●ぐうたらミセスのPDくらぶ●

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赤ちゃんがほしい!

子供は大好きなので(そのはずだったよ!?)赤ちゃんはぜひほしかった。
  小・中学生のときの私の将来の夢はずっと「幼稚園の先生」だった。
  でも、高校で体を壊し、断念。。。

  赤ちゃん・・・今、不妊症の人も多いし、その悩みや治療体験などを聞くと本当に胸が痛む。
  子供に恵まれなかった友人も多いが、もうこの年になると夫婦で気楽に旅行など楽しんでいて、
私が想像できないほどすごく悩み苦しんだだろうけど、
悩んだ結果のそんな人生・選択もありかなと思う。。
  もっとも、幸いにも子供に恵まれた私には偉そうなことは言えませんが・・・

  結婚後、自由と、夫の理解(=本も読まない・病院なんぞ着いてこない放任夫ともいうが。ああ無関心なのかも。
でも、文句は言わないし、協力的)と、数々の薬投与のおかげで、一応?電車にも乗れるようになっていた。

  その頃の私は、子供がほしかった!
  それが、私の生きている証・生きた証のような気がして。
  自分1人さえ、まだコントロールできない私だけど。

  1/9、 ずっと通っている病院のM先生に、赤ちゃんのことを尋ねた。
尋ねられるようになったということは、自分に少し自信が持て、希望が出てきたからだろう。
  1番気になる薬と赤ちゃんへの影響。
 薬を多少飲みながらでも大丈夫だが、万が一障害のある子が生まれたら、私が自分のせいだと苦しむ。
 でも、それはほとんどあり得ないだろうと。
 でも、薬を止めて2週間、妊娠わかって3ヶ月は飲まない方がいいだろうということ。
 今は、医学の進歩で、そっち系の薬を飲みながら妊娠もOKと聞くが、20年弱前は、??という感じだったのかなあ。
 先生も責任感じるかもだし??

  『・・・10月赤ちゃん説はパアーだなあ(1人で勝手に思ってた)まあ、ぼちぼちいこうか・・・。
先生に、もう薬は止めて、カウンセリングだけでもいいのではと言われた。私もお薬は一種のお守りのような気がするけど、全部止める自信はない。・・・・』(日記より)

  4/16、M先生が転院されることになったと言う。先生について、都心の病院に私も移るかどうか聞かれた。
  『・・・薬で治っていく人はここに残ってもらうけど、私の場合、治るというより、成長していくことが大事と言われた。・・・』

  4/23、病院の日。
  先生と相談し、転院することに決めた。
  確かに、私も、外にどんどん出て行くということが訓練と思った。(オーバーみたいが真剣)
  そのころ薬をあまり飲んでないようで、、、

  『・・・薬をもらわず、カウンセリングだけで、都心の病院まで通院する意味があるのかと先生に聞いたら、
行く過程が大切、カウンセリングより、行くということが大切と言われた。・・・』らしい。

  結婚後ずっと診て頂いていた病院・先生ーこの先生でないとダメというわけじゃないが(ゴメンナサイ)、違う先生、
まして、違う病院を探すのは、結婚前の数々の病院巡りが繰り返されるようでいや。
  だから、先生を信じてついて行くことにした。


  『赤ちゃん』今まで遠くて遠くて手の届かなかった存在が、突然私の中で、近づいてきた気がした。

  密かに決めた!! 
  早生まれの、女の子がほしい、出来たら2月生まれの赤ちゃん。
  春生まれが育てやすいというけど、私が2月生まれだから。という、すごい理由で!

  調子の悪い時だけでいいと言われていた1種類のお薬を断った。
  2週間が無事過ぎた。
  薬が私の血中から消えたはず・・・・・☆


  5/9、初めて都心のK総合病院に、電車を3つも乗り変えて、そこからタクシーで行った。
  初診は、主任先生のカウンセリング。次回から、M先生になるとのこと。
 『・・・その後、廊下で待っていたら、M先生が来られて、どう?と聞かれたから、「遠いから来るだけで疲れます」
と言ったら、「ここに来るまでがあなたにとって必要だと思うから、がんばって来なさい」って・・・』

  5/18、2度目のK病院。

  『・・・・M先生が「薬は飲まないで頑張るんだね。」と言うから、そこだけ力強く「ハイ!」と言った・・・・・』

  そのとき、『先生とカウンセラー・看護婦さん3人に囲まれ、尋問みたいに感じた。
なぜか涙があふれて止まらなかった。』

  慣れない電車に乗り、やっと着いたという緊張から解き放たれた安堵感、
でも診察室に入ると先生以外に知らない2人がいて、じっと見られてる。
今までのように先生と私だけじゃない。緊張!うまくしゃべれない。

  先生は、私の涙の意味をわからず、調子が悪いから泣いたのかと思い、そう質問されたんだと思う。
  でもその質問の返事に、私の決心が読み取れる。

  実は、その時すでに、まだ私も気付かなかったが、おなかには赤ちゃんの卵がいたのだ。






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