20世紀になると、「朝ごはんは一日の最も重要な食事」という考え方が広く浸透するようになります。この背景には1944年にシリアル会社によって行われた大規模な広告キャンペーンがあります。このキャンペーンでは「Eat a Good Breakfast—Do a Better Job(良い仕事をするには良い朝ご飯を)」というキャッチフレーズでラジオ広告やパンフレットが展開され、「栄養学者たちは朝ご飯こそ最も重要だ」と強調されました。このキャンペーンによって「朝ご飯をしっかり取ること」が健康的だという認識が広まりました。それまでアメリカではステーキやポテトなど重いメニューが朝から好まれていましたが、それによって消化不良などの問題も生じていたため、軽くて消化しやすいシリアル食品が注目され、多忙な現代人に理想的な朝ご飯として普及していきました。