お隣さんの国：韓国からの手紙

< 新しい記事

新着記事一覧(全6686件)

過去の記事 >

2009/02/09

一族の財布はひとつ

(30)

テーマ：韓国！(17934)

カテゴリ：韓国生活

韓国の家族、親族間には、日本人の感覚では理解できないくらい、「甘え」や「依存心」「依頼心」などが存在している。

そして、それを悪いこととは思っておらず、それがない日本人を「冷淡だ」と思うらしい。

家族どころか、一族の財布はひとつで、金のある人が出せばいい、
金のない人は出さなくていい、
みたいな感じでもあるし、

一家の柱である長男夫婦の経済的負担が、ものすごく重いお宅も、よくあるようである。

香典なども、他人へ出す香典の、大体の相場はあるみたいだが、
身内の香典の相場は無い模様。

金があれば、驚くほどの大金を出すことも。

昔むかし、韓国では、高級官吏？のような人が出れば、その一族全員が食べていけるくらい稼いで来たそうである。
だから、どこんちも、一族の中で優秀な一人の男（特に長男）を選んで、残りみんなで働いてその人の学資を出し合って、その人が高級官吏になった暁には、その人が一族みんなを養った、という感じだったそうで、何でもその風潮が残ってるそうな。。。

「情が深いから！」
と韓国人は言うのだが、確かにそうとも思うが、そのせいで、親戚間の間に非常にドロドロした感情が流れているのも、これまた事実である。

真面目にコツコツ働いてる義兄、あるいは義弟夫婦が困窮していたら、助けてあげるのはいいことだと思うが、実際には、ギャンブルですっちゃった、とか、普段浪費癖があってお金が貯まらない、という人が
「うちは金ないから、貸して～」
と、簡単に言ってくることも多い。

一族の財布はひとつだから、「貸して」＝「いつか儲かったら返すけど、儲からなかったら返さない」のである。

うちの場合も、うちの夫、ノギさんは、非常に質素倹約家で、20年前のジャンバーを今でも着ているような人だが、義兄は、あればあるだけ使う人である。

下着除いた全部の服を、ポーンとクリーニング屋に預けてくるような人だ。

「お兄さんとこが大変だから、助けてあげなさい」
と言われ、本当に不愉快だった。

今は、事業が立ち直り、持ち前の気前のよさを発揮してくれているからいいんだけど。。。

韓国人は、自分の老後のことを一切考えないで、子どもに全額投資しているようなお宅も多いが、これも、一族の財布がひとつだから、困窮したら、誰かが助けてくれるだろうと思っているのだろう。
当然、

と、信じているに違いない。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう