●ぐうたらミセスのPDくらぶ●

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クリニック履歴 その2



【6】都心のBクリニック
  本屋で立ち読み中、ある患者(AC・PD他)の書いた手記を見つけた。
  巻末に、彼女がお世話になったAクリニックと、患者会のあるBクリニックの2ヶ所の住所と電話が書いてあった。
  その本はあまり興味はなかったが、即購入。早速、2つのクリニックに電話した。

  最初のAクリニックは、PDより、ACや依存症を主に診ておられるよう。
  対応は、とても親切でした!


  結局、半年くらいしてからBクリニックに通うことになる。
  すぐ通いたかったのだが、苦手な路線+地下鉄に乗るのがこわかったから、すぐには行く勇気がわかなかった。


  Bクリニックを知り、行ってみたいと思って、実際行くまで、半年くらいかかった。
  理由は、2回乗り換えだし、地下鉄に乗る勇気がなかったから。。。
  それに、嫌いな路線(駅と駅の間が長い)にも乗るから。。。
  あと、その当時、婦人科の病気でしんどかったから、遠くまで行く元気がなかった。
  PDの患者会(ぁ、あとでページ作ります、つもり;)で知り合った元気を取り戻した娘さん?にいい先生だよと勧められ、
先生の書かれた本も頂いて、Bクリニックにますます行ってみたい気になった。
  初夏のある日、体調もいいから、一度行ってみようと思い切って慣れない地下鉄に挑戦してついに行った。(オーバーだな)

  まず、明るい。きれい。
  いくつかの大学病院と、転勤先の田舎(少し)のクリニックしか知らなかったので、
こじんまり小さいが、入りやすい開放的な雰囲気に驚いた。
  聞いてはいたが、問診表の多さに、ヒーヒー思い出しながら、時間をかけて書いた。
  一応、病歴が長いので、○年、ナントカ…というようなメモは書いて持っていったが・・・・
  最初は、カウセリングの先生とお話したと思う。

  そしてやっと先生に。。。
  最初に、よくがんばってきたね、辛かったねというようなことをおっしゃった。
  その時の場面・感情は、とっくに忘れてしまったが、
わかってもらえたという嬉しさと安心とかで泣いてしまったと思う。

  先生は約束ということで、今まで、調子の悪いときだけ、出かけるときだけ飲んでいたお薬を、
毎日きちんと飲むようにとおっしゃった。
  とにかく、大きい発作はなくなっているとはいえ、プチの発作も薬で出ないようにして、
不安をなくすことが第一だと。
  私も、もっと元気に、もっと普通に生活したいと切実に思っていたから、
この先生の言うとおりやってみよう、この先生に賭けてみようと思った。

  こんな時もあった。
  ある小雨のじめじめした日、「まぶしすぎる日もだめ、こんな湿気の多い日も苦手・・・」と言ったら、
  帰りはいつも通う違う地下鉄で、都心○駅経由で帰ってみたら?とおっしゃった。
  地下鉄の路線図を取り出して、いつも乗らない地下鉄の路線(4駅くらいでホッ;ったが)でここからこうして帰れるよと。
  はい、知ってますが、わざわざこんな雨の日に・・・(心の声;)
  えっ?今日ですか?うっとおしい日に?傘も持ってて?(今日はいやだな;)
  先生は、メモにご自分の携帯番号を書かれ、○駅(ターミナル駅)に着いたら、電話してきてね、
そこからなら、座って帰れるよねと・・・

  拒否する理由もないし、知らない駅ではなかったし、大丈夫だろうと思い、その通りにして、○駅から「先生、着きました」と電話。
  先生はとても喜んでくださった。
  「よかったよかった。そこからは、座って帰れるから大丈夫だね。」
  その声を聞いて、私もうれしくなった。


  でも、先生はだんだんお忙しくなり、ある日、新患の患者が増え、待ち時間も長くなりがちだから、
症状が落ち着いている患者さんは、そのクリニックの他の先生に代わって頂けたらありがたい、
でもいつでも必要なら診ますという張り紙が。
  その頃、症状も落ち着き、毎日お薬を飲んでいるせいか、たぶんそうだろうが、自信(私なりの)が出てきて、
プチPは時々顔を出すけど、パートに出ようという気になり、気持ちが外を向くようになった。
  診察でも、不安を話すことも少なくなっていたし、違う先生でもいいかなと・・・

  実は、その先生が苦手という患者さんもいた。
  ん・・・確かに、一見、とっつきにくそうかな・・・。
  患者さんが増えてきて、診察時間も短くなり、少しぶっきらぼうな感じにかわってきたということはは否めなかったが。

  違う先生、熊さんみたいで安心感があっていいよと言われる先生に変わってみた。
  でも、ぴんとこない。
  曜日を変え、2,3人の先生に診ていただいた。
  で、曜日がパートの都合によく、穏やかなK先生に診てもらおうと決め、しばらく通った。
  お薬は安定していて、診察は1ヶ月に1度だから、待合室で何を話そうか頭でまとめ・・・
  安定といっても、パートを始めたから、それなりになんやかんやある。
  K先生も人気が出てきて?、ある日、待合室はすごく混んでいて、
私は落ち着いてる方だから、話は短目がいいなと、1ヶ月のことを多少早口で報告していた。
  すると、PCカルテに打ち込んでらした先生が、「あなたはせっかちだから、Pが出易いんじゃないの?」
  えー?!?
  「今日は待ってらっしゃる方が多いから、症状がましな私は早く終わらせた方がいいと思って。。。
確かにせっかちなところもありますが・・・」

   先生からそんな風に言われて悲しかった。

   その1ヶ月後、今日は混んでないし、ゆっくり話そうと入った。
   たしか聞いてほしいことがいくつかあったと思う。1つ1つ順番に伝えたり、質問したりした。
   そうしたら、また意外な言葉。
  「もっと、まとめて話してください。言ってることがばらばら。だからあなたは。。。」
  えー???信じられない。病気だもん。あったりまえやん。
   こんなこともあったがやり過ごせた。
   こんなことが予定にあるが、心配・・・
   こんなときはどうしたら・・・?

   色々言うから、カルテに打ちづらいの?なんて思った。
   カルテはいいから、うんうんと聞いてほしいのに・・・
   「前回は、混んでいたから急いで話したら早口と言われた。
    今日は相談したいことがたくさんあって、抱えてきた。
    確かにうまく話せないけど、聞いてほしい」というようなことを言ったと思う。

   どうしたらいいの、私みたいなベテランは完治しないから、診たくないの??なんて思い、悲しくて泣いてしまった。
   しばらく、隣の検査の部屋で涙が止まらなかった。

  先生変わりたい。
  前の先生に戻ろうか。。。



P.S  1年ほど前、PDを取り上げたNHKのTVに、K先生が出てらっしゃった。
   すぐ、P仲間ミーにメールした。
   冷たそうな先生だなと返ってきた。そんな先生じゃないけどね。
   まあ、TVだからね、ニッコニコはしないだろうしね。








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