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フィルといえば、コリンズ、ライノット、ランゾンなどといろいろいますが、
今日はマンザネラさんのお話です。
名作「ダイアモンド・ヘッド」の再来と自他共に認める新作
「6pm」がリリースされました。
ブックレットを取り出すと、こうなります。
ロキシー・ミュージックで同じ釜の飯を食った
ブライアン・イーノ、ポール・トンプソン、アンディ・マッケイや、
プログレ界の仙人といわれるロバート・ワイアット、
プリテンダーズのクリッシー・ハインド、
ピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアなどの大物が参加。
(現在、英国サセックス州にあるマンザネラの別荘は、
ギルモアの別荘の隣に建てられているとか…)
ベーシストは3人が参加しているのですが、
伝説のグループ、クワイエット・サンなどで有名なビル・マコーミックが、
フレットレス・ベースでソロを弾いていたりします。
メインのベーシストは、ここ10年ほどの間、マンザネラ作品に
エンジニアとして関わっているジェイミー・ジョンソン。
この人、ロバート・ワイアットの最近作「クックーランド」の
共同プロデューサーでもありました。
そしてヴォーカルとしてクレジットされているクレア・シンガーズという女性は、
マンザネラの私生活でのパートナー。
マンザネラの言葉によれば、彼女とは10年ほど前から付き合っていて、
彼女と共演している曲は自分にとってスペシャルな愛の賛歌なのだと。
あー、そうですか。ごちそうさま…(笑)。
極めつけは、マンザネラ自身がヴォーカルも担当していること。
前作から歌っている彼ですが、けっして上手くはありません。
が、ほのぼのとした歌いっぷりは憎めません。
楽曲ですが、ラテン・フレイヴァー濃厚な、白人から見たエキゾチシズム。
6歳のときにキューバのバハナに移住し、
ハワイやベネズエラで幼少期を過ごした経験が、
彼の作風に大きな影響を与えている事は言うまでもありません。
さてマンザネラにとっては6枚目のソロアルバムである本作、
「DIAMOND HEAD」(1975年)と関連の深い作品に仕上がったという彼の言葉に納得。
馴染みの旧友達が参加したアルバムは原点回帰的な意味合いもありそう。
マンザネラによれば、歌詞も1960年代当時の心境を映したものらしい。
1曲目の「Broken Dreams」は、いまだに理解できない父の早過ぎる死、
ロキシー風の2曲目「Green Sp」key Cactus」は、この世界の不正、
「Love And Devotion」はようやく手に入れた愛が、それぞれテーマになっている。
クレアとのデュエットは、聞いているほうが赤面してしまうほど。
とても53歳とは思えませ~ん。(^^ゞ
亡き友、イアン・マクドナルド(音楽ジャーナリスト)との
友情を歌った4曲目の「Wish You Well」は涙なしでは聞けません。
8曲目の「Cissbury Hill」はサイケデリックな短編小説、
10曲目の「Shoreline」はイングランドはサウスダウンズの神秘的な旅を描いた
ハーディ風のストーリーに魔術的リアリズムと死を織り込んだ内容、
11曲目の「Always You」は愛、12曲目の「Sacred Days」は超越性を歌ったものだと。
意外とメロディアスな歌メロが書ける人なのだと、評価を改めさせられました。
国内盤(VACK-1285)は「For You」という日本のみのボーナストラックが収録されて、2548円(税込み)です。
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