今日の私†オヤツにお得なお買い物❣️

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国を背負う者として!!


第一は中央政府の官僚である。これは政治がよくわかり、政策の視野広大で旨味のある人物でなければならぬ。
第二は文学・史学に通じた官僚である。これ、憲法や法律を著作し、伝統を守る人物でなければならぬ。
第三は軍事官僚で、これは決断力があり計謀に長じ、肉体の頑健さと高い熟練度ある人物でなければならぬ。
第四は地方民政官である。これは、民衆生活に深い理解をもち、民衆のために尽力する清康な人物でなければならぬ。・
第5は、外交官である。これは、国際政治の変化に応じて機 の処置をとり、君主の命を辱めないだけの人物でなければならぬ。
第六は、建設官僚である。これには、建設計画と経費の適正を計り、実際の技術に長じた人物でなければならぬ。
これらの要務はすべて本人がよく勉強し、官僚たるの操守を正しくすることで、始めて完全にその責任を果たすことができるのである。しかし、人には得意と不得意ということもあって、一人でこれらの全部を兼備せよと言っても、それは無理である。それぞれ任務の本質を理解し、担当する職務を一つだけでも完全に守りぬくことができれば、それで十分に辱しくないものと言えるだろう。




  東洋文庫514 「顔(がん)氏(し)家訓(かくん)(2)」より  顔之推・宇都宮清吉 訳注  


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