杏子の今日この頃

杏子の今日この頃

2014.04.10
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カテゴリ: 読書
東海道新居宿の本陣の娘お美也は藩の名家に嫁入りするが、夫と死別し子供とも会えぬ境遇となる。
やがて亡き夫の弟・清次郎と恋に落ち、お美也の体内に新しい命が芽生えた時、清次郎に江戸出府の藩命が下る。
思い余ったお美也は清次郎を追い、気賀の関所を越えようと試みるが…。
波瀾に満ちた「女の一生」を描く長篇時代小説。

娘の千とせとともに、実家の本陣・汐見家で恋しい清次郎と結ばれる日を待つお美也だが、清次郎は藩主の口添えで他家の養子となり、二人の縁は遠のいていく。
たとえ生涯結ばれることがなくても、清次郎を信じて生きていくと心に誓うお美也…。
運命の荒波に抗い、幸福を模索する女の人生を細やかな筆致で描く会心作。

【目次】
<上>

遊佐家の人々
新居の関所
恋車
母と子
新春
気賀の関所
湖北の夏
時の流れ
裏切り
<中>
月光

初雪
新之助の死
方公寺
変節
女夫

去り行く日
春のたより
<下>
難破
逆怨み
国学者
寺子屋
遠い人

初冬
合縁
湖の春
解説 藤田昌司


すごく長かったけれど文章に引っ張られるように読んでしまいました。
主人公のお美也がこれでもか、とばかりに不幸に押し流されそうになりながらも、しっかり自分の足で困難に立ち向かう姿がすばらしいと思いました。
登場する人々それぞれの思惑が丁寧に描かれていて、一時は理不尽に思う事柄にも深い訳があるのが判って、最後には納得できたのが、爽快な読後感の最大の理由だったのではと思いました。



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- PutiRaku -





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最終更新日  2014.04.18 02:40:44
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