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邪念の山じゃ
幸せの木
弱肉強食のこの世は、狩りが下手だと生きてはいけません。
狩りの下手なライオンは、とてもとても弱っていました。
最後にご飯を食べたのはいつだったっけな??そんなことを考えながら、
ライオンは生きる気力を失ったようなどんよりとした色を瞳に浮かべます。
しばらく歩いて餌を探したのち、ライオンはどさりと地面に腰を下ろしました。
いや、崩れ落ちた、といった方が正しいのかもしれません。
もう限界でした。
ライオンは目をつぶりました。
彼が起きたのはもう日が暮れ始める、夜行性の肉食獣が動き始めるころでした。
早く移動しないと餌になってしまいます。
そのときふと、おいしそうな香りを感じました。
そしてあのまま死ぬはずだった自分が、起きあがった理由を思い出します。
餌です。
目の前に小さなウサギがいます。
そのウサギはライオンが全く怖くないというようにちかづいて顔をのぞき込んできました。
ライオンはウサギを捕らえようとしますが、そのたびにピョンと跳びはねライオンから遠のきます。
ライオンは悔しくて仕方ありませんが、ウサギを追いかける気力がないのです。
彼はもう立ち上がることができませんでした。
ウサギはどこかへ行ってしまいました。
ああ、僕はこんなとこで、子ウサギに馬鹿にされて死ぬのか。
それで死んだらハイエナに食べられてしまうのだろうな。
ライオンはまた目をつぶります。
そしてしばらくがたちました。
かすかにある意識のなかに、おいしそうな香りが届きました。
けれど目は開けません。
そこにいるのが何かはわかりました。けれどまたうさぎを捕まえようとして、馬鹿にされたくはありません。
そのとき、口元に何かが当たりました。
丸い、なにか。
ライオンはそっと目を開けてみます。
それはリンゴでした。
真っ赤な真っ赤な、おいしそうなリンゴでした。
ライオンは、罠かな?
と思い少し戸惑いましたが、空腹には勝てず一口でリンゴを食べ終えました。そしてウサギを見つめます。
ウサギもライオンを見つめています。
キョトンとした顔で見ています。
その顔がしばらくして笑顔になりました。
「おいしいでしょ?」
ライオンは答えませんでした。
考えていたのです。
今、このウサギを食べるかどうか。
今だったらとらえられる。
食べたい食べたい食べたい食べたい!
けれど我慢しました。
命を救ってくれたから、ではありません。
まだウサギが小さかったから。
大きくなってからでも遅くはない。
このお人好しのウサギが、自分から逃げることはないだろう、
そう思ったからです。
「・・・おいしかった、助けてくれてありがとう。」
「別にいいさ。」
ウサギはコロコロとのどをならして笑います。
「僕が肉食動物だってわかってるのかい?」
「しってるよ。そのよれよれのたてがみと、黄色い牙でわかるさ!」
全く、訳のわからないウサギだ、と思いました。
「君はなんで・・・?」
「君は僕を食べないから。」
「最初に僕が君を食べようとしたことに気がつかなかったの?」
言わなくてもいいことまで、つい口をついて出てきてしまいます。
言わなかったらこの馬鹿なウサギはずっと僕から逃げないかもしれないのに。
「わかったさ。でも、食べられなかったでしょう?」
・・・・・訳がわからない。
ライオンは少し顔をしかめてみせました。
それからというもの、ウサギは一日の多くの時間をライオンとともに過ごしました。
時折ふっとどこかへいったと思うと、木の実や葉っぱ、極々まれに果物を持って帰ってきます。
そしてそのほとんどをライオンに渡すのです。
ライオンは木の実なんて大嫌いでした。
葉っぱなんてもっと大嫌いです。
けれどせっかく自分の飼っている餌が持ってくるのです。
利用しないなんてことがあるでしょうか?ウサギが大きくなるまでの辛抱です。
しかし、とライオンは思いました。
こいつは初めて会ったときよりも小さくなっているのではないだろうか、と。
そしてその思いは、疑いは強くなります。
ウサギは目に見えてふらふらしています。
とてもとても頼りなさ気でした。
もう元気にぴょんぴょんとは跳ねません。
「君はどうしてそんなに小さくなってしまったんだい?」
ライオンが問いかけました。
「なぁに、ちょっとダイエットをしようと思ってね!ぶくぶくじゃぁ女の子に嫌われちゃう。」
ウサギはそういってまた木の実をライオンに渡すのでした。
ウサギはいつも必ずライオンの元へ帰って来ました。
鳥におそわれることもあったのでしょう。
しかし必ず戻ってきたのです。
だからライオンはいつもウサギが餌をもって帰ってくることを疑いませんでした。
ある日のことです。いつもだったらありえないことがおこりました。
ウサギが戻ってこないのです。
1時間たっても、半日たっても、1日が過ぎても戻ってきません。
さすがにライオンは少し心配になりました。
そしてあれ?と疑問に思ったのです。
ウサギは自分の餌なのに、どうして僕はウサギを心配しているのだろう。
その答えはすぐに出ました。
きっと僕はその非常食がなくなってしまうことを心配しているんだ、と。
そしてライオンはウサギを探しに出かけました。
別に探さなくてもよかったのだけれど、あんなに便利なやつ他にいないしな、と思うことにしました。
しばらく歩いているとリンゴの木を見つけました。
リンゴはウサギが一番好きな食べ物です。
ライオンは、このリンゴをウサギに食べさせてあげようと思いました。
あいつ、ふらふらだったしね。
またしばらく歩くと、少し薄汚れた白いかたまりが見えました。
それが何だかわかったライオンは一目散に駆け出します。
ウサギは茂みの中に横になっていました。
ほわほわした毛並みが風に揺れ、とても綺麗に見えます。
けれどよく見ると、綺麗だったはずの毛並みにはダマができ、ところどころ毛が抜け落ちていました。
「こんなところで何をしているんだい?」
ウサギは答えません。
「君にリンゴを採ってきたんだよ。いつも僕はもらってばかりだったよね。」
ウサギは答えません。
「僕が思うに、君はもう少し食べた方がいいよ。」
ウサギは答えません。
「ねぇ、早く起きてよ。」
ライオンは鼻声になって言います。
「早く起きないとリンゴ食べちゃうよ。」
ウサギは答えません。
こんな意味のないことを、ライオンは長い間ずっとつづけていました。
それはいつまでも終わりません。
いつになったらウサギは目を覚ますのだろう、そう思いながらもライオンは話しかけつづけました。
しかし、横たわるウサギを見つけてから1週間、とうとうライオンはポロポロと涙をながし、ウサギに言いました。
「僕は君が大好きだよ。」
ライオンは、ウサギとリンゴを一緒に埋めてあげました。
もう涙の乾いてしまった瞳は、ひどく濁っています。
本当はわかっていたんだ。ウサギが食べ物を食べていないってことに・・・。
もっと早くに、自分がこんなにもウサギを好いていたことに気づいていたら!
とてもとても大切だったんだ。
だけどウサギはただの餌だって思いたかったんだ。
ライオンはとても悲しみ、ご飯を食べなくなってしまった。
ただじっと、ウサギの墓の横にいて、決して動きません。
そしてとうとう、ウサギと出会う前のように厳しい空腹が襲いかかり、すっと目を閉じました。
そのとき、またあの時と同じようにおいしそうなにおいを感じました。
それはリンゴの香り・・・・。
再び目を開けたライオンの前にあったのは、小さなリンゴの木の芽でした。
ウサギの墓に入れたリンゴが芽を出したのでしょう。
その芽はライオンにとって希望でした。
ライオンはそれからリンゴを育てるために生きました。
はたから見たらおかしなことです。
芽を育てることに何の意味があるかもわかりません。
ですがライオンにとってはとても重要なことでした。
ライオンはリンゴの木をウサギだと思い育てていったのです。
長い時が過ぎました。リンゴの木には初めて真っ赤なリンゴがなりました。
そしてそれにつづきつぎつぎにおいしそうなリンゴがなっていったのです。
けれど他の動物が実を食べにやってくることはありません。
そんなある日、ライオンは茶色の毛玉を目の端に見つけました。
そちらの方向をじっとみつめると、それが子ウサギであることに気がつきました。ライオンはウサギに駆け寄りました。
弱々しくはありましたが、ウサギはライオンを見上げ怯えた顔をしました。
けれどライオンはそんな顔は無視をし、ウサギの前にリンゴを置きました。
ウサギは驚き訝しみ、しばらくは動きませんでしたが、やがてリンゴを食べました。
「おいしいでしょう?」
ライオンは笑いながら問いかけます。
「とても」
ウサギがコロコロと笑いながら答えました。
それからというもの、ウサギはライオンと行動を共にしました。
それを見た動物たちもだんだんと集まって来ました。
「僕らもリンゴをもらっていいかい?」
ライオンは笑いながら答えます。
「いくらでも!!」
やがてライオンに寿命が訪れました。
自分が弱って死んでいく様をみんなに見せたくないと、一人死んで行きました。
ライオンがいないことに気がついたウサギはライオンを探します。
そしてあの優しかったライオンの亡骸を見つけました。
うさぎはひどく悲しみました。
そしてそのことを知った他の動物たちも涙をながします。
動物たちはライオンをリンゴの木まで連れてきて、そのすぐ横に埋めました。それと一緒にリンゴの実を植えました。
そして動物たちは大切に大切にリンゴの木を育てたのです。
まるでその木がライオンであるかのように・・・。
動物たちは自分たちを幸せにしてくれた2つのリンゴの木を“幸せの木”と呼びました。
“幸せの木”は、2匹の生きた証
“僕は君がすきだよ”
ライオンが言います。
“僕も君がすきだよ”
ウサギが、言いました。
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