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http://book-hon.info/ と http://yamada-kikaku.info カテゴリ:山田企画事務所のお知らせ読書サイトを作ってもらいました。http://book-hon.info/ WORDPRESS.COM BLOG.の練習で以下作っています。https://mangaagencyyamadakikaku.wordpress.com 山田企画事務所の全体情報は、http://yamada-kikaku.info
2020.02.15
山田企画事務所ペンネーム 飛鳥京香の小説コンテンツページ■山田企画事務所・飛鳥京香・小説集です。どうぞご覧ください!●YG源義経黄金伝説■一二世紀日本の三都市(京都、鎌倉、平泉)の物語。平家が滅亡し鎌倉幕府成立、奈良東大寺大仏再建の黄金を求め西行が東北平泉へ。源義経は平泉にて鎌倉を攻めようと?https://ncode.syosetu.com/n1703dc/-----------------------------------------------●BK私の中の彼へー青き騎士ー異星の生命体《アイス》と人の戦争で、少女暗殺組織ローズバットの沙織は、共生装甲機体・零号を操る独立装甲歩兵・翔と恋に落ちる。沙織には過酷な運命が待っていた。彼女は人類を新たな旅へ導く。 https://ncode.syosetu.com/n5222dc/-----------------------------------------------●TC東京地下道1949■ 1949年日本トウキョウ。 太平洋戦争の日本敗戦により、日本はアメリカ軍とソビエト軍に、分割占領。生き残った少年少女はどう生きるのか。それからの過酷なる日本の運命は? https://ncode.syosetu.com/n1603de/-----------------------------------------------●TD「染み入れ、我が涙、巌にーなみだ石の伝説」 故郷、神立山の伝説は、僕、日待明にあらたなる人生の選択を迫る。彼女は何者であったのか?私は地球人でなく観察者として地球の長い歴史に関与したことをしる。https://ncode.syosetu.com/n9669cz/-----------------------------------------------●RSロボサムライ駆ける■「霊戦争」後、機械と自然が調和、人間とロボットが共生。日本・東京島「徳川公国」のロボット侍、早乙女主水が 日本制服をたくらむゲルマン帝国ロセンデールの野望を挫く戦いの記録。https://ncode.syosetu.com/n2492db/-----------------------------------------------●KIアイランド■暗殺者の島■ かって存在したエルドラド、サンチェス島で、地球連邦軍暗殺チーム「レインツリー」に属する暗殺者2人の対決。https://ncode.syosetu.com/n3928db/-----------------------------------------------●YK夢王たちの饗宴--ドラッグウォーの跡でー(麻薬戦争の跡)夢世界の入り組んだ異世界、最高のドリームマスター,夢王は、だれなのか? なぜ、この世界はできたのか? https://ncode.syosetu.com/n7285dc/-----------------------------------------------●CP封印惑星 封印された地球で情報収集端子であるユニーコーン・新機類は、天空の光矢を見る。 それは新地球の解放者、世界樹の出現する。予兆である。 https://ncode.syosetu.com/n1512de/-----------------------------------------------●AFアリス・イン・腐敗惑星ー寂寥王の遺産ー宇宙連邦の監視機構の元で、腐敗惑星内で新生命トリニティが蘇生し、世界の秩序を変える動きが始まる。https://ncode.syosetu.com/n6825dd/-----------------------------------------------●KZガーディアンルポ03「洪水」 廃墟で、人類最後の生存者カインは地球滅亡を迎え。彼は生命形を変え自分から精強なる生物兵器に変貌、地球を再生し敵へ復讐を硬く誓う。 https://ncode.syosetu.com/n1503de-----------------------------------------------●UK宇宙から還りし王■初めて新宇宙への門「タンホイザーゲイト」から帰還した男ネイサンは、今、ゼルシア国自然保護区、ラシュモア山で王国を建設。みづから発する言葉で、人類を次の高みへと進化させようとする。https://ncode.syosetu.com/n1598de/-----------------------------------------------●RUN遙かなる絆-ランナー● 地球と月を結ぶ「ムーンウェイ」から話は始まる。連邦軍「サイボーグ公社」に属するロードランナー,ヘルム。マコトは超能力者。2人は月で人類外の野望を砕く、新世界の人類の出現が始まる。https://ncode.syosetu.com/n1867de/-----------------------------------------------●「支配者たち」(ハーモナイザー01)世界樹ハーモナイザーの支配する宇宙での、2人の宇宙飛行士の物語。これは現実か夢なのか「もちろん、あの人は私の夢の一部分よ。でも、私も、あの人の夢の一部なんだわ」https://ncode.syosetu.com/n1894de/-----------------------------------------------●「クアイアーボーイズ」地球は絶滅の縁にあり。敵ROW」は、生命体ミサイルを発射。意思を持つ「生物体機雷」が人類戦士として。敵とであった彼はいかに。https://ncode.syosetu.com/n0015da/-----------------------------------------------
2019.08.12
YouTube.com■山田企画事務所の3000種類のYouTube動画チャンネル山田企画事務所の動画整理■YouTube.com■チャンネルアドレスを短縮しました。3000種類の YouTube動画が入っております。ご覧ください。山田企画事務所のYouTube動画のチャンネルです。ーーーーーーーーーーーーーーー●https://goo.gl/Ydd16m漫画の描き方 などのYouTube動画ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー●https://goo.gl/CqyT9Q大阪・近江八幡・伝統的町並み風景などのYouTube動画ーーーーーーーーーーーーーーー●https://goo.gl/5jomdsメカムシ教室(クラフトアート)京都・大阪風景などのYouTube動画ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー●https://goo.gl/V3atM4近江八幡・兵庫県武田尾温泉・兵庫県伊丹市風景などのYouTube動画ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー●https://goo.gl/8B7dCJ金沢城・松山城風景などのYouTube動画ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー●https://goo.gl/zyNTfS滋賀県高島市。琵琶湖風景などのYouTube動画
2019.08.12

映画「MOVIES Mr.フキョー VS 映画たち」上映お知らせ6月16日(土)に●「OSシネマズ 神戸ハーバーランド」映画館知り合いのフォボンピクチャーズ(西宮映像)の山本監督より。映画「MOVIES Mr.フキョー VS 映画たち」上映お知らせです。http://n-film.net http://n-film.net/movie.html6月16日(土)に●「OSシネマズ 神戸ハーバーランド」映画館「MOVIES Mr.フキョー VS 映画たち」が上映。●「OSシネマズ 神戸ハーバーランド」(※6月16日(土)●「スクリーン10」にて18時20分より上映)https://www.jollios.net/cgi-bin/pc/site/det.cgi?tsc=21120下記が上映の詳細。1月の宝塚上映から、再編集したバージョン。https://kobe-movie.doorkeeper.jp/events/75639●上映後にクリエイターの紹介コーナーがあり。事前チェックがありますが、映画製作をされている方は予告編を流して頂けます。若いクリエイターを応援し、クリエイターの交流の場にしたいということですので、映画製作者以外でもクリエイターさんであれば、短い時間ですがPRして頂きたいとのことです!●CG製作、パルクール、特殊メイク、イベント開催などクリエイターさんであれば大丈夫です。●今後、神戸国際映画祭を行うためのプレイベントです。●映画館の場所が神戸ポートタワーの近くにある●「umie(ウミエ)」●というショッピングモール内。「神戸ハーバーランドumie」http://umie.jp/
2018.06.10
源義経黄金伝説■第2回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・Manga Agency山田企画事務所この小説のURL : http://ncode.syosetu.com/n1703dc/明治元年(1868年)よりさかのぼる事、690年前1180年(治承4年)四国白峰。老僧が荒れ果てた神社の鳥居の前に佇んでいる。鳥居から見える四国瀬戸の荒海はひゅひゅうと音を立てて荒れすさんでいる。「ようやく参りましたぞ、崇徳上皇様、しかし、この荒れよう、いかにかならぬものか。上皇様、上皇様、どうかお姿をお見せくださいませ。西行が、佐藤義清が参りましたぞ」西行は大声で叫んでいる。ここは四国の山中である。が、社殿は静まり返っている。その静けさが、何とも恐ろしい。「いかがなされました。何かご不満がおありになられるのか」「ふ……」どこからともなく、うめき声が、あたりの静寂を破る。突然、風が強くなってくる。空が急激に曇り始め、やがてポツリと西行の頬を雨脚が濡らした。「遅いわ、西行よ。朕を、何年待たせるのじゃ。さような奴輩が多いがゆえ、京都に災いの種を、いろいろ蒔いてやったわ。四つの宮、後白河もいやいや腰をあげたであろう。俺が恐ろしいはずじゃ。う、悔しや。もっとあやつ、、、、後白河法皇を苦しめてやるぞ」その声は恨みに満ち満ちている。「崇徳上皇様、お待ちくだされい。民には、何の咎もございませぬ。どうか、他の人々に災いを与えるのはお止めくだされい」「ふふう、何を言う。日本の民が苦しめば、あやつも苦しむ。もっともっと苦しめばよい。俺の恨みはいかでも晴れぬは」「お聞きください、崇徳上皇様。では上皇様のための都を新たに作るという策は、いかがでございますか」声が急に途切れる。「何、西行よ、お前、何かたくらんでおるのか。いやいや、お主は策士じゃ。何かよからぬことをたくらんでいるに違いない」意を決して、西行が顔をあげた。「崇徳上皇様、奥州でございます」「何、あの国奥州に」「そうでございます。この国の第二の都を。それならば中国にも前例がございましょう」「何、平泉を、第二の京に。そして朕を祭ると、、そういうことか、西行」「さようでございます」西行は、顔を紅潮させていた。「西行、たばかるでないぞ。わかったぞ。朕は、少しばかり様子をみる事としょう。がしかし、再度謀れば、未来永劫、朕はこの国に、祟るぞ」風雨は、急に止み、天に太陽が姿を現す。汗がしたたり落ちている西行の顔は、まぶたが閉ざされている。体が瘧のようにぶるぶると震えている。腰は、地に落ちている。「これでよろしゅうございますか、兄君、崇徳上皇様に告げましたぞ。後白河法皇様。はてさて、しかしながら、恐ろしい約束事を…。この私が西行が、佐藤義清が、いかにしてか、平泉を第二の京にしなければなりませぬなあ…」ひとりごちている西行は、心中穏やかではない。西行は四国白峰にある崇徳上皇の塚にいる。崇徳上皇は保元の乱で破れ、弟、後白河上皇に流されたのだ。(続く)2010改訂この小説のURL : http://ncode.syosetu.com/n1703dc/
2017.01.01

光陽社さんのアート年賀状 2017年酉年(とりどし)光陽社さんのアート年賀状2017年-酉年(とりどし)の一部デザイン協力をさせていただきました。http://www.koyosha-inc.co.jp/nenga_2017/
2016.12.05

光陽社さんのアート年賀状2016年-申年(さるどし)の一部デザイン協力をさせていただきました。山田企画事務所は、ビジネス・マンガ制作事務所です。光陽社さんのアート年賀状2016年-申年(さるどし)の一部デザイン協力をさせていただきました。http://www.koyosha-inc.co.jp/nenga_2016/作家の作品は、以下を御覧ください。mangakadata.net年賀状の協力作家の作品見本です。年賀状番号1671 1672 suzuki 鈴木純子http://suzuki-junko.com/ 鈴木純子鈴木純子mangakadata.net年賀状番号1656 1668 oishi 大石容子http://mangakadata.net/oishi/index.html# 大石容子大石容子mangakadata.net年賀状番号1639 1685 1686 kitagaki北垣 絵美 http://mangakadata.net/kitagaki/index.html# 北垣 絵美北垣 絵美mangakadata.net年賀状番号1666 1667 shougaki 正垣有紀http://mangakadata.net/shogaki/index.html# 正垣有紀正垣有紀mangakadata.net年賀状番号1654 1673 1674 morinaga 森永先生山田企画事務所は、ビジネス・マンガ制作事務所です。http://www.yamada-kikaku.com/ ▲『マンガ家になる塾』ナレッジサーブ『マンガ家になる塾』ナレッジサーブ ■ユーチューブ■youtube.com●how to draw manga● ●http://www.youtube.com/user/yamadakikaku2009 -------------------------------------------------------
2015.12.02
マンガ家になる塾http://www.knowledge.ne.jp/lec1379.html●マンガ業界がかなり厳しい業界であると認識して受講下さい。●マンガ原稿をすぐ拝見!●編集部へ持ち込みの原稿を添削指導!1か月分の会費です。ただしマンガ家先生のスケジュール調整があり。基本の課題は、かならづしも1回の授業からの課題でなくても構いません。山田企画事務所のHPにテキストは入れています。http://www.yamada-kikaku.com/lesson.html ●1回だけの受講、飛び飛びの受講も可能。参加者の紙原稿(漫画データ)への赤ペン添削●参加の方の個人に合わせ課題も。
2015.11.25

Windows!Free! Animation Editor 9VA-win http://9vae.comhttps://youtu.be/Kl7IeVhxwIIWindows!Free! Animation Editor 9VA-win http://9vae.com How to make movie and upload to YouTube ? Windows ! アニメ作成フリーソフト 動画変換! YouTube に ! Windows!Free! Animation Editor 9VA-win http://9vae.com How to make movie and upload to YouTube ? Windows ! アニメ作成フリーソフト 動画変換! YouTube に !
2015.11.02

!山田企画事務所ピンタレストーすべてyoutube動画にリンクしてます!http://www.pinterest.com/yamadakikaku/ 御覧くださいyamadakikaku 山田企画・山田博一の写真帳を御覧ください・http://www.pinterest.com/yamadakikaku/ 御覧ください
2015.07.10

http://www.tv-osaka.co.jp/event/eventtool/名 称イベントツールウエストジャパン2015会 期2015年5月28日(木)~29日(金) 10:00~17:00会 場 大阪南港ATCホール(大阪市住之江区南港北2-1-10 ATC O's南B2F)主 催テレビ大阪 アジア太平洋トレードセンター後援経済産業省 近畿経済産業局、大阪府、大阪市、大阪商工会議所、(公財)大阪観光局、公益財団法人関西・大阪21世紀協会、一般社団法人日本イベントプロデュース協会関西本部、 NPO法人ジャパンイベントネットワーク、日本イベント業務管理士協会、一般社団法人日本イベント産業振興協会 (順不同)ーーーーーーーー入 場 料 無料 (招待制・事前登録制)目標来場者数5,000人ーーーーーーーーテレビ大阪では今年も、アジア太平洋トレードセンターとの共同開催による「イベントツールウエストジャパン2015」を5月28日(木)~29日(金)に大阪南港のATCホールにて開催します。本展は、イベントや販促関連のツールやコンテンツを所有する企業が出展。企業の販促、関・自治体・行政機関・各種イベント主催団体など、販促やイベント関連のツールをお探しのユーザーをお招きし、出展者とのビジネスマッチングの場としてご好評頂いております。4回目の開催となる今年は、多数の関連企業が出展し、ご来場の皆さまに質の高いプレゼンテーションを展開します。開催時にはぜひ本展へお越しくださいますようお願い申し上げます。ーーーーーーーーお問い合わせイベントツールウエストジャパン運営事務局(テレビ大阪 事業局内) 担当 :酒井・仲野〒540-8519 大阪市中央区大手前1-2-18TEL : 06-6947-1912FAX : 06-6947-1941E-mail : eventtool@tv-osaka.jpーーーーーーーー山田企画事務所・山田博一は、後援団体の日本イベント業務管理士協会/広報委員として告知しています。http://www.jedis.org/member/memberlist/517-940808.html日本イベント業務管理士協会http://www.jedis.org/ーーーーーーーー
2015.04.28

大石容子の作品http://oishi-youko.com/山田企画事務所 の協力作家大石容子の作品をまとめてみました。大石容子アートギャラリーマンガイラスト依頼見本にご利用下さい。oishi-youko.com大石容子アートギャラリー
2014.11.23

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2014.08.07

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2014.08.07

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2014.08.07

「マンガ家になる塾」・youtubeマンガの描き方・HPにマンガの描き方教科書(山田企画事務所)マンガ家になる塾 はネット通信・マンガ添削教室です。マンガ家になる塾のテキストは、http://manga-training.com/ に掲載しています。添削している様子はhttp://www.youtube.com/user/yamadakikaku2009 のyou tubeのチャンネルがあります。御覧ください。●HP教育「マンガ家になる塾」 ●youtubeマンガの描き方●HPマンガの描き方教科書●
2014.08.05

山田企画事務所・山田のpinterest写真集ーyou tube動画にリンクしてます。●●pinterest●●pinterest●http://pinterest.com/yamadakikaku/ ●
2014.08.03

http://www.meditam.org/info_02/20140910/index.htmlPR動画で集客・業績アップ術セミナー~ 魅せる動画を活用して売上につなげよう! ~営業先で「商品イメージを伝えにくい」と感じた経験はありませんか。文字や写真だけを用いて想いを伝え理解を得る事は、大変困難な事です。スマホやタブレット等の普及により、だれもが簡単にインターネットが利用できる今、『動画を営業ツールとして活用する』方法を取り入れてみませんか。このセミナーでは、動画やYouTube等の動画ポータルサイトの活用方法を学びます。http://www.meditam.org/info_02/20140910/index.html開催日時 平成26年9月10日(水)14:00~16:30 講 師1.西宮映像代表 山本聖氏 http://n-film.net2.株式会社ライフインパクト代表取締役 三志多正博氏http://lifeimpact.co.jp料 金 無料会 場 伊丹市立産業・情報センター4階会議・研修室A定 員 先着60名主催:伊丹市立産業・情報センター、伊丹商工会議所 共催:日本イベント業務管理士協会 http://www.jedis.org関西地域本部 協力:山田企画事務所http://www.yamada-kikaku.com申 込 TEL:072-773-5007/FAX:072-778-6262/来館/http://www.meditam.org/info_02/20140910/index.html上記のいずれかでお申込ください
2014.07.29

涼し気なる琵琶湖の波音 you tube 映像です。●you tube event-art seminerイベント案内 ●you tube Scenery in japan01風景写真●you tube 風景写真Scenery in japan02 ●you tube 風景写真Scenery in japan03●you tube 風景写真Scenery in japan04 pinterest風景写真集 you tube 映像です。画像をクリックして御覧ください。涼し気なる琵琶湖の波音22涼し気なる琵琶湖の波音21涼し気なる琵琶湖の波音20涼し気なる琵琶湖の波音12涼し気なる琵琶湖の波音11涼し気なる琵琶湖の波音10涼し気なる琵琶湖の波音09涼し気なる琵琶湖の波音08涼し気なる琵琶湖の波音07涼し気なる琵琶湖の波音06涼し気なる琵琶湖の波音05涼し気なる琵琶湖の波音04涼し気なる琵琶湖の波音03涼し気なる琵琶湖の波音02涼し気なる琵琶湖の波音01
2014.07.27

http://suzuki-junko.com 鈴木純子作品より
2014.05.02
アイランド■第6回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 山田企画事務所のビジネスブログ you tube漫画家になる塾 艇はザ・タワーのプラットフォームから垂直に浮上し、出入口の屋根を突き破って上昇していく。 もう一隻、艇が残っている。マイケルはその艇に走りよる。残っていた警備隊員の一人が、マイケルを静止させる。「機動兵、これは、お前の乗り物ではない」「うるさい、何を言っている。あいつを今、停止しないと大変な事になるんだ」「乗船許可のない者は乗せるわけにはいかん」「何をいってやがる」 マイケルは警備兵をなぐり飛ばした。が、アリスとの戦いで弱っているマイケルの力はあまり、警備兵には効かない。警備兵がマイケルの体を押さえにかかる。「くそっ放せ、放すんだ」「うるさい、サージャント。俺の位は大尉だぞ、命令を聞け」「この重大事に地位など関係ない」 二人はもつれ込んで、艇の内に入った。「くそっ」マイケルはロケットエンジンのボタンを押す。「きさま、何をするんだ」 警備兵の挙をさけ、マイケルは発進スイ。チを、かろうじて押した。「うわっ」 警傭兵は、スタートのショックでコックピットのコンソールにぶつかり、動かなくなった。「すまん。しばらく、おとなしくしていてくれ」 マイケルはコックピットを見て、ザ・タワーの警告音を無視して、上空へあがる。 「連絡艇、どうしたんだ。推が乗っているんだ」 ザ・タワーのエリア・コントロール・センターから呼び出しがかかる。 「すまん、機動兵のマイケル・ブレナンだ。階級サージャント。侵入者を襲う」 「待て、サージャント」 マイケルは無線器をOFFにした。 コンソールのモニターに先行するアリスの艇が写っている。 「よし、アリスめ、これをくらえ」 マイケルは再び、ミサイル攻撃をかける。が、ある事に気づく。 「そうだ、いかん。フルスロットルだ」 ミサイルを発射し、同時に自分の艇を、できるだけアリスの艇に近づける。 大爆発が起った。マイケルは相手とさしちがえるつもりだったのだ。さすがはザタワーの機動兵である。 が、爆発した両艇の破片が散ばり、落ちてゆく空の一点に、石球が停止していた。 その石球はやがて、地球を廻る。ある島の上空で止まり、急速に島へ落下していく。決められた一つの運命の様に。 その島の名はサンチェス島。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 山田企画事務所のビジネスブログ you tube漫画家になる塾
2014.03.06
アイランド■第5回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 山田企画事務所のビジネスブログ you tube漫画家になる塾 機動兵サージャント(連邦軍軍曹)、マイケル・ブレナンが、命令を下す。屈強の機動兵を前に。 「キャノン、どこに侵入者がいるか、早くピックアップしろ」 キャノンニ等兵は、生動体スキャナーで、アリスフアーム全体をサーチする。 「ちぇっ、皆、同じ顔をしてやがる」キャノンは毒づいた。 バイオノイド=ママ、アリスは確かにステロタイプだ。アリスファームはいわばアリの王国、各々のアリスの住む房には丁人のアリス。ただしアリスの体には、シリアルナンバーが打ち込まれている。各々のアリスの生みだすバイオノイドは、タイプ別、職能別に形態が異なっていた。 ブレナンはいらだっていた。レッドアラームがついてから、すでに、一時間がすぎている。機動服の中で冷汗が流れていた。 「キ十ノン、まだ、発見できないのか」 「サージャント、だめだ。このアリスHファーム内で乱反射がおこ っている。発生源を確定できないんだ」 「ちぇ、伺をしているんだ。スキャナーがやくにたたんというのか」 早く発見せねば、機動兵の名誉にかかわる。「よIし、しかたがない。アリスを総ての房から出して整列させろ、いいか気をつけろ」 アリスは考える。この子を渡してなるものか。そりゃ、少しばかり変った子だけれども、私の息子なんだ。おまけに宇宙から帰ってきた子なんだ。今、私にはこの子しかいないんだから。アリスは他のアリスに自分に同調してくれる様に頼んだ。もちろんアリス全員が同調してくれた。とにかく、かわいい、自分の子供なんだもの。 「こいつら、皆、何か、たくらんでるんじゃないですか」 デルタニ等兵が、サージャントHマイケルに言った。デルタは神経質に目をきょろきょろさせている。 「どう考えてもおかしいですよ。これだけ探してもわからないなんて」 キャノンも同調する。 「メイン=コントロールルーム、俺だ。機動兵、サージャント=ブレナンだ。助けがいる。今だに侵入者を発見できんのだ。アリスファームをクリーンにしてもかまわないか」 マイケルは、メインコントロールルームに連絡をとる。 クリーンにするとは、現在ここにいるアリスを全員処分してしまうという事だった。 アリスたちがそれを聞いてどよめく。1人のアリスが機動兵の方へ駆け出してきた。 「デルタ、やれ」マイケルが叫ぶ。 このアリスは、機動兵連の集中攻撃を受ける。体がずたずたにひきさかれた。 それを見ていたアリス達が、全員機動兵にむかってくる。 私達の子供を守るために、始めて、権力にはむかったのだ。銃火が、アリス=ファームをなめつくす。アリス=ファームは大混乱におちいった。 「コントロールルーム、クリーンにしろ、アリス達の反乱だ」 マイケルがインカムを使い、叫んでいた。 「OK、マイケル」 コンソールルームのスイッチがおされる。アリスファームに毒ガスが吸入される。機動兵達はバイザーをかぶっているので大丈夫だ。 アリスファームに静寂がおとずれた。 「OK、一人一人チェックしろ、キャノン」 「サージャント、千人はいますぜ」 「嘆くな、それに気をつけろ、侵入者が混じっているなら、死んでいるとはかぎらん。急に襲いかかってくるかもしれんぞ」「驚かさないで下さいよ」 機動兵は、アリスたちをチェックし始めた。マイケルの言う通り、あのアリスは生きていた。胎室にいるビィIの力だ。いやそれよりもビィーに同化しているクワノンの力といった方がいいだろう。 デルタがこのアリスに銃口を向けた。アリスは銃口をにぎりしめ、デルタの体をたぐりよせる。「うわっ、な、なんだ、こいつは」 アリスは、デルタの体を機動服ごと抱きしめた。「や、やめろ、やめてくれ」 デルタは機動服の内で、自分の骨がボキボキ析れていくのを感じた。フロアになげだされる。アリスのIけりで、デルタのバイザーデルタの頭を人わて壁まで吹き飛んでいた。 「うわっ、デルター」 キャノンは、一部始終を宛て、銃口をアリスに向け、乱射する。が、マグナム弾はアリスの体にはじきかえされている。「くそっ、化物め」「いい、皆のかたきよ」 アリスは、素早く、キャノンの体まで走りより、右腕で、キ十ノンの体をひとなぎした。「グアッ」 キャノンの体も、機動服の胴体ジョイント部分で、真二つにたたき割られていた。キャノンの上半身は血しぶきをあげながら、走ってきたマイケルにぶちあたる。 マイケルの体は床にたたきつけられる。 「くそっ、侵入者を発見したぞ、気をつけろ、怪力だ」 マイケルはインカムで叫ぶ。バイザーはキャノンの血のりで前が見えない。 アリスは、その間、三人の機動兵をなぐり殺していた。 「ドアに近づけるな、ドアをロックしろ」 アリス=ファームのドア前で、残った機動兵が、近づいてくるアリスに、重機銃をぶち込む。が、効果はない。 機動兵四名が、同時にアリスの体を押ざえ込もうとする。恐るべき力だった。アリスは四名を、アリス=ファームの20mの高さにある天井まで投げあげた。機動兵たちの体は、チタン構造のプレートを突きやぶり上のフロアの間しょう材にぶちやぶり、それから再び、アリスフアームまで落下した。即死だった。 アリスは何事もなかったように、ドアに穴をあけてでていった。 『かあさん、すばらしかったよ』 『あなたが力を与えてくれたのね、ビイー、私はおかげて、ママの仲間のかたきをうてたわ』 「いかん、アリスが脱出した」血へどをはきながら、マイケルが叫んでいた。血まみれのバイザーをぬぐう。眼の前には、累々たる屍が吼えた。 アリスは、ゆっくり回廊を歩き始めた。 「どこへ行けばいいの、ビィー」 「お母さん、僕の指示通りに歩くんだ。とにかく、このタワーから脱出しよう」 「そうね、ここは人が多すぎるわ、あなたを育てるには、もっと静かな所が必要だわ」 『そう、まず、僕は、あなたの体から分離しなければいけない。そのためには時間と、安全な場所が必要なんだ。母さん、がんばってね。とりあえず形のない僕としては、母さんに力をさずけ、母さんにがんばってもらうしかないんだ』 「わかっているわ、ビィー、とにかく、あなたを安全に生まなければね。タワーから早く脱出しましょう」 「かあさん、走って。新手の機動兵がやってきたようだ。今度は装甲車に乗っている」 「マイケル、あいつか」車長が言った。 「そうだ。あのアリスだ」マイケルは装甲車のコックビットにようやく体をのせていた。 「よし、ダムダム弾を発射しろ」車長が叫んだ。 「しかし、ここはタワーの回廊ですよ」砲手がいう。 「かまうものか、あいつをほおっておいてみろ。タワーごと、ふき飛ばされるぞ」「そんなばかな」「ばかな事がありえるんだ。早く射て」 装甲車から発射された砲弾は、アリスの体へ直進する。『さあ、かあさん、体を横へ移動させて』「わかったわ、ビィー」 体すれすれを砲撃が通過する。「何んだ、いまのは。アリスめ、空間移動したな」「いっただろう、さいつは尋常のアリスではない。化物だ。それもクワノンに同化されたな」「ミサイルを発射しろ」「わかりました」砲手も恐怖で顔があおざめている。 ミサイルは、ねらいたがわず、逃げるアリスの体に直進したように腿えた。が反転してくる。 「いかん、車から逃げだせ」 「うわっ」 ミサイルは装甲車に反転して直撃する。装甲車はバラバラに吹き飛ぶ。マイケルは床に倒れている。 「くそっ、何んて奴なんだ」 アリスは、装甲車の様子をかいま腿て、走り出した。 「いかん、地球連邦首相用の連絡艇乗場だ」マイケルは何とか立ちあがった。 マイケルが乗場のプラットフォームに辿りついた時には、3名の乗組員と4名の警備隊がフロアに投げだされていて、アリスは首相用の連絡艇に乗り込んでいる。 コックビットの中の顔と、マイケルの視線があった。一瞬の事だった。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 山田企画事務所のビジネスブログ you tube漫画家になる塾
2014.03.05
アイランド■第4回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾 よし、ビィーは待ちかまえていた。自分自身が消滅する瞬間、それは一体、どんな気持ちなのだろう。二つの個体がぶつかる。 『こいつは違う』ビィーは、生体ミサイルを包み込んだ瞬間、思った。 「ビィー」ビィーの順に声が響く。 『君、君はだれなんだ』 ビィーは意識が混乱しながら叫んでいた。こんなはずはないんだ。生体ミサイルを包み込んだ瞬間、死んでしまうはずなんだから。『僕は、もちろん、クワノンの生体ミサイルさ』 『でも、なぜ、僕は石化しないんだ』 「それは、僕が、ニュータイプだからだ」 『ニュータイプだって』 「そうさ、我々、クワノンは、君達、地球人類と同化する事にしたんだ」『同化するだと』『クワノンの歴史学者が、つい最近、新発見したんだ。クワノンと地球人類とが同じ種から発生したものだという事実をね」 『そんな事は信じられない』 『君が信じようと信じまいと僕の責任ではない。さあ、ビィー、僕を地上に連れていってくれ』 『地球上など、僕も行った事がない』 「何だって 君は地球人類じゃないのか」 「そうだ、僕はバイオノイド。細胞から発生された生物機械なのだ」 『それはこまった。我々クワノン人は、君達こそ、地球人類だと思っていたのだ』 しばらくの間、ビィーの頭の中へ流れ込むクワノンの思考が、とだえた。何を考えているのだろう。しかし、彼の言った事は本当なのだろうか。クワノンと地球人類が同種だって。 『ビィー、君の行きたいところはどこなんだ』 またクワノンの意識がビィーの内に戻ってきた。 『行きたいところ、だって地球の事なぞ…』 ビィーは思った。そうだアリスママの所が… 『ママの所か、わかった』『えっ、なぜ、僕の心を』『君と僕とはI心同体なのさ』『いつから』『いまのいまからさ』『ま、待ってくれ』ビィーの意識はとぎれた。 突然、アリスは目覚めた。何かが自分の内に落下して来た。そんな衝撃を感じた。 『ママ、ママ………』 体の中から声が響いてくる。自分の体にある人工胎室からの様だ。誰だろう。現在、アリスの体の中にはバイオノイドの原料など注入されてはいなかった。 アリスは窓の外を吃た。アリスはアリス=ファームにいる。地表から数千mにあるこのザ=タワーからは青空が県える。地平線もくっきりと見えるのだ。上空を臼`あげる。その青い空のもっと上空で、アリスの子供達が戦っているのだ。何人の子供たちが死んでいったのだろう。もうその数を数える事すらあきらめようとしていた。 死んだ子供の霊だろうか。空耳。そんな事はありえない。だって私はバイオノイドの母なんだもの。人間的な不確実な感情や感覚などあるわけはない。『ママ、僕は帰ってきたんだ』 が、しかし、その声は確かに存在していた。「あなたは一体誰なの」『ママ、僕はビイーだよ。宇宙から帰ってきたんだ』 『僕を覚えているでしょう、ママ』 『ああ、ビィー、私が、自分が生んだ子供達を忘れるわけがないでしょう。私がいままでに生んだ230人の子供一人一人を、はっきりと覚えているわ。でも、ビィー、どうやって私の胎室の中へもどれたの』『ママは、信じないと思うよ。でも本当なんだ』『なに、ビィー、あなたの言う事をすべて信じるわ』『僕は、この星の新人類となるんだ』『何ですって『おちついて聞いて下さい。アリスママ』ビィーとは違う声の響きだ。 『だれ、だれなの、あなた、ビィーではないわね』 「いや私はビィーの一郎でもあるのです」 『ビィーの一部ですって、一体どういう事なの、あなたがすべてを説明してくれるというの』『そういう事です』 ザ=タワーの防禦システムに、レッドアラームがついていた。 コンソールの前のオペレーターは自らの眼をうたがった。おいおい冗談じゃないぜ。 ザタワーの中に侵入者がいるなんて、不可能だ。おまけにアリスファームだ。 が、オペレーターはマニュアル通り、報告せねばならない。 地球連邦軍機動兵が、アリスフアームの前に集合する。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾
2014.03.04
アイランド■第3回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾「コロラド、いい島じゃないか」 「ああ、まあな」 「とても、何人もの人間が住んでいたとは思えんな。おっと済まん。この島の住民を殺してしまったのは結局お前だものな」 コロラドの眼の中には炎が燃えあがっていただろう。そう、この島の住民が死にたえたのは彼の罪だ。クワノンの生体ミサイルは、その落下地帯直径二kmを無人化する。というよりはその地域に生存するありとあらゆる生命体を石化した。人々でにぎわう花や緑の町が突如奇妙な石塊で被われた町となっていたのだ。まるで中世の魔法にかかった町の様だった。しかしこれは動かしようのない事実だった。 コロラドの妻や子供もこのクワノンの生体ミサイルで石化したのだ。彼はまだその頃、サンチェス島に防禦システムSDIIを導入していなかったのだ。 フルカラーの映画が突然モノクロームの両面に変化した。そんな感じだった。島の風景が変ったのだ。 サンチェス島ポートサンチェスは石の町に変化したのだ。クワノンの生体ミサイルが絶対防衛圈を突破し、スカイウォッチャーズの網をやぶって、地球上の一点、サンチェス島に落下した。そしてを石化し、1人の男の心をも、石に変化させてしまった。 ■無限の闇の中から襲ってくるやつらに、ビィーは親近感を持ち始めていた。ビィーは、とにかく孤独だった。ビィーが考える事といえば母親アリスママの事だった。 『ママ、そう思いませんか。僕はこの孤独の中で、思い始めています。彼らははるか遠い星から地球をめがけてくるのです。そして母星に帰れることなぞないでしょう。また地球を攻撃し、それに成功したところで、どんな栄光を担えるわけではないのです。つまり彼らは、精神的な意味での、僕のブラザーではないかと」 ビィーは、彼と同じ時期に生産されたバイオノイド個体群の中での、唯一大の生き残りだった。ビィーが、すでに精神に障害をおこしていたとして何の不思議があるだろう。ビィーは再び考え始める。 「ママ、僕はあなたに会いたい。一刻でも早く。どれ程、あなたに会う事を望んでいるだろう。あなたは母であり、父です』 ビィーはバイオノイド・マザーアリス3537から生まれ、宇宙空間に投げ出された。孤独で、まるで地球から追いだされたような気がした。ビィーたちは地球を、外敵クワノンから守るために作り出されたバイオノイドの監視隊、「スカイウォッチャーズ」だ。 この時期の遺伝工学は種々のバイオノイドを生みだしていた。彼ら、スカイウォッチャーズは無限に続く宇宙の暗黒を日々続けるのだ。 ビィーたちは意識が途切れる事もなく、休を休める事もない。彼らスカイウォッチャーズの意識にあるのは、背後にある母なる地球であり、彼らを生んだママなのだ。 ビィーはまた考えている。 『僕達がいるのは地球を守るためではなく、ましてや、地球人を守るためでもないのだ。そうママ、僕達はあなたを守るために、この宇宙という大いなる暗所にいる』 敵クワノンは地球はるか彼方から生体ミサイルを地球に向けて発射する。その飛来する生体ミサイルをいち早く発見し、処理するのがビィーたちの役目だった。ミサイルを防ぐために、スカイウォッチャーズの一人が犠牲になる。ミサイルー発にスカイウォッチャーズー人。マン=トゥ=マンディフエンスである。 いつ襲ってくるか分からないクワノンの生体ミサイル群。つまり、いつスカイウォ。チャーズは死ぬかわからないわけだ。ビィーは、飛来してくるクワノンの生体ミサイルをついに認知した。 とうとう死ぬ時がやってきたのか。ビィーは考えた。このクワノンの生体ミサイルと相打ちして死ぬこと。それが彼らスカイウォッチャーズのアイデンティティだった。 何の恐れもなかった。ぐいぐいと迫り来るクワノンのミサイル。それをがっちりと受けとめるだけだった。その瞬間、彼らスカイウォッチャーズの体はわずか数ミクロンの薄さまで拡がって、直径十mはある球形のミサイルを包み込み、その中でミサイルを爆発させるのだ。その時、スカイウォッチャーズは石球と化す。 ビィー遠のなきがら、石の球体が宇宙空間のあちこちにちらばっている。ビィーは仲間たちの体をかいま見た。ああ、なるのか、僕も。 クワノンの生体ミサイルも、ビィー遠の様に、思考機能を持っているのだ。今までその事は何となくビィー遠にも分かっていた。ビィー達バイオノイドと生体ミサイルはいわば同類なのだろう。が、しかし残念な事に、彼らは、やはり敵なのだ。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾コメントする
2014.03.03
アイランド■第2回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾 「コロラド、俺だ、射つな」なじみのある声が叫んでいた。 「ボーン、お前だとはわかっていた。警告しておいたろう。何人もこの島に近づく事は許さないとな」 コロラドはスピーカーを通して叫んだ。彼らの行動はすべておみとおしなのだ。なぜなら、この島の防禦システムには1ケ国の国家予算をつぎこんでいた。上空五千mには監視衛星まで飛ばしている。 「コロラド、お前に役に立つ情報を持って来てやったんだ」聞きなじんだボーンの声が遠くから聞こえていた。「静かにしろ、ボーン。お前も知っているだろう。俺が他人にこの島へ入ってこられることを強度にいやがっている事を」 「いいか、コロラド。お前の島と言っているが、この島はもう地図上は存在しない」 「何だと、という事は、俺の島は」 「そう、もう地球上にはないって事だ」 「どういう事だ、ボーン」「いいか、思い出してみろ、コロラド、二、三日前、島に星が落ちてこなかったか」「そういえば、二日前」 この島、サンチェス島はコロラドの島だ。いや今のホーンの話ではとっくに地球上から消滅していらしい。 彼、暗号名コロラドは、地球連邦軍暗殺チーム「レインツリー」に属する暗殺者である。コロラドは考える。私の手で幾度、歴史の運命が変わったか。それを述べるのはやぶさかではない。しかし、この話とは別の問題だ。ともかくも、コロラドの手は他人の血で汚れていた。 しかし、そのおかげて普通の人間がI生かかっても手に入れることができない財産を得ていた。その汚染されたお金を、浄化させようとした。 この島サンチェス島にすべてを注ぎ込んだのだ。この島はコロラドにとっては、いわばエルドラド。楽園だった。気候は温暖で、日々は過ごしやすかった。海の色はエメラルドグリーンで、渚は遠浅だった。生活信条として、何人も、この島へ立ち入る事も許さなかったのだ。あの事件以来。 そこにあらわれたのがボーン。コロラドと同じく「レインツリー」に属するヒットマンだった。まったく思いもかけぬ閑人者だった。確かにコロラドは二日前に、島の山間部に、いん石が堕ちた事を知っていた。 が、屋敷にセットされている防禦システムSDIIはその物体に対して、何らの危険性を警告していなかった。生命反応もなく、ましてや危険物質の存在も告げてはいなかった。 「それがどうかしたのか、ボーン」 「とにかく、会って話をしてくれないか、コロラド、俺は何も武器を持っちゃいない」 「OK、少しはお前さんの言う事を信じよう。同じレインツリーの仲間としてな」 「用心深いお前さんの事さ、そんな事くらいはとっくにおみとおしだろう」そう、確かにおみとおしだった。ボーンの体やゴムボートの解析写真はこの島の防禦機構SD11が何枚も撮影していた。ボーンの言葉どおりに、彼はクリーンだった。武器は一つも持っていない。が、油断はできない。彼の技がいかなる殺人技か、レインツリーの幹部しか知らないのだから。彼は立ち上り、まわりの風景を見渡している。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾
2014.03.02
アイランド■第1回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」●第1回「ママ、このあたりだね」 私ビィーは,すっかり年老いた、かたわらにいる母に言った。眼下にはきれいな海が見えている。 「そうだよ、ビィー、サンチェス島はこのあたりにあったんだ」 「じゃ、母さんが、花束をおとしてよ」私はママに、大きな花束を渡した。 「そうだね、ビィー。お父さんも、喜ぶだろうさ。お前がこんなにりっぱになったのだから」 花束は、私達の乗っている「円盤」から、吸い込まれる様に海へ落下していった。 「さようなら、バパ、そしてありがとう」 海面を見つめるママの目には涙が浮んでいだ。私は母の手をにぎりしめていた。 かつて、この海に、「サンチェス島」という島があった。そして、今は、跡形もないのだ。それこそ サンチェス島は悲しみの島だった、「哀ランド」だった。 さて、 私ビィーが、その島の話を、始めようか。■ 潜望鏡がアラフラ海に突出していた。その潜望鏡が、始まりだった。やがて、水上にゆっくり艦橋があらわれ、ゆっくりと航行し始める。甲板を波が洗い始めた。海の色はインディコブルーで、海の底はないようにすら見える。 潜水艦のハッチが開かれ、数人の男がはいあがってくる。やがて、ゴムボートがひきずり出され、I人の男がそれに乗り込んだ。 「頼んだぞ、ボーン」ゴムボートの男に、潜水艦から1人の男が叫んでいた。ゴムボートの男は巨大な体で、答える。 「わかりました、チーフ」 ゴムボートは遠くに見える島をめがけ、エンジン音をあげていた。数十分後、ゴムボートはその島の海岸線にたどりつく。夕闇がせまっていた。男はゴムボートを岸へのりあげた。 突然、光が男を襲う。どこかに仕掛けられたサーチライトが男を照らす。瞬間男は体を伏せた。■ポート=サンチェスの町。 かつてここは美しい海岸を見渡す町だった。今はただの石くれの町。 この風景のありようは、暗号名「コロラド」の判断ミスがまねいた結果だった。その男「コロラド」は孤独だった。過去のあやまちをさいなむ心が、この場所を歩かせるのだ。大いなるあやまちをどうやってつぐなえばいいのか。コロラドは思わず頭を抱え、傍らの石のかたまりに腰かけた。彼の心臓は高なっていた。 天候は、彼の心とはうらはらで、とびきりの晴天だった。そしてこの町あとから腿える海の風景はあまりに青かった。この町の跡と対照的だった。ポート=サンチェスのあった場所は、陰うつで耐えようがない。とても気分が滅入る。 ああ、神よ。コロラドは独りごちた。 ほほを涙がつたい、その涙が大地をぬらしていた。思わず大地に口づけをしていた。 「許してくれ、皆。私が、私が悪いのだ」 何かの気配がした。「プルトゥー」が来ていた。この機械は大の形をしている。この島の防禦システム「エデイ」の一つの端子だった。 「どうしたプルトゥー、何かあったのか」できる限り平静をよそおってコロラドは言った。機械相手に平静を装うだと、私も老いたものだ。コロラドは思う。世界でも名うてのヒットマンのこの私が、その前は連邦軍の………やめておこう。過去にこだわるのは、老いた証拠だろう。 「何者かが、この島に近づこうとしています」 「わかった、いつもの手で、追いはらえ」が、プルトゥーは首をたてに振らなかった。 「しかし、御主人のお知り合いの様ですが」プルトゥーの胴体に、上空の衛星から撮影された映像が出てくる。「こいつは、…」二の句が告げない。「よし、ブルトゥー、渚で待っていようか」「わかりました。御主人さま」 プルトゥーはあとにしたがった。(続く)1975年作品 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」
2014.03.01

琵琶湖の波の映像・音をお聞き下さい。Sound wave of the beach lake BiwaTakashima近江今津(高島市)Landscape of Relaxing Wave Biwako_lake 09 琵琶湖の波の音Takasima近江今津20120702撮影Sound wave of the beach lake Biwa,Oumihachiman近江八幡Sound wave of the beach lake Biwa,Oumihachiman近江八幡Sound wave of the beach lake Biwa,Oumihachiman近江八幡Sound wave of the beach lake Biwa,Takashima近江今津(高島市)Sound wave of the beach lake Biwa,Takashima近江今津(高島市)Sound wave of the beach lake Biwa,Takashima近江今津(高島市)Sound wave of the beach lake Biwa,Takashima近江今津(高島市)Sound wave of the beach lake Biwa,Takashima近江今津(高島市)
2013.07.22

主催:伊丹市立産業・情報センター、伊丹商工会議所 共催:日本イベント業務管理者協会関西地域本部のコンテンツセミナー予定です。コンテンツセミナー告知ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー1.-クリエイターをめざす人の心得を学ぼう-クリエイター基礎セミナー(入門編)http://www.meditam.org/seminar/20110723/index.html映像・漫画・アニメなどのコンテンツ産業にかかわる、各種企業へのプレゼンテーション能力が必要な学生や若手クリエイターの方々を対象に、コンテンツ産業はじめ企業等への企画提案・PRするために必要となるアイデア発想法・新人教育の方法を、フリーの若手イラストレーターの仕事を参考事例として講義します。開催日時 ◆平成24年6月23日(土)14:00~16:30講 師◆1.「企画・アイデア発想法(映像・アニメ・小説・携帯電話コンテンツ等の企画)」 メディアクリエイター・夢人塔代表 浅尾典彦氏伊丹クリエイターセミナー講師浅尾先生、自著(青心社)を説明。 (去年2011年撮影)2012年のセミナー実施日をお間違いなく。◆2.「イラストレーターの仕事(イラストの描き方、代理店・デザイン会社へのアプローチ方法)」 北垣絵美氏イラストレーター・kitagaki_emi北垣 絵美/作品プレゼン料 金 ◆無料会 場 ◆伊丹商工プラザ4階会議・研修室A定 員 ◆先着80名対 象 ◆コンテンツクリエイターを目指す学生/就職を希望する若手クリエイター等主催:伊丹市立産業・情報センター、伊丹商工会議所 共催:日本イベント業務管理者協会関西地域本部http://www.jedis.org/concept.htmlhttp://plaza.rakuten.co.jp/jediskansai/協力:山田企画事務所http://www.yamada-kikaku.com/《お申込み》 伊丹市立産業・情報センター〒664-0895 兵庫県伊丹市宮ノ前2-2-2TEL 072-773-5007 URL http://www.meditam.org/FAX 072-778-6262 Mail postmaster@meditam.orghttp://www.meditam.org/access/index.htmlーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2012.06.16
アイランド■第2回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾 「コロラド、俺だ、射つな」なじみのある声が叫んでいた。 「ボーン、お前だとはわかっていた。警告しておいたろう。何人もこの島に近づく事は許さないとな」 コロラドはスピーカーを通して叫んだ。彼らの行動はすべておみとおしなのだ。なぜなら、この島の防禦システムには1ケ国の国家予算をつぎこんでいた。上空五千mには監視衛星まで飛ばしている。 「コロラド、お前に役に立つ情報を持って来てやったんだ」聞きなじんだボーンの声が遠くから聞こえていた。「静かにしろ、ボーン。お前も知っているだろう。俺が他人にこの島へ入ってこられることを強度にいやがっている事を」 「いいか、コロラド。お前の島と言っているが、この島はもう地図上は存在しない」 「何だと、という事は、俺の島は」 「そう、もう地球上にはないって事だ」 「どういう事だ、ボーン」「いいか、思い出してみろ、コロラド、二、三日前、島に星が落ちてこなかったか」「そういえば、二日前」 この島、サンチェス島はコロラドの島だ。いや今のホーンの話ではとっくに地球上から消滅していらしい。 彼、暗号名コロラドは、地球連邦軍暗殺チーム「レインツリー」に属する暗殺者である。コロラドは考える。私の手で幾度、歴史の運命が変わったか。それを述べるのはやぶさかではない。しかし、この話とは別の問題だ。ともかくも、コロラドの手は他人の血で汚れていた。 しかし、そのおかげて普通の人間がI生かかっても手に入れることができない財産を得ていた。その汚染されたお金を、浄化させようとした。 この島サンチェス島にすべてを注ぎ込んだのだ。この島はコロラドにとっては、いわばエルドラド。楽園だった。気候は温暖で、日々は過ごしやすかった。海の色はエメラルドグリーンで、渚は遠浅だった。生活信条として、何人も、この島へ立ち入る事も許さなかったのだ。あの事件以来。 そこにあらわれたのがボーン。コロラドと同じく「レインツリー」に属するヒットマンだった。まったく思いもかけぬ閑人者だった。確かにコロラドは二日前に、島の山間部に、いん石が堕ちた事を知っていた。 が、屋敷にセットされている防禦システムSDIIはその物体に対して、何らの危険性を警告していなかった。生命反応もなく、ましてや危険物質の存在も告げてはいなかった。 「それがどうかしたのか、ボーン」 「とにかく、会って話をしてくれないか、コロラド、俺は何も武器を持っちゃいない」 「OK、少しはお前さんの言う事を信じよう。同じレインツリーの仲間としてな」 「用心深いお前さんの事さ、そんな事くらいはとっくにおみとおしだろう」そう、確かにおみとおしだった。ボーンの体やゴムボートの解析写真はこの島の防禦機構SD11が何枚も撮影していた。ボーンの言葉どおりに、彼はクリーンだった。武器は一つも持っていない。が、油断はできない。彼の技がいかなる殺人技か、レインツリーの幹部しか知らないのだから。彼は立ち上り、まわりの風景を見渡している。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾
2011.10.02
アイランド■第1回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」●第1回「ママ、このあたりだね」 私ビィーは,すっかり年老いた、かたわらにいる母に言った。眼下にはきれいな海が見えている。 「そうだよ、ビィー、サンチェス島はこのあたりにあったんだ」 「じゃ、母さんが、花束をおとしてよ」私はママに、大きな花束を渡した。 「そうだね、ビィー。お父さんも、喜ぶだろうさ。お前がこんなにりっぱになったのだから」 花束は、私達の乗っている「円盤」から、吸い込まれる様に海へ落下していった。 「さようなら、バパ、そしてありがとう」 海面を見つめるママの目には涙が浮んでいだ。私は母の手をにぎりしめていた。 かつて、この海に、「サンチェス島」という島があった。そして、今は、跡形もないのだ。それこそ サンチェス島は悲しみの島だった、「哀ランド」だった。 さて、 私ビィーが、その島の話を、始めようか。■ 潜望鏡がアラフラ海に突出していた。その潜望鏡が、始まりだった。やがて、水上にゆっくり艦橋があらわれ、ゆっくりと航行し始める。甲板を波が洗い始めた。海の色はインディコブルーで、海の底はないようにすら見える。 潜水艦のハッチが開かれ、数人の男がはいあがってくる。やがて、ゴムボートがひきずり出され、I人の男がそれに乗り込んだ。 「頼んだぞ、ボーン」ゴムボートの男に、潜水艦から1人の男が叫んでいた。ゴムボートの男は巨大な体で、答える。 「わかりました、チーフ」 ゴムボートは遠くに見える島をめがけ、エンジン音をあげていた。数十分後、ゴムボートはその島の海岸線にたどりつく。夕闇がせまっていた。男はゴムボートを岸へのりあげた。 突然、光が男を襲う。どこかに仕掛けられたサーチライトが男を照らす。瞬間男は体を伏せた。■ポート=サンチェスの町。 かつてここは美しい海岸を見渡す町だった。今はただの石くれの町。 この風景のありようは、暗号名「コロラド」の判断ミスがまねいた結果だった。その男「コロラド」は孤独だった。過去のあやまちをさいなむ心が、この場所を歩かせるのだ。大いなるあやまちをどうやってつぐなえばいいのか。コロラドは思わず頭を抱え、傍らの石のかたまりに腰かけた。彼の心臓は高なっていた。 天候は、彼の心とはうらはらで、とびきりの晴天だった。そしてこの町あとから腿える海の風景はあまりに青かった。この町の跡と対照的だった。ポート=サンチェスのあった場所は、陰うつで耐えようがない。とても気分が滅入る。 ああ、神よ。コロラドは独りごちた。 ほほを涙がつたい、その涙が大地をぬらしていた。思わず大地に口づけをしていた。 「許してくれ、皆。私が、私が悪いのだ」 何かの気配がした。「プルトゥー」が来ていた。この機械は大の形をしている。この島の防禦システム「エデイ」の一つの端子だった。 「どうしたプルトゥー、何かあったのか」できる限り平静をよそおってコロラドは言った。機械相手に平静を装うだと、私も老いたものだ。コロラドは思う。世界でも名うてのヒットマンのこの私が、その前は連邦軍の………やめておこう。過去にこだわるのは、老いた証拠だろう。 「何者かが、この島に近づこうとしています」 「わかった、いつもの手で、追いはらえ」が、プルトゥーは首をたてに振らなかった。 「しかし、御主人のお知り合いの様ですが」プルトゥーの胴体に、上空の衛星から撮影された映像が出てくる。「こいつは、…」二の句が告げない。「よし、ブルトゥー、渚で待っていようか」「わかりました。御主人さま」 プルトゥーはあとにしたがった。(続く)1975年作品 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」
2011.10.01
●逆順に並んでいます。第2回は12月24日です。前の日にさかのぼって読んで行ってください。アイランド■第1回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」●第1回「ママ、このあたりだね」 私ビィーは,すっかり年老いた、かたわらにいる母に言った。眼下にはきれいな海が見えている。 「そうだよ、ビィー、サンチェス島はこのあたりにあったんだ」 「じゃ、母さんが、花束をおとしてよ」私はママに、大きな花束を渡した。 「そうだね、ビィー。お父さんも、喜ぶだろうさ。お前がこんなにりっぱになったのだから」 花束は、私達の乗っている「円盤」から、吸い込まれる様に海へ落下していった。 「さようなら、バパ、そしてありがとう」 海面を見つめるママの目には涙が浮んでいだ。私は母の手をにぎりしめていた。 かつて、この海に、「サンチェス島」という島があった。そして、今は、跡形もないのだ。それこそ サンチェス島は悲しみの島だった、「哀ランド」だった。 さて、 私ビィーが、その島の話を、始めようか。■ 潜望鏡がアラフラ海に突出していた。その潜望鏡が、始まりだった。やがて、水上にゆっくり艦橋があらわれ、ゆっくりと航行し始める。甲板を波が洗い始めた。海の色はインディコブルーで、海の底はないようにすら見える。 潜水艦のハッチが開かれ、数人の男がはいあがってくる。やがて、ゴムボートがひきずり出され、I人の男がそれに乗り込んだ。 「頼んだぞ、ボーン」ゴムボートの男に、潜水艦から1人の男が叫んでいた。ゴムボートの男は巨大な体で、答える。 「わかりました、チーフ」 ゴムボートは遠くに見える島をめがけ、エンジン音をあげていた。数十分後、ゴムボートはその島の海岸線にたどりつく。夕闇がせまっていた。男はゴムボートを岸へのりあげた。 突然、光が男を襲う。どこかに仕掛けられたサーチライトが男を照らす。瞬間男は体を伏せた。■ポート=サンチェスの町。 かつてここは美しい海岸を見渡す町だった。今はただの石くれの町。 この風景のありようは、暗号名「コロラド」の判断ミスがまねいた結果だった。その男「コロラド」は孤独だった。過去のあやまちをさいなむ心が、この場所を歩かせるのだ。大いなるあやまちをどうやってつぐなえばいいのか。コロラドは思わず頭を抱え、傍らの石のかたまりに腰かけた。彼の心臓は高なっていた。 天候は、彼の心とはうらはらで、とびきりの晴天だった。そしてこの町あとから腿える海の風景はあまりに青かった。この町の跡と対照的だった。ポート=サンチェスのあった場所は、陰うつで耐えようがない。とても気分が滅入る。 ああ、神よ。コロラドは独りごちた。 ほほを涙がつたい、その涙が大地をぬらしていた。思わず大地に口づけをしていた。 「許してくれ、皆。私が、私が悪いのだ」 何かの気配がした。「プルトゥー」が来ていた。この機械は大の形をしている。この島の防禦システム「エデイ」の一つの端子だった。 「どうしたプルトゥー、何かあったのか」できる限り平静をよそおってコロラドは言った。機械相手に平静を装うだと、私も老いたものだ。コロラドは思う。世界でも名うてのヒットマンのこの私が、その前は連邦軍の………やめておこう。過去にこだわるのは、老いた証拠だろう。 「何者かが、この島に近づこうとしています」 「わかった、いつもの手で、追いはらえ」が、プルトゥーは首をたてに振らなかった。 「しかし、御主人のお知り合いの様ですが」プルトゥーの胴体に、上空の衛星から撮影された映像が出てくる。「こいつは、…」二の句が告げない。「よし、ブルトゥー、渚で待っていようか」「わかりました。御主人さま」 プルトゥーはあとにしたがった。(続く)1975年作品 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」
2010.12.25
アイランド■第2回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾 「コロラド、俺だ、射つな」なじみのある声が叫んでいた。 「ボーン、お前だとはわかっていた。警告しておいたろう。何人もこの島に近づく事は許さないとな」 コロラドはスピーカーを通して叫んだ。彼らの行動はすべておみとおしなのだ。なぜなら、この島の防禦システムには1ケ国の国家予算をつぎこんでいた。上空五千mには監視衛星まで飛ばしている。 「コロラド、お前に役に立つ情報を持って来てやったんだ」聞きなじんだボーンの声が遠くから聞こえていた。「静かにしろ、ボーン。お前も知っているだろう。俺が他人にこの島へ入ってこられることを強度にいやがっている事を」 「いいか、コロラド。お前の島と言っているが、この島はもう地図上は存在しない」 「何だと、という事は、俺の島は」 「そう、もう地球上にはないって事だ」 「どういう事だ、ボーン」「いいか、思い出してみろ、コロラド、二、三日前、島に星が落ちてこなかったか」「そういえば、二日前」 この島、サンチェス島はコロラドの島だ。いや今のホーンの話ではとっくに地球上から消滅していらしい。 彼、暗号名コロラドは、地球連邦軍暗殺チーム「レインツリー」に属する暗殺者である。コロラドは考える。私の手で幾度、歴史の運命が変わったか。それを述べるのはやぶさかではない。しかし、この話とは別の問題だ。ともかくも、コロラドの手は他人の血で汚れていた。 しかし、そのおかげて普通の人間がI生かかっても手に入れることができない財産を得ていた。その汚染されたお金を、浄化させようとした。 この島サンチェス島にすべてを注ぎ込んだのだ。この島はコロラドにとっては、いわばエルドラド。楽園だった。気候は温暖で、日々は過ごしやすかった。海の色はエメラルドグリーンで、渚は遠浅だった。生活信条として、何人も、この島へ立ち入る事も許さなかったのだ。あの事件以来。 そこにあらわれたのがボーン。コロラドと同じく「レインツリー」に属するヒットマンだった。まったく思いもかけぬ閑人者だった。確かにコロラドは二日前に、島の山間部に、いん石が堕ちた事を知っていた。 が、屋敷にセットされている防禦システムSDIIはその物体に対して、何らの危険性を警告していなかった。生命反応もなく、ましてや危険物質の存在も告げてはいなかった。 「それがどうかしたのか、ボーン」 「とにかく、会って話をしてくれないか、コロラド、俺は何も武器を持っちゃいない」 「OK、少しはお前さんの言う事を信じよう。同じレインツリーの仲間としてな」 「用心深いお前さんの事さ、そんな事くらいはとっくにおみとおしだろう」そう、確かにおみとおしだった。ボーンの体やゴムボートの解析写真はこの島の防禦機構SD11が何枚も撮影していた。ボーンの言葉どおりに、彼はクリーンだった。武器は一つも持っていない。が、油断はできない。彼の技がいかなる殺人技か、レインツリーの幹部しか知らないのだから。彼は立ち上り、まわりの風景を見渡している。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾
2010.12.24
アイランド■第3回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾「コロラド、いい島じゃないか」 「ああ、まあな」 「とても、何人もの人間が住んでいたとは思えんな。おっと済まん。この島の住民を殺してしまったのは結局お前だものな」 コロラドの眼の中には炎が燃えあがっていただろう。そう、この島の住民が死にたえたのは彼の罪だ。クワノンの生体ミサイルは、その落下地帯直径二kmを無人化する。というよりはその地域に生存するありとあらゆる生命体を石化した。人々でにぎわう花や緑の町が突如奇妙な石塊で被われた町となっていたのだ。まるで中世の魔法にかかった町の様だった。しかしこれは動かしようのない事実だった。 コロラドの妻や子供もこのクワノンの生体ミサイルで石化したのだ。彼はまだその頃、サンチェス島に防禦システムSDIIを導入していなかったのだ。 フルカラーの映画が突然モノクロームの両面に変化した。そんな感じだった。島の風景が変ったのだ。 サンチェス島ポートサンチェスは石の町に変化したのだ。クワノンの生体ミサイルが絶対防衛圈を突破し、スカイウォッチャーズの網をやぶって、地球上の一点、サンチェス島に落下した。そしてを石化し、1人の男の心をも、石に変化させてしまった。 ■無限の闇の中から襲ってくるやつらに、ビィーは親近感を持ち始めていた。ビィーは、とにかく孤独だった。ビィーが考える事といえば母親アリスママの事だった。 『ママ、そう思いませんか。僕はこの孤独の中で、思い始めています。彼らははるか遠い星から地球をめがけてくるのです。そして母星に帰れることなぞないでしょう。また地球を攻撃し、それに成功したところで、どんな栄光を担えるわけではないのです。つまり彼らは、精神的な意味での、僕のブラザーではないかと」 ビィーは、彼と同じ時期に生産されたバイオノイド個体群の中での、唯一大の生き残りだった。ビィーが、すでに精神に障害をおこしていたとして何の不思議があるだろう。ビィーは再び考え始める。 「ママ、僕はあなたに会いたい。一刻でも早く。どれ程、あなたに会う事を望んでいるだろう。あなたは母であり、父です』 ビィーはバイオノイド・マザーアリス3537から生まれ、宇宙空間に投げ出された。孤独で、まるで地球から追いだされたような気がした。ビィーたちは地球を、外敵クワノンから守るために作り出されたバイオノイドの監視隊、「スカイウォッチャーズ」だ。 この時期の遺伝工学は種々のバイオノイドを生みだしていた。彼ら、スカイウォッチャーズは無限に続く宇宙の暗黒を日々続けるのだ。 ビィーたちは意識が途切れる事もなく、休を休める事もない。彼らスカイウォッチャーズの意識にあるのは、背後にある母なる地球であり、彼らを生んだママなのだ。 ビィーはまた考えている。 『僕達がいるのは地球を守るためではなく、ましてや、地球人を守るためでもないのだ。そうママ、僕達はあなたを守るために、この宇宙という大いなる暗所にいる』 敵クワノンは地球はるか彼方から生体ミサイルを地球に向けて発射する。その飛来する生体ミサイルをいち早く発見し、処理するのがビィーたちの役目だった。ミサイルを防ぐために、スカイウォッチャーズの一人が犠牲になる。ミサイルー発にスカイウォッチャーズー人。マン=トゥ=マンディフエンスである。 いつ襲ってくるか分からないクワノンの生体ミサイル群。つまり、いつスカイウォ。チャーズは死ぬかわからないわけだ。ビィーは、飛来してくるクワノンの生体ミサイルをついに認知した。 とうとう死ぬ時がやってきたのか。ビィーは考えた。このクワノンの生体ミサイルと相打ちして死ぬこと。それが彼らスカイウォッチャーズのアイデンティティだった。 何の恐れもなかった。ぐいぐいと迫り来るクワノンのミサイル。それをがっちりと受けとめるだけだった。その瞬間、彼らスカイウォッチャーズの体はわずか数ミクロンの薄さまで拡がって、直径十mはある球形のミサイルを包み込み、その中でミサイルを爆発させるのだ。その時、スカイウォッチャーズは石球と化す。 ビィー遠のなきがら、石の球体が宇宙空間のあちこちにちらばっている。ビィーは仲間たちの体をかいま見た。ああ、なるのか、僕も。 クワノンの生体ミサイルも、ビィー遠の様に、思考機能を持っているのだ。今までその事は何となくビィー遠にも分かっていた。ビィー達バイオノイドと生体ミサイルはいわば同類なのだろう。が、しかし残念な事に、彼らは、やはり敵なのだ。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾
2010.12.23
アイランド■第4回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾 よし、ビィーは待ちかまえていた。自分自身が消滅する瞬間、それは一体、どんな気持ちなのだろう。二つの個体がぶつかる。 『こいつは違う』ビィーは、生体ミサイルを包み込んだ瞬間、思った。 「ビィー」ビィーの順に声が響く。 『君、君はだれなんだ』 ビィーは意識が混乱しながら叫んでいた。こんなはずはないんだ。生体ミサイルを包み込んだ瞬間、死んでしまうはずなんだから。『僕は、もちろん、クワノンの生体ミサイルさ』 『でも、なぜ、僕は石化しないんだ』 「それは、僕が、ニュータイプだからだ」 『ニュータイプだって』 「そうさ、我々、クワノンは、君達、地球人類と同化する事にしたんだ」『同化するだと』『クワノンの歴史学者が、つい最近、新発見したんだ。クワノンと地球人類とが同じ種から発生したものだという事実をね」 『そんな事は信じられない』 『君が信じようと信じまいと僕の責任ではない。さあ、ビィー、僕を地上に連れていってくれ』 『地球上など、僕も行った事がない』 「何だって 君は地球人類じゃないのか」 「そうだ、僕はバイオノイド。細胞から発生された生物機械なのだ」 『それはこまった。我々クワノン人は、君達こそ、地球人類だと思っていたのだ』 しばらくの間、ビィーの頭の中へ流れ込むクワノンの思考が、とだえた。何を考えているのだろう。しかし、彼の言った事は本当なのだろうか。クワノンと地球人類が同種だって。 『ビィー、君の行きたいところはどこなんだ』 またクワノンの意識がビィーの内に戻ってきた。 『行きたいところ、だって地球の事なぞ…』 ビィーは思った。そうだアリスママの所が… 『ママの所か、わかった』『えっ、なぜ、僕の心を』『君と僕とはI心同体なのさ』『いつから』『いまのいまからさ』『ま、待ってくれ』ビィーの意識はとぎれた。 突然、アリスは目覚めた。何かが自分の内に落下して来た。そんな衝撃を感じた。 『ママ、ママ………』 体の中から声が響いてくる。自分の体にある人工胎室からの様だ。誰だろう。現在、アリスの体の中にはバイオノイドの原料など注入されてはいなかった。 アリスは窓の外を吃た。アリスはアリス=ファームにいる。地表から数千mにあるこのザ=タワーからは青空が県える。地平線もくっきりと見えるのだ。上空を臼`あげる。その青い空のもっと上空で、アリスの子供達が戦っているのだ。何人の子供たちが死んでいったのだろう。もうその数を数える事すらあきらめようとしていた。 死んだ子供の霊だろうか。空耳。そんな事はありえない。だって私はバイオノイドの母なんだもの。人間的な不確実な感情や感覚などあるわけはない。『ママ、僕は帰ってきたんだ』 が、しかし、その声は確かに存在していた。「あなたは一体誰なの」『ママ、僕はビイーだよ。宇宙から帰ってきたんだ』 『僕を覚えているでしょう、ママ』 『ああ、ビィー、私が、自分が生んだ子供達を忘れるわけがないでしょう。私がいままでに生んだ230人の子供一人一人を、はっきりと覚えているわ。でも、ビィー、どうやって私の胎室の中へもどれたの』『ママは、信じないと思うよ。でも本当なんだ』『なに、ビィー、あなたの言う事をすべて信じるわ』『僕は、この星の新人類となるんだ』『何ですって『おちついて聞いて下さい。アリスママ』ビィーとは違う声の響きだ。 『だれ、だれなの、あなた、ビィーではないわね』 「いや私はビィーの一郎でもあるのです」 『ビィーの一部ですって、一体どういう事なの、あなたがすべてを説明してくれるというの』『そういう事です』 ザ=タワーの防禦システムに、レッドアラームがついていた。 コンソールの前のオペレーターは自らの眼をうたがった。おいおい冗談じゃないぜ。 ザタワーの中に侵入者がいるなんて、不可能だ。おまけにアリスファームだ。 が、オペレーターはマニュアル通り、報告せねばならない。 地球連邦軍機動兵が、アリスフアームの前に集合する。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 you tube漫画家になる塾
2010.12.22
アイランド■第5回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログ you tube漫画家になる塾 機動兵サージャント(連邦軍軍曹)、マイケル・ブレナンが、命令を下す。屈強の機動兵を前に。 「キャノン、どこに侵入者がいるか、早くピックアップしろ」 キャノンニ等兵は、生動体スキャナーで、アリスフアーム全体をサーチする。 「ちぇっ、皆、同じ顔をしてやがる」キャノンは毒づいた。 バイオノイド=ママ、アリスは確かにステロタイプだ。アリスファームはいわばアリの王国、各々のアリスの住む房には丁人のアリス。ただしアリスの体には、シリアルナンバーが打ち込まれている。各々のアリスの生みだすバイオノイドは、タイプ別、職能別に形態が異なっていた。 ブレナンはいらだっていた。レッドアラームがついてから、すでに、一時間がすぎている。機動服の中で冷汗が流れていた。 「キ十ノン、まだ、発見できないのか」 「サージャント、だめだ。このアリスHファーム内で乱反射がおこ っている。発生源を確定できないんだ」 「ちぇ、伺をしているんだ。スキャナーがやくにたたんというのか」 早く発見せねば、機動兵の名誉にかかわる。「よIし、しかたがない。アリスを総ての房から出して整列させろ、いいか気をつけろ」 アリスは考える。この子を渡してなるものか。そりゃ、少しばかり変った子だけれども、私の息子なんだ。おまけに宇宙から帰ってきた子なんだ。今、私にはこの子しかいないんだから。アリスは他のアリスに自分に同調してくれる様に頼んだ。もちろんアリス全員が同調してくれた。とにかく、かわいい、自分の子供なんだもの。 「こいつら、皆、何か、たくらんでるんじゃないですか」 デルタニ等兵が、サージャントHマイケルに言った。デルタは神経質に目をきょろきょろさせている。 「どう考えてもおかしいですよ。これだけ探してもわからないなんて」 キャノンも同調する。 「メイン=コントロールルーム、俺だ。機動兵、サージャント=ブレナンだ。助けがいる。今だに侵入者を発見できんのだ。アリスファームをクリーンにしてもかまわないか」 マイケルは、メインコントロールルームに連絡をとる。 クリーンにするとは、現在ここにいるアリスを全員処分してしまうという事だった。 アリスたちがそれを聞いてどよめく。1人のアリスが機動兵の方へ駆け出してきた。 「デルタ、やれ」マイケルが叫ぶ。 このアリスは、機動兵連の集中攻撃を受ける。体がずたずたにひきさかれた。 それを見ていたアリス達が、全員機動兵にむかってくる。 私達の子供を守るために、始めて、権力にはむかったのだ。銃火が、アリス=ファームをなめつくす。アリス=ファームは大混乱におちいった。 「コントロールルーム、クリーンにしろ、アリス達の反乱だ」 マイケルがインカムを使い、叫んでいた。 「OK、マイケル」 コンソールルームのスイッチがおされる。アリスファームに毒ガスが吸入される。機動兵達はバイザーをかぶっているので大丈夫だ。 アリスファームに静寂がおとずれた。 「OK、一人一人チェックしろ、キャノン」 「サージャント、千人はいますぜ」 「嘆くな、それに気をつけろ、侵入者が混じっているなら、死んでいるとはかぎらん。急に襲いかかってくるかもしれんぞ」「驚かさないで下さいよ」 機動兵は、アリスたちをチェックし始めた。マイケルの言う通り、あのアリスは生きていた。胎室にいるビィIの力だ。いやそれよりもビィーに同化しているクワノンの力といった方がいいだろう。 デルタがこのアリスに銃口を向けた。アリスは銃口をにぎりしめ、デルタの体をたぐりよせる。「うわっ、な、なんだ、こいつは」 アリスは、デルタの体を機動服ごと抱きしめた。「や、やめろ、やめてくれ」 デルタは機動服の内で、自分の骨がボキボキ析れていくのを感じた。フロアになげだされる。アリスのIけりで、デルタのバイザーデルタの頭を人わて壁まで吹き飛んでいた。 「うわっ、デルター」 キャノンは、一部始終を宛て、銃口をアリスに向け、乱射する。が、マグナム弾はアリスの体にはじきかえされている。「くそっ、化物め」「いい、皆のかたきよ」 アリスは、素早く、キャノンの体まで走りより、右腕で、キ十ノンの体をひとなぎした。「グアッ」 キャノンの体も、機動服の胴体ジョイント部分で、真二つにたたき割られていた。キャノンの上半身は血しぶきをあげながら、走ってきたマイケルにぶちあたる。 マイケルの体は床にたたきつけられる。 「くそっ、侵入者を発見したぞ、気をつけろ、怪力だ」 マイケルはインカムで叫ぶ。バイザーはキャノンの血のりで前が見えない。 アリスは、その間、三人の機動兵をなぐり殺していた。 「ドアに近づけるな、ドアをロックしろ」 アリス=ファームのドア前で、残った機動兵が、近づいてくるアリスに、重機銃をぶち込む。が、効果はない。 機動兵四名が、同時にアリスの体を押ざえ込もうとする。恐るべき力だった。アリスは四名を、アリス=ファームの20mの高さにある天井まで投げあげた。機動兵たちの体は、チタン構造のプレートを突きやぶり上のフロアの間しょう材にぶちやぶり、それから再び、アリスフアームまで落下した。即死だった。 アリスは何事もなかったように、ドアに穴をあけてでていった。 『かあさん、すばらしかったよ』 『あなたが力を与えてくれたのね、ビイー、私はおかげて、ママの仲間のかたきをうてたわ』 「いかん、アリスが脱出した」血へどをはきながら、マイケルが叫んでいた。血まみれのバイザーをぬぐう。眼の前には、累々たる屍が吼えた。 アリスは、ゆっくり回廊を歩き始めた。 「どこへ行けばいいの、ビィー」 「お母さん、僕の指示通りに歩くんだ。とにかく、このタワーから脱出しよう」 「そうね、ここは人が多すぎるわ、あなたを育てるには、もっと静かな所が必要だわ」 『そう、まず、僕は、あなたの体から分離しなければいけない。そのためには時間と、安全な場所が必要なんだ。母さん、がんばってね。とりあえず形のない僕としては、母さんに力をさずけ、母さんにがんばってもらうしかないんだ』 「わかっているわ、ビィー、とにかく、あなたを安全に生まなければね。タワーから早く脱出しましょう」 「かあさん、走って。新手の機動兵がやってきたようだ。今度は装甲車に乗っている」 「マイケル、あいつか」車長が言った。 「そうだ。あのアリスだ」マイケルは装甲車のコックビットにようやく体をのせていた。 「よし、ダムダム弾を発射しろ」車長が叫んだ。 「しかし、ここはタワーの回廊ですよ」砲手がいう。 「かまうものか、あいつをほおっておいてみろ。タワーごと、ふき飛ばされるぞ」「そんなばかな」「ばかな事がありえるんだ。早く射て」 装甲車から発射された砲弾は、アリスの体へ直進する。『さあ、かあさん、体を横へ移動させて』「わかったわ、ビィー」 体すれすれを砲撃が通過する。「何んだ、いまのは。アリスめ、空間移動したな」「いっただろう、さいつは尋常のアリスではない。化物だ。それもクワノンに同化されたな」「ミサイルを発射しろ」「わかりました」砲手も恐怖で顔があおざめている。 ミサイルは、ねらいたがわず、逃げるアリスの体に直進したように腿えた。が反転してくる。 「いかん、車から逃げだせ」 「うわっ」 ミサイルは装甲車に反転して直撃する。装甲車はバラバラに吹き飛ぶ。マイケルは床に倒れている。 「くそっ、何んて奴なんだ」 アリスは、装甲車の様子をかいま腿て、走り出した。 「いかん、地球連邦首相用の連絡艇乗場だ」マイケルは何とか立ちあがった。 マイケルが乗場のプラットフォームに辿りついた時には、3名の乗組員と4名の警備隊がフロアに投げだされていて、アリスは首相用の連絡艇に乗り込んでいる。 コックビットの中の顔と、マイケルの視線があった。一瞬の事だった。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログ you tube漫画家になる塾
2010.12.21
アイランド■第6回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログ you tube漫画家になる塾 艇はザ・タワーのプラットフォームから垂直に浮上し、出入口の屋根を突き破って上昇していく。 もう一隻、艇が残っている。マイケルはその艇に走りよる。残っていた警備隊員の一人が、マイケルを静止させる。「機動兵、これは、お前の乗り物ではない」「うるさい、何を言っている。あいつを今、停止しないと大変な事になるんだ」「乗船許可のない者は乗せるわけにはいかん」「何をいってやがる」 マイケルは警備兵をなぐり飛ばした。が、アリスとの戦いで弱っているマイケルの力はあまり、警備兵には効かない。警備兵がマイケルの体を押さえにかかる。「くそっ放せ、放すんだ」「うるさい、サージャント。俺の位は大尉だぞ、命令を聞け」「この重大事に地位など関係ない」 二人はもつれ込んで、艇の内に入った。「くそっ」マイケルはロケットエンジンのボタンを押す。「きさま、何をするんだ」 警備兵の挙をさけ、マイケルは発進スイ。チを、かろうじて押した。「うわっ」 警傭兵は、スタートのショックでコックピットのコンソールにぶつかり、動かなくなった。「すまん。しばらく、おとなしくしていてくれ」 マイケルはコックピットを見て、ザ・タワーの警告音を無視して、上空へあがる。 「連絡艇、どうしたんだ。推が乗っているんだ」 ザ・タワーのエリア・コントロール・センターから呼び出しがかかる。 「すまん、機動兵のマイケル・ブレナンだ。階級サージャント。侵入者を襲う」 「待て、サージャント」 マイケルは無線器をOFFにした。 コンソールのモニターに先行するアリスの艇が写っている。 「よし、アリスめ、これをくらえ」 マイケルは再び、ミサイル攻撃をかける。が、ある事に気づく。 「そうだ、いかん。フルスロットルだ」 ミサイルを発射し、同時に自分の艇を、できるだけアリスの艇に近づける。 大爆発が起った。マイケルは相手とさしちがえるつもりだったのだ。さすがはザタワーの機動兵である。 が、爆発した両艇の破片が散ばり、落ちてゆく空の一点に、石球が停止していた。 その石球はやがて、地球を廻る。ある島の上空で止まり、急速に島へ落下していく。決められた一つの運命の様に。 その島の名はサンチェス島。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログ you tube漫画家になる塾
2010.12.20
アイランド■第7回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログyou tube漫画家になる塾 ザ=タワーでは処理におおわらわだった。機動兵の隊長エリエット=クレア大将が、地球連邦首相室に呼びだされていた。 首相室には、他に一人の男がいることに、クレア大将は気づいた。「クレア、どういう管理体制をひいているのかね。君は、ここザUタワーは地球最高の要塞だとは言わなかったかね。それが何んてざまなのだ。アリスファームは死体の山だ。おまけに、アリス全員をクリーンニングしてしまった。当分、バイオノイドの戦士の増産ができないではないか」 クレアは首相の罵声の前に首をうなだれるしかなかった。 「マイケル軍曹がいい所まで働いてくれたのですが」 クレア大将は小さな声で言う。 「が、失敗した事にはかわりはないだろう」 首相の陰から、一人の男が言った。男は椅子から立ちあがり、リゲル量産のタバコを吸い始めた。クレアはその男が誰か気がついた。『レインツリー』の長官、シモンズだった。「シモンズ君、それじゃ、君があのアリスを処分してくれるというのかね」 言葉の戦いである。「もちろん、そうだ。すでに首相の承諾は得ているからね」どういう事ですか、首相」クレアは首相にかみついた。これからの処置は、シモンズ君が言った通りだ。すべてをレインツリーにまかせる」 クレアは顔を真っ赤にさせている。「しかし、レインツリーは暗殺者組織ですよ」 クレアには機動兵のプライドがある。「だから、まかせたのだ」 首相は冷たく言い放つ。「その内、泣きを吃る事になりますよ」「泣きを腿るのはそちらだろうが、クレア君」 シモンズがさげすむ眼ざしで言った。「失礼します」 クレアは、顔を上気させながら、首相の部屋を出た。 「クレア君、始末書を忘れるなよ」追討ちに部屋から首相の声がひびいてきた。 「くそっ、何んて事だ。よりにもよって、レインツリーだと。首相は何を考えているんだ」。 クレアは機動兵長官室にもどると、副官のハインドを呼んだ。 「いいか、ハインド、我々機動兵の名誉にかかわることだ…」「そのいん星がどうしたと言うのだ」「そのいん星は、地球を汚染させる」「汚染させるだと、まさか、またクワノンのミサイルと言うわけではないだろうな」 コロラドはボーンに念を押した。「正確にはミサイルではない。ミサイル以上に悪い。」「というと」「そのニュータイプの飛行体は、スカイウォッチャーズと同化したんだ」一。同化した。どういう意味だ」「普通のスカイウォッチャーズなら、石球と化すはずだ。がそのバイオノイドは、クワノンごと、地球の防衛圈を突破したのだ」「そのバイオノイドがこのサンチェス島に落下したというのか」「それなら、話は簡単だ」 「バイオノイドではないのか」 「バイオノイドの人工胎宮にいるんだ。つまりはバイオノイドHマ マの中に彼はいるんだ」(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログyou tube漫画家になる塾
2010.12.19
アイランド■第8回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログyou tube漫画家になる塾 バイオノイド=ママだって、コロラドは悪い予感がした。「どうしたんだ、コロラド」「いいや、何でもない、ボーン。もう今日は日が暮れてしまった。夜の闇では動きはとれまい。俺の屋敷に泊ってもらおうか」 「コロラド、おかしな奴だな。クワノyの侵人者なんだぞ、お前の家族と、この島の大部分を石化させた奴らだぞ」 「わかった、ボーン。この大プルトゥーをつけてやる。勝手に探してくれ。プルトゥーは防禦システムの一部だ、いん石の落下場所を割り出せる」 「お前はどうするつもりだ」 「俺か、…」 コロラドは言葉につまった。どうごまかせばいいのか。相手はプロ、しかし、こちらもプロなんだ。 「俺も別の方法で探す」 「お前、おかしいんじゃないか、どうかしたのか。クワノンなんだぞ、この地球を滅ぼそうとする異生物だぞ」 「が、俺はやる事がある」 「コロラド、お前はこの島では腰抜けなのか、わかった。このプルトゥーは借りていく砂」 ホーンは、プルトゥーを連れて、島の内部へと入っていった。 さて、コロラドは、自分の屋敷へ急いで戻る。プルトゥーに時間をかせいでもらわなくてはなるまい。 屋敷へ戻り、SD‐―のコンソールにすわり、プルトゥー向けのコマンドを打ち込む。 それから、コロラドは、急いで、二日前のいん石落下位置をディスプレイに呼びだしてみた。 ミスギ谷。そうディスプレイに出た。 彼は急いで、外へ出た。ボーンより先に、辿りつかなければなるまい。「おい、プルトゥーさんよ、道が間違っちゃいないか」「いえ、この道が近道なんです」 ボーンは、防禦システムの一端子プルトゥーに疑問をなげかけていた。 ボーンはある程度の位置を情報として与えられていた。もちろん、島全体の図面も、彼の頭の中に刷り込まれている。 潜水艦の中での、ブリーフィングでも、アリス達の位置をほぼ、確認していた。 プルトゥーはまわり道をして、時間をかせごうとしているようだ。何のために。ボーンは、コロラドの意図が測りかねていた。あいつは何を考えているんだ。しかし、まさか、クワノンを助けるわけはない。がまてよ、侵入者はバィオノィド=ママの姿をしている。確か、コロラドは、宇宙連邦軍重装歩兵だったはずだ。くそっ、 コロラドは、バィオノィド=ママ、アリスを知っているんだ。 ホーンはすばやく行動した。 プルトゥーに反動のチャンスを与えず、空手でプルトゥーの首の部分を一撃した。プルトゥーの頭を割る。ボーンは頭脳につながるコードをひきずりだした。 自分の右手につなぐ。ボーンの右手には電子頭脳解読コード用のジャックがついていた。 「くそっ、ミスギ谷か、コロラド、待っていろよ」 ボーンはプルトッーの亡骸を唆たえて、ミスギ谷に向けて走り始めた。 SDIIの示した通りだった。コロラドの予感はあたっていた。 やはり、アリスだ。おまけにアリスは小さな子供を抱いていた。場所はミスギ谷の谷間にある小さな洞窟だ。 「アリス/」 コロラドは、名前を叫んでいた。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所●山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」山田企画事務所のビジネスブログyou tube漫画家になる塾
2010.12.18
アイランド■第9回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 なぜ彼女がこのサンチェス島に落下してきたんだ。 「アリス、なぜなんだ。それにその于は」 「コロラド、お久しぶり。この子供、この子供はビィーというの。始めて、宇宙から帰ってきた私の子供よ」 「その子はスカイウォッチャーズじゃないのか」 「そう、その通り」 「なぜ、スカイウォッチャーズがこんな所に、それに、君も、アリスフ″Iムから、絶対に外へ出る事はできないはずだ」「ビィーは宇宙から、私の人工胎室の中へもどってきたの」 コロラドは、彼女が気がふれているのではないかと思った。「スカイウォッチャーズがクワノンの生体ミサイルと同化したと聞いている」「その通りよ、コロラド、このビィーがそうなのよ」「クワノンなんだぞ。敵だよ。アリス」「わかっているわ、でも、私にも、この地球にも害を与えてはいない。いえ、むしろ私を守ってくれたの」 クワノンの生体ミサイルで町が灰色に変っていくシーンが、コロラドの頭の中に蘇ってくる。 コロラドは立ちすくんでいて、ボーンの存在をすっかり忘れている。「OK、コロラド、そこをどきな」 ボーンが洞窟に入ってきた。「ボーン、こいつは何かの間違いだと思う」「間違っているのはお前さ、コロラド、お前の間違いのおかげて、サンチェス島全員の命をうばった事をよIく思い出すんだな」 ボーンは冷たく言い放った。コロラドには返す言葉もない。「こいつらを殺すつもりか」「さからう様ならな」 コロラドは、ビィーの姿を腿る。小さな球体に手足がはえていて、愛くるしい眼ざしでコロラドの方を日`ていた。コロラドの心に変化が訪れる。「何とかならんのか」「コロラド、そこまで、こいつらをかばうのなら、一緒に死んでもらおうか。その方がお前のためだぞ。お前はもう暗殺者としては役に立たん」 コロラドは隠し持っていた銃をホーンに向けた。悲しそうな顔をしている。 「こんな事はしたくないがな、ボーン、この親子を殺したくないんだ」「お前のヒューマニズムのお説教は聞きあきたぜ。こいつらは人間じゃないだぞ。バイオノイドママと、クワノンと同化したイドだぞ、目を開けろ、コロラド。それに俺を殺すことは前にはできないさ」(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」
2010.12.17
アイランド■第10回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 サンチェス島上空にある偵察衛星は、接近してくる衛星をキャッチし、SD‐Iシステムに警告しょうとした。その一瞬先、衛星からレザー光が反射され、偵察衛星は吹き飛んでいた。防衛上サンチェス島の上空はガラ開きになってしまった。 銃声が洞内に響き渡った。コロラドがボーンの体にむけて、数発発射したのだ。がボーンは無傷だった。 「なぜだ」コロラドは驚きの声をあげる。 「無駄だな、コロラド。俺は完全なバリヤーをはりめぐらせている」 「しかし、先刻のチェックでは、そんなものなど存在しなかった」 「探知されない方法などいくらでもある。さあ、今度は俺の番だ」 ボーンは指を洞窟の天井にむけた。轟音がした。三人とも頭をかかえる。頭の上に空がみえていた。土くれがパラパラと上空からおちてきた」「何だ、お前の力は」「空からの力だ。とにかく、その二人ともなぜか力を出してはいないが、私も最高級の武器を使わないとな」「キラー衛星ね」アリスがホーンに対して初めて口を開いた。「御名答だ。それじゃ覚悟しな」 コロラド連のいる場所が白熱した。「コロラド、地獄で、お前の島民に会いな」 が、逆にボーンの体が熱くなり、白熱する。「こ、これはどうした事だ。うわっ」 ボーンの体が蒸発した。同時に、サンチェス島にレーザー砲を発射していたキラー衛星も爆発する。「こ、これは]「僕がした事さ」 始めて、ビィーが口を開いた。 「ママの体から生まれ出て、地球上の空気に適応するのに時開かかかったのさ。パパ、始めまして」 アリス、つまりアリス3537は、昔、宇宙連邦軍、従軍ナースだった。ポズナニ戦役の際、重装機兵だったコロラドは、アリスの看護を受けた。 コロラドは、お礼に、彼の皮膚を与えた。その皮膚が培養され、バイオノイドの原料となった。 アリス3537の子供は、いわばすべてコロラドの息子だった。 つまり、ビィーもコロラドの子供である。それも、たった▽人生き残っている息子である。たとえ、その息子がどんな姿をしていようともだ。 コロラドは、バレーボールくらいの大きさのビィーをだきあげた。 「君はクワノンと同化しているのか。ビィー」 「そうじゃない。僕は新人だ。クワノンでもなく、バイオノイドでもないのさ」(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」
2010.12.16
アイランド■第11回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 ザタワーは、サンチェス島上空にあったキラー衛星の消失を確認していた。 首相室に今度は、シモンズが呼びだされた。 「シモンズ君、君のあの大言壮語はどうしたのかね」 「首相、申しわけありません。潜水艦の方からも連絡がないのです」 「話によると、サンチェス島は、レインツリーの要員、コロラドの領地と聞いているが」 「おっしゃる通りです。サンチェス島は、コロラドに、ポズナニ戦役の、その論功行賞として、彼に与えられた戦士領地です」「コロラドという男はどうしたのだ」 「それも不明なのです」 「シモンズ君、君の話はまったく要領を得ないね、ひきとりたまえ」 シモンズは、首相室のドアから出る時、クレアとはちあわせた。クレアはあわれむ様にシモンズを陪る。「シモンズ君、また我々に光があたってきたがね」「クレア君、まあせいぜい失敗しない事だね。あの生物を甘くみると失敗するぞ」 シモンズは首相の前に立つと、挙手をした。 「全機動兵団、出発準備完了いたしました」 「シモンズ君、今度は、失敗はないだろうね」 「もちろんです、首相」 サンチェス島は、機動兵の飛行艇で被われていた。上空をゆきかう飛行艇からは、機動兵が降下してゆく。「機動兵魂いを見せろ」 副官ハインドが皆を元気づけていた。「相手は、女、子供だ」 上空から降下してくる機動兵の姿を腿ながら、コロラドは、また過去を思い出す。 あの時、クワノンの生体ミサイルを自分の力で防ごうとした。自分の力を過信していたのだ。その結果が、石くれの町なのだ。 コロラドは今度こそ、最善をつくそうと思った。この時にベストをつくさないとしたら、何のために生きてきたのかわからなくなる。つまりは、私はこの時のために生まれてきたのだ。そうコロラドは思った。 アリスとビィーは新世界への種子となるのだろう。 海は凪いでいた。、雲の切れ間からの光が、まるで天国からの光の様に、彼女らを照らし出していた。聖家族の様だった。 これからの戦いの幕あけにふさわしい。 俺は敵の機動兵の前に立ちふさがろう。コロラドは考える。彼の心臓は高なっていた。心臓のドクドクという音がコロラドの耳朶の奥で響いていた。 我々は滅ぶべき生物なのだろう。 コロラドはビィーを抱きしめ、ほおずりをした。ビィーはキスをかえした。コロラドはビィーの顔を少しも冷たくは感じなかった。コロラドのほおをなま温いものがつたっている。「我が子よ」コロラドは思わず叫んでいた。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」
2010.12.15
アイランド■第11回作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所Manga Agency山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 「マンガ家になる塾」ドリル ザタワーは、サンチェス島上空にあったキラー衛星の消失を確認していた。 首相室に今度は、シモンズが呼びだされた。 「シモンズ君、君のあの大言壮語はどうしたのかね」 「首相、申しわけありません。潜水艦の方からも連絡がないのです」 「話によると、サンチェス島は、レインツリーの要員、コロラドの領地と聞いているが」 「おっしゃる通りです。サンチェス島は、コロラドに、ポズナニ戦役の、その論功行賞として、彼に与えられた戦士領地です」「コロラドという男はどうしたのだ」 「それも不明なのです」 「シモンズ君、君の話はまったく要領を得ないね、ひきとりたまえ」 シモンズは、首相室のドアから出る時、クレアとはちあわせた。クレアはあわれむ様にシモンズを陪る。「シモンズ君、また我々に光があたってきたがね」「クレア君、まあせいぜい失敗しない事だね。あの生物を甘くみると失敗するぞ」 シモンズは首相の前に立つと、挙手をした。 「全機動兵団、出発準備完了いたしました」 「シモンズ君、今度は、失敗はないだろうね」 「もちろんです、首相」 サンチェス島は、機動兵の飛行艇で被われていた。上空をゆきかう飛行艇からは、機動兵が降下してゆく。「機動兵魂いを見せろ」 副官ハインドが皆を元気づけていた。「相手は、女、子供だ」 上空から降下してくる機動兵の姿を腿ながら、コロラドは、また過去を思い出す。 あの時、クワノンの生体ミサイルを自分の力で防ごうとした。自分の力を過信していたのだ。その結果が、石くれの町なのだ。 コロラドは今度こそ、最善をつくそうと思った。この時にベストをつくさないとしたら、何のために生きてきたのかわからなくなる。つまりは、私はこの時のために生まれてきたのだ。そうコロラドは思った。 アリスとビィーは新世界への種子となるのだろう。 海は凪いでいた。、雲の切れ間からの光が、まるで天国からの光の様に、彼女らを照らし出していた。聖家族の様だった。 これからの戦いの幕あけにふさわしい。 俺は敵の機動兵の前に立ちふさがろう。コロラドは考える。彼の心臓は高なっていた。心臓のドクドクという音がコロラドの耳朶の奥で響いていた。 我々は滅ぶべき生物なのだろう。 コロラドはビィーを抱きしめ、ほおずりをした。ビィーはキスをかえした。コロラドはビィーの顔を少しも冷たくは感じなかった。コロラドのほおをなま温いものがつたっている。「我が子よ」コロラドは思わず叫んでいた。(続く)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所Manga Agency山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 「マンガ家になる塾」ドリル
2010.12.15
■アイランド■第12回(最終回)作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 「ビィー。アリス。君達は、もう人類を殺すのはやめてくれ。我々は、我々自身の手で滅びるべきだ。俺がその役目を果たす。幸この島にまだ仕掛けはある」「パパ、僕はきっと生き続ける。この地球を変えるためにね。ママと一緒だよ」「そうだ。ビィー、お前が、地球に残された唯一の希望かもしれない」 コロラドは抱いていたビィーをアリスに返す。そしてアリスに言った。 「いいか、アリス、よく聞いてくれ。ビィーは私の血と肉から生まれた子供だ。必ず守ってやってくれ。世界は君なちのために開かれている。新しい世界がね」 「わかったわ、コロラド。あなたが最後まで、私達を守ってくれるのね」 「そう言う事だ。俺の持てるすべての力を使って、君達を守る」 「ビィー、覚えておいてくれ、そして君の子孫に伝えてほしい。君たち、新地球人のために手助けをした旧い地球人がいた事をな」「わかった、コロラド=パパ」 コロラドは防禦システムSDIIのファイナルバージョンのシステムをONにした。島のあらゆる防衛機構が動き始める。そして最後には…… コロラドは、車で、サンチェス島の中央まで、二人をつれていく。 「さあ、ここだ」 アリスに穴を示した。その穴は地下道となり、地下へ向って行く。コロラドが脱出用に作っておいて電磁気レイルウェイだ。一人乗りで、数百km離れた大陸に結びついている。このカプセル列車とレイルウェイは一度しか使えないのだ。「さようならコロラド」「さようなら、パパ」 二人は、コロラドに言った。 ビィーをかきいだいたアリスは卵形の列車に乗り込む。 コロラドの姿は闇の中へ消えていく。二人の体は高速で、新しい歴史へとつき進んでいった。 数分後、サンチェス島は大爆発をおこした。コロラドの自爆操置か。あるいは、レインツリーの潜水艦が放った核ミサイルか。それとも、機動兵団の核攻撃か、いまだに不明である。 ただし、同時に、アリスとビィーは消滅したとファイリングされた。 機動兵団のほとんどが全滅されたともファイリングされた。 アリス=ママはギシギシとぎこちない動きをしている。古い材料ばかりなのだ。 さて、もうおわかりかもしれないー私ビィーはこの地球世界での新人類の租となったのだ。 覚えておられるだろうか。 私ビィーはパパ、コロラドに、キスをした。その時、私の意識の内に、コロラドの意識をコピーし、取り込んだのだ。 だから、私ビィーは。コロラドでもある。 私コロラドは、自らの体の滅びる瞬間を感じ、アイランドが消滅する瞬間も見たのだ。 コロラドの体が滅んだ事は、少なくとも、サンチェス島の人々のつぐないにはなったかもしれない。コロラドの体はサンチェス島と心中したのだろう。 私ビィーがいかに、苦難の道を歩み、新人類の租となったのか、それは次の機会に語ろうと思う。(完)1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」
2010.12.14
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