対しては自分で根拠をあたったりとか、そういう自分なりの情報収集、情報検証は必要なのじゃないかと。でもこの本を読んで、もう一つつくづく感じたことがある。科学的根拠、確率論的な考え方、こういうのって、もうちょっと何というか、小学校や中学校で教えておくべきなんじゃない?いや、確かに確率も統計も学校で習ったけど、もうちょっとなんかこう、こういうのが実生活でどういう風に必要になるかというような総合的な感じで。数字に基づく考え方、実験データに基づく論理的思考、こういう事をきちんと子供のうちに教えておかないと、声の大きい人に煽られるがまま煽られる人間が量産されていくことになるのではないだろうか(現状のように)。アメリカのキリスト教原理主義集団の中には、自分の子供達に「人間はアダムとイブから生まれた。進化論は嘘。」「地球が丸いなんて嘘。」というような事を教えているとがあるらしい。根拠?もちろん、「聖書にそう書かれている」からである。これを読んで、大半の日本の人たちは「んなバカな。」と思うだろう。しかし、「麻疹のワクチンは怖いから子供にうたない」「マーガリンはバターより体にいい」と、今アメリカでそう言ったら、普通のアメリカ人からは「んなバカな。」と言われるだろう。つまりそれだけ(先進国的に見て)非常識な情報が日本だけで蔓延している…事もある。もちろん同じような事が諸外国でもメディアによっておこされている可能性はあるが、ここまで一つの情報に煽られやすい国はそうたくさんはないような気がする。(もともと数社のメディアが揃いも揃って同じような報道をするような国もめずらしいだろうし)教育の問題もさることながら、単一民族、単一言語(日本が単一民族というのに異論があるのも知ってるけど便宜的に)で、空気を読む事に長けている国民性なんかも相まってこういう事が起こりやすいのだろうというのは分かるけど、程がある。あまりに適当なメディアの論調に無自覚にのっちゃってると、国の方向性が取り返しが着かない程ゆがんじゃうかもしれない。そしてそれによって、一番不利益を被るのは我々自身なのだと、そろそろ自覚しないと。「理屈ではわからないでもないけど、でもねえ…。」と言う人は、この本を読んでみるといいかもしれない。結構目から鱗な事が書いてある。お勧めである。(農薬の話とか、野菜の有毒成分の話とか、大間違いな有機農業の話とかも以前からかなり言われていることだしね。)
February 8, 2008
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読書の秋、第二弾!今日もお休みで、特に予定もなかったので、積ん読本を読んだ。今日は本屋大賞を受賞し、どうやら映画化もしたらしい(見てないけど)「真夜中のピクニック」。…きたねえ。なんか胸に来た。…あったねーこんな時代も。恐竜が闊歩してたぐらい昔の話になっちゃったけど。瑞々しい青春そのもの!!って感じのさわやかさ。これ、青春を過ぎちゃった大人はたいていくるんじゃないかなあー、胸に、なんか。こんなロングウォークはやってないけど、なんか、似たような事は…。そうだなあ、体育祭とか、文化祭とか、なんかこんなノリで。あのころはどんな大人になるかなんて想像も出来なくてさ。今は、適当に幸せな大人になれて良かったけど、当時は永遠に続くんじゃないかと思うぐらい毎日がずーっと高校生活で、それなのに来るべき将来が、楽しみなような、怖いような…。そして、その進路が決まるまではふわふわと頼りない気分も一緒くたになってて。…そう、この小説の高校生達のように、普通に悩んで普通に青春してた普通の高校生で。そのことがたまらなく耐え難いような気になった時期もあったような気がするけど、今になって普通の高校生として普通に青春出来た、それがどれだけ幸せなことだったかがよくわかるというか。これが本屋大賞に選ばれて良かったと思うなあ。特別難解でも、高尚でも、特別な発想でもないけど、すごくわかりやすく誰の心にも何かを残していくような、そんな小説。一読をお勧めする。特に、自分はすごく普通の高校生活を送ったなーと思う人には、ジンと来ること請け合い。
September 10, 2007
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前々回のエントリに自ら刺激されちゃって、この週末は読書三昧。いやー、読書の秋ですなー。まだ気温30度超えてるけど。続き物の積ん読本を中心にとりあえず一通り読んだけど、新しいシリーズに手を付けられるかどうかはこれからの気温にかかってくる…のかも。で、これ。ひっさしぶりにアプロとラテルとラジェンドラの活躍が読めたってだけで、満足度大!いきなりガルーダとカーリーに攻撃されたときのラテルとラジェンドラのやり取りとか、もう好きすぎー!堪能させていただきました、ハイ。でも、ストーリーとしては…以前よりわかりやすくなってる…よね?気合いを入れて読んだんだけど、シリーズの前の作品より割とあっさり読めた。わかりやすいのはありがたいんだけど、ちょっと肩すかし…かな?あまりメタメタしてなかったから、あっさり読めたのかも。しかしあの、モーチャイっつーキャラクター…むかつくわ。ヨウメイ(漢字出ないし…)でなくたってイライラしそう。この点ではヨウメイにすごくシンパシー。むかつくよねー、うんうん。で、レジーだ。ヨウメイ…このシリーズで唯一ロマンスが似合う男…女性独り占めだなあ、いつも。たまにはラテルにもこの方面で見所を…無理か。とにかく、面白く読ませていただいたと言うことで。さーて、マルドゥク・ヴェロシティ、いつ手をつけようかなー。
September 9, 2007
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普段はあまり意識しないでいいくらい睡眠に困らない体質なのだけど、時々寝付きが悪くて困ることがある。…と言っても、ストレスがあるからとか、悩みがあるからとか、そんな高尚な問題じゃない。寝付きが悪くなる理由ははっきりしている。夜は実家で食事をして、風呂まで入って、ドミと戯れて、その後自分の家に帰る。半パラサイトシングルを自称する所以である。家に帰ってからは、洗濯をしたり、水出し茶を準備したり、ちょいと片づけたり(最近ちょっと頑張っている…いつまで続くかは神のみぞ知る)して、後は寝るだけなんだけど…。活字中毒者なんで。寝るまでの時間で少し小説とかマンガとか読みたいじゃない。で、読んでる小説やマンガがつまらない、あるいはそこそこ面白い程度なら問題はない。横になって本を読んでいる→眠くなって意識が朦朧としてくると本が手から落ちて顔に当たる→ああ、眠りかけてた、いかんいかんとベッドに行く→寝るという黄金パターンで寝付くのであるが、問題は小説やマンガがめちゃくちゃ面白かった場合である。特に小説だった場合、シャレにならない事態が持ち上がる。小説があまりに面白かったりすると、眠気が来ない。目がギンギンに冴えて、どこまでも読んでしまう。しかし次の日は仕事だ。ある程度のところで切り上げないと次の日がヤバイ事になる。マンガと違い小説は、いくらはまって集中して読んでいても、ある程度の時間がかかる。時々見る時計は、非常なまでに時を刻んでいく。ヤバイ、ヤバすぎる。しょうがなく本を閉じて、目を閉じる。…が、眠気はまったくやってこない。ストーリーの続きが気になって仕方がない。…こうなったらしょうがない。最後まで一気に読む。読んで読んで読み倒す。そして大興奮の内に最後のページを読み、あー読んだ読んだ、面白かったー!あああーヤバイこんな時間だ早く寝ないとー!!…それでも眠気は来ない。頭の中が面白さのあまり興奮状態で、眠気がやってくるような精神状態じゃないわけね。ただでさえヤバイ時間だ。早く寝ないと、寝ないとー!とプレッシャーがかかるとますます眠気が遠ざかる。…このパターンで気が付くと夜が白みかけていたという経験は、実は何度となくある。次の日がどれだけ地獄だったかはご想像におまかせする。まあここまで極端な日はさすがに少なくなってきたけど、それでもこのパターンを踏襲して眠れなくて困る日はちょいちょいある。読み終わりはそんなに遅くなかったんだけど、面白い小説/マンガを読んでしまって、頭が興奮して眠気が来にくくなるパターンである。こないだもそのパターンで普段より多少睡眠時間が少なくなっちゃって、昼間眠気で困った。…こういうとき。ほのぼのしていて、何度も読んでストーリーもわかっていて、しかもストーリーが一話完結で続きが気にならなくて、なんかリラックスするマンガなんかを読むと、意外と眠気がやってきたりすることがある。ストーリーがエンドレスで続く日常っぽいものだとなおいい。そんなマンガ(小説は本気ではまると時間がかかりすぎるから)がいくつか手持ちのストックとして置いてある。最近私が愛用している、そういう睡眠導入マンガは、「コーセルテルの竜術士」「ティンク・ティンク」「AQUA」「よつばと!」…あたりかな?特に「コーセルテルの竜術士」のようにコロコロしたお子さまキャラをほのぼの読んでいると、そのうち自然に眠くなってくる。最近はこれが一番のお気に入り睡眠導入マンガである。しかし、趣味が多くて、したいことが多いものだから、最近じっくり小説を読む時間が少ないんだよねー。旅行の移動の時の読書は退屈しのぎにもってこいなんだけど、乗り物酔い体質だから、ローカル線の快速電車とか特急電車の中とかでは本なんて読めないし(揺れがひどくて酔うし)。自動車の中での読書は論外だし(確実に酔う)。(だから旅行移動時の退屈しのぎにiPodがものすごく役に立つのである。音を聞く分には酔わないからねえ。)旅行の時の飛行機の中とか理想的なんだけど、これもなかなか機会がないしなあ…。そんなわけで、毎日睡眠時間の確保に頭を悩ませつつ、今日も健気に寝る前読書にチャレンジしているのであった。しかし寝れなくなるほど面白い小説って、つまり充実した読書時間というわけで…睡眠時間を削る羽目になっても、やめられんわ、ホント。やっぱ私って活字中毒者なんだなー。
September 7, 2007
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昨日の夜、研修会がある予定であった。なので、ジムに行かずに職場から家に帰ることにして、でも途中で本屋に寄ってみた。高校が近くにある本屋なんで、若い人の売れ筋の本は充実している本屋さんなんだけど、回転が速いんで結構重宝している職場近くの本屋さん。久しぶりに立ち寄ってみた。小説のコーナー。平積みの新刊本の上に、表紙を表にして陳列してある文庫版が置いてあって。そこを別に目的もなくつらーっと見ていると…。…うん?あ、あれ?こ、これは…。竜と竪琴師「パーンの竜騎士」シリーズの最新刊じゃないの!!!うわ、びっくりした。約2年ぶりか。全然知らなかった。なんか嬉しい驚きだ。今度は、ついこないだ高齢と心臓発作お亡くなりになった偉大なるロビントン師の少年時代の話らしい。なんかスピンオフみたいな事になりつつあるけど、まあねー、一応本編が綺麗にまとまっちゃってるからねえ。いやー、収穫収穫。ほくほくとその小説を手に取り、ふとその隣の棚を見ると…。こここ、これは…。敵は海賊・正義の眼…「敵は海賊」シリーズの最新刊…10年ぶりだってよ…。まだ書いてくれる気があったんだ…神林長平。もうこのシリーズは書かないのかと思っていた。久しぶりにアプロとラテルとラジェンドラの活躍が読めるのか…なんか信じられない…。いやー、もう、びっくりだわ。たまたま、今日に限って立ち寄った本屋で、この二冊が見つかるとは夢にも思わなかったなあ…。この偶然の幸運の気分は、例えばポーカーで配られてきた手札を裏返してみたら、フルハウスだったっつーぐらいの感じかなあ。こういうこともあるんだなあ。あああー、それでなくても最近、ちょっと口に出すのが憚られるようなシリーズにはまって少々寝不足気味なところに持ってきて、こんな本が出るとは…。…え、口に出すのが憚られるシリーズ?うーん、まあ、ちょっと照れるっつーか、表紙が恥ずかしいっつーか…。…これなんだけどね…。彩雲国物語…これね…。確かに今嵌っちゃってるんだけど…。例えば、十二国記とか、デルフィニア戦記の時は、例え分野がラノベ(ライトノベル)であれ、表紙がどうあれお勧めしたんだけど…今回のは…うーん…。十二国記はラノベだということが不思議なぐらい格調の高い文章、世界観だったし、デルフィニアはものすごく引き込むストーリーと文体だったし…。でもさ…。彩雲国物語に関しては、ストーリーテラーとしての才能は買うけど…文体が…ちょっとなあ…それと、展開が…もう一つご都合主義がすごくて…。…いや、最終的な判断は最後まで読んでからするべきだよね、やっぱり。にしても、あの主人公の女性のちやほやのされ方…一歩間違ったらハーレムじゃん…。まあ、それでも嵌って寝不足になってるんだけど…。それだけの引きはあるんだよねえ…。というわけで、なんか期せずして読みたい小説におぼれそうになっている今日この頃。どうするかね…最近それでなくても読書の時間が少ないんだよね…。
June 28, 2007
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久しぶりに読書日記である。雨の連休中からこっち、なんか久しぶりに小説づいている雰囲気。特にこういう風な技巧派小説は、最初からグイグイ引きつけられるよね…。最初から最後までQ&A形式でストーリーが進んでいく、ちょっと実験的な体裁ながら、じわじわ恐怖を味わえる妙な味の小説であった。連休中の人でごった返す住宅街の巨大ショッピングモールで起こった不可解な惨事。そこで何が起こったのか、Q&Aの中から見えてくる事実は、さらに奇妙な様相を呈してくる。その中からじわじわと立ち上ってくる恐怖。現代日本の名状しがたい不安や切迫した問題を巻き込みながら、それらが集約された先がショッピングモールの惨事だったのか。国がらみの陰謀か、ただのパニック事故か、なんらかの超常的な意志の発動だったのか。そして、どれにも明確な答えは与えられないまま、救いのない、そして奇妙なエピローグは、なんとなくもやもやとした割り切れない感情を残す。…まあ読んでいて爽快な気分になる小説ではないよね、どうやっても。この人の小説は、どうにも救いがなくって気分的に割り切れない要素が多々あって、うっかり読むとどうにも気持ちが落ち着かなくなったりするから、読むタイミングが難しいんだけど。それでも読んじゃうのは、やっぱ文章力がすごいんだろうな。雨のたいくつな連休に、ちょっと不安になる小説。ま、いい休日の読書ではあったよね。
May 10, 2007
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本日は母の誕生日だったのだが、ウィークデーということもあり、週末に家族で食事でもしにいって誕生日を祝おうみたいな話になっていたので、当日とはいえ今日はあまり何も考えていなかった。職場を出る前、今日はジムに行こうか、まあやっぱり誕生日当日だし、早めに帰って夕食の支度を手伝うか、いっそ私が何か作るか、花束でも買って帰るかなど考えていると、携帯が鳴った。「…今すぐ帰ってきて。」「…何事?」近所に住む家族ぐるみでおつきあいのある家庭菜園の達人ご夫妻が、わざわざ母の誕生日ケーキを買って届けてくれたらしい。そこで父が今晩夕食でも食べに来ませんかと声をかけ、そこまではよかったのだが連絡の行き違いにより、それを母が知ったのが夕方5時。父は6時にご招待したという。まあすったもんだの末、なんとか手抜きメニューでご夫妻をお迎えし、その後いとこの子供さん達3人がやってきて、我が家は台風のような状態に突入した。ドミは走り回った挙げ句、子供達の目を逃れてあちこちに隠れ出す始末。小学生のお子さまのパワーを甘くみてはいけないらしい。それでも彼女達からお手紙とプレゼントをもらい、母はたいそう喜んでいた。良くも悪くも彼女たちのおかげで場は盛り上がりまくり、かなりご高齢の家庭菜園の達人ご夫妻も、久しぶりに他家に遊びに来て楽しそうであった。考えてみれば、誰彼となく誕生日お祝いに来てくれる家というのは、いいものである。とまあ、そこでわいわい話をしていたところ、活字中毒の母が活字中毒の叔母に本を貸したりなんかしだして、それを見た最年長のいとこの子供さんが「いいなあー。」とか言ったのである。「え、うらやましいの?」「だって、面白そう…。」「もしかして、本好き?」「大好き。」…そんなら早く言ってくれないと。現在我が家には山のような古本があるがな。「売っちゃおうと思ってた本があるけど、いくつかあげようか?」「欲しい!!」というわけで、家に帰ってから選定作業を行ってみた。ライトノベルは、まあ出版社がそこそこ規制をかけてる部分もあるし、大丈夫だろうと。(でも性表現は規制されてるけど、意外とシビアな場面もばんばんあるから、どうかと思わないでもないんだけどね…。)カジシンのSF短編集も、楽しいのじゃないかと。(ちょっと捻ってあるけど)この表紙はラノベ…じゃなかったボーイズラブか…危ない危ない。「ネクロノミコン」…は、やめといて、「彼女たちの連合赤軍」…も小学生にはちょっとなあ。……ロクなタイトルがないなあ…私の書庫。興味本位でなんでも買うから、こんな節操のない本箱になるんかなあ…。京極夏彦…島田荘司…森博嗣…あたりは、小学4年生には、ちょっとまだ難しいか?ま、渡しておいて、興味が出た頃読むというのもありかな、うん。宮部みゆきもいくつかあったっけな。あ、ブギーポップも全巻あげよう。適当に買っているつもりだったけど、今見たら抜け一つなく全巻揃ってる。…そんなに気合い入れて買い集めるほど好きかと言われたら、正直微妙なんだけどね。続き物って、なんか買っちゃうんだよね…なんでだろ…。しかし、なんだな。古本屋に売るって思ってたときより、気合いが入るのはなんでだろう。二束三文でたたき売るより、それが読みたいと思っている、特に子供なんかに本をあげるのは、妙にわくわくしてしまう。…例え、妙なタイトルやジャンルや微妙な内容の本が多すぎて、あげる物が少なかったとしても!!!…ええと、妙な影響を与えるような本は混ざってないよな…。もう一回、確認してから渡した方が無難かも…。
April 5, 2007
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ご存じ現在マラソン大掃除中の我が家であるが、蔵書エリアに手を付けてしまったために、かなりエライ事になってきた。すでに読んだ本に関しては、一回読んで「もういいかー。」と思う本はすでに処分されているし、何があっても絶対に処分しない本もあるわけで、それ以外のグレーゾーンが対象となるのだが、問題は積ん読本だ。一回読めば判断出来るのもあるんだろうけどなあ。今回は心を鬼にして(?)、積ん読状態の本でも、すでに興味が動いてしまっていてたぶん今後も読まないなーと思われる本は処分することにした。そんなわけで、紙袋1-2杯の古本屋行きの本が発生している今日この頃。大量処分と一緒に整理整頓にも走っているのだが、整理し出すと、読みたい本が出てくる出てくる。しかも、今、なんかハードSFエリアが光り輝くように私を誘っている。ル・グィン、アシモフ、クラーク、ハインライン、そしてダン・シモンズ。このあたりの蔵書はきっちり読んでいるんだけど、また読みたくなってくるなー。なんか、歯が立つか立たないかのようながっちがちのSFが妙に読みたい、今。積ん読状態の本の中にも面白そうなSFが目白押しだし。あー、あれも読んでない、これも読みたい…。こんなにSF読たい病になったのは、今回の整理整頓のせいばかりじゃないような気がする。今、勉強しないといけない時期だからだろう…逃避だ逃避。なんで逃避気分の時は、今まで持っていた娯楽用品がこんなに魅力的に見えるかなあ。困ったもんだ。マンガと違って、小説はさすがにある程度の時間がかかるからなあ…読了するのに。マンガなら10-20分だけど、小説は時間オーダーでかかっちゃうからなあ…。整理整頓にお勉強。どー考えてもそんな時間を捻出出来る状況じゃない。いい歳なんだから、そろそろ我慢っつーものを覚えても良い頃だよね…。でもこの本の惨状はちょっとずつでもどーにかしないと…。なんかやらないといけないことって、まとめて出現してくるよね…。さ、これから勉強もしないと。ネットをふらふらさまよっている時間を減らさないと、絶対に終わらないし。頑張ってやろうっと。
April 4, 2007
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最近はまっているマンガ。現在9巻まで発売中。うーん「ARIA」に続く私的ヒーリングマンガかなあ。「ARIA」ほどの脳天気さはないんだけどね。一部分、ものすごーくリアルな感じもあるんだけど。…特に、近所の人が買い物袋を見て今日の夕飯メニューをつっこむのがイヤとか、親戚が集まった場で、悪気はないんだけどデリカシーの欠片もない事を言われるところとか、次男の嫁とはうまくいくのに、長男の嫁にはついイヤミを言ってしまう姑とか。でも、なんだか全体的にほのぼのヒーリングな感じなんだよね。誰がなんと言おうと、主人公カップルがラブラブ(バカップル)っていうのがいいのかも。まあ私自身、中途半端な田舎ライフを送っているんだけど、職場スタッフの中には、ほとんどマンガと同じ生活をしているような人もいるわけで。あながち遠い世界でもないし、さりとて自分が実感出来る生活かというと、多少想像は付くけど、実感は出来ないという、微妙な距離感がいいのかも。ぶっちゃけ、東京のOLさんの生活を書いたマンガなんかより、よほど私の生活環境に近いマンガであることは確かかも。みんながなんだかんだで農業ライフを送っていて、新しい事に挑戦したり、作物の出来のいい年や悪い年があったり、娘を溺愛するあまり妻とうまくいかなくなる父がいたり、アイガモが野犬に襲われたり、まあいろいろあるんだけど、それなりにみんな幸せって感じで。生活感とファンタジー感が微妙な距離感で絡み合う作品。この人の他の作品も好きなんだけど、シリーズで読むにはお勧めの作品である。是非一読をお勧め。
February 26, 2007
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…えーっと。最近、ここで感想を書きたくなるマンガが、すべてギャグマンガというのはどういうことかな?いや、結構シリアスなのも読んでるんだけど。最近じゃ「アンダーザローズ」にもはまってるし、志村貴子の「青い花」もすごく心に染みる言いマンガだったし。でもさ、なんか、人に知られてなさそうなすんごいギャグマンガを読んじゃうと、ついつい人に紹介したくなるんだよね…自分でもよーわからん心理だ。そんなわけで、本屋で見かけて直感で買って、抱腹絶倒してしまったコレ。帯に書いてあった「こう見えて爆笑コメディ。」というあおり文句は、買うときには気づいていなかった。なのに…なんか嗅覚が働いたんだよね…。平凡な佐藤一郎君。普通の高校生だったが、母が亡くなって父に引き取られた。転校する羽目にはなったが、今まで通り高校には通えるし、割と(?)動じないタイプの彼は、新しい生活にもすぐになじんでいった。ただし、今までの生活とちょっとだけ違うのは…。転校した先が人間界の高校ではなく、魔人達の住む魔界にある高校だったというところだった…。無駄に端正な絵から繰り出される(かなりデスノ系)スプラッターなギャグの数々…。平凡と冷静を売りにする佐藤君が、一番人外だというこのギャップ。佐藤君にいつの間にか犠牲にされている気の毒な死神貴族のフレディ。脇を固める、昔は英雄だったはずなのに、今は脳みそが春なお父さん(貴族)。魔族なのにオカマな先生、気が弱いはずなのに破壊力抜群なウサギ族のリント。ナルシスティックなヴァンパイヤのドモン君。そして平凡を売りにする佐藤君を厳しく激しくしつけたアグレッシブでバイオレンスな故・謎のお母様。疲れている毎日を、ちょっとホラーな(?)スプラッタギャグで吹き飛ばしたい人にお勧め。(すごく読者を選別している気もするけど…)以前感想を書いたGemeinschaft ゲマインシャフトほど不条理じゃないから、ギャグマンガに免疫のない人にもとっつきやすい…かも…ゴメンそうでもないかも…。
February 5, 2007
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今日はTVでこれをやっていた。特別編だそうだ。…もちろん、映画のDVDはスペシャルエディションで揃えている。見ようと思えばいつでも見られる。だけど。…長いんだよね…。意外とまとめて見る時間って、そうそう取れない。家族でテレビを見ているときに自分だけ(ここがポイント)が見たいDVDを長々見るのもなんとなく気が乗らないし。でも、テレビで番組としてやると、なんだか言い訳になるのが変だけど、なんかそんな感じ。いやー、久しぶりだったねー。やっぱりフロドとサムの道程に関しては、もう一つ納得いかないよねー。戦争サイドがかなり良い感じに出来ているだけに余計にねー。(あ、まあ、バスクリン部隊@死者の道は、ちょっといかがなものかと思ったけど)でも、やっぱり最後は泣けるんだよね…。ビルボ、ガンダルフと一緒に、フロドが旅立つ場面。あの場面を入れてくれただけでも、ピーター・ジャクソン監督に感謝するよなー。以前から常々思っているんだけど、いいファンタジーというか、私がすごいと思うファンタジーというのは、ヒーローがかっこいいとか、ヒロインが美しいとか、異世界の描写がすごいとか、まあそういうのもあるけど、なんというか、「この世とつながっているあの世をかいま見てしまうファンタジー」これに尽きるわけで。指輪物語を読んだとき、やっぱりこれがすごかったんだよね…。常世から西方の彼方への船出のラスト。あの最後の場面の描写は、思わず身震いするほど、生の終わりまで知ることの出来ない、でも何故か知っているようなヒヤっとする感覚を呼び起こすようなものであって。なんていうか、名作とはかくあれというような余韻にどっぷり浸れるような読後感で。ロスロリエンの場面も、なんか少しそういう気分になったけどね。ガラドリエル様の雰囲気があんな感じだからか?もちろん、ナルニア国物語にも多少それは感じたんだけど、あっちの方がむしろ即物的な感じで、余韻が弱かったような。後は…そうだなあ…まああんまりたくさんはないんだよね。あ、「終わりのない物語(ネバーエンディング・ストーリー)」は、かなりそんな感触があった。同じ作者の「鏡の中の鏡」は、なんかそれに輪をかけてそういうヒヤヒヤした感触を受ける本だったし。「パーンの竜騎士」シリーズも、タイムパラドックスSFが絡んでいることもあって、若干そういう感触があるかな。まあでも、あれはかなり陽性というかポジティブに突き抜けたファンタジーの部類だろうけど。少なくとも「ハリーポッター」では現在のところそういう感覚は乏しいかな。最終巻がどうなるのかはわからないけど。こうつらつら考えてみると、やっぱり私の中でのファンタジーNo.1は「指輪物語」なのかな。映画も想像以上に良かったけど、やっぱり原作にはかなわないし。少なくとも、指輪を捨てに行くフロドの苦悩とサムの献身は、本でないと味わえない。あと、セオデン王とメリーの間の深い愛情とか。映画を見て原作を読むも良し。原作を読んで映画を見るも良し。やっぱり、指輪物語はすごいファンタジーだったなーと改めて感じた今日の映画であった。
December 24, 2006
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親もいないしすることもないし、ドミとうだうだするだけだし、この週末はこんな本でも読んで過ごすかなーと思ってたら、本当にそうなってしまった。(多少のネタバレを含むので注意)相変わらずの分厚い新書版。…弁当箱の名にふさわしい…。しかし、前半は思ったよりうおおおおーっ!!!と言う程のめり込めず。やっぱり歳か、感性が鈍ってきているのか、それとも内容のせいか。さすがに後半からは一気に引き込まれて、今日は銀行と郵便局に行かなきゃいけないのに、閉店時間ぎりぎりまで読んで読んで、読み切ってしまった。…あー、うん、面白かったけどね。でも、こう、なんというか、もう一つその…。最後の憑き物落としも、まああそこまで細かくわかっていた訳じゃないけど、なんとなく読めてたし、まあそんな感じかーと。前回までみたいに、「うおお、そ、そんなことが…そうだったのか、うっわー全然わからなかった!」という程ではなかったしねえ…。なぞなぞっていったって、連鎖殺人みたいだなーというのは中盤にわかっちゃったし。相変わらずの京極堂も、榎さんも、暗い関口君も、その他割と出てはいたんだけどねえ。分厚かったけど、小粒の印象がどうしてもぬぐえないというか…。ほんでもって、榎さんの昔の恋人の嫉妬というかそれが動機かあ…。それだけでねえ…あれだけの人数をねえ…。まあ、殺人事件なんてそういうものと言えばそうなのかもしれないけどさあ。ということで、京極堂の過去とか榎さんの過去とか絡んでいた割には、どうにも深みのないストーリーだったような。ファンだから、それでも面白かったけどさ。この人の小説なんだから、もっとこう、どろどろと訳のわからない世界に引き込まれるような気分が味わいたかったなーというか…。背中がぞわぞわするような…理屈がつくからこそ怖いというあの奇妙な世界観がくせになるんだよなあ…。「魍魎の匣」とか、「絡新婦の理」とか、すごかったもんなあ…忘れられん。というわけで、小粒な印象はあるものの、まあ水準以上の面白さであることは間違いないし、いかがなものでしょうかね。(誰に聞いてるんだ、誰に)
November 6, 2006
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今、はまっているギャグマンガ第二弾…。え、第一弾?それは、まあ、やっぱりDMCでしょう。語り出すとキリがないから置いといて。ゲマインシャフト。ドイツ語で「共同社会」ぐらいの意味らしいけど、あまりタイトルに意味はなさそう。ファンタジー系肉体派不条理ギャグマンガ。ありえないようなジャンルだけど、ホント。畳みかけるようなボケの多いギャグの応酬がテンションを盛り上げる怪作。ファンタジーに素養のない人には、ちょっとわかりにくい…あんまり関係ないかも。ストーリーとか考え出すと、わけわからなくなるだろうけど、ストーリーなんてあってないようなものだし。とにかくタイトルと表紙で中身を想像すると、全く!全然!さっぱり違うから気をつけるべし。とにかく、妙に常識的な狼男とか、むちゃくちゃヘタレで臆病な吸血鬼とか、「規律じゃ飯は食えないんだよ。」と豪語する神父とか、メガネ、巨乳、肉弾戦専門の姐さんシスターとか、糸目の開発担当テレパシー双子とか、かわいい系かと思いきや、微妙に壊れている妹属性とか、お色気担当の肉体派爺さんとかが、入り乱れてギャグをかましまくるというマンガで。ゴメン。ツボに入りまくって、読み返しまくっている状態で。取りあえずブログにでも感想をあげておこうかなって。すごくマイナーだけど。ニッチなエリアだけど、わかっているけど。けど!…人前で読むのは危険ですから。特に電車の中とかで読むのはやめた方がいいですから。「敵に塩を揉み込む。」この一言だけでもやばいしね、実際。まあ、日頃の憂さを笑いで晴らしたい人にはちょーお勧め。でもさ。一番不可解なのは、アマゾンのMy Store(和書)で、ずーっとこのマンガが一番上あたりに出ていたこと。…何故?一体、どんな本が好みと分類されたら、こんな本が一番上に来るんだ?私の好みって一体…?それがドンピシャリってのも、どういうこと?あまりしつこく一番上に出てるから、ついつい出来心で買って、はまりまくった私の立場は?アマゾンの手のひらの上?思うツボ?っていうか、なにげにショックっていうのが…。…やっぱDMCはアマゾンで買うべきではなかったかもなあ…。
October 3, 2006
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とりあえず、この連休中に読んだマンガを列挙してみることにする。ワイルドライフ(19)(藤崎聖人)クロス・ゲーム(5)(あだち充)(このあたりは一般的新刊読み)不死鳥のタマゴ(3)(紫堂恭子)(いわずと知れたファンタジーの大御所の最新刊。キラキラな画面を含めて期待を裏切らないクオリティ)レナード現象には理由がある(川原泉)(久しぶりに買ったよ、この作者のマンガ…絵、えらい変わったね…でも内容はさすが…)バラエティ・もーにん 1巻(竹本泉)*楽天ブックスにおいてないらしい…。(不条理脳天気ほのぼのコメディ。何も考えなくて読めるという意味では最強)Gemeinschaft(1)(佐伯弥四郎)(不条理脳天気バイオレンスファンタジーコメディ。そんなジャンルが存在し得るとは思わなかった…イチオシ)軽井沢シンドロームsprout(7)(たがみよしひさ)(病んでる作者の病んでる作品。それでも何故か惹かれてしまうのは、その病み方故か…なんでそんなに前向きなんだ…)そしてデトロイト・メタル・シティ(1)(若杉公徳)(来た来たキター!!!!もう言うことはない。ネットですでに言われ尽くされてる…)これらの作品を並べてみて……終わってる、トータルで終わってるよ、自分…。これが一社会人がまとめて読むマンガかよ…。っつーか、このジャンルの脈絡のなさって、一体…。しかし、今回アフィリ貼ってみて思ったけど、楽天ブックス、品揃え少ねー…。画像ないのも多いし…。やっぱ密林に比べると…ごにょごにょ。……おめーの好みがマニアック過ぎるだけとか言うな…。(小さい声)
September 24, 2006
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今月号だか先月号だかの「本の雑誌」でこの本の事を読んで、面白そうだったので、すぐさま密林に注文入れてみた。この本は、一般的な常識からはずれた「国」を紹介する内容である。副題は「世界の珍国、奇妙な地域へ」。これね…面白い。有名なバチカン市国を始め、小さくても立派に国家運営している極小国家から、いろんな国の中で独立しているもう一つの国とか、昔存在した変わった国とかが、歴史を含めてダイジェスト的に紹介されている。うまくやっている極小国がどうやって運営されているかとか(モナコの話が面白かった)、紛争地域の特殊な国がどうやって出来上がったのかとか、植民地から独立したかった国あり、植民地のままでいたかった国あり、独立を国際的に認めてもらいたい国あり、できるだけ曖昧にしておいてほしい国ありと、いろんな雑学が書いてあって、読んでいてものすごく面白い。日本にも戦前にそういう地域があったらしく、大東諸島が会社組織の物として運営されていたなんて初めて知った。これを読むと、つくづく世界は広いなあと思う。海外旅行に行くのが楽しくなりそうな本だ。イタリア旅行でバチカン市国に行くのは有名だけど、フランスに引っかかるように存在するモナコ公国とか、イタリアの中に大使館状態で存在して、領有する土地を持たないのに国際的には国と認められているマルタ騎士団とか。海外旅行のついでにちょっと覗いてみたいような国が一杯載ってる。紛争地域の歴史的経過なんかもそこそこページを割いて載っていて、国際紛争の原因を知る上でも良い本だった。チベットとかコソボとかソマリアとか。そんなわけで、なんかちょっと物知りになった気分が味わえる、お値得な一冊。ご一読をお勧めする。…いや、面白いんだって、ホント。
August 1, 2006
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…うーん、面白い。獣医師さんで、且つにゃんこさんの飼い主さんのブログでたまたま目にした本だった。面白そうだったので、アマゾンで検索したらひっかかったので、買ってみた。行動分析学という学問を元にして書かれた、入門書である。繰り返し「入門書を書いてみた」という著者の言葉が出てきていたが、読んでみて納得した。「…こんなうまくいくはずないじゃん。」と、自分の心の声が聞こえるような気がするのだが、しょうがないのである。これは「入門書」なのだから。「行動分析学」という学問のとっかかりの本なのだ。単純化して書かれていて当たり前である。しかし、示唆に富んだ本であった。著者は、もともとハワイのシーライフパークでイルカのトレーナーであった。そのときの体験もふまえた話になっている。強化の話は、これまでも読んだり聞いたりしたことがあった。特に、ドミを飼うとき、あちこち、いろんな本やサイトを読んでしつけについて勉強してみたが、その中で一番自分として納得のいく方法だったのが、この行動分析学を元にしたしつけ方だった。そのときはよくわかっていなかったが、今になってよくわかった。それでもって、強化というのは、そんな単純なものでないことも。観察力、想像力、そして対象に対する興味関心、できれば愛情までたっぷりもっていないと、こういうことってなかなかうまくいかないんだろうなあ…。それでも。これからの仕事に対しても、対人関係に対しても、今すぐにでも使えるような知識がてんこ盛り。ほーっ、へえーっと、感心しながら読みふけった。ちょっとした仕草、ちょっとした言葉。それがどれだけ大きな意味を持ったりするのか。それが身に染みてよーくわかった。ただし、一回読んだ暗いじゃ、概要しか頭に入ってこなかった。もう一回よまなけりゃ、実践は無理っぽいなー。でも、なんとなく基本的な考え方はわかってきた気がする。そんでもって、今までのドミのしつけで、いろいろ勘違いしていた点も大きいって事も。一読の価値はあるけど、あくまで入門書だから、入門書。コレ一冊で、いろんな事が急にスムーズに進んでいるわけはない。本の中にも、そう繰り返し書かれている。それでも、ま、やってみたいわな。個人的には、コーチ役、動物役に分かれて行う「シェイピングゲーム」に心惹かれた。これ…やってみたいなあ…どっち役でもいいし。
June 2, 2006
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1うすーいマンガ読みだけど、年期だけは入ってる。でも最近、あまり大物にあたってなかった。大物とは、ずーっと本屋で気になっていたけど、何らかの理由で手にとってなくて、思い切って数巻まとめて大人買いして読んでみたら、すっかりはまったとか、そういうマンガ。もともと、絵の好みが結構激しいんで、面白そうかもと思っても絵で敬遠することがままあって。それでこのマンガも面白いという噂は聞きつつも、もう一つ手を出しかねていた。数日前、思い切って2巻買って…次の日に残り全部買ってきた。…久しぶりにキター!これはね…大当たり。本当に久しぶりにストーリーに頭を占領される感覚を味わっちゃった。面白かったー。その大当たりのマンガは、これ。おおきく振りかぶって(1)(…いつもは密林使いなんだけど、やっぱ大家のアフィリエイトを貼ることにしますた)…野球マンガは数あれど、ここまでピッチャーが卑屈で暗くてわけわからんというのは、たぶんないよなー。やっぱり普通、ピッチャーはヒーローでかっこよく、頭もよくて性格も強くて…って感じだし。そんな常識がひっくり返るのが、まず面白い。そんなエースをおだて、励まし、しかりとばして慌ててフォローしながら引っ張るキャッチャーの性格もまた。他のチームメイトも個性豊かだし、なまじな男のコーチよりも肉体派な女性コーチもいい味だし。読んでるうちに元気にはなるわ、続きは気になるわ、もう大変。私がお勧めするマンガの中でも、これなら文句なく(危なくもなく)誰にでもお勧めできるしね。…そういえば、「こんなに面白いマンガなら、もっと早く知っておけばよかったー!!」とは思わなかったな…。今回買ったのでも、ちょっと早すぎたぐらい。続きが気になるしー。早く新刊が出てくれないと、禁断症状が起こるかもー!!そんなわけで、最近疲れている方、仕事に追われている方、心のみずみずしさが足りなくなってきている方。多少絵柄にクセがあるけど、読んでるうちに気にならなくなるし。だまされたと思って読んでみるといいかも。超お勧め。
May 29, 2006
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えーっと、久しぶりの書評。といっても、「今頃何?」ってなぐらい、超有名な小説。映画にもなったらしい。母が見たらしい。で、がっかりしたらしい。原作の雰囲気はまったく出ていなかったそうで。(私は見ていない)これを入院のベッドで読んだからさあ大変!ノンストップ、昼夜逆転。何せ邪魔は入らないわ、時間だけはたっぷりあるわで、文庫版全5巻、一気読み。入院して寝不足になる患者って…どうよ。いやー、しかし、ものすごいエンターテイメントだったなあ…。宮部みゆき節ここに極まるってか。いろんな出来事が起きて、それが徐々に一つに寄り集まって行き…。最後の最後までスピード落ちないし。途中で何度か止めよう止めようと思って、ついに最終ページを読み終わるまで、ページを繰る手を止められなかった。なんという文章力。そして構成力。すごい、すごすぎる。ほんであそこまで引っ張ってきて、あのラストの盛り上がり。ずーっと引っかかっていた「模倣犯」のタイトル。…あんなところにかかっていたなんて。脱帽。しかしねえ…あの物語の救いと救いの無さ。特に救いのなさの方はね…世の中の事件と重ね合わせると、暗澹たる気持ちになる。いきなりの理不尽な死。積み重ねてきた人生のあまりに不条理な崩壊。実は誰にでも起こりうる事で。その事実をみんな知っているからこそ、目を背けてしまいたくなるという。物語とはいえ、あそこまで迫力の筆致で書かれると、いろんな事件の被害者の家族、また加害者の家族はその後どうなったのかと思わずにはいられない。今後も世の中で、いろんな事件が起こるのだろうけど、(自分が巻き込まれないかどうかなんて、ほんの紙一重なのかもしれないし)それに対して、どんな反応が起こったって、何かに迎合して思考停止状態になることだけは避けたい。しみじみそう思った。面白く、そして考えさせられる、超一級エンターテイメントだった。お勧め。
January 19, 2006
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以前から好きでよく読んでいる著者の最新作である。今まで、「ぼくらの洗脳社会」や「フロン」で非常に感銘を受けていたが、今回もまたすばらしく感心してしまった。この人の著書を読むと、なんというか、物の見方にもう一つ視点が増える感じがするのである。今回の「プチクリ」。何かを創造し表現したい人間は思ったより世間に多いけど、そういう人たちは猫も杓子もプロを目指す必要があるのか、もしかして、プロにならなくても、楽しくクリエイターがやれるんじゃないかと、まあそんなような内容だったわけで。すっごく楽しく納得して読んだんだけど、一部分、耳がいたーいところがあって。つまり、私自身、まあいろんなことに手を出してみる方なのだが、続くかというとあまり長続きしない。まあつまり、熱しやすく冷めやすい性格なのである。今までにはまったものなんて、数え上げたらキリがない。現在は家庭菜園とハーブ、料理なんかがメインのような気がする。あ、デジカメでドミの写真を撮ったり、美しい風景を撮ったりするのは続いてるかも。ちょっと前まではビーズクラフトやってたし。…考えてみると、人に認められたいっ!という欲は確かに少ないような気がする。家庭菜園も、料理も、ビーズも、写真も、基本的に自己満足度が指標になってるし。「自分が」野菜を作って楽しみたい。最後は食べたい。「自分が」つけたい、納得できるアクセサリーを作りたい。「自分が」おいしい料理を食べたい。「自分が」自分の部屋に額に入れて飾る写真を撮りたい。自分のサイトを飾る写真を撮りたい。他人の評価は二の次なんだよね…。ビーズなんて人に見せびらかして、「それちょうだい!」って言われてすっごい驚いたもん。人が私の作ったビーズアクセサリを欲しがるという発想そのものがなかったので。作ってる課程が好きだし。自分が気に入ってる物しか作りたくないし。一回作ると飽きるし。はまってる最中は、寝食時間を忘れるぐらい、楽しくて楽しくて熱中するんだけど、一回熱が冷めると、しなくなっちゃうんだよねー。嫌いになったわけじゃないんだけど、他にも興味が移っちゃったりして。どうも、才能はともかく、「コントロール力」に問題があるのかも。単に気が多いだけかも。まあ、この本を読んだ限り、「人生をどう楽しく生きるか」という部分が主眼のような気がしたんで、私は今のままでいいのかもしれないし。しかし、恐ろしいぐらい前向きになれる本だなあ…。読むだけで、「何か始めよう!」という意欲が溢れてくる本だ。いつも思うけど、下手な自己啓発本なんて目じゃないぐらいポジティブ・シンキングになれそう。また家族に読ませて、感想聴いてみようっと。
December 12, 2005
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今日は料理に挑戦しようとか思ったけど、結局ドミと散歩して、母の作っていったおでんを食べて、お茶を濁す。というのも、久しぶりの一人の時間なものだから、母と叔母がはまっている時代小説をちょっと読んでみようと思ったのだ。最近すごーく売れてるらしい佐伯泰英の長編時代小説のシリーズ「居眠り磐音 江戸双紙」…いやね、二人から絶対すぐ読めるって言われたんだよね。字も大きいし、それほど分厚い本でもないし。…まあしかし、そうはいっても、すでに10巻超えてるらしいし。すぐっつったってねーとか思いながら読み始めた訳だが。…三冊目終わっちゃったよ。今日一日で。なんか、立ち回りありの捕物帖の感じもあるし、貧乏浪人の悲哀もあるし、事情で藩を出た磐音の藩改革の攻防もあるし。ストーリーが絡み合っていて、変化があって面白いんだよねー。売れてる理由がわかる気がする。読み出したらなんとなくそのままずるずるーっと読んで言っちゃうような感じ。まあそれはそれでいいんだけど。うーん、この調子だと、確かにこれだけ毎日読めれば、一週間もかからないかも。とりあえずこないだ母と一緒に行った本屋で買ってきた最新刊まで、一気に突っ走ってみようかな。しかしこれだけまとまった長編読み出したの久しぶりかも。最近、なかなか思い立てないというか、長編を読むエネルギーが湧きにくかったというか。歳だねー。
November 18, 2005
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大阪の従姉妹やその子供達は明日の朝帰途につくらしい。今日、最後の大騒ぎで挨拶に来てくれた。で、貸したマンガを大量に返してくれた。そう、中学生と小学校高学年の従姉妹の子供(女の子達)は、滞在中私の家に来て書庫に突入し(むちゃくちゃ散らかってるけど)、数だけはあるマンガの蔵書に小躍りし、その場で読み、借りちゃ読みして、マンガ三昧の日々を送ったのだ。しかし親同伴(私の従姉妹だ)で私の家にやってきて、「あまり刺激が強くないマンガにしてー。」と言われても…。今回、そういわれてみて初めて気が付いたが、そもそも刺激の少ないマンガというのが、極端に蔵書の中に少ないのであった。「かわいい恋愛物がいい!」などと子供達は言うが、そんな物ほとんどない。恋愛物っつったって、SFが絡んでいたりホラーが絡んでいたり妖怪が絡んでいたり、(SFは理解不能、ホラーや妖怪は怖くてダメなんだそうだ、本人曰く)はたまた血と硝煙の匂い漂うバイオレンス物や、剣と魔法のファンタジー物等々。純粋に現代日本の恋愛物なんて、無きに等しい。恋愛物…はないこともないけど。…ペットだったり。親子どんぶりだったり。モロそんなシーンが描いてあったり。はたまた男女の恋愛でなかったり。っつーか、私の趣味ってどんなんだ?書いていくと、なんかヤバイような気がしてきたぞ。…とまあ、蔵書自体はたくさんあるものの、ご期待に添える物が少なく。そんな中、お勧めして非常に評判がよろしかったのが、「プリンセス・プリンセス」…といっても某年代の人に激しく郷愁を抱かせる女性バンドの名前ではなく、そういうマンガなのよ、マンガ。潤いの少ない男子校に潤いをもたすべく、毎年新入生の中の見目麗しい三人だけを、学内イベント時に女装をさせてアイドル化するのが伝統という、まあそういう学園物。…ちょっと歪んでるかもしれないけど、女装だけだしまあいいかなーって。これが彼女達にオオウケ。いやー、勧めたマンガがウケるのは、どんな状況でも嬉しいもので。後は、年齢性別問わず、誰に勧めてもまず間違いがない安心牌「YAWARA」。最近のお勧め熱血獣医マンガ「WILD LIFE」。どうやらアニメでお馴染みだったらしい「鋼の錬金術師」。これぞ文部省推薦でも大丈夫な「AQUA」。かなりクセのある学園恋愛物「晴天なり。」等々(これはちょっときびしかったけど)。彼女達はかなりのハイペースで読み進み、帰途につく前日の今日になっても、「続きが読みたい!」と叫んでいた。よしよし、こうやって頑張って洗脳していけば、私と同じような趣味の親戚が育つなふふふ…。そうなれば、書庫を作った甲斐があったというもの。やっぱり自分が面白いと思う物を他人が面白いと思ってくれるのが嬉しい。君たちのために書庫はいつでも開放されているからね。高校生ともなれば、全部のマンガを解禁してもいいだろうし(いいのか?)。また遊びにおいで。待ってるからね。
August 16, 2005
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今日…あ、もう昨日か、アマゾンから届いて、深夜に一気に読んだ。…訳者が書いているように、かなりショッキングな内容だった…。あちこちで感想も書かれていたから、覚悟はしていたんだけど…。小学校低学年の折り、広島の親戚の家に遊びに行って、ついうっかり、原爆記念館に入ってしまったお陰で、その後数年間に渡り、不眠症に悩まされた。夜中に目を覚ますと、カーテンが室内に吹き上がり、窓の外が赤く染まっている。そんな夢を見て目を覚まして、すると夜の暗闇に例のいろんな映像が甦ってきて、夜中に恐怖で眠れなくなるのだ。その後、いわゆる平和教育というような授業や、そっち系の映画を学校で見せられるときは、可能な限り目を塞ぎ耳を塞いだ。その夜、悪夢になって甦ってくることが目に見えていたから。今考えると、却って良かったのかもしれないけど。高校生になったころ、悪夢もほとんど見なくなり、もう大丈夫と思っていたけど、社会科の授業で原爆の威力をシミュレーションした映像を見せられて、油断していたため本当に授業中にひっくり返った。気絶して保健室に担ぎ込まれたのも今になっては良い思い出…でもないけど。もう大概には古傷になってはいるんだけど、この本はかなりその古傷の上を掻きむしってくれたね。…まあ2-3日の悪夢は覚悟しないといけないだろうなあ。…過去のトラウマもつらつらと思い出しちゃったしね。ここまでリアルに書かれるとね…想像力には自信があるのよね…。ちょっと手足から力が抜けかけたけど、頑張って読んだよ。それだけの価値はある本だった。これスイス国民のための本として書かれてるけど、まんま日本にも当てはまることが多くて、ある意味ぞっとする。でも最初の数ページは、本当にいい文章だったなあ。なんだかすとんと胸の中に落っこちてきたよ。内容が。…感動したなあ。まあ、世界で一番自由と平和を愛していて、それを維持するために真摯に努力している、お手本の国の書いた、まさにお手本ですわ。スイスではこれが各家庭に一冊ずつ配ってあるっていうんだもんな…。とにかく、一読をお勧めする。いや、絶対読んだ方がいいって。自然災害に対する備えにもなる。絶対になる。あ、誤解しないように言っておくと、別におどろおどろしいことが書いてある訳じゃないから。淡々と事実や経験則が書いてあって…ま、かえってそれが怖いんだけどさ。やっぱり人間、最後は心構えと覚悟が必要って事なんだね…。難しいけどさ。
August 4, 2005
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本日購入。しかし分厚いな。11巻ぐらいから、極端に分厚くなってるな。で、読んでみる。…………ゴメン。私の頭が悪いのか適性がないのか、一体このマンガ、どこに向かって走ってるの?すいませーん、振り落とされてマース、止まってプリーズ!!!…なんか晴明と真葛の間に赤ちゃん生まれてるし。ときどきエジプトやらギリシャやらの挿話があるし。きったないおっさんだった蘆屋道満は、何故か若返って女になって、いつぞや晴明が死なせた白比丘尼になってるし。なんか道満と晴明の当て物合戦も、えらく大層なことだったのね。当てたぞやったー!ってレベルの話じゃなかったのか…。…次が最終巻なんだってー。なにがどーなって話が終結したか、読んでもさっぱりわからないという予感が…。
August 1, 2005
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昨日届いたアマゾンの箱には、楽しみにしている小説のシリーズの続きやら、外伝やら、昔はまったファンタジーの別シリーズやら、マンガの続巻やら入っていて、いわばお楽しみ箱の様相だったのだが。まあ、その中でまずこれ。「クラッシュ・ブレイズ」シリーズ最新刊。…いや、まあ、そりゃ面白かったよ。それなりに。なんかここ数巻、外伝チックで、ちょっとマンネリ化してる感じだけど。やっぱこのメンバー集めて、同人誌風に小ネタを作っていくって言うのは、まあ、効率のいい仕事の仕方なのかもしれないんだけど。いやー、そのー、まあなんていうか、前回も書いたような気もするけど。…長編、読みたいわけよ。銀河宇宙を巻き込むぐらい、大風呂敷広げたような長編。陰謀と宇宙戦と肉弾戦の入り交じる超スペクタクルエンターテイメントっつーか。無人の孤島ならぬ弧星でサバイバルとかじゃなくって。(そもそもあの二人では、サバイバルにも何にもならないじゃん。ただのピクニック。)彼らと一般ピープルのカルチャーギャップ物は、なんだかもうお腹一杯って感じで。そんな小ネタじゃなくってだね。パラス・アテネが死力を尽くして戦うとか。クーア夫妻が本気で何かを敵に回して宇宙戦争やるとか。あの3人が未知の生命体と戦うとか。…まあ思いつかんけど。(私が思いつけるなら、私が小説家になればいいんであって)あの、デルフィニア戦記のときのような、「続きー!続きはまだかー!!!」みたいなのが読みたい!…ごめん、読者のわがままなのはわかってるんだけど。ちょっと好意的に考えてみる。もしかして、ジェームスの成長が鍵なんじゃないか?クラッシュ・ブレイズシリーズを通して見ると、明らかにジェームスが成長している感じ。今回も、非常にわかりやすく背伸びをしては自己嫌悪に陥ったりしていたし。使い物にならないダンを通り越して(しかし存在感の薄い男だね)、ジェームスと3人の友情が何かの鍵になってくるような。なんかそんなストーリーもありかと。まあ、それでなくてもルウに育てられ、リィとシェラがご学友という、考えてみればものすごい環境で育って行ってるわけだから。しかもあの怪獣夫婦と万年大女優の孫なわけだし(ダンはおまけ)。なんかやらかしてくれるひとかどの人物に育っても別に不思議じゃないし。そんなわけで、とりとめもなく。いや、面白かったんだってば。それなりに。
July 29, 2005
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…あいかわらず、いいよね。このシリーズ。大好き。何が良いって、まああちらこちらで言われてることだし、解説では十八代目中村勘三郎さんまでが書いてるけど、会話のテンポが。江戸言葉というの?これが良すぎ。頭の中で勝手に音声化されてるもんね。下手すると、知らないうちに小声で音読してるもんね。このあたりもそれほど詳しくないんだけど、あの、歌舞伎の口上ってやつ?あれを聞くような、なんというか爽快感というか。まあ、一言で言えば「粋」なんだろうね。これもよく知らない、想像だけの世界なんだけどね。話自体も「粋」なんだよねー。どこまでいっても、かっこいいというか。そのかっこよさ、潔さ、どこをとっても天下一品。このシリーズ、どれを読んでも、読後さわやか。なんだか姿勢をただして、大きく息を吸い込んで、お天道様に顔を向けて、胸を張って歩き出したくなる、そんな感じ。…で、このシリーズを立て続けに読むと、しばらく言葉がおかしくなるというおまけ付き。なぜかなんちゃってべらんめえ調を喋りたくなるんだって、これが。嘘だと思うなら、今までのシリーズ、三冊まとめて読んでみやがれってんだ。(あ、ゴメン、シリーズ四冊目出てる。まだハードカバーだけど。単行本はまだ三巻まで。)
July 8, 2005
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き、きた、久々にきた…。もうね、私のストライクゾーンに会わせて作ったお話なのかと。没落した貴族の娘の不義の子供で、母は不倫の相手の家に住み、実家の公爵家に住んでいる少年とその弟が母と顔を会わすのは一年に30日足らず。プライドだけ高く現実認識のできない祖父に(罵詈雑言浴びせられながら)育てられ、幼い弟のフォローもしつつ、必死でプライドを保っていた少年。母が愛人宅で死んだことがきっかけで、その愛人だった伯爵家に弟と二人で引き取られることに。そこには正妻と正妻の息子達4人が父と暮らしている。…そりゃ歪むわ。歪むだろう、普通。幼い弟がいなかったら、自暴自棄になって自殺か家出かしてたんじゃ。これねー、まずこの実の父(伯爵だわな)がダメダメ。いや、不倫云々言う前にその性格がヤバイ。11歳でここまでの人生の重さを背負い込んで歪んじゃった少年に「君が幸せになるためだったら、私はどんな事でもする。」って。通じる訳ない。っつーか、かえってややこしくなるっつーの。「どんな意図や策略で引き取ったんだ!!」って疑心暗鬼にもなるわ。しかも少年は自分だけはこの伯爵の本当の子供でさえないんじゃないかと(つまり母親の別の愛人の子供じゃないかってことだね)疑ってるぐらいなのに。この死んじゃった母もいかんわなー。育児放棄しつつ愛人宅で正妻の息子さん達と仲良くやっていたくせに、自分の子供の事を考えて酒や阿片に溺れる前に、もうちょっと主体的に動かないといけなかっただろう。それでその少年の手紙がきっかけで自殺って。少年に救いがなさすぎ。結局、一番客観的且つ遠巻きに見ていた正妻さんと、遊び人で、一見ちゃらんぽらんの長兄さんが、少年の気持ちを一番理解しちゃってるし。ある意味、優しすぎて役に立ってないよなあ、実父。まさに不幸のわんこそば状態の歪んだ美少年。いや、まあ、こういうのがツボなわけだけども。この少年に思いっきり感情移入出来るものだから、言動、行動いちいちごもっとも。っつーか私だって思うよな、育児放棄して、どう考えても育児に向いてるとは思えない祖父に育てさせて、時々家にやってきては「なつかないわー。」とか言っておきながら、少年の出した手紙に傷ついて自殺なんかするなよと。なんか結末は「それでもお母さんありがとう。」風味だったけど、わたしゃこの母親があまりに身勝手すぎて、頭にきてまったく感情移入できなかったぞ。それで正妻の息子達に「子供思いのいい人だったのに。」とか言われた日にゃ、放棄された実の息子としては、そりゃ暴れたくもなるだろう。結局伯爵家に引き取られて、ある意味傷を癒すどころか、死ぬか生きるかの大手術をして、なんとか生き残ったはいいけど、体力戻すのにこれから一体何年かかるのさ的なこの結末。優しい(だけの)実父の思惑と180度違って、一気に精神的成長を遂げちゃって、背中に哀愁漂う少年の将来は…。最終的に、自分自身の贖罪を自分に科して歩き始めた少年は、なんだか、どの息子さん達より立派だ。というか自立している。いいねー、ほんと、私好み。これがこのシリーズの第一話。第二話から、家庭教師と残った息子さん達の話が始まっている。この息子さん達も、なんだかちょっと歪んだ性格が見え隠れしてきているし、奥がありそうで、なかなか面白そう。これからもこのシリーズが楽しみだ。
June 10, 2005
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久しぶりにやってしまった…。最近、朝起きて庭に出て雑草を抜く(日を浴びて体内時計のリセット)→超規則正しい生活→ジムできっちり運動→栄養バランスのいい(ちょっと量多めの)食事の4連コンボのおかげで、めちゃめちゃ健康的な生活をしているせいか非常に寝付きがいい。実家から家に帰って、ちょっとゲームしたりネットしたり読書したりしていると、ものすごい睡魔に襲われ、ベッドにもぐりこむなり熟睡という、不眠症の人が聞いたら怒るような睡眠を取っている。それなのに…久しぶりに読書で夜更かししてしまった。まあ、たまにはこういうのも悪くないけど。けど。…次の日の仕事がきついだけ。起きれなくて危うく遅刻しかけたし。まあ、そんなに面白かった本は、高里椎奈著「ドルチェ・ビスタ」シリーズ。面白いっつーか、なんつーか、そうだなしいていえばミヒャエル・エンデ「鏡の中の鏡」と、恩田睦を足して二で割ったような気分というか。恩田睦をさらに不条理にした感じと言おうか。ファンタジー部分は、妙な現実味を帯びてくるし、現実世界は、足下が危うい妙な感じ。見えていた物が朧になってくるような、黄昏時の世界っぽい。それがねー、こういう味わいが妙に好きでねー。一応は癒しのある話のはずなんだけど、読後のこの胸のざわざわする感じはいったいなんなんだか。こういう風に夢中で本読んだ後は、少々寝る時間が遅くなっていても、なかなか寝付けないんだ。夕べも寝付くのに暇がかかった。そうたぶん…10分ぐらいは。まあ、そんなわけで、一読をお勧め…してもいいけどかなり人を選ぶよコレ。私は当分この作者の作品を追いかけてみることになりそうだけどね。
June 4, 2005
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いよいよ完結。この作者は本当にいいファンタジーを書くなあ。現代劇だとあんなに…(以下略)。ま、まあとにかく、私的に今回のこの物語、100点満点。たぶん紫堂ファンタジーの一つの到達点と見たね。十分に練られたプロット、綺麗にはまる伏線違和感なく読者を引き込む謎と冒険。そして少年の成長物語としても十分な説得力を持つ。前回「癒しの葉」では、今ひとつ最後がぐだぐだになった印象になったけど、今回は綺麗に着地まで決まって、非常にまとまりのあるストーリーになった。良質なファンタジー小説を読み終わった気分。しかもこれだけのプロットをマンガにして、きっちり6巻でまとめるもんなー。いやいや、脱帽です。もちろん、「辺境警備」「グランローヴァ」は今でも大好きだけど、若書き(画き?)の勢いの良さはある意味貴重だとしても、ストーリーの完成度としてはこちらの方が上だと思う。これはたぶん、作者が究極までストーリーを考えて詰めて詰めて、きっちり核の部分を結晶化させてて作ったマンガなんだと思う。これねえ…アニメどころか、映画でも行けそうな気がする。この人の絵でアニメは確かにきついけど、ファンタジーブームの昨今、これ十分メディアミックスに耐えるストーリーだよなー。これで終わらすのはもったいない、そんなマンガだった。全巻揃えて、是非一読をお勧めする。この絵(完全少女漫画…実はかなりクセがあるけど)とこのストーリー(完全ファンタジー)だから、そりゃ耐性のある読者しかついていけないとは思うけどね。
May 23, 2005
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これ。もう一つソース。思わず鼻水吹きそうになったじゃん。というかツッコミどころは中山文科相に*ゆとり教育のせいで学校での勉強時間が少なくなったと文句を言う「中学生」と、*ゆとり教育が今後も必要だと言い張る「小学校教諭」。の部分だと思うんだけど。中学生の方がシビアに現状認識してるってどういうことよ。小学校教諭の「子供が荒れる原因は偏った学力にある。」って意味わからん。当事者がもっと勉強したいって言ってるのに、それに応えない教諭て。先生の存在意義って一体?(まあ新聞記事だから現場でどんな風だったか本当のところはわからないけどね。)とりあえずゆとり教育を続けるにしても止めるにしても、今までの「ゆとり教育」なるものを検証してからの話じゃないの?偏差値とか国際的学力評価とか生徒の問題行動の推移とか。公立学校と私立学校の学力比較とかその推移とか。総合学習の時間はどんな事に使われて、どんな成果を生んだのか、または生まなかったのか、とか。もちろん教諭の「なんとなく良かった」とかの主観的判断じゃなくて。(ま、たぶんやってるとは思うんだけど)とりあえず、苅谷 剛彦著「 階層化日本と教育危機―不平等再生産から意欲格差社会(インセンティブ・ディバイド)へ」お勧め。少なくとも私にとっては面白かった。頭が整理できたっつーか。資料が多くて、決して読みやすい本じゃなかったけど(途中は眠くなるけど)。教育問題をあるレベル以上で話する人にとっては、この本の論旨は基礎知識として必要らしい。なんかこの本を読んでること前提で書いてあるブログもよく見かけるし。とりあえず教育現場の人は一通り読んでおく方がいいのでは。
April 22, 2005
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…ずーっと気にはなっていたマンガだったんだけどね。どうやらアニメ化されるらしく、最近どこの本屋いっても、棚に表紙向けて並べてあるし。ほんじゃ、ま、ちょいと読んでみますかということで。舞台は十九世紀末の英国。メイドと貴族の坊ちゃんのラブロマンス。身分違いの恋の行方は?…ど真ん中直球ストライクって感じだな。いや、別にけなしているんではないんで、ど真ん中直球のストーリーって、良くも悪くも意外とパワーあるわけで。ストーリーの大筋はなんとなく読める(どうまとめるかが鍵だけど)わけで、その他の部分が魅力的かどうかで善し悪しが決まってくる。例えばメイド服に気合い入ってるとか。唐突に登場した象を連れたインドの貴族の兄ちゃんがずっと滞在してるとか。貴族の坊ちゃんの婚約者のお姉さんはなんかレズっ気があるっぽいとか。二人目の主人の奥さんはちょっと男装の麗人っぽい美人であるとか。主人公のメイドさんの性格とか。おとなしい薄幸の女性だと思っていたら(これも王道)、意外に情熱的であれれれ?とか。まあそんなところが面白ければ、王道の物語は強いわけで。とりあえず新しい巻が出れば、たぶんこのまま買っていっちゃうわけで。これは母上に読ませてみるつもり。ぜーったい読むね。これならね。ど真ん中直球のストーリーは大好きだから。そんな人が多いからこの物語が大ヒットするわけで。あまり昔も今も人が好むストーリーは変わらないってことかも。まあ、こういうのは楽しいけどね。かるーく読むにはもってこいだし。
April 18, 2005
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温泉三昧で溜まっていた本を読む。まあ、全部ここに感想を書いているわけではないけど、今回は大好きなシリーズの新刊だったので、感想文。まずは、夢枕獏の陰陽師シリーズの文庫版最新巻。このシリーズで一番気に入っているのは、かなり凄惨な事件が起こっているのに、なんだかほのぼのとしているところ。岡野玲子版マンガ陰陽師は、それはそれでまた独特な世界観がキライじゃないんだけど、この原作のほのぼの感が、どっちかっていうと朧で曖昧としていて、それでいて非常な透明感に昇華していて、それがいいような悪いような感じがね…。うまく言えないんだけど。で、私は最近この夢枕獏の原作が非常に気に入っているのである。敵がまったく出てこないっつーか、あの蘆屋道満もマンガではなんとなく小悪党じみてるけど、原作ではちょっと困ったおちゃめな爺さんぐらいの勢いだし(というかそれこそ同業者の気安さで、どっちかっていうと晴明とは気があってるみたいだし)、マンガでは晴明とえらくあやすぃ雰囲気だった賀茂保憲も、原作では普通の晴明の兄弟子…というより今回のを見ると、ちょっとシャーロック・ホームズに対するマイクロフト・ホームズみたいな感じ。自分で動くのがめんどくさいから晴明に任せるとか。それを困ったような笑顔で引き受けちゃう晴明とか。そのままじゃん。となると、晴明がホームズで博雅がワトソンなら、マイクロフトが保憲でモリアーティ教授が…道満か?道満…そこまで大悪党じゃないけど。でもそんな感じなのかも。そりゃ私が好きになるわけだ、このシリーズ。ツボ入りまくりじゃん。次は大好きなシリーズの最新刊。デルフィニア戦記とスカーレットウィザードが合体して、第一シリーズの暁の天使達が終わった後の第二シリーズ、クラッシュ・ブレイズ第二弾。ややこしい。しかしこれはシリーズとして、なんか大きな話が進んでいってるのかな?なんだか外伝がそのまま続いてるような雰囲気だ。ちょっと寂しい。このまま「目指せ、一般市民!」のノリでいっちゃうのか?やっぱり大風呂敷を広げてこそこのこの作者、このシリーズとは思ってるんだけど。今回のこの本自体はもちろんとっても面白いけど。まあそりゃやっぱり最初の「ファロットの美意識」が一番面白いでしょう。ストーリーも長いし。他の二つの短編は、面白いとはいえ、やっぱりおまけだよね。
April 5, 2005
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というわけで、週末結構本が読めたので、いくつかの書評を。この作者、実は初挑戦。ファンタジーシリーズ物で、まだ二巻までしか出ていない。ストーリーは、「ある王国の末の王女(13歳)は、まだ若いながら武勇(棒術)知略に長けた軍の将軍で、その他の人間に忌み嫌われているグールの軍隊を指揮していたが、忠誠を捧げていた兄に裏切られ、奴隷として売り飛ばされ死ぬ目に遭いながら世界の真実を見始める。」…ってな感じかな。かの名高い小野不由美著「十二国記」の最初の巻「月の影 影の海」の陽子のストーリーに似ている気がする。つまり、疑いもしなかった現実がある日を境に一気に崩れてしまい、見えていなかった真実を見ていくうちに、否応無しに主人公が成長していくというアレ。主人公が女性なのも似てるし、ある意味「そこまでの目に遭わなくても…。」と思うほどエライ目に遭ってしまうあたりも非常に似ている。ま、彼女が世界に目を開かされている過程が世界の説明にもなっているため、ファンタジーとしても非常に読みやすい。続巻「騎士の系譜」からどうやらストーリー自体も展開していく感じだし。ただね…グールという生き物の設定がね…ツッコミどころありまくり。っつーか、ちょっと無理がありすぎじゃないかと。だってさ、人間より知的レベルがとても低いと思われていて、しかも体力はものすごくあるから戦闘用奴隷として使われているわけじゃない?それが、実は人間と同程度の知的レベルで、一部は人間の中で違和感なく混じって生活してるし、普通に喋って手紙も書いて、働いて生計も立ててるわけで。グールのコミュニティーもネットワークもあるわけじゃん。それなら、戦闘能力も人間より上なんだから、奴隷の地位に甘んじてるのって、おかしくない?反乱起こるでしょ、普通。何で唯々諾々と人間に従ってるか、全然わからない。そこになんらかの秘密があるのか?テオもフェンにねちねちとイヤミを言うぐらいなら、兄さんに手紙で決起しろって言えばいいんじゃ?っつーか、なんぼグール側に立ってくれてるとは言え、13歳の将軍に従って、軍隊としてちゃんと命令守って指示通りに戦うって、人間サイドになんか弱みでも握られてるの?とまあ、つっこんでしまいましたが、文章もスムーズで、物語自体は面白く、しばらく継続して読むシリーズとなりそう。
March 14, 2005
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ながーい間楽しんで読んでいた封殺鬼シリーズもいよいよ最終巻。全28巻、11年も続いたシリーズだったのかー。私としても数年間、新刊が出たら買って必ず読んでたシリーズだったから、感慨もひとしお。最終巻はいつもよりやや厚め。ちょびっとだけ…と思って読み出したら止まらない。で、本日も寝不足。ほどほどでやめるなんて出来ないのわかってるのに、またやってしまった。感想は…最終的には模範的なハッピーエンドということで。まあ、これだけ続いてきたシリーズだし、これでよかったんじゃないかな、うん。ただね…あんだけ最後の大作戦時に、死ぬの生きるの、絶対生きて帰れだの言ってた割には、主要登場人物生存率100%というのは、かえってご都合主義的に見えなくもなかったと。いや、別に、誰か死んだ方がよかったってわけじゃないけど。結局こんだけの大騒ぎで、味方側の主要人物で死んだのは、無外の高良だけっていうのは、なーんだかなーって感じ。…まあそれがテーマといえばテーマだったから、しょうがないのはわかるんだけど。主要登場人物はきっちり成長して、きっちり次のステップを歩み出して、作者がきっちり丸くまとめてきたから、読者としては非常に後味よかったんだけどね。しかし鬼二人に関して言えば、結局、一回だけ人として道を踏み外しただけで、最初から最後まで(ある意味)悟りきっていた聖と、1000年以上かけて、必死に成長しようとあがいて、最後の最後で清明に「よくやったね。」って言われるまで、ほとんど成長できなかった究極のファザコン、弓生。弓生成長遅すぎ。登場人物の中で一番暇かかってるじゃん。…とまあいくつかのイチャモンはあるにせよ、満足度は高いシリーズだった。終わってしまうのは寂しいが、まだ外伝は出る可能性があるみたいなので、楽しみは残ってるかな。
March 4, 2005
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怒濤の展開。犯人が記憶をなくすっていうのは、ある意味切り札かも。ストーリーが齟齬なく繋がるから、またすごい。これで名実共に月(ライト)とL(エル)の共同戦線が確立。新たな犯人探しにストーリーは移った。どうやって二人が犯人を追いつめていくのか。これはこれで面白いんだけどなあ。しかし、この後どうなるんかな。本当に展開が全然読めないな。ライトはキラに戻るのか?林檎大好きリュークはどこに行ったのか?心労続きの気の毒な(頭もいいし人もいい、しかも根性まで座ってる)ライトのお父さんはどうなるのか?というか、国が圧力かけちゃって、警察が捕まえられなくなった犯人って、本当に犯罪者なんだろうか。国がキラを容認しているわけだし。しかもキラは犯人とは言っても、ぶっちゃけノートに名前書くだけだし。これで殺人罪って、成立するんだろうか。…なんだかメタな部分に疑問が出てきそうな予感。ストーリー上できちっと処理できたら、ほとんど神業だな。なんだかキラを捕まえる根拠がなくなってきたな。犯罪っていうより、神罰に近い感じ。エルのこだわりというか執念がなかったら、ここで終わってたな。つまりエルが死んだらライトの勝ちってことか。エルの本名が焦点になるのかな?エルの本名が判明したとき、ライトにキラの記憶がなければどうしようもないような。それとも、本名がわかった時点でエルの敗北宣言なんだろうか。うーん、続きが本当に楽しみだなー。
February 9, 2005
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最近ライトノベル体質になってしまった自分を、ヒシヒシと実感。歳のせいか。つらい。で、「ここは魔法少年育成センター」。あらすじを簡単に書くと「中学生になって魔法の才能を発見されたフツーの男の子。いきなり魔法少年育成センターに、強制的に入学させられる。全寮制男子校。外出禁止。個性的な学友と教師。そこで魔法についての授業を受けつつ、いろんな事件が起こる。」…あれ?どっかで見たようなストーリー…?このストーリーで某有名ハリポタを連想しない人は、まあ少ないと思う。パロディ…ではない…と思うけど。はっきり言うと、裏ハリポタとでもいいましょうか。ハリポタ読んでて、どーにもしっくりこないことが一杯ある。幼少時から養父母とその子供に虐待しまくられて、それでもまったく性格が歪んでないハリーもかなり無理があるけど、そのハリーを魔法使いと知っていて、それでも虐待しまくる養父母とその子供は、かなり度胸がある。言ってみれば空手有段者の居候をいじめるようなもので、本気で相手がきれたら、どう考えても命の危険があるだろうに、それでも果敢にいじめまくるもんなー。実際何度もぶちきれたハリーの魔法でヤバイ目にあってるのに、ぜーんぜん懲りずにいじめまくるもんなー。命がけで虐待してるよね、ある意味。しかも「健気」な「ヒーロー」ハリー君は、少々のオイタをしてもおとがめ無し。同情とか買っちゃってるし。そりゃエリート学友が怒る気持ちもわかるわなー。なんだかんだ言って、結局特別扱いだもの。それらの矛盾にケリをつけてるのがこの物語。「魔法の才能を持つ人間を野放しにしておくのは、どうかんがえても社会的に問題があるから、強制的に隔離、管理して教育する。」という考え方が、ハリポタのモヤモヤを払拭する。わかりやすい。魔法の能力を持つ子供を野放しにするのは、言ってみれば威力を知らないまま銃を振り回す子供を野放しにするのと、ほとんど変わらない。ちゃんと教育して社会に出すなら出さないと。という考え方は非常に理解しやすい。まあ、「結局ハリポのパロディじゃん!」と言っちゃう人には、無理に勧めたりしないけど、これ読むと、魔法の才能があるのって、本当にうらやましいかー?って疑問が湧く。現に主人公の才能、かなり特別で特殊だけど、私だったらこんな才能要らない。主人公自身も「なんで自分がこんなこと。」って思ってるし。つらいよなー、あんな才能。そんなわけで、急に妙な才能を持っちゃうと、どちらかっていうと苦労の方が多くなるみたいというのが、よーくわかるお話。ちょっと文章が冗長なところがあって、テンポが悪いけど、面白いと思う。お勧め。
January 24, 2005
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待望の6巻発売。あいかわらず、癒しオーラ全開。ニューフェイスも増えてきていますな。それはそれで楽しいしOK。「まぁくん」はツボでした。かわいい!アリスちゃんのリアクションもかわいくて、いい感じ。個人的には「スノーホワイト」のエピソードが好きかな。しかも、スノーホワイトの表紙のアリシアさん、美しい!いいですねえー。こういうお姉さんに弱いんだな、私。そういえば、アリシアさんを彷彿とさせる女性の先輩がいたなあ…。上品で教養があって、でも気さくで笑顔の素敵な女性。懐いて勝手にまとわりついていたのに、嫌な顔一つせず面倒を見てくれた。憧れだった女性の先輩。あんな風には絶対になれないとわかってたけど。先輩元気かなー。
January 18, 2005
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この人のマンガのパターンって、ソムリエでもそうだったけど、出てくるのは天才ソムリエだったり、天才バーテンダーだったり、で、才能もあるし、性格も素直で、名誉欲や権力欲と無縁で、仕事のみに誇りを持ち、(端から見るとちょっと変人)そのソムリエなりバーテンダーさんなりの仕事で、いろんなお客がワインやカクテルで癒されると、まあ、基本コンセプトは同じなんだけど。別に批判している訳じゃなくって、天才ソムリエとか天才バーテンダーとかいうのは、たぶんワインやカクテルの蘊蓄を語る上での、一種の記号に過ぎないんじゃないかなと。一応のストーリーがあって、魅力的な主人公(天才っていう)がいて、それでワインやカクテルの蘊蓄が語れれば、まあそれでOKという。となると、基本コンセプトをいじる必要がないわけで。考えてみれば、機内誌やビジネス誌での連載に向いてそう。軽く読めて、ちょっと蘊蓄がわかってお得感ありだ。かく言う私も、ワインもカクテルも大好きだし、きっとこのマンガは続巻も買って読むだろう。ソムリエも全巻揃えたわけだし。こういう蘊蓄を知ると、ワインやカクテルがもっと楽しく飲める。私がカクテルを好きになった理由も、一時期通っていたお店のマスターがカクテルの蘊蓄を教えながら、目の前でいろいろ作ってくれたおかげだし。そんなわけで、楽しくカクテルを飲みたい人にお勧めのマンガである。
January 7, 2005
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本日購入、読了。今回のも笑わしてもらった。しかし、驚いたのは、ついにあのコンラッド王子がタニアに告白したこと。もうちょっと引っ張ると思ったなあ。「まだこの人の域まで追いついていない。」から、告白にちょっと腹が立って、また恋愛の気分になれない、タニアの気持ちはものすごーくよくわかる。同じような仕事をしているのに、立っている位置があまりに違いすぎると、恋愛って気分にはならないよね、たぶんね。しかし、それにしても、今回のコンラッド王子は、真面目で一生懸命なのはよくわかるんだけど、弟に対して、えらく陰険な対抗手段を取るし、振られても振られてもアタックし続けてるし、これで顔がよくなかったら、ストーカー扱いだわ。ま、タニアが不細工な男につきまとわれたら、エキューとライアンが黙っていないだろうけど。エキューとライアンは、この巻ではラブラブ。いい感じでいってるけど、借金のカタにデートはどうなんだろう。最終話の義理の母と娘の話。軽い物語に見えて、やっぱり深いわ。この人の母娘関係の話は、一筋縄ではいかない。言ってみれば、シンデレラは子供だったってことですかね。実の親と子でも、話をしてみなければわからないことは多いしね。次の巻も楽しみなシリーズである。
December 30, 2004
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本日読了。いやー、続きを待っていた…何年待ったんだっけ。続き物の小説にはまると、続きを待つのがつらい。マンガだと、雑誌やなにかで進捗度合いを確認することもできるけど、小説では、作家さんが続きを書いてくれているかどうかさえわからない。一言もなく途中中断だってあり得るわけだし。だから、続きが出でるととってもとっても嬉しい。で、いそいそと読んだら、思いっきり盛り上がったところで切れている。うーん、これはつらい。今まではラフィールとジントを中心とした、戦場のエピソードみたいな話が中心だったけど、今回は、戦争そのものが主体になってきた感じ。今までは超然としていた帝国そのものもきな臭くなってきているし。とにかく、大きな話の前振りだけみたいな感じだったので、今ひとつ読了後の満足感が薄いんだけど、こればっかりは続き物なのでしょうがない。次巻に期待と言うところ。…次は何年待つのだろう。
December 27, 2004
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