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スティーヴ・ハケット
「ヴォヤージ・オブ・ジ・アカライト」
(写真・一番左)が
このたび東芝EMIから紙ジャケで再発されました。
司令塔ガブさんの脱退でバンド解体の危機を迎えた非常事態を打開すべく、
残された4人のメンバーがソロ作の制作に着手、いち早く完成させたのが、
我らがハケット兄貴でした。(笑)
ジェネシスでは採用されなかった曲も収録されたこの作品、
愛妻キム・プーアの幻想的なアートワークによるジャケットも手伝って、
ジェネシス以上にジェネシスっぽいファンタジック・サウンドに
彩られていると思います。
同僚のフィル・コリンズとマイク・ラザフォードをリズムの核に据え、
サリー・オールドフィールド、ジョン・グスタフソン、
パーシー・ジョーンズなどのブリティッシュ勢で固めています。
イギリスではアルバムチャート26位まで上昇するなど、
セールス的にも成功した作品といえましょう。
ハケット曰く、
楽曲はすべてタロットカードに基づいて書かれているとのこと。
Voyage of the Acolyte
1.Ace Of Wands
1曲目は「魔法の杖のエース」で、その意味は幸先の良い未来を表し、
ソロ出発点としてこのカードを1曲目に選んだと思われます。
いきなり変拍子っぽいコリンズのドラムでスタート。
ハケットの変幻自在なギターワークと親しみやすいメロディが、
どっしりしたしっかりしたリズムに支えられて軽快に展開します。
2.Hands Of The Priestess Part 1
前曲から一転して実弟のジョン・ハケットがメロディアスな主旋律を奏でる
インストゥルメンタル・バラード。
いまでもアコースティックライブでよく演奏される定番曲。
3.A Tower Struck Down
この曲なんかは完全にジェネシスの雰囲気。
「サパーズ・レディ」に組み込んでも違和感なし。(笑)
パーシー・ジョーンズがベースで参加しています。
4.Hands Of The Priestess Part 2
2曲目の静かなバラードを発展させたインスト曲。
5.The Hermit
ハケット本人のヴォーカルをフィーチュアしたバラード。
孤独な世捨て人を風刺したなんとも寂しい曲です。
6.Star Of Sirius
このアルバム最大の名曲。
ハケットらしい美しいアコギのアルペジオでスタート。
途中からノリの良いロックに展開した後、再び静かなバラードへ。
「He who knows love knows who you are.」
(愛を知る者が人の本当の姿を知る)という歌詞が良いですね。
コリンズがリード・ヴォーカル、ジョン・グスタフソンがベースを担当。
7.The Lovers
ハケットのオートハープとアコギで始まるイントロが
何とも言えぬ癒しの効果を生んでいる小作品。
8.Shadow Of The Hierophant
このアルバムでもう一つの核となる曲。
サリーのヴォーカルに導かれる歌詞は、プログレならではの幻想的な内容。
ジェネシス風ではあるが明らかにハケットの趣味が前面に出た佳曲。
アルバムの最後を飾るにふさわしく、エンディングの盛り上がりがすごい!
Bonus Tracks:
9.Ace Of Wands (Live)
10.Shadow Of The The Hierophant (Extended playout version)
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