SAROMAN BLUE 鈴木健司

SAROMAN BLUE 鈴木健司

15サロマ湖100kmマラソン完走記~第1章~

今年で23回目の出場となるサロマ湖100kmウルトラマラソン。昨年の87キロリタイアと先月の野辺山での転倒による右手首骨折明けとなる状況ではあったが、なんとしても完走して来年のグランドブルー達成にリーチを掛けたかった!

大会を1週間前に控えた月曜日にようやく固定が緩くなり、自宅でのリハビリ開始にOKが出た。実際には『お風呂の際に動かして良いですよ。』と言うもので、完全に外して良いと言うものではなかった。仕事上、人と接触することもないので、大会までに稼働域を広げるべく、自らリハビリに取り組んだ。病院のリハビリでは突っ張る筋肉を解すので、どの部分を解せば良いか教えて頂き実践。電車の移動中や、自宅で過ごす際には常にマッサージを続けた。
痛みが酷いのは朝起きた時。この痛みは毎朝あるので、いかに血行が悪くなっているかがわかる。レース当日になっても患部の浮腫みは取れることはなかった。痛みとしては捻りによる部分があったが、予想以上に右腕を大きく振ることができなかったのは、レースの後半に影響を及ぼした。
走る練習は?というと、月曜日の夜に6分半を意識して10キロ。前半はカラダが重たかったが、後半に掛けて動きやすくなる感覚を得た。翌日脚の疲労を確認し、木曜日には仕事は遅くなったが22時30分から15キロをキロ6分で走る意識でスタート。こちらはトイレ休憩もしたが、後半のビルドアップでまとめることができた。そして金曜日のダメージはハム筋に若干の違和感で済んだ。レースよりも速く走ることで本番のペースを楽にしたかったので、敢えて速く走る練習とした。ゆっくり長くの練習はレース経験が多いので今回は省く格好となった。
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サロマ湖の天候は木曜日・金曜日と雨で最高気温10℃という情報があったので、涼しい予想は立った。日曜日に北見は17℃まで上がる予報と、月曜日が最高気温25℃だったことから陽射しが期待できる可能性もあった。土曜日に根室中標津空港に降りた際に気温が9℃だったので、朝の気温はそれと変わらずこれより寒くはないとウエアリングを決めた。
アンダーにはポリプロピレンアンダー・姿勢維持メッシュの2枚重ね着で蒸れずに保温性と通気性を確保してTシャツを重ねる。腕は薄手のアームカバーで調整。今回トイレ大は右手の不自由から避けたい状況だったので、骨盤安定タイツはなしで対応した。
雨の予報はなかったが、後半の冷たい風対策にシェルジャケットとアームウォーマーを54キロに預けた。
サプリメントもフラスク2本にたっぷり3.5本分を詰めてショッツは7本(前半マンゴーパッション・後半カプチーノ)とその他にポーチに前半2本とスポーツようかん・山よりだんご、そして痙攣対策に塩熱サプリを用意する。さらにオキシーショットで乳酸対策だ。そして力石モードにならないためのZENトラ&ダルマを20キロに1回で4回分用意した。サプリメントの量は今回スペシャルドリンクを作らない予定だったので(右手の不自由から)いつもよりも固形物は増やした感じた。

今回もランナー仲間(元お客さん)で構成された16名で悠林館にお世話になる。新しく仲間に加わったメンバーもいて、長い移動時間となったが楽しく過ごすことができた。
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レース当日の朝。やはり土曜日の日中と同じくらいの寒さ。午前3時20分に悠林館を出発。湧別の会場を目指した。会場には3時50分に到着し荷物の準備をする。寒さを凌いでいつもの室内にいると、たくさんの方とお会いできた。また『ランスマの!?ですよね(笑)』という方も多かった。スタート前にはトラ&ダルマを飲んでから、トイレを済ませスタートラインに並んだのは4時35分だった。今年はサロマンブルースペースを確保。陸連登録の仲間と共にスタートを待つ。
気温は10℃の発表。薄い曇が立ち込める感じで若干北よりの風を感じる。世界記録保持者の砂田さんのトークが会場を暖める。そして午前5時スタート!
スタートラインまでは15秒!左手を振りながらゲートを通過する。ペース配分はいつもの計算で7分で50キロまで・8分で80キロまで・9分で100キロまでとして、とにかく80キロ10時間は絶対に守ることを決めた。このタイムでクリアすれば『鉄壁の方程式』と言えるくらい完走の自信があったからだ。
そして基準となる数値は『心拍数』久し振りの動きなので走りながらの確認。野辺山では135~140ぐらいで推移していたが、平坦でも140~145で動いていた。久し振りだから仕方ない。オーバーペースではないのでそのまま進む。
後方から来るランナーの方に声を掛けて頂き『腕大丈夫ですか?』『リベンジ頑張ってください!』『ランスマ見てウルトラ初挑戦です!』『今年はちゃんと帰ってきてよ!』『ゴールで待ってます!』などたくさんの会話を交わす。昨年『またこの場所に帰ってきたい!』と涙したワッカはまだ先だが、1度は辞めてしまおうかと思うくらい落ち込んだ昨年のリタイアを思い出すと、目頭が熱くなった。『こんなにたくさんの方に支えられているんだ。笑顔で応えてみんなでゴールしたい!』という気持ちが大きくなった。
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湧別の街を回りスタート会場を横目に見ながら走る。後ろを少し気にするとそこにはいちごオレの有美さんが!『鈴木さんの走りを観察しようと思って(笑)』とゆっくり過ぎる僕の後ろを気付かれないようにして着いていたのだ!最も走力が違うので、すぐにお別れ~!でもランフォト2.0にはバッチリ!その後も同行の大木さんやいちごのスギ様、そしてイトーさんはじめ追い越していく。その中には野辺山でお世話になった相澤さんも!5キロも行かないうちに追い付かれちゃいました!なんでもテント泊だったらしく昨夜は相当寒かったらしい。ですよね~。と、喋っていると5キロに気が付かず通過。だいたいキロ6分~6分10秒かな?と計算し、時計が33分を過ぎていたので、32分としてインプットして走り続ける。
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竜宮台までの直線になり、空を見上げても明るくはなってきているが、すぐにこの雲が取れる可能性はない。風もランナーがいるので強さを感じないが、向かい風が吹いている。これはワッカの折り返しも向かい風になる風向きだ。
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道路のセンターラインの上を走る。この場所が一番目立つ!というか見つけてもらいやすい!話し掛けて貰うのを待っている訳ではないが、声を掛けて貰うと元気になるので嬉しかった。後ろから『鈴木さん!』の一言はすぐに『はい!』と返事をして答えた。皆さんの方が速いのでペースを落としてくれる。別れ際には『いってらっしゃい!楽しんでくださいね!』とお見送り!
しばらくするとペースは安定しはじめ、抜いていくランナーの数も徐々に減ってくる。前方に林が近づいてくるとその先はまもなく10キロだ。ここまで水分補給はしていない。いつもの様にここもエイドはパスして行こう!

10キロ 1時間02分28秒 30分28秒(仮)

思ったよりも速いなあ。心拍数は140~145だからいいか。エイドには立ち寄らないが、思ったよりも暖かく感じるようになってきたので、前日の会場で購入した塩熱サプリを1粒舐めながら進んでいく。ビニールを着ている方も多いが、内側には水滴が!これは蒸れてしまう原因だ。アドバイスも『54キロにブレーカーやビニールがないんだったら、捨てずに取っておいてくださいね!ワッカ用に!』と伝える。
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ここからはへろへろのゆきさんグループと前後するようになる。『いつもより抑え目なペースじゃないですか?』ゆきさんは今年完走すればサロマンブルーへリーチとなる。過去何度も後半に一緒になることが多かったが、完走タイムで言えば僕が前のことはない(笑)だいたいワッカで置いていかれるのは僕の方だった。
さて10キロ走ってきて腕の状態は?野辺山と同じようにバンダナを手首に巻いて固定する。そして12.5キロのかぶり水では誰も使っていないところでバンダナを濡らしてもらう。肘を使って動かしているが、振りが小さくなってしまう。意識としては振っているのだが、固定していた位置に戻ってしまう感覚だ。

15キロ 1時間33分36秒 31分08秒

ここでちゃんとした5キロのラップを確認。ゆっくりのつもりがいつも通りよりも速いタイムでラップを刻む。やはり涼しいということはかなりの影響が出ているようだ。心拍数もやや高めに推移していたので、気持ちが抑えようという気になった。
ここでフラスクを取り出しショッツ投入!前半はマンゴーパッションを使用する。フルーティーな甘さがしつこくない!マンゴー好きには個人的にはお薦めなのですが。1本分くらい流し込む。やはりこれだけでも違う。先にも書いたように今回はトイレ大対策を講じている。朝のお弁当は軽めにして、会場でちぎりチョコパンを食べただけだったので少しお腹が空いてきた。加えてオキシーショットを注入しておく。
まもなく折り返しのランナーが来るので、応援に備えてセンターラインを確保する。先頭でやって来たのはエリックワイナイナ選手と能城選手だ!どちらもNBスポンサーの選手だから今年は優勝争いをすると思っていたが、ぶっちぎりで折り返してきた。その後優勝を目指す坂本塾の塾長坂本くんを探しながら応援する。先頭からはかなり離れていたが、前は飛ばしすぎて失速の可能性もあるのでじっくり行けば入賞もあると思っていた。
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右の方が距離が進んでいます。腰が落ちてるなあ。

折り返すランナーが増えてくるなか、今年は右手でのハイタッチはできないと事前に告知していたので、『ガンバ!』とお見送り。なかには手を出す方もいるので、左手を差し出してタッチした。後ろについていたへろへろのメンバーは『すごい数の人が鈴木さんを知っているんですね!応援のお裾分けを貰ってすごく元気になる!』と。『そうなんですよ!これが楽しくて仕方ないんです!ガンバ~!』
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竜宮台の駐車場が折り返してきて20キロのポイントとなる。以前よりも奥の方まで行かないと折り返しに辿り着かない。通路が狭くなりランナーも多いとなかなか見つけられないが、それでも数多くのランナーとエールの交換ができた。折り返してからも同じように声援を送る。今度は風を背中から受けて走る。雲の隙間も見えてきて、真っ青な色が少しだけ顔を出す。
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20キロ 2時間05分35秒 31分58秒

レース中はトータル時間は見ていない。ラップだけだ。気持ち落としたことと、かぶり水の利用で約1分くらい遅くなった。しかし約3分の貯金を持って進めているので、特に問題はない。さすがにお腹が空いてきたのでスポーツようかんプラスを取り出して用意する。20キロのエイドを待ちながら呼吸を整えて次の5キロを目指す。
ここまでトイレ休憩なし!かぶり水1回!給水0回!ハイタッチ数回!なので、貯金は貯まる一方だ。30キロまでに脚のダメージがでなければその先は問題ないと考えていた。補給をしながら35分の計画が長く続けば後半にゆとりが出てくる。後半には腕の痛みから来るバランスの崩れや、昨年のような腰の痛みが出ては困るので、少し貯金があると嬉しい。
20キロ過ぎの給水でコップを貰い1回目のZENトラとダルマを流し込む。そして手首を濡らしてスタート。ようかんを押し出して少しずつ口にする。手を汚さずに少しずつの量を食べられるので、これは便利だ!この先のトイレ休憩を考えていたので、予定の場所に向かおうとすると前の3人のランナーが繋がった。あちゃー(>_<)どうするか?考えたが、我慢しても仕方ないのでストレッチしながら待つことに。この間に知り合いのランナーが通りすぎていく。『この先追い付くことはないと思いま~す!いってらっしゃ~い!』とR2のうらきちさん等たくさんのランナーを見送った。
待ち時間はおよそ3分。用を足すのに1分で5分掛からずしてスタート。かぶり水でまた腕を濡らす。次の25キロのラップを35分前後で行けばペースは変わらず。落ちていても30キロの計測でチェックしよう。
次にあったトイレはやはり空いていた!こればかりは運なので仕方ない。例年よりも仮設トイレの数が2くらい多い。またいつもよりも前にいるからか、並んでいる人の数も少なく感じた。
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コースは元来た道を戻り分岐点を目指して走っているとチーム『滑登走』の吉川さんが声を掛けてくれた。お揃いのチームシャツがカッコいい!『去年も声掛けさせて貰って!』『もちろん!覚えてますよ!』今年はメンバー全員が完走ということで素晴らしいです!写真を撮って、色々な話をしながらしばらく並走しました。もちろん皆さんが先行されて僕は再び1人旅!

25キロ 2時間40分51秒 35分16秒

昨年腰が痛み出した付近を順調に通り抜けたいところだったが、脚の違和感を感じ出したのはこの頃からだ。実際には右脚の付け根部分。今まで痛くなったことはない場所だ。右手の親指で押したいところだが、無理なので左手でグリグリと解していく。ズキッとした痛みではないので、気にしながらも走るしかない。25キロはトイレ休憩で35分を初めてオーバーしたが、十分に貯金で収まる。次の30キロで再び35分以内で行けるだろう。
竜宮台からの分岐点を左折してコースは30キロを目指す。例年この地点を通る時には脚のダルさなど色々不安要素が生まれるところだが、今回はこの1ヶ月練習していないのに脚のダメージは本当に少ない。先程気になっていた右脚の付け根部分も集中していれば気にならなくなる。富士五湖以降の調子の良さをキープしている感じだ。理由としては、左手でご飯を食べるようになってから体重が4キロ減ったことも挙げられる。心拍数が高いのは練習していないからだが、脚の筋力は衰えていなかった。しかしまだまだ安心はできない。気を引き締めて30キロを目指す。
2年前からエイドの位置が変わったので、次にあるのは30キロエイド。今回はスペシャルドリンクの用意はしていない。先日古巣アートスポーツに行くと『健さんのスペシャルドリンクセットで買っていく方多いですよ(笑)』と売上に貢献していた!(笑)味には自信があります!効果も自信があります!作るのに時間が掛かります!是非1度お試しください!
応援バスで回っている方の前を走り抜けて、しばらく行くと左手にスペシャルドリンクのテーブルが並んでいる。今年はナンバーカード毎に小さいテーブルが幾つも連なっていた。まだまだランナーの数が多い距離ならではの配慮だ。もしスペシャルを置いていたとしたら、その分公式エイドまでの距離は長くなったなあと思いながらエイドに到着。ここではお腹に少し貯めたかったので、メダリストジェルを1本と山よりだんごを開封して2粒食べる。気温が上がってきたので、塩熱サプリも忘れずに。最後にオキシーショットを流した。
エイドを出ようとした時に先行していた山下さん(野辺山一緒にゴール)を発見!腰に手を当ててなにやら痛そうな感じ。『大丈夫ですか?』と伺うと今まで痛くなったことのない場所が痛むという。お尻の辺りなので早めのケアが大事と思い、持っていたクリームを塗ってもらう。これは昨年一昨年と坐骨神経痛の痛みで苦しんだ時も、筋肉を解してくれたので小さいケースに携帯している。少しでも良くなればと、プラスしてお尻の筋肉をマッサージ!『まだ時間はありますから!』と先に行かせていただいた。

30キロ 3時間14分24秒 33分32秒

トータルで15分の貯金を確認。ラップが33分台とかなり順調に推移している。この先の50キロに向けては5キロ40分まで落ちなければ貯金は確実に残る。エイドでの補給を増やしながら35分で刻めるイメージで行こう。

三度へろへろのメンバーとの並走になり、国道を目指して左折。背中からの陽射しを左から受けて風も横から感じるようになる。周辺のランナーも徐々に増えてきているのは、僕が落ちてきているからか?はたまた11時間台で走られる方が多いからだろう。国道に出てからは交通規制していないので、追い越しの際に少し危ない感じがある。僕は左に寄ってお先にどうぞと皆さんを見送る。
確実に天候は回復へ向かっていて内陸の北見の最高気温予想17℃までは上がっていきそうな雰囲気。汗だくとはならないが、カラッとした空気に腕には汗が乾いて塩が白く浮き上がる。

35キロ 3時間50分44秒 36分19秒

30キロエイドの利用と山下さんサポートでプラス3分の計算。この先の芭露までは下り中心となるのでペースは維持できるはず。そのままのリズムで走る。一旦下ってから登った先のエイドではスイカをいただく。またショッツでエネルギー切れも注意して補給する。暑さ対策としてはバンダナも濡らして被るようにする。タイツの上からもバンダナで叩いて濡らす。スタートから付けていたアームカバーは下げるだけにしても体温調節には十分。今回は外すのが手間だったので下ろすだけにした。
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このエイドが35キロ過ぎ。次の芭露にもエイドがあり、そこは40キロ手前となる。その先は月見が浜の側道を抜けるところにかぶり水がある。しかし昨日会場した帰り道に見掛けた志撫子付近にはエイドがなかった。その先の計呂地まで空くのだ。計呂地は45キロ手前となる。なので芭露から先がエイドの間隔としては長くなるのだ。裏を返せば平坦でもあるのでしっかりと走るところ。きっちり5キロ毎にエイドがあると思っているとダメージが大きいかもしれない。
芭露に向かってリズム良く走り、体調や脚の状態を確認。前方にむらちゃんの姿を見掛けるが、トイレに向かってコースを外れていった。あとで聞くといつも立ち寄るリラックスポイントらしい(笑)。芭露に到着してかぶり水を使って再びバンダナと右手を濡らす。風もあるのでバンダナは結構早く乾いてしまう。首筋から冷やしても寒さを感じることはない。条件的には走りやすくなってきた。後半に掛けても雲が優勢になることはないので、心配なのは風だけだ。芭露を抜けて橋を2つ渡った先に40キロがある。
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40キロ 4時間26分00秒 35分16秒

再び35分台でキープすることができた。下りとエイド2つでの時間だったので、この先の45キロ以降はもう少し時間が掛かることがわかった。走れる場所で走っておこう。月見が浜の42.195キロポイントには4時間40分20秒くらいで到着!昨年の東京マラソンと16分しか変わらない!(笑)久し振りに快調なペースでレースが進んでいく。トイレに行くこともなく走れている。側道を抜けるとかぶり水があり、たくさんの氷が用意されている。バンダナの後ろに氷を詰めて走る。手首も冷やしながらいく。周辺のランナーもかぶり水を使うようになり、気温の高さが伺える。
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先程書いたが志撫子にはエイドはなく、目指すは計呂地。まだまだ平坦な道が続くので脚は動く。湖畔からやや離れていくと緑が映える中をいく。
計呂地に到着するとトイレ休憩に向かうランナーや自販機でジュースを買う人もいる。応援の海宝さんに挨拶をして長居はせずにアイシングを中心とした休憩でスタートする。

45キロ 5時間00分02秒 34分01秒

これからいよいよサロマ湖前半のアップダウンの始まりだ。まずは計呂地から大きく曲がるカーブを抜けると湧別町と佐呂間町の町境がてっぺんとなる。この登りは例年途中から歩くことが多い。それまで平坦だったので、結構しんどいのだ。ここではYSACの江崎さんにお会いすることができた!四つ葉のクローバーの出会いから5年。随分と時間が経過しました。江崎さんも立派なウルトラランナーです!初めての並走にテンションが上がり、登りはそのままてっぺんの手前まで駆け抜けた。
一旦上がった呼吸を整えて歩き、そして下りを利用して走り出す。次は50キロポイントにある登り坂まで約1キロ。サロマ湖の湖畔は見えず辺りは丘といったイメージ。緩やかな下りを抜けて正面が拓けると、遠くにまた登りが見えてくる。ランスマの時に優ちゃんと試走したあの登り坂。
途中からザムスト×ガーミンチャレンジの女性ランナーと一緒に!かなり走力はありそうで楽しそうに元気良く走っていた。並走してサポートするランナーも情報を伝えながら軽快に走っていく。手前のかぶり水でバンダナを濡らしてからスタート。そして50キロを迎えた。

50キロ 5時間37分03秒 37分01秒

ここでトータルの時間を確認すると5時間50分まで13分の貯金ができた。ここまで無理なくカラダを運ぶことができた。練習不足とは思えないくらい良い出来だ!違和感のあった右脚の付け根も問題ない。腕は時折痛みが走るが、走れない程ではない。走るリズムはキロ7分で、休憩を入れての37分だからこのままのリズムでいいのだ。もしこのまま行けたら12時間前半でゴールできるかも?そんなことも思いながら、50キロ計測を抜けてからは歩き出した。約800メートルの登り坂。すべて歩いていては貯金も使ってしまうので、緩やかになってから走り始める。呼吸も落ち着き走りだしもスムーズ。脚にダメージがあるとこの下りも走りにくくなってしまうが問題ない。ここからキロ表示は1キロ毎になる。タイムを確認するにはちょうど良いのだが、あまり気にしすぎても残り50キロからのカウントダウンは先が長い。あくまでも5キロ単位の方が気持ち的には楽な気がする。51キロ地点ではタイムを確認すると8分30秒経過したところだった。55キロまでの間にはエイドが2つあり、ひとつはこの先の下りが終わったサロマ湖のほとり。もうひとつがグランディアサロマ湖だ。
ここまで補給はしっかりとできていて、まもなくショッツの入ったフラスクは空っぽになる。また山よりだんごも1/3食べた。グランディアで中身の補充を行う。52キロ手前のエイドではかぶり水を使ってバンダナから濡らす。湖畔に出るが風が強く感じることはない。まだ大丈夫そうだ。約3キロでグランディア。また平坦が続くがここでのリズムも良く、一気にグランディアまで辿り着いた。
グランディア前には応援団がたくさん!へろへろにスギ様の奥さんトミーと、息子たっくん!その他にもたくさんの方々から声を掛けていただいた。到着ラップは33分10秒。休憩時間を43分までと決めて荷物を受け取り、水を2つ貰ってから出口方面のアイシングコーナー前に陣取った。
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まずはフラスクを交換。後半用はショッツのカプチーノを約4本目一杯詰め込んである。そして朝食べようと思っていたセブンイレブンで買ったチョコブラウニーがあったので口の周りにチョコが付いてそうなくらい頬張った(笑)それ以外にはエイドから取ることはなく(荷物と共に不自由な右手では運べなかったのが事実)山よりだんごを加えて満腹感を与えた。


15サロマ湖100kmマラソン完走記~第2章~


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