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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔 第21号 2006/11/06 〕 671部発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 成長と安全域(ベンジャミン・グレアム)――――――――――――――――――――――――――――――――――― 前回の内容と関連して、成長と安全域のかねあいについて 考えてみたいと思います。───────────────────────────────―――― もしも、企業の実態価値の最大の部分が経営者の質、業態、 それに楽観的な成長予想などで占められるようになると、 安全余裕率はほとんど残らなくなる。 一方実態価値の大きな部分が 計測可能な定量的要素の集積として考慮されるとすれば、 投資家として値下がりのリスクは限られたものになる。 (『株で富を築くバフェットの法則』ダイヤモンド社より)───────────────────────────────―――― グレアムは、生涯何度か破産寸前の憂き目に遭い、 安全で健全な投資というもののフレームワークを 作成することに生涯をささげました。 その過程で、グレアムはあやふやな定性的要素を退け 誰もが計測可能な定量的な分析によって 投資をすることにたどり着きました。 誰にもわからない将来の期待ではなく、 誰もが調べることができる過去の実績によって 投資の決定をしました。 価格を構成する要素が、定量的で数値化できるものでなく、 経営者の質、業態、楽観的な成長予想で占められるとき、 安全域はほとんどなくなるといっています。 彼の投資の特徴は、 将来のあやふやな期待成長には一銭も払わないことです。 日本一の個人投資家といわれる竹田和平さんも、 同じようなことを言っています。 自分が長年経営をやってきた経験から、 企業の将来を予想することがとても難しいことを 体感してきたからだそうです。 自分の会社の未来もわからないのに、 他の会社の未来がわかるわけがないといっています。 しかし、成長性というのも数値化できますよね。 ここに一つの落とし穴があると思います。 例えば、5年連続増収増益、成長率何%達成ということになると、 数字で表現されているだけに、 さもその企業の成長が確実なものにみえてしまいます。 成長が確実視されるようになると、 市場はその企業にプレミアムを支払うことになります。 あたかもその成長が永遠に続くかのように・・・。 そんな時に、安全域はほとんど残っていません。 いくら数値化されても、成長に関する数字を基に投資するのは、 かなりのリスクを伴います。 その成長が確実である裏付けをとるためには、 相当の調査、分析が必要になるでしょう。 それをしないで、成長銘柄に投資することは、 投資の範疇から大きくはずれた行為になると思います。 次回はそれを踏まえた上で、 バフェットがどうやって永久保有に値する成長銘柄を 見つけているかについてとりあげたいと思います。【本日の関連文献】-----------------------------------------------------------------------■株で富を築くバフェットの法則新版チによるバフェット評があります。 バフェットがどういう投資をしていたかを具体的な ケースを取り上げ紹介しています。 僕は2段階DCF法をこの本で学びました。
2010年08月01日
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔 第20号 2006/11/02 〕 669部発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 真の成長(ウォーレン・バフェット)――――――――――――――――――――――――――――――――――― 企業の成長は、一般に株主にとって好ましいといわれています。 今回は、バフェットが成長についてどう考えているのかを とりあげてみます。 ───────────────────────────────―――― 売り上げ、利益、資産の成長は、投資の価値にプラス、 またはマイナスされるが、 「成長」は、対投下資本利益率が平均を超えるとき ―――つまり、投資額一ドルについて少なくとも 一ドルの市場価値が作り出されるとき――― には「価値」を加え、その増加要因になる。 しかし、投下資本に対する利益率の低い企業では、 成長は株主にとって害になる。 たとえば、航空業は信じられないほどの急成長を遂げた。 しかし、利益率が低いため、 株主はみじめな立場に置かれてきた。 (『株で富を築くバフェットの法則』ダイヤモンド社より)───────────────────────────────―――― 株式市場で成長ほど投資家を惑わすものはありません。 高い成長率は、高い株価となって市場で評価されます。 しかし、バフェットは成長イコール価値の増加とは考えていません。 低い投下資本利益率しかあげられない企業では、 成長は逆に株主にとって害になるといっています。 成長がみこまれる産業には注目が集まるものです。 ケインズの美人投票理論のように、 そういった企業に投資すれば 短期的には大きな利益を得られるかもしれません。 しかし、これまでの歴史を見る限り、 成長から生まれる投資家たちの期待と楽観と狂熱は、 悲惨な結果を多く生み出しています。 ここでとりあげられている航空業もその一つです。 航空産業は大いなる成長と拡大を遂げましたが、 利益率は低いままでした。 巨額の投資のほとんどは、 株主に見返りをもたらしませんでした。 ぱっと思いつくだけでも、ハイテク、IT、 バイオ、ナノテク、宇宙産業など様々な成長産業が思い浮かびます。 しかし、その産業の拡大がそのまま 株主にとっての価値の増大にはつながらないことを しっかり心に銘記しとくべきなのだと思います。 バフェットは、投資額一ドルにつき、 少なくとも一ドルの市場価値が作り出されたときに 価値を加えるといっています。 投下した資本が低いリターンしかもたらさなければ、 いくら売り上げ、利益、資産が増えても、 投資家の注目を集めても結局株主には低いリターンしかもたらしません。 ばら色の未来が広がる企業の中で、 本当の成長を遂げる企業をみつけたいものですね。 -----------------------------------------------------------------------【本日の関連文献】-----------------------------------------------------------------------株で富を築くバフェットの法則新版↑冒頭にピーター・リンチによるバフェット評があります。 バフェットがどういう投資をしていたかを具体的な ケースを取り上げ紹介しています。 僕は2段階DCF法をこの本で学びました。
2010年07月31日
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔 第19号 2006/10/30 〕 663部発行 こんにちは。阿藤寛です。 昨日知人にあってある企業のポジショントークをしました。 話せば話すほど、より魅力的に思えてくるのは不思議ですね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 グレアムの実質利益――――――――――――――――――――――――――――――――――― 企業は毎年利益を公表しますが、会計の自由さから 実態以上に大きな利益を計上することも可能です。 そういった粉飾利益に対処するために グレアムが提唱するシンプルで強力な方法を紹介します。 ───────────────────────────────―――― グレアムは企業の実質利益を単純明快に定義する。 支払い配当プラス一株当たり純資産額の増加額、 すなわち通常は任意準備金を加えた 利益剰余金の変動で示される数字である。 (『マネー・マスターズ列伝』 日本経済新聞社刊)───────────────────────────────―――― 企業の利益は会計上操作しやすいものです。 特別利益を計上したりすることによって、 実際には悪い決算の見栄えを良くすることができます。 そういったことを見抜くために分析が必要なわけですが、 このグレアムの方法を使って簡単にチェックすることができます。 単純に考えて、純利益は配当に回さない限り、 純資産に組み入れられるはずです。 資産を切り崩して利益に見せかけることもできますが、 それでは当然純資産は減ってしまいます。 また、企業によっては計上された利益が どこかへ消えてしまうこともあります。 このグレアムの実質利益を計算することで、 株主にとっての実質利益を簡単に計算することができます。 新たに組み入れられる数字が 簿価でしかないという弱点もありますが、 計算の簡単さと、分析のヒントになるという点で とても役に立つ方法だと思います。 それでは実際に計算してみましょう。 紀文フードケミファ(4065)の数字を見てみます。 まず一株あたりの純資産の増加額を調べます。 それは、今期の純資産から前期の純資産を 引くことによって求めることができます。 紀文フードケミファの場合、 2006年度の一株あたり純資産は508円、 2005年度は437円です。 2006年度の純資産増加額は71円になります。 そこに2006年度に支払われた一株当たり配当18円を加えます。 これで2006年度の実質一株利益が求められます。 実質一株利益は89円だったということです。 2004~2006年にかけての公表利益と実質利益です。 年度 公表利益 実質利益 2004 62.7 64 2005 88.1 89 2006 89.6 88 紀文フードケミファは、 この3年間実質利益と公表利益に差がなく ほとんど一致していることがわかります。 企業が単純なほど誤差が小さい傾向にあるようです。 株式分割や公募増資など資本移動がありますと 計算が少し面倒くさくなりますね。 そして、連結決算で構造が複雑な企業は純利益が そのまま純資産に組み入れられるわけではありません。 また、海外比率が多い企業は 為替の差益の影響も考慮に入れる必要がありそうです。 すべての企業の分析に役に立つ というわけではないかもしれませんが、 計算してみるとまた違った視点で 企業をみることができるかもしれません。 以下少し調べて遊んでみましたので、 参考にしてみてください。★実質利益と公表利益にほとんど差がない企業・スターバックス(2712)年度 純資産増加額 配当 実質利益 公表利益 04 132 0 132 133.1 05 826 0 826 826.1 06 1149 100 1249 1251.0★実質利益と公表利益に少し誤差のある企業・日本オラクル(4716) 年度 純資産増加額 配当 実質利益 公表利益 04 -3 110 107 12505 -17 125 108 13306 10 140 150 149.5 ・東京製鐵(5423) 年度 純資産増加額 配当 実質利益 公表利益04 86 4 90 80.805 325 6 321 326 06 218 20 239 218★実質利益と公表利益の差に開きがある企業・NTTドコモ(9437) 年度 純資産増加額 配当 実質利益 公表利益05 8221 1500 9721 1577106 6654 2000 8654 13491・ソニー(6758) 年度 純資産増加額 配当 実質利益 公表利益05 308 25 333 175.9 06 329 25 354 122 この取り上げた例では、紀文とスタバは、 実質と公表利益の間にほとんど差がありません。 日本オラクルは純資産を少し崩しつつ配当をしていたことがわかります。 ドコモは公表利益、ソニーは実質利益が大きくなってますね。 この公表利益と実績利益の差を切り口に、 なぜそうなっているのかを調べることで より企業の理解を深めることができそうです。-----------------------------------------------------------------------【本日の関連文献】-----------------------------------------------------------------------■マネーマスターズ列伝↑単に読み物としても楽しめる上に、 投資に役立つアイデアが詰まった名著です。 作者のジョン・トレインさんも敏腕投資家だそうです。
2010年07月30日
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔 第17号 2006/10/23 〕 649部発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 投資対象をしぼる――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回は、バフェットが株主への手紙の中で引用している ケインズの言葉を紹介します。───────────────────────────────―――― 時が経つにつれて、私がますます確信を深めていることがあります。 それは、正しい投資法というのは、 投資家自身がその何がしかを理解していると信じ、 かつその経営陣を完全に信頼する企業に、 かなりのまとまった額を投資することだということです。 とりたてて自信を持つべき根拠がないにもかかわらず、 自分がほとんど理解していない多くの企業に 投資を分散することでリスクを限定できる などという考えは誤りです・・・・・・ 人間の知識や経験は疑うべくもなく限定されたものであり、 私自身完全に自信を持てる投資対象が 同時に二、三社以上存在することなど、めったにないのです。 (『バフェットからの手紙』パンローリング刊) ───────────────────────────────―――― この文章は、ケインズが1934年に友人に宛てて送った 手紙の内容ということです。 まるでバフェット自身が書いた文章かと思うほどに 彼の考え方を表現していると思います。 ケインズといえば、投資家、経済学者、ジャーナリスト、思想家、 官僚と幅広く活躍し、マクロ経済学を立脚させたことで有名です。 それほどの天才と、バフェットが 完全に自信を持てる投資対象が同時に 二、三社以上存在することはめったにない、といっています。 常に、良さそうな企業はあります。 しかし、その投資が成功するには、 単に企業の事業素質が良いことに加え、 経営陣が信頼できるか、そして市場でどんな値段がついているか、 ということも大切になってきます。 すべての条件がそろう完全な投資対象は、 同時に二、三件しかないということです。 もちろん市場全体には もっと多くの完全な投資対象があるに違いありません。 しかし、1人の人間の持つ知識や経験は限られたものです。 銘柄分析をしていると、次から次へと良さそうな銘柄はみつかります。 しかし、完全に自信が持てる銘柄はめったにありません。 天才で二、三件なら、凡人では一つみつけられれば 良いくらいかもしれません。 わけもわからず分散投資をしたところで、 それは全くリスクを減らすことにはならないと いうことも頭に入れておきたいですね。________________________________________________________________________-----------------------------------------------------------------------【コラム】美人投票----------------------------------------------------------------------- ケインズの株式投資に関する理論で、 もっとも有名な概念として「美人投票」というものがあります。 株の入門書などを読むと必ずというほど載っている有名な話です。 例えば、一番美人な人を当てると賞品がもらえる というイベントが開催されたなら、 自分が美人と思う人ではなく、 他の人が美人に選びそうな人を選ぶ必要があります。 株式市場も同じように、実際の価値や自分の評価よりも、 他人が良いと思うであろう企業に投資することで 利益が得られるという考え方です。 このたとえはとてもわかりやすく、 実際に株式市場は短期的にみれば 人気投票のような動きをするため、 真理をついていて、とても良い方法のように感じられます。 しかし、他人がどう考えるのかを予想することは、 簡単なことではないと思います。 ミスターマーケットの機嫌を読むことは、容易ではありません。 ケインズはこのことを以下のように表現しています。───────────────────────────────―――― われわれが、平均的な意見はなにが平均的な意見になると 期待しているかを予測することに知恵を絞る場合、 われわれは三次元の領域に達している。 さらに四次元、五次元、それ以上の高次元を実践する人も あると私は信じている。───────────────────────────────―――― ケインズはわりと肯定的ですね。 確かに高次元の読みができる人も存在するでしょう。 しかし、それを実現するには 恐ろしく明晰な頭脳が必要だと思います。 参加者全員がそれほどの高次元の予測ができるとはとても思えません。 それよりはグレアムが提唱した、市場でのいきすぎた評価と、 実際の価値の差を利用する方法のほうが 単純ではるかにたやすいと思います。 バリュー投資家にとって、 美人投票理論はあまり関係のない話といえそうです。 ある一面で真理をついているものの、 実際に利用するのは非常に困難な気がします。 しかし、短期志向の投資家(投機家?)さんと、 売買回数が増えるほど儲かる証券会社の都合がある限り、 この魅力的な話はいつまでも語られていくのでしょうね。-----------------------------------------------------------------------【本日の関連文献】------------------------------------------------------------■バフェットからの手紙↑バフェット本は数あれど、バフェット自身のペンで全編が つづられている唯一の本です。バフェットが会長を務めるバ ークシャー・ハサウェイという会社で毎年発表している「株 主への手紙」を大学教授のローレンス・カニンガム博士が、 テーマごとに編集した内容です。 バフェットを知る上で最高のテキストです。
2010年07月26日
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔 第16号 2006/10/19 〕 618部発行━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 「ノーをいえる利点」――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回は、投資家にとってノーをいえるということが どういった利点をもたらすか、について 考えてみたいと思います。───────────────────────────────―――― バフェットは経験から、 よい銘柄の場合は決断を下すのはやさしいが、 対象が芳しくない場合は、 なかなか結論がでないことを知ったという。 判断が難しいときは、あえて追わない。 彼が躊躇なく”ノー”を言うのは、 グレアムの教えが見にしみているからだ。 《中略》 この”ノー”を言える能力は、 投資家にとって計りしれない利点だという。 (『株で富を築くバフェットの法則』ダイヤモンド社より) ───────────────────────────────―――― ある程度バリュー投資に関する本を読んでいると、 買える銘柄が限られてきます。 例えば『バフェットの銘柄選択術』を読むと、 「こんな銘柄ないよ!」と叫ぶほどに 買える銘柄がみつからないことに気づきます。 おそらくほとんどの銘柄に「ノー」を 叩きつけることになってしまうでしょう。 しかし、これは大きな利点をもたらしてくれます。 まず、対象を絞ることができます。 例えば4000社近くが上場している日本市場のなかで、 一定の銘柄を選ぶことは至難の業です。 しかし、バリュー投資というものさしを使えば、 明らかに理不尽な価格がついている銘柄を除外し、 対象をかなり絞ることができます。 選択の幅をせばめて、 ババを引く確率を劇的に下げることができます。 これは、損失を限定して元本の安全を確保するという、 投資の本質に近づくために不可欠なことだと思います。 次に、市場で渦巻く欲望の嵐から 距離をとることができるという利点が考えられます。 「ノー」がいえるということは、 自分の頭で判断していることの証です。 ミスターマーケットと一緒に ダンスを踊っていないことの証明です。 市場では毎日どれかの銘柄が大幅に上昇し 誰かが大儲けしています。 しかし、それがどの銘柄にいつ起こるかは誰にもわかりません。 にも関わらず、自分が動かなかったせいで 大損してしまったような気分を持ってしまうこともあります。 この強欲こそが一番おそろしいものだと思います。 何かをしていないと不安になってしまうのは、 人間の性かもしれません。 しかし、前にとりあげたバフェットの言葉にあるように、 わからないゲームに勝ったところで 本当にゲームに参加してるといえるのでしょうか。 バフェットは、40年の経験で 重大な結果をもたらしたといえる決断をしたのは 12回を数えるのみだ、といっています。 どれだけ見逃しても、 投資を続けている限り必ずチャンスはおとずれます。 市場の非効率は今日明日に なくなってしまうということはないでしょう。 40年前もあったし、たぶん20年後もなくなりません。 自分が非効率性の助けにならないことです。 判断が難しいときは、見逃してもかまわないのです。 そして、簡単に決断ができるときだけ 行動にでればよいのだと思います。 自分がわからないことにきちんと「ノー」をいえることに 誇りを持ちたいものですね。------------------------------------------------------------------【本日の関連文献】------------------------------------------------------------------株で富を築くバフェットの法則新版↑冒頭にピーター・リンチによるバフェット評があります。 バフェットがどういう投資をしていたかを具体的な ケースを取り上げ紹介しています。 僕は2段階DCF法をこの本で学びました。億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術↑バフェットの投資法を実践するためのポイントを集めた名著です。 ワークブック形式になっているので、 ポイントを問題でテストすることができます。
2010年07月22日
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔 第15号 2006/10/16 〕 577部発行━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 バフェットの情報源――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回は、バフェットが企業の価値を見定めるために、 情報をどうやって手に入れているのかについて取り上げます。───────────────────────────────―――― 目をつけた企業の年次報告書を読み、 次にその企業のライバル会社の年次報告書を読みます。 これが主たる情報源です。 (『ウォーレンバフェット 自分を信じるものが勝つ!』ダイアモンド刊) ───────────────────────────────―――― バフェットは、年次報告書から主たる情報を得ているといっています。 年次報告書とは、有価証券報告書のことだと 思って間違いないでしょう。 有価証券報告書は、企業のホームページもしくは、 EDINETで読むことができます。 かつては企業に問い合わせて送ってもらわない限り 手に入れることができなかったようですが、 現在はネット環境の充実によって、 誰でも即座に手に入れることができるようになっています。 便利な時代に投資をはじめられた幸運をかみしめたいものです。 普通に考えれば、簡単に手に入れることができるようになれば、 そのぶん競争相手も増えて、有報を読んだところで 超過リターンを得るというのは難しくなる気もします。 しかし、実際には誰もが安い手数料でお気軽に投資が できるようになった影響で、 せっかくの環境を生かしきれていない 人が多いのが現状だと思います。 有価証券報告書を読みこなすには、 ちょっとした努力と根気がいります。 少なくとも半年くらいは、勉強しないと難しいでしょう。 半年以上勉強して、市場平均に勝つ程度のリターンを目標にする という作業を喜んでできる人はやはり多くはなさそうです。 この参入障壁って結構すごいのかもしれません。 バフェットはさらにライバル企業の年次報告書も 主要な情報源としてあげています。 比べることによって、その企業の強みや弱み、 そして事業素質がよりいっそう浮かび上がってくるからです。 ライバル企業を調べることは、 他の著名な投資家さんも勧めていますね。 新興国投資で有名なジョン・テンプルトン、 史上最高のファンドマネージャーといわれた ピーター・リンチなども、 ライバル企業を調べることの大切さを強調しています。 また、ライバル企業がどの会社なのかを知るのには、 企業のIR担当者に直接たずねるのが一番良い方法のようです。 リンチはそれをたずねる事によって、 もっと良い投資対象をみつけることが 多々あったということを語っています。 しかし、年次報告書はあくまで主たる情報源であることも 忘れてはいけないと思います。 バフェットは、半期、四半期報告書はもちろん、 かなりの数の経済雑誌、そして多数の新聞を すべて読みこなしているといいます。 相棒のマンガーも我々は経済雑誌から かなりの情報をえているといっています。 もちろん、雑誌の情報で投資を決定することはなく、 あくまで知識をストックするために読んでいるのでしょう。 膨大な知識に裏づけされているからこそ 思い切った集中投資が可能になるのでしょうね。
2010年07月21日
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔 第14号 2006/10/12 〕 573部発行 こんにちは。阿藤寛です。 KAPPAさんの 『東大卒医師が教える科学的「株」投資術』を読みました。 評判どおり素晴らしい本ですね。 文系の自分にはちょっと難しい部分もあったので、 何回か読んで理解を深めていきたいと思います。 運や勘しか頼るものがなかったウォール街に、 証券分析という概念を作り出し、投資の世界に 科学を持ち込んだグレアム。 グレアムが目指していた、 誰もが健全な投資を行えるようなフレームワークの作成。 その最新発展形として、この本は決定版であると思います。 一方、バフェットやピーター・リンチの本を数冊読んで、 彼らのマネができると思ってはいけない、 という指摘は耳が痛いものがあります。 このメルマガはまさに、彼らの投資法に学ぼうという意図で 発行していますからね(笑)。 前号でも取り上げましたが、バフェットの考え方は、 「世界一になろうと思ってなった天才」のいっていることで、 普通の人には真似できない部分もある ということも認識しておくべきかもしれません。 とはいえ、バフェットの言葉には 普遍的な内容も多く含まれていることにも 間違いないと考えています。 これからも役に立つと思う考え方や言葉を 紹介し続けていきたいと思います。 多くの人の投資へのモチベーションを 少しでも高められたらと思っています。 それでは、本題いってみましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 独立思考――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回は独立して考えることについて取り上げたいと思います。───────────────────────────────―――― バフェットは、グレアムから他人とは独立して考えることを学んだ。 健全な判断に基づいて、合理的な結論に達したなら、 他人の意見は無視することだ。 グレアムは 「他人が同意するかどうかでは君の考えの成否は決まらない。 君のデータ、論理が正しければ、君の意見は正しい」と教えている。 (『株で富を築くバフェットの法則』ダイヤモンド社より) ───────────────────────────────―――― ミスター・マーケットに振り回されてはいけない、 ということは以前にもとりあげました。 しかし、感情によって激しく動く株式市場で、 ミスター・マーケットと距離をおくには、 普段から独自の思考を持てるように する必要があると思います。 グレアムは、自分の信念の礎を、 詳細な分析によってもたらされた データや論理によって築きました。 また、グレアムは、 バフェットがいくら熱心に銘柄をすすめても、 自分がすべての点で納得できない限り、 決して投資しなかったそうです。 そのため、バフェットはかなり無念な思いを 抱いていたそうですが、 このグレアムの姿勢には大いに影響を受けたともいっています。 KAPPAさんも指摘されていましたが、 個人投資家の間のコミュニティに参加することによって、 大きなバイアスを知らぬ間にかけられている 危険性は自覚しておいて損はないと思います。 あくまで自分の基準で考えるという グレアムのような姿勢というのは大切だと思います。 自分よりできる投資家さんが買っている、 というのを安心材料に数えるのはいかがなものでしょうか。 僕は投資をはじめた当初、 積極的にネットで取り上げられてる銘柄を外していました。 今思うと恥ずかしいのですが 「マネしていたらこの人たちに勝てない」 と本気で思っていたのです。 結局マネしていたほうが儲かっていた気もしますが(笑)、 上昇相場にも助けられたのもあって、 それなりの成果を得ることができました。 一番大きいのは、自分が考えて選んでも 大丈夫という確信が得られたことですね。 グレアムの他人がどう思おうと、 自分が完全に納得しない限り投資しない、 という姿勢には学ぶべきところがあると思います。-----------------------------------------------------------------------【コラム】機械的投資法の落とし穴----------------------------------------------------------------------- 統計によって出されたデータを見せられると、 人は無条件に信じてしまうことが多いようです。 科学的根拠といっても、それは過去のことであり、 これからどうなるかということに確証はない ということも認識しておく必要があると思います。 機械的投資法で市場平均に勝てることを主張した名著に 『ウォール街で勝つ法則』(オショーネシー) という本があります。 REFIGHT研究所で取り上げられていることでも 有名ですよね。 その本の中でオショーネシーは、一年間のリターンが最も高く、 5年連続で利益が前年を上回り、 PSRが1.5倍未満の50銘柄を買っていれば、 市場平均を大きく上回ることができるといっています。 1954~94年の間に年平均18.2%の利回りが 記録されていたということです。 しかし、『新賢明なる投資家上』によると、本を出版後、 鳴り物入りで組成されたオショーネシーの 4つのファンドの成績はさんざんだったようです。 4本とも市場平均に惨敗し、うち二つは下落がおおきく ファンドは停止に追い込まれたということです。 ある期間に通用する方法があっても、 それが多くの人に浸透してしまうと、 有効性はなくなってしまうということでしょう。 グレアムの提唱したネットネット株戦略についても、 アメリカではもはや市場平均に勝てないというデータが でているそうです。 多くの人がしている戦略で、 自分だけが超過利益を得られるということはありえません。 あくまで人気のない戦略であることが重要なのだと思います。 もちろん、低PER、低PBRなどの戦略は、 その時点で人気がないことも表しているので 普遍的だと思います。 ただ、唯一とか確実とかいうことは絶対にないということは、 頭に入れておいたほうがいいかもしれませんね。 個人的にはその上でのファンダメンタル分析が 成果を高めると思っています。--------------------------------------------------------------------【本日の関連文献】--------------------------------------------------------------------●東大卒医師が教える科学的「株」投資術絶版。アマゾンマーケットプレイスには在庫あり。↑たくさんの研究データをまとめてあります。 この本一冊分のデータを抽出するのに どれだけの時間やコストがかかっているでしょう。 是非読んでおきたい一冊です。●株で富を築くバフェットの法則新版↑冒頭にピーター・リンチによるバフェット評があります。 バフェットがどういう投資をしていたかを具体的な ケースを取り上げ紹介しています。 僕は2段階DCF法をこの本で学びました。新賢明なる投資家(上)
2010年07月19日
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔 第12号 2006/10/05 〕 567部発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 ミスターマーケット――――――――――――――――――――――――――――――――――― バフェットの師匠であるグレアムは、投資で成功するためには 市場の変動に対する心構えが最も大切な要素であると言っています。 その市場の変動に対するために、 グレアムが生み出したキャラクター「ミスターマーケット」について 取り上げたいと思います。 グレアムの著作より、バフェットの手紙の記述のほうが わかりやすいので、そちらを引用します。───────────────────────────────―――― 彼(注:グレアム)が言ったのは、 「市場の値付けというのは、あなたの個人事業のパートナーである、 ミスター・マーケットという名の非常に世話好きな男によって なされたものだと考えなさい」という言葉です。 ミスター・マーケットは必ずや毎日現れて値付けをして、 その価格で彼があなたの持ち株を買うか、 彼の持ち株をあなたが買うのです。 (『バフェットからの手紙』パンローリング刊) ───────────────────────────────―――― 株式市場というのを、情緒不安定な一人の男として例えた このグレアムのアイデアは、最高のメタファーだといわれています。 あなたが、買う買わない、売る売らないにかかわらず、 ミスターマーケットは週五日、毎日あなたに値段を 提示しにやってきてくれます。 どれだけあなたが無視したところで、この世話好きな男は、 次の日も次の日もあなたに値段を提示しにやって来てくれます。 そして彼には情緒不安定なところがあります。 彼が上機嫌の時には企業の良いところしか見えません。 そのためそんな時には非常に高い値段を提示してきますが、 逆に落ち込んでいるときには世界がこの世の終わりに 向かっているかのような低い値段をつけます。 たとえ企業が安定した財政状況にあるとしても、 彼の値付けは機嫌によって毎日変わるのです。 もちろん私たちもそんなミスターマーケットの一員です。 必要以上に躁鬱が激しくなっていないかどうか、 チェックすることは大切だと思います。 そのためにはある程度市場と距離をとること、 歴史を知ることも大切だと思います。 市場とクールに付き合っていくには、 やはりある程度余裕をもって市場に臨むことが重要な気がします。 そうすれば、ミスターマーケットは最近えらい上機嫌だな、 また馬鹿げたことをやっているぞ、と冷静に見えてくると思います。 自分で考えることができ、自分で企業の価値評価が できる投資家なら、わざわざ彼の考えを聞こうとは思わないでしょう。 ましてや彼の考えに影響を受けて行動を共にする、 ということはないでしょう。 ここでもう一箇所バフェットの言葉を引用します。───────────────────────────────―――― ミスター・マーケットはあなたの助けをすることはあっても、 あなたを手引きすることはありません。 あなたが役立てることができるのは、 彼の知恵ではなく資力なのです。 もしある日、彼が目立っておどけた調子で現れたら、 彼を無視するのもいいですし、 あるいはその状況に付け込むのも一案です。 だがもし彼の手に落ちてしまえば悲惨な目に遭うでしょう。 ミスター・マーケットよりはるかに企業の価値評価に たけているという自信があなたにないのなら、 真の意味でゲームに参加しているとはいえないでしょう。 「30分以上ゲームに参加していて誰がカモか分からなければ、 あなたがカモなのだ」とポーカーでいうように。 (『バフェットからの手紙』パンローリング刊)───────────────────────────────―――― 自分で企業の価値評価ができなければ、 真の意味でゲームに参加していることにならない、 とバフェットはいっています。 ミスターマーケットの評価に付け込むこむには、 やはり彼以上に分析ができなければなりません。 彼の動きをみて彼以上にうまく立ち回るという方法も ありますがが、それはバリュー投資ではないですよね。 最近の日本の株式市場でいうと、ミスターマーケットは 新興市場でかなり神経質で情緒不安定になっています。 日経平均やTOPIX採用銘柄などの大型株は おおむね彼の気に入っているようですが、 小型株には懐疑的なように見受けられます。 あなたも一緒になってこのまま新興市場の崩壊を見届けるか、 それとも彼が不機嫌な間に企業分析をしっかりして バリューな企業を探していくのか。 方針を検討してみてはいかがでしょうか。-----------------------------------------------------------------------【本日の関連文献】-----------------------------------------------------------------------■バフェットからの手紙↑バフェット本は数あれど、バフェット自身のペンで全編が つづられている唯一の本です。バフェットが会長を務めるバ ークシャー・ハサウェイという会社で毎年発表している「株 主への手紙」を大学教授のローレンス・カニンガム博士が、 テーマごとに編集した内容です。 バフェットを知る上で最高のテキストです。■新賢明なる投資家(上) ↑第8章にミスターマーケットの話が載っています。 証券分析を著したグレアムが、個人投資家向けに書いた 賢明なる投資家になるための入門書です。 しかもこの新版は現代に対応した解説もついて よりいっそう為になる一冊になっています。 またその解説が面白いんだ、これが。
2010年07月17日
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔 第11号 2006/10/02 〕 563部発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 人気投票と計量器――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回は、前回に引き続きマーケットとの付き合い方、 「市場価格のとらえ方」について取り上げたいと思います。───────────────────────────────―――― 株式市場は、短期的には人気投票の場にほかなりません。 しかし、長期的には企業の価値を計る計量器の役目を 果たしてくれるのです。 『ウォーレンバフェット 自分を信じるものが勝つ!』ダイアモンド刊 ───────────────────────────────―――― 今回はバフェットの言葉として取り上げましたが、 これはもちろんバフェットの師匠であるグレアムの考えでもあります。 株式市場では、毎日価格が変わります。 何百万もの売り手と買い手が価格を決めていきます。 価格の上昇率や、ニュースで話題になる、そして取引量の増加など、 多数の参加者の思惑によって日々の価格は決まっていきます。 そして、NYダウや日経先物の価格の上げ下げなど、 マクロ的な動きにも影響を受けます。 企業が有名だから、たくさんの人が買っているから、など 短期的な価格は、その企業の人気によって 上がっていく傾向にあります。 また、逆に人気のない企業は、見捨てられ価格が 低いまま放置されることもあります。 しかし、長期的にみれば、価格は企業の価値にそって 動いていくことになります。 一日、ひと月、あるいは1年ほどの短期では、 価値と関係のない値段がつくことがままあります。 しかし、5年、10年、20年という長期でみれば、 価格は必ず企業の価値に近づいて動くのです。 人気だけで価格が決まっていた企業の価格も、 いずれ企業の価値の近辺に落ち着くことになります。 そして、市場が過小評価をしていた企業も、 いずれは必ず企業価値まで価格が戻るのです。 バフェットは、グレアム・ニューマン・カンパニーで 働いていたころに、グレアムに 「本当にそう信じてよいのか」と質問をしたそうです。 すると、グレアムは何を今さらと言った感じで 「市場とは常にそういうものだ」と答えたそうです。 そして、バフェットは実際にグレアムの言ったことが 本当であったことを自分の生涯で証明し続けています。 価値より安い価格がついた企業を買っていく バリュー投資の手法は、長期投資でこそ真価を発揮します。 しかし、ここでいう長期とは どれくらいの期間を指すのでしょうか。 例えば、20年間にわたり20%以上のパフォーマンスを誇り、 史上最高のファンドマネージャーと称されるピーターリンチは、 株の平均保有期間を3年間といっています。 ピーターリンチといえば、2000社以上といわれる企業に投資して、 かなり激しい売買を行っていた印象があります。 そんな彼が、「市場の評価が変わるのには3年はかかる」 といっているのは傾聴に値すると思います。 そして、グレアム直系のファンドマネージャーである、 ウォルター・シュロス、エドウィン・シュロス父子のファンドでは、 株の売買に平均4年間の月日をかけていると、 バリュー投資入門に載っています。 そして、ご存知バフェットの理想保有期間は「永遠」です(笑)。 市場が計量器の役目をはたしてくれるまでには、 平均3~4年の期間は必要なようです。 あくまでこの期間は平均であり、当然もっと短いこともあれば、 数十年を要することもあるかもしれません。 ほとんどの市場参加者、そして自称バリュー投資家の方でも、 3年ほどの保有を前提には株式を保有していないと思います。 最低3年間じっと耐えられるだけの覚悟と調査がなければ、 バリュー投資が提供する恩恵を受けることが できない可能性があるということを肝に銘じておくべきだと思います。 ※ところで、グレアムは、ネットネット株購入の際の売却基準に、 2年間という制約を持たせています。 これは、50%ほどの利益を狙う、シケモク投資で それ以上の時間をかけてしまうと年あたりのリターンが 低くなるということを考慮しているからです。 保有期間と予想されるリターンとの関係を考えることも大切ですね。-----------------------------------------------------------------------【本日の関連文献】-----------------------------------------------------------------------■バフェットの投資原則新版↑バフェットの語録がテーマごとにまとめられています。 このメルマガの最高のネタ本です。 投資に興味がなくても楽しめそうな一冊です。 装丁もカッコ良くなっていい感じです。■バリュー投資入門↑グレアム・ドッド村のシュロス父子のファンドの話が載っています。 入門という言葉のイメージで手にとると面食らいますが・・。 内容はすこし硬めで読みにくいですが、バリュー投資の方法論の 全体像を学ぶのに最適なテキストだと思います。 後半の近年のバリュー投資家の成功例の部分は楽しく読めます。●ピーター・リンチの株で勝つ新版↑20年間平均23%という記録を残した伝説のファンド・マネージャー ピーターリンチ。 彼が個人投資家がプロに勝つ方法をユーモアたっぷりに教えてくれます。 バフェットも賛辞をあたえた名著です。
2010年07月16日
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔 第8号 2006/09/21 〕 543部発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 新規公開株(IPO)――――――――――――――――――――――――――――――――――― 最近の一番の話題はmixiの上場ですよね。 ブログなどでも話題にしている方が多かったです。 まあバリュー志向の投資家さんにとっては、 あまり関係のない話でしょうが せっかくですので、 バフェットが新規公開株について 語っているところを紹介します。 ───────────────────────────────―――― ・・・・普通株の投資で成功している投資家は、 新しい銘柄を買うよりも二次市場で売買した方が 良い成績を上げられるでしょう・・・・。 その理由は、値決めの仕組みと関係があります。 周期的に全体の狂気に支配される二次市場では 頻繁に「バーゲンのような」価格が付きます。 (『バフェットからの手紙』パンローリング刊) ───────────────────────────────―――― 少し前に個人投資家のブログで「投資と投機」についての 議論が盛り上がっていました。 そのなかには、新規公開で買わなければ 企業に直接投資したことにはならないのではないか? 値上がりを目的として買う以上、それは投機なのではないか? という意見がありました。 確かに二次市場、普通のマーケットで 売買する場合にはそのお金は直接企業に渡る訳ではありません。 株をはじめたばかりの頃は その辺が良くわからなかったものです。 しかし、第一号で取り上げたグレアムの「投資と投機」の 定義を踏まえて上記のバフェットの言葉を読むと、 みえてくるものがあると思います。 バフェットは、IPOでの投資よりもマーケットで 買ったほうが良い成績をあげられるといっています。 その理由は値決めの仕組みにあると。 IPOでは売り手である企業や、証券会社が 売り出し価格を決めます。 はじめから損をすることがわかっていて 上場することはありえません。 必ず売り手が自分たちに有利な値決めをすることは自明の理です。 もし望みの価格がつかないことが明らかならば、 そもそも新規公開自体を取りやめてしまうはずです。 確かに、ヤフーやセブンイレブンなど、上場以来 おそろしい勢いで時価総額が増え続ける企業もあります。 しかし、それは宝くじに当たるようなものだと思います。 現実的に、IPOで「バーゲンのような」価格が 付いていることはまずありえないのです。 しかし、二次市場、つまり私たちが投資するマーケットでは、 参加者の感情の行き過ぎによって、 信じられないような「バーゲン価格」がつくことが しばしばあるのです。 価値と価格が大きく乖離したものを買って、 元本の安全性と満足するリターンを確保する。 それが投資の王道だと思います。 売り手が値段を決めるIPOには手を出さないのが、 賢明なる投資家であるといえそうです。 もちろん「壊れたIPO」とよばれる現象も存在するわけですが、 それはまた別の機会に。--------------------------------------------------------------------【本日の関連文献】-----------------------------------------------------------------------■バフェットからの手紙(ローレンス・カニンガム)バフェットからの手紙 ↑バフェット本は数あれど、バフェット自身のペンで全編が つづられている唯一の本です。バフェットが会長を務めるバ ークシャー・ハサウェイという会社で毎年発表している「株 主への手紙」を大学教授のローレンス・カニンガム博士が、 テーマごとに編集した内容です。 バフェットを知る上で最高のテキストです。■バリュー投資入門(ブルース・グリーンウォルド)―バフェットを超える割安株選びの極意/ブルース グリーンウォルド ↑壊れたIPO、ポールソンキンのところが興味深いです。 入門という言葉のイメージで手にとると面食らいますが。 内容はすこし硬めで読みにくいですが、バリュー投資の方法 論の全体像を学ぶのに最適なテキストだと思います。 後半の近年のバリュー投資家の成功例の部分は楽しく読めます。※本日の追記7号は紛失しましたw誰か残ってる人いませんかね?もしお持ちの方はご連絡ください。何かプレゼントさせていただきます。
2010年07月12日
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔 第4号 2006/09/07 〕 451部発行━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 永久保有――――――――――――――――――――――――――――――――――― 株式投資は単純明快です。 誠実で有能な経営陣が率いる優れた企業を見つけ、 その内在価値より安い価格で株式を購入する。 そして、永久に保有すればいいのです。(『ウォーレンバフェット 自分を信じるものが勝つ!』ダイアモンド刊)――――――――――――――――――――――――――――――――――― 他の言葉で語っている部分を もう一つ紹介したいと思います。───────────────────────────────―――― 優秀な経営者を有する優れた企業の株は、願わくは、 永遠に所有し続けたいと考えます。 だが私たちは、失望させられるような企業でさえも 簡単には手放しません。 投資先の企業が芳しい業績を上げると急いで売って 利益を確定しようとする人々とは対局にあるのです。 ピーターリンチはこの対極的な行為を 「雑草に水をやる者」「花を切り落とす者」と うまくなぞらえました。 (『バフェットからの手紙』パンローリング刊より) ───────────────────────────────―――― バフェットは、良い経営者のいる良い企業に投資し、 永久に保有することが理想であるといいます。 確かに、毎年高い株主資本利益率を維持し成長を 続ける企業ならば、その企業の株を持っているだ けでどんどん資産は増えていきます。 売買にまつわる手数料も、税金も、 そして手間もかからないなら、それ以上は求めようが ありませんよね。 しかし、この永久保有の考え方はバフェットの教えの なかでもよく批判の対象になっているような気がします。 例えば、バフェットの経営するバークシャーハサウェイ 自体が巨大になりすぎていることが指摘されています。 もしバークシャーが持ち株を売る場合、 それだけで値段が大幅に下がってしまうため、 バフェットは持ち株を売れないのだ、という理論です。 もちろんそういうこともあるでしょうし、バフェット自身、 コカコーラが高値をつけたとき、本当は売りたかったと 正直に告白しています。 でもやはり、理想的であることには違いありませんよね。 放っておいてお金が増えていくなんて最高じゃないですか。 また、年率100%以上を狙うような人の場合、 いくら毎年平均で15~20%の値上がりを見込める 企業を保有していても、もの足らなく感じてしまいます。 そのため、売買を繰り返してさらなるリターンを求める 人は「永久保有」を馬鹿げたことであるといいます。 しかし、15%複利で資産が増えていけば20年もあれば誰でも かなりの大金を手にすることができます。 そして、司馬遷が編集した史記にも「利殖上手」は 年率20%で資産を増やしたという記述があるようです。 実際、バフェット以上に長年にわたって 資産を増やし続けた人間はいないわけで、 現実的に平均で年率20%以上の利回りを望むのは、 よほどの天才でもなければ不可能に近いように思えます。 現実に「永久保有」できそうな会社をみつけるのは なかなか難しいものです。 僕自身はまだ「永久保有」できそうな銘柄を みつけることができていません。 バフェットでもコカコーラをみつけるのに 40年だかかかったという話です。 簡単な話ではありません。 でも、少なくとも探し続けなければ みつけることはできませんよね。 投資をしている限り「永久保有」できる 企業をみつけることは、永遠のテーマになると思います。--------------------------------------------------------------------- 【バフェットが結婚!!】--------------------------------------------------------------------- 先日バフェットの2度目の結婚が報道されていましたね。 76才の誕生日に入籍ということでした。 ヤフーのニューストピックスでも取り上げられていて ビックリしました。 世界第二位のお金持ちということや、 ビルゲイツ財団への多額の寄付のこともあって 知名度があがってきたのでしょう。 さすがにバフェットの教えを紹介しているこのメルマガで、 このめでたい話題を取り上げないわけにはいきません。 そしてバフェット結婚記念ということで内容を増量して お伝えしたいと思います。 16才年下の同居女性と結婚ということで、誤解を招きそうな 表現となっていますがアストリド・メンクスさんは、1978年 からバフェットの同居人です。 実に28年間の同居の上の結婚ということになります。 新たな人生の始まりというよりは、男のケジメをつけた というように僕は思います。 また、永久保有志向の強いバフェットならではの筋の通 し方だと思います。 前妻のスージーさんとは、お亡くなりになるまで20年以上 別居していましたが、離婚はせずにむしろ関係は良好であ ることを強調していました。 単純に離婚するとなると、資産の大半を持っていかれるから 別れなかったんじゃないか?と揶揄されそうですが、 バフェットの投資スタイルをみればそうじゃないことがわかります。 一度惚れ込んだ相手なら死ぬまで関係を続けていく。 死が2人を切り離すまでは袂を分かつことはない。 そんなバフェットの信念が伝わってきて嬉しくなりました。 今回はその永久保有についての考えを紹介します。 参考リンク ・米国の大富豪バフェット氏が再婚 16歳下の同居女性と http://www.sankei.co.jp/news/060901/kei099.htm---------------------------------------------------------------------【バフェット結婚記念コラム】投資スタイルと生活スタイル--------------------------------------------------------------------- バフェット結婚記念ということで、おまけに 生活スタイルと投資スタイルは不可分である、 という話をしてみたいと思います。 偉大な投資家さんや、個人的に知ってる個人投資家さんを 見て思うのは、投資と生活がリンクしている、 ということです。 バフェットの結婚を題材にそのことを考えてみたいと 思います。 バフェットは前妻のスーザンが亡くなるまで、 別居はしたものの良好な関係を続けていました。 そして、今回結婚したアストリドさんともすでに 28年もの同居の上で結ばれました。 これは、バフェットの株への「永久保有」の考えと矛盾しません。 一つの企業を詳しく知って永遠に保有したいという考え そのままだ、というのは飛躍しすぎでしょうか。 そして、バフェットのお師匠さんであるグレアムは、 生涯3度の結婚をし、晩年はまた別のフランス人の女性と 一緒に暮らしていたそうです。 どうやら、グレアムは結婚には向かなかったようだと、 マネーマスターズ列伝に記述があります。 また、続けて「いったん知り合えば誰にでも好かれたが、 親友と呼べるような付き合いをした人はほとんどいなかった」 「慈悲深いが人間臭さがなかった」 という指摘もあります。 これは、企業の事業素質や経営者よりも、 数字に着目し分散投資をしたグレアムの姿と矛盾しません。 シケモク投資で分散したグレアムと、 永久保有を前提に調べ上げ集中投資したバフェット。 こじつけかもしれませんが、 2人の生活スタイルから投資スタイルを垣間見ることができます。 投資は頭だけでするものではなく、 人生すべてが関連してくると個人的に考えています。 他にもお金の使い方、普段の考え方など、 バリュー投資家に向く資質のようなものは確実に 存在する気がします。 それについては、また別の機会にとりあげますね。 一度考えてみてください。 あなたはどういう生活を送っていますか? どんな投資スタイルを持っていますか? それは矛盾していませんか? あなたの生活のなかに、 あなたが投資家として成功するスタイルがあると思いますよ。 ※グレアムの名誉のためにいっておきますが 性格が悪かったという話ではないですよ。 グレアムは誰にも分け隔てなく接した人格者だったらしいです。-----------------------------------------------------------------------【本日の関連文献】-----------------------------------------------------------------------■バフェットの投資原則新版(ジェネット・ロウ)[新版]バフェットの投資原則―世界No.1投資家は何を考え、いかに行動してきたか/ジャネット・ロウ ↑バフェットの語録がテーマごとにまとめられています。 このメルマガの最高のネタ本です。 投資に興味がなくても楽しめそうな一冊です。 装丁もカッコ良くなっていい感じです。■バフェットからの手紙(ローレンス・カニンガム) ↑バフェット本は数あれど、バフェット自身のペンで全編が つづられている唯一の本です。バフェットが会長を務めるバ ークシャー・ハサウェイという会社で毎年発表している「株 主への手紙」を大学教授のローレンス・カニンガム博士が、 テーマごとに編集した内容です。 バフェットを知る上で最高のテキストです。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2010年07月08日
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔 第3号 2006/09/04 〕 367部発行━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 バリュー投資――――――――――――――――――――――――――――――――――― せっかくなので今回は、バフェットがバリュー投資という言葉 について語っているところを紹介します。 初回に取り上げたグレアムの言葉の復習になると思います。───────────────────────────────―――― 「バリュー投資」という言葉は意味が二重になっています。 「投資」が少なくとも支払った金額に見合った価値を求めた 結果の行為でないとすれば、いったい何なのでしょうか? それと気づきながら、ある株式に価値以上の金額を支払うこと ――すぐにさらなる高値で売れるであろう見込みで―――は、 投機と呼ぶべきです(それは非合法でも非道徳な行為でもあり ませんが、私たちの考えでは財務上おいしいことでもありませ ん)。 (『バフェットからの手紙』パンローリング刊より) ───────────────────────────────―――― これにはグレアムの「投資」と「投機」の定義が下敷きに なっているのは一目瞭然ですよね。 もともとバリューという言葉は「価値」と訳すことができ るのですが、価値があるものに投資する、というのは、 バフェットに言わせれば「頭痛が痛い」といっているよう な冗長ないいかたである、ということになります。 しかし、投資という言葉がグレアムの定義で定着している とはいい難い状況です。 そのため、企業価値に着目して投資する方法を、暫定的に バリュー投資といっているのが現状だと思います。 しかし、一口にバリュー投資といっても、グレアム式の 企業の純流動資産に着目した古典的バリュー投資から、 将来その企業が稼ぎ出すキャッシュに着目したバフェットに 代表される投資法など、投資家それぞれの個性によって 細分化することもできます。 この辺のバリュー投資の進化、分類などは『バリュー投 資入門』(日本経済新聞社刊)に詳しく載っていますので、 読まれていないかたは一度目を通してみてはいかがでしょうか。 ↑メルマガの下のほうにリンクがあります! ところで、バリュー投資というと「要は安い株に投資す るんでしょ?」といわれることがあります。 その安い株=ボロ株であったり、10万円以内で買える株 ということになったりと、上っ面だけを雑誌などの情報 だけでかすめとっているとエラいことになるような気が します。 個人的にはバリュエーション投資家というのがいいのでは と思っています。 バリュエーションは「評価」の意味なので、「バリュエー ション投資家」を名のるには、なにがしかの調査、分析をし なければなりません。 名前に価値を見積もることが入ってるうえに、カッコイイときてます。 ただ惜しむらくは、バリュー投資より長くて覚えにくい ことですかね。 さあ、誰よりも早くバリュエーション投資家を 名乗ってみませんか(笑)?---------------------------------------------------------------------- 【なんちゃって検証】 バリュー投資は流行ったのか?---------------------------------------------------------------------- 僕が投資をはじめた4年前に比べると、バリュー投資という 言葉はだいぶ有名になったように思います。 2003年当時、数サイトしかなかったバリュー投資のサイトが 今ではチェック不能なくらいに増えています。 ZAIなどのマネー雑誌でも、頻繁にバリュー投資に関する 特集が組まれていますよね。 しかし、本当にバリュー投資を理解して実践できている人は 実際にはどれくらいいるのでしょうか。 このメルマガを発行する際に、メルマガスタンド“まぐまぐ” で簡単な調査をしてみたので、その結果を書いてみたいと思います。 以下まぐまぐ発行メールマガジンのキーワード検索結果です。 ・投資 1077件 ・株 1066件 ・バリュー投資 8件 ・バフェット 6件 ・グレアム 1件(このメルマガだけw当たり前か) (まぐまぐ全32367誌中) 株に関するメルマガは1066もあるにも関わらず、バリュー投 資という言葉の入ったメルマガはたった8件。 実に0.7%にすぎません。 もちろん、バリュー投資の性格上、毎回発行するほどネタが 続くわけもなく、メルマガに向かないということは考えられます。 しかし、実際のところ、バリュー投資への入り口は広がった とはいえ、自分で有価証券報告書を読んで分析し投資を決定 している人の割合は依然この数字の位にとどまっているよう な気がします。 ちょっと強引にいえば、全体32367人のうち3%の人が投資に 興味をもち、そのうち0.7%の人がバリュー投資にたどり着く ということです。 これは、まだまだ流行ってるとは言いがたい気がします。 他の多くの人が、価格やトレンドのみに着目するなか、バリ ュー投資家は企業の価値という動きの緩やかなものに着目す るという、もう一つの視点を持つことができます。 一応バリュー投資の勉強をした人は、バリュー投資を知らな い99.3%の人に対してその着目点がある分優位性を持つとい えるかもしれません。 どちらにしろ、個人的にはまるごしで戦いに参加するよりは、 頼りないにしろ、いくつかの武器や防具を持って戦いに望ん だほうが勝率は高いと思います。 こんな簡単に上位1%に食いこめるならその可能性をのがす手 はありませんよね? ほとんどの参加者が、「考えるくらいなら死んだほうがマシ」 という人たちかもしれないからです。 さて、話は変わりますが、バリュー投資のブロガーがたくさん存 在する中で、バリュー投資のメルマガは数えるほどなのです。 このメルマガを発行した理由の一つに衰退メディア(?)である メルマガを発行するのは、高いリターンがあるんじゃないかと思 ったのもあります(笑)。----------------------------------------------------------------------- 【本日の関連文献】-----------------------------------------------------------------------■バフェットからの手紙(ローレンス・カニンガム) ↑バフェット本は数あれど、バフェット自身のペンで全編が つづられている唯一の本です。バフェットが会長を務めるバ ークシャー・ハサウェイという会社で毎年発表している「株 主への手紙」を大学教授のローレンス・カニンガム博士が、 テーマごとに編集した内容です。 バフェットを知る上で最高のテキストです。■バリュー投資入門(ブルース・グリーンウォルド) ↑入門という言葉のイメージで手にとると面食らう一冊です。 内容はすこし硬めで読みにくいですが、バリュー投資の方法 論の全体像を学ぶのに最適なテキストだと思います。 後半の近年のバリュー投資家の成功例の部分は楽しく読めます。
2010年07月06日
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 株を買うということ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第2回の今回は、世界一の投資家であるバフェットが 「株を買うということ」をどう考えているかを紹介します。───────────────────────────────―――― 株を買うということは持分比率に応じて会社を保有することである。 バフェットは投資する前にいつも自問する。 「この会社をまるごと買うとしたら、自分ならいくら払えるだろうか。 それを前提にすれば、一パーセントだけ買うにはいくらかかるか」 (『ファンドマネジャー 』日本経済新聞社より) ───────────────────────────────―――― 株が会社の部分的所有権である、ということは まさに基本中の基本ですよね。 バフェットは、「その会社を買うとしたら、自分ならいくら 払える だろうか」をということを常に考えるといいます。 しかし、私たち個人投資家の資産規模は小さく、 企業を買っているという実感は少ないかもしれません。 毎日の値動きや、一株あたりの利益や、一株あたりの純資産 といった数字だけをみているとそのことを忘れそうになって しまいます。 しかし、株券という紙切れ(今は電子化していますが)には、 実は会社がくっついているのであり、その視点はとても大切です。 ここでオススメしたいのが、 会社を時価総額でみてみる、という視点です。 時価総額を見ることによって、会社の規模も実感できますし、 自分の持分に関係なく所有しているものが何であるかを把握 しやすくなります。 時価総額に対する売り上げや、純利益を考えると、単にPER やPBRを見る以上に会社のことを実感できるようになります。 値動きや、一株あたりやだけでなく常に会社全体で考えること が大切だとバフェットは言っているのだと思います。 さらに「株を買うこと」について詳しく語っている部分を引用 します。 ───────────────────────────────―――― みなさんには次のような考えをしていただきたくありません。 つまり、自分は価格が日々小刻みに変動する紙切れを保有して いるにすぎず、経済的な、あるいは政治的な不安をもたらすよ うな問題が起きれば、株を売却してしまおうという考えです。 そうではなく、例えば農地やマンションを家族で所有する場合 のように、無期限で付き合っていこうと考える企業を部分的に 所有しているのだという、明確なイメージを持っていただきた いのです。 (『バフェットからの手紙』パンローリング刊より)───────────────────────────────―――― 株は、土地など不動産と比べると、買い手と売り手が常にいる、 非常に流動性の高いものだといえます。 株式市場は毎日値が動きます。 そのため、その値動きだけに注目して売買するということも可 能です。 実際それだけで、何億というお金を稼いだデイ・トレーダーの 方もいるようです。 しかし、6兆円を超える資産を築いたバフェットは、株を買う なら、マンションなどの不動産を部分所有しているのと同じよ うに考えるべきだ、と言っています。 昨日買ったマイホームを今日少し値上がったからといってすぐ に売る人はいませんよね。株も同じように無期限で付き合える 覚悟を持って買うことをバフェットは言っているわけです。 これ、実はバフェットの会社であるバークシャー・ハサウェイ の株主向けに語っている内容なのですが、バフェットの株に対 する考え方がそのまま出ていると思います。----------------------------------------------------------------------- 【本日引用した文献】-----------------------------------------------------------------------●マネーマスターズ列伝マネーマスターズ列伝―大投資家たちはこうして生まれた/ジョン トレイン ↑今日取り上げた『ファンド・マネジャー』の改訂版です。 9人だった投資家数も大幅に増えてさらにお買い得になってます。 単に読み物としても楽しめる上に、投資に役立つアイデアが詰ま っています。そして作者のジョン・トレインさんも敏腕投資家だそうです■バフェットからの手紙(ローレンス・カニンガム)バフェットからの手紙 - 「経営者」「起業家」「就職希望者」のバイブル/ローレンス A カニンガム↑バフェット本は数あれど、バフェット自身のペンで全編が つづられている唯一の本です。バフェットが会長を務めるバ ークシャー・ハサウェイという会社で毎年発表している「株 主への手紙」を大学教授のローレンス・カニンガム博士が、 テーマごとに編集した内容です。 バフェットを知る上で最高のテキストです。[バフェットからの手紙(倍速版・通常版2巻セット)[CDーROオーディオブックCD] バフェットからの手紙/ローレンス・A・カニンガム、増沢追記:今はオーディオブック版も出てるんですね!世の中便利になってるなあ。ちょっと高いけど。
2010年07月05日
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まだまだ元気そうでなにより。リンク
2010年07月04日
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昔発行してたメルマガの復刻です。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 投資の真髄 ~偉大な投資家の言葉に学ぶ~━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔 創刊号 2006/08/28 〕 248部発行 ●はじめに こんにちは。阿藤寛です。 このメールマガジンを購読いただいてありがとうございます。 おかげさまで創刊号にもかかわらず250人近い人に登録をいただきました。 心から感謝の気持ちを申し上げます。 このメール・マガジンでは偉大な投資家さんの名言、考え方をお届けしま す。 投資初心者~上級者まで役に立つ情報になるように一生懸命執筆していき ますね。これからもよろしくお願いします。 ●発刊のきっかけ このメルマガを発刊するきっかけとなったのは、ブログにも少し書きまし たが、個人的な理由によります。 投資歴4年目に入り、はじめの頃にあった投資への向上心のようなものが 萎えかけてきていました。 本棚を整理しつつ、ふと手に取った「バフェットへの手紙」を何の気なく 読み直してみたのです。 するとみるみるうちに惹きこまれ、一冊まるごと一気に読み干してしまい ました。 そして、自分のものにしたと思い込んでいた「バフェットの考え方」のほ とんどが、自分の記憶からすり抜けて消えてしまっていることに気がつい たのです。 もちろん、普段たくさんの個人投資家さんのブログやHP、それから著作 などを読んではいました。 しかし、日々研鑽を積み発展していく上で、人の意見はころころ変わって しまいます。 そして、個人投資家の間でも、投資手法の流行り廃りがあることを、僕の 短い投資歴でも感じています。 そのなかで、揺らぐことのない一つの信念、方針を築いていくためには、 古典的な投資本を読み直し、定期的にこれらの情報を摂取することが重 要だと思ったのです。 このメルマガを発行することによって、僕は個人日常的に投資本を読むこ とになります。そのうちに本当に偉人たちの投資思考を身につけることが できるかもしれません。 そして大切だなーと思った言葉や考え方をみなさんにお届けするという仕 組みです。 一応、引用した言葉や考えに対する個人的な見解を毎号書いていきますが、 本当に大事なのは、その引用した部分です。 本文はほとんど読み飛ばして、そこだけを読んでいただいても(もしくは そのほうが)ためになるかもしれませんね(笑)。 【このメルマガを読んで欲しい方】 ・株式投資での資産形成に興味がある方 ・バリュー投資に興味がある方 ・ウォーレン・バフェットなど投資の巨人の考え方を知りたい方 などなど。投資に興味のある人に役に立つとメルマガを目指します。 それでは行ってみましょう。 ここからがメインコンテンツです。 ↓ ↓ ↓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【main contents】 投資と投機――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第一回の今回は、証券分析の父であり、バリュー投資家の アイドルであるベンジャミン・グレアムの言葉を紹介します。───────────────────────────────―――― 投資とは詳細な分析に基づいて、 元本の安全性と満足すべきリターン(投資収益)を確保する行為である。 この原則を満たさない行為を投機と呼ぶ (『証券分析』パンローリング刊より) ───────────────────────────────―――― 創刊号ですので、今回は同じ文の別の翻訳と思われる箇所も引用したいと 思います。翻訳という作業の微妙さがわかります(笑)。 ───────────────────────────────―――― 投資とは、詳細な分析に基づいたものであり、元本の安全性を守りつつ、 かつ適正な収益を得るような行動を指す。 そしてこの条件を見たさない売買を、投機的行動であるという。 (『新賢明なる投資家』パンローリング刊より)───────────────────────────────―――― グレアムは、投資と投機の違いを明確に定義しました。 ポイントは3つです。 1.投資対象について詳細な分析をする。 2.元本の安全性を確保する 3.満足できるリターンを得る 以上の3つのポイントを押さえた行動を「投資」、それ以外の売買を「投 機」であると定義したわけです。 特に2の元本の安全性を確保する、ということについてグレアムは「安全 域」という投資をする上で最も大切と思われる概念を生み出しています。 (安全息についてはまた別の機会に取り上げる予定です) しかし、証券分析の父といわれるグレアムが亡くなって、30年以上が経っ た 現在でもまだこの考え方が浸透しているとは言いがたいですね。 特に今だに日本では株式投資というと、ギャンブル的なイメージが根強く 残っています。 そして、新たにデイ・トレーダーの出現などによってその傾向は強まって いるとさえ言えるかもしれません。 投機という行為自体が悪いわけではありませんが、今自分がしていること が、果たして投資なのか、投機なのかこの言葉をじっくり読んで考えてみ てはいかがでしょうか。 果たして今まで自分がやってきたことは投資であるといえただろうか・・・。 結構耳が痛い感じです(笑)。 これからも精進して、堂々と投資家を名乗れるようになりたいです。 このメルマガが、日本にひとりでも多くの投資家を生み出すきっかけとなってくれたらとても嬉しいです。
2010年07月03日
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株の新規口座開設が盛んなようですね(ソース)。2004年ごろの株ブームも無駄ではなく、虎視眈々と機会をうかがっていた方々がたくさんいたということでしょうか。なかなか日本の個人投資家さんたちもやるじゃないですか。下がったときに買う。素晴らしい心がけです。外資から日本の企業を買い戻していただきたいものです。なんちて。でも、なんか違和感もありますね。不況慣れして、今の金融危機のスケール感が全くわかってないような。わかってないからこそ安心して買いに走るような。自分はもちろんさあ儲けるぞと思っているわけですが、悲観論は賢く見える、ってな話もあって、なんかあえて悲観論を言いたいあまのじゃくな気持ちがあるのです。アメリカの人たちはわりと狼狽されてるらしいのに。日本人はなにをやってるのかと。ただの妬み根性でしょうか。どうせ基本有名企業から買われていって、自分が買ってるような小型株には、なかなか資金が回ってこないでしょうしね。まあ、先に買っていたものとしてはですね、ここまできたら一度損失を甘んじて受け入れてやるのが賢いかと。損失確定させて、三年間の無課税の権利をゲットして、ポートフォリオを最適に組み替える機会とする。塩漬け株とサイナラして、いい感じのものに乗り換えるチャンスですよね。
2008年10月18日
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・さすがに中国もヨーロッパもアメリカも反発しているようで、明日の日本市場もまず反発するでしょうね。・しかし、まだまだ終わりの始まりは始まったばかりなのかもしれないのです。以下2ちゃんのコピペですが、アメリカを中心とした金融決算の日付です。273 名刺は切らしておりまして :2008/10/12(日) 17:48:02 ID:zJOTMjtP決算予定:10月14日(火)ウェルズ・ファーゴ10月15日(水)JPモルガン・チェース、ワシントン・ミューチュアル10月16日(木)シティグループ、メリルリンチ、USバンコープ ※相当要注意10月22日(水)ワコビア ※相当要注意10月23日(木)クレディ・スイス10月24日(金)アムバック、MBIA ※相当要注意10月30日(木)ドイツ銀行11月 4日(火)UBS ※要注意11月 7日(金)AIG、ファニーメイ、GM ※相当要注意http://market-uploader.com/neo/src/1223724490874.jpg11月10日(月)フォード11月20日(木)フレディマック ※相当要注意これからの一ヶ月、おそらく悲惨な決算が続くでしょう。決算のたびに市場が過剰に反応したら、すごいことになっちゃたりはしないのでしょうか。ヘッジファンドの投売りが新たなる暴落を呼んだり。・何故かアクセス数がすごい。あまりのすごさに、昨日の日記のコメント欄がバグってる。パラレルワールドになってる。左のプラグインからいったら見れるのだけどw。
2008年10月13日
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世界経済の素人として一言。恐慌というのが、どのくらいのレベルなのか体験したことがないのでよくわからないんですが、以下のリンクの惨状を見る限り、これから本当に世界恐慌が起こってもおかしくない感じもします。世界の株価指数(キャピタルパートナーズ)全世界の市場が今年、のきなみ40%くらいの下落をしていることが一目でわかります。これはひどい。1929年の大恐慌に比して、レバレッジで膨らんだバブリーさは現在の方が高いのでは?このまま深刻な、それこそリアル北斗の拳のような世界が実現する可能性もあったりするのかもしれません。自分の感覚では、ここ数年来下げっぱなしな日本株は割安と思い込んでいましたが、これを見るとその認識も危うくなってきます。この予想PERがどこまで信用できるのかわかりませんが、予想PER11倍の日経平均は比較的高いともいえます。ロシアなんか予想PER3.5倍とかですよ。すでに閉鎖してますがw。日本株は、サブプライム問題の影響は少なく、実態がしっかりしているから売られすぎだとの話ですが、一応頭に入れておいてもいいかもしれません。世界各国がPER5倍とかになるようなことがあれば、日本株だって連れ安になるでしょうからね。あと、ある人が紹介されていた占い師の相場観のリンクを貼りたいと思います。まじで面白いので!アドモアゼル愛のぶらりブログ占い師って占うだけじゃなくって知識も半端ないのですね。なんか占いって、水晶覗き込んで未来を読むとか、インスタントな感じがしていましたが、本来は膨大な知識の上にするものなのかもしれませんね。かの諸葛孔明のように。単純にここまでストーリーを組めるのはすごいと思いました。文章うまいし。まあ、あくまで占い師wの話ですけど、参考までに。しかし、あれほど嘆いていた日本の金融後進国ぶりが、ここにきて最強のカードになるとは思いもしませんでした。まさに人生万事塞翁が馬。どう転ぶか最後までわかりませんが、日本が世界のリーダー的な役割を果たしていける可能性がでてきたのは痛快ですねえ。
2008年10月12日
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世界経済の素人として一言。恐慌というのが、どのくらいのレベルなのか体験したことがないのでよくわからないんですが、以下のリンクの惨状を見る限り、これから本当に世界恐慌が起こってもおかしくない感じもします。世界の株価指数(キャピタルパートナーズ)全世界の市場が今年、のきなみ40%くらいの下落をしていることが一目でわかります。これはひどい。1929年の大恐慌に比して、レバレッジで膨らんだバブリーさは現在の方が高いのでは?このまま深刻な、それこそリアル北斗の拳のような世界が実現する可能性もあったりするのかもしれません。自分の感覚では、ここ数年来下げっぱなしな日本株は割安と思い込んでいましたが、これを見るとその認識も危うくなってきます。この予想PERがどこまで信用できるのかわかりませんが、予想PER11倍の日経平均は比較的高いともいえます。ロシアなんか予想PER3.5倍とかですよ。すでに閉鎖してますがw。日本株は、サブプライム問題の影響は少なく、実態がしっかりしているから売られすぎだとの話ですが、一応頭に入れておいてもいいかもしれません。世界各国がPER5倍とかになるようなことがあれば、日本株だって連れ安になるでしょうからね。あと、ある人が紹介されていた占い師の相場観のリンクを貼りたいと思います。まじで面白いので!アドモアゼル愛のぶらりブログ占い師って占うだけじゃなくって知識も半端ないのですね。なんか占いって、水晶覗き込んで未来を読むとか、インスタントな感じがしていましたが、本来は膨大な知識の上にするものなのかもしれませんね。かの諸葛孔明のように。単純にここまでストーリーを組めるのはすごいと思いました。文章うまいし。まあ、あくまで占い師wの話ですけど、参考までに。しかし、あれほど嘆いていた日本の金融後進国ぶりが、ここにきて最強のカードになるとは思いもしませんでした。まさに人生万事塞翁が馬。どう転ぶか最後までわかりませんが、日本が世界のリーダー的な役割を果たしていける可能性がでてきたのは痛快ですねえ。
2008年10月12日
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いよいよ日経平均が2003年に自分が株をはじめた頃の水準になりました。こんな事もあるんですね。2005年くらいにはもう二度とこんな水準になることはないだろうと思ってたのに。面白くてたまりません。思いついたので、以前発行していたメールマガジンの内容を再利用してみたいと思います。───────────────────────────────―――― 生涯を通じて株を買い続けるような投資家は、 マーケットの変動に合わせて投資態度を変化させるべきです。 しかし、株価が上がれば上機嫌になり下がれば落ち込むような、 非論理的な投資家が多いのが現状です。 その彼らも食品価格には理をわきまえた反応を示します。 というのは、食品については一生買い手であり続けることが 分かっているので、値下げは歓迎し、値上げは嫌うのです (食品価格の下落を嘆くのは売り手のほうです)。 (『バフェットからの手紙』パンローリング刊) ───────────────────────────────―――― ここで、バフェットは売り手と買い手を対比させて、 非論理的な投資家を説明しています。 たとえば、スーパーでお肉を買う場合、 私たちは価格が下がれば喜び、 上がれば嫌がります。 しかし、株の場合、多くの人が逆の反応をしてしまいます。 株が上がっていれば上機嫌になり、 下がっていれば不機嫌になるのです。 これは、投資家が「生涯を通じて株を買い続ける」 自覚がないために起こります。 株式投資を続けていく限り、 「売り手」の立場になってしまってはいけないのです。 いつでも投資家には、安く買えるときにこそ チャンスがあるのであり、 高くしか買えないときにはチャンスは少ないのです。 確かに持ち株の株価が下がれば、含み益は減って、 マイナスになることもあるでしょう。 しかし、世界一の投資家で、あれほど巨大な 資産を誇るバフェットですら、株価が下がることを むしろ歓迎しているのです。 比べてみれば、明らかに少ない資産を運用している 個人の投資家が目先の資産の減少だけで 右往左往してしまうのは合理的とはいえません。 あなたが、老後で引退後の資産を運用しているのでない限り、 株価の下落はいつでも将来の大きなチャンスを 提供してくれているのです。 もしあなたが投資の初心者で、 「生涯を通じて株を買い続ける」信念ができていないのなら、 フルインベストメント、つまりキャッシュポジションを 持たずに全額投資することは、避けたほうが無難です。 フルインベストメントしてしまえば、 「売り手」にならざるをえません。 ある程度のキャッシュポジションを残しておけば、 あなたは「買い手」であり続けることがたやすくなるでしょう。 そもそも商売をしている人は別として、 私たちは買うことには慣れていても、 売ることには慣れていないと思います。 慣れてない「売り手」になって、 平常心を保つことは難しいのではないでしょうか。 消費活動でそうであるように、 株式投資でも常に「賢い買い手」であること。 それができれば、必ずや大きな資産を築けると思います。
2008年10月10日
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ここまで下げますか。全体も下がってるけど今日の自分のポートフォリオの下げ幅にも笑いました。まあ私はまだ生きるし、世界人類の歴史が終わるとも思っていないので、買いたいんですけど。肝心のキャッシュはなし。しかし、つくづく株の世界も面白いものです。
2008年10月08日
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・なぜか今日はヤフーがみれない。超不思議。ホームページに設定してるから不便。・MSNのほうに投資家診断なるものがあってやってみる。竹田和平さんタイプでした。まあ、バフェットには程遠いですな。自信も分析にかける意気込みもないし。納得の結果でした。
2008年06月13日
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パフォーマンスでも。今月は1.01%プラスでした。2004年以来一番分析をしてますね。飽きますけどw、がんばってコツコツとやっております。まあ安いからやりがいはありますもんね。せっかく分析してもすぐ忘れるので、徒労感もありますが。やればやるほどフォローしきれなくなるしね。来月末にはいろいろ楽しいことができてそうな気がする。今は営業職をしたいなー。完全歩合でw。
2008年04月30日
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全然ノーマークでしたが、キャッシュリッチで好きなタイプの会社でした。チラっとみたけど絶対、粉飾見抜けなかったね。へたすりゃ投資してたか知らん。まあ、解散したらいい投資になりそうですよね。様子を見守りたいと思います。参考リンクこないだの野村證券のインサイダー取引に引き続き、不祥事が相次ぎますね。もう一下げあるのかなあ、と思っております。
2008年04月29日
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バリュー投資家、バリュー消費家におすすめしたいことがある。被服費の増加である。特に男性は年齢に従って服装や身だしなみに全く気を使わなくなりがちだと思う。これは自戒の意味を込めて書いているんだけど。節約生活とか心がけているうちに、気がつけば被服費はガンガン減っていく。自分なんかも着ている服は五年以上前に買ったものがほとんどだ。しかし、新しくて良い服を着たときの気持ちよさ、心地よさは日常的に味わって損はないものだと思うのだ。ネクタイ一つ新しくするだけで、どれだけ気分が変わるか、一度試してみていただきたい。なにも高いものである必要はない。今までと違うテイストのものがいい。それだけで、いつもと少し違う自分が味わえるからだ。あのバフェットですら、ある時期から服装に一定のお金を費やすことの効用を説いている。服を買って借金漬けになるおねえちゃんたちの考え方も少しは理解できるかもしれない。ファッションは、自分のためにするのではないそうだ。回りの人の気分をも左右するコミュニケーションツールなのである。しわしわの擦り切れた服や、油ギッシュに曇ったメガネのレンズは、自分ではなく、回りを大切にしていないことの表れなのだ。知らないうちに不快感という公害をまきちらしてはいけないと思う。年をとるとどうしても、老いる。しわが増えたり、ハゲたり太ったりと、ただでさえそれなりだった自分の見てくれは下降線をたどる。でも、そこであきらめちゃだめなのだ。老けていく中での、今できるベストを尽くす。それは回りをも幸せにし、自分を向上させるものなのだ。自己尊厳、自己重要感の向上という視点から、いくらかのお金を服装に費やすことを是非おすすめしたい。そもそも、お金を増やす目的は、毎日をより気分良く過ごすためだったはずなのだから。
2008年04月24日
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誰にでも平等に与えられているものがあります。それは時間・・・・。といっても寿命は人によって大きく違っては来るのでしょうけど、今この一秒というのは、誰にでも同じだと思います。この世のすべてをするには、あまりにも時間がなさすぎます。そこで、私たちは時間を短縮してくれるものを欲します。それは人類共通の願いといっていいような気がします。例えば新幹線は、私たちの移動時間を大幅に短縮してくれました。おかげで私たちは移動に使っていた時間をほかの事につかうことができるようになりました。洗濯機は洗濯をする時間を大きく短縮し、掃除機は掃除をする時間を短縮してくれました。電気、電灯は、私たちが活動できる時間を大きく増やしてくれました。時間を短縮してくれる、という視点は人間にもあてはまります。すべての教師は、一人独学で勉強する以上の能率を保障してくれ、すべての本は私たちの思考を大幅に短縮してくれます。他人のブログをみるのも、自分が考えなくてもその人が考えた時間を利用できるからです。世の中の大多数の人は、労働力という時間を提供して賃金をもらい、社長や株主の時間を短縮します。いつでも、自分の時間を短縮してくれるものに人はお金を払います。時間ほど貴重なものはないからです。この視点は投資にも利用できるのではないでしょうか。そして、他人の時間を節約してあげられる便利な人は、いつも人気者で引く手あまたです。対して、やたらと時間の浪費を強請する人もいるわけですけど。せっかくなら、自分の時間を人にも活用してもらって、お互いが利益を得られるような生き方をしてみたいものですな。
2008年04月15日
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検索方法がわからなくて泣きそうになりました。会社名入れても出ないんだもん。以前はアイウエオ順で探してたのに。仕方ないのでEDINETコード一覧表とやらをダウンロードしてみましたが、雑然とした文字の羅列で泣きそうになりました。メモ帳でしか開けない自分のシステムも悪いのでしょうが。みんなどうしてるのか。ctrl+Fで会社名を探して、コードをようやくゲット。入力してやっとたどりつきました。名前の前に株式会社をつけないとダメなのね。でもつけなくても見つけれるくらいの機能はあってもいいと思うのです。~株式会社の場合もあるのでしょう。で、前から思ってたけどなんで独自のコードやねん。覚えられるか。いちいち調べさすのか。意見受付画面がせっかくついてるので、みなさん!こんなところでつまずく人は、株やってる人はいないのでしょうか。つくづく情けない・・。
2008年04月02日
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新しくなったEDINETの使い方が全然わからなくて泣きそうになった。ていうか、こんな時間まで起きてわからないのはとても悲しい。自分がいかにアホかと考えさせられるのでした。
2008年04月01日
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いろいろあって、8月から中国のとある学校で、株の講義を持つことになりました。週一時間、自分の持てる知識を総動員して、中国の若者にバリュー投資の基礎をレクチャーしたいと思います。もちろんグレアム先生気取りで。学生に銘柄分析してもらったりして。教えると自分が一番学べる、という特典がついてきますからね。OK。たくさんの億万長者創出プロジェクト。んで、もうすぐ一時帰国する予定です。
2007年07月12日
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いくら理論を勉強しても、実際にやってみないとわからないという話。三国志で言えばバショクみたいに、机上の勉強だけで思い上がってるとえらいことになりますよね。なまじできるだけに、周りも持ち上げちゃって本人もたいしたもんだと思っちゃって、いざ本番という時に化けの皮がはがれる。そんな風になるのも、巻き込まれるのも恐ろしいですね。まあ最低10年位は実際に成功して生き残ってる人の意見を聞くのが無難なような気がします。
2006年12月20日
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自分にとって、投資というのは人生をラクに楽しく生きるための1オプションにすぎないんです。楽しむ程度にしかやらないよ、というのは明確にあります。オフ会でも少し話しましたけど、毎日株の話題のブログを付けられる人は、異常性欲者だと思ってます(笑)。フロイト的にいうと、人間はすべて性衝動で動いてるそうで。リビドーってやつですね。優秀な個人投資家さんのブログとかみていると、本当すごいな、かなわんなと思います。だからこそ成功するだろうし、天才なんだな、と思います。深く分析できる人は、深く分析しますよ。でも、するべきってことはないとも思うのです。べき論でしたものは何も生まない気がするのです。調べるのを楽しめる人が調べるんです。だから、自分がどの程度調べるか、分析するかは気分で決まるんです。楽しく調べられる人は調査も進んでリターンも高い。調べるべきだというべき論でやってる人は調査の質もイマイチで、どうしてもリターンは低い。だったら自分が心地よいと感じるところでやめるのが結局一番リターンが高い。グレアムの詳細な分析とバフェットの詳細な分析の質が違うように、人によって調査の質は違って当然。道は決まっているのです。それに従えばいい。バフェットは全銘柄が頭に入ってるけど、それはバフェットに世界一の投資家たらん、という意志があるから。別に世界一になろうと思わない普通の人は、そこまでしなくてもいいと思っているのです。そのエッセンスを知って、普通のリターンを求めるなら、そこまでしなくても。投資で成功するには、努力が必要とは思ってないのです。むりやりひねり出した努力の積み重ねがリターンを生むとは思えないのです。あ、忍耐がいることはあるとは思いますが。すごい人は、べき論でやってない。好きで調べてるんです。努力していない。例えば、一億円をできるだけ早く作りたいとか、1年でも早くリタイヤしたいとか、一円でも多くのお金を生涯で築き上げたいとか、そういうモチベーション、というか意志ができる人にははじめから備わっているのです。無理なくできるようになってるのです。でも、向いてないことも強みなんです。自分はこの方面はこれだけでよいというサインなんです。みんな幸せになりたくて生きてるんです。四季報隅々まで読むことと、快楽のイメージがイコールにできる人は全部喜んで読みます。でも退屈なら、何も引き出せません。リターンの低い行動は、いくらしてもリターンの低い行動しかもたらしません。自分が楽しくできることは、その瞬間からリターンがあり、だからこそ帰ってくるものもでかい!それが自分の器。自分が楽しいレベルしか調査しないけど、それでいいと思ってるんです。手抜きしない限りは(手抜きは別の話だ)。世の現象を理解したり、人というものを知ろうとして投資の勉強をしているところがあるのです。たとえばリターンだけを求める投資家さんは、バフェットの生き様とか伝記とかにまるで価値を見出しません。でも自分にとっては、一人の人間がどうやって生きたか、そのひととなりとか行動原則にこそ興味があるのです。自分が生きるうえで参考にしたり取り入れられる部分はあるか?変態なんですよ。これはこれで別種の異常性欲者なんです。自分にとってはそういうことを考えてるのが一番リターン高いんだもん。でも、普通でもいいと思うし、それでも十分いけると思っています。自分が楽しいことをやってればそれで良い。最後にバフェットの言葉を。「幸いなことに、金銭面で不自由しない天国に行く道は一本だけではありません」株式投資だけじゃないしね。楽しめる分だけ楽しめばいいのだと思っています。金銭面で不自由しない天国にいかないという手すらあるのですから。自由だー。
2006年12月18日
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たーちゃんさん主催の投資研究会に参加してきました!改めて投資の世界の奥深さが感じられる素晴らしい研究会でした。特に、投資家さんによって、どこにバリュー(価値)を見つけ出すのか、といったところが人によって全然違うのがすごいなーと思いました。まあ僕なんかは、教科書通りの現金性資産とかに頼っちゃうわけですが、より詳しくぱっと見ではわからないバリューをみつけたり、それこそ成長性(グロース株)にこそバリューを見出す人もいたりで、本当興味深いものでした。また、みなさん投資大好きなんですよね!これはこの人たちにはかなわんなという感じも受けましたね(笑)。あそこまで入れ込む才能は残念ながらないや、と。でも、それでも普通の利益はだせると根拠なく思ってたりもするのですが。あと肝心のプレゼンですが、一番ヘタクソで申し訳ありませんでした。反省している、でも後悔はしていない(笑)。一応原稿らしきものは用意してたんですが、見ないように話そうとして、でも見ないとわかんなくてと、どっちつかずになってしまいました。まあ、こんなもんだ。誰でもはじめからうまくはいかないよ、と自分を励ましています。そして、また機会がいただけたら、もうちょいマシなことができるだろうとは思っています。(これまた根拠なし)。講師のみなさん、参加されたすべてのみなさん、そして、主催者のたーちゃんさんありがとうございました。
2006年12月17日
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当たり前ですがバフェットでも含み損をかかえることもあります。当然失敗することもあるんですよね。「ビジネスは人なり、投資は価値なり」よりそんなところを軽くピックアップ。1973年、5200万ドルかけて購入したバークシャーのポートフォリオは4000万ドルまで減少し、さらに翌年は簿価が減少し、バフェットの個人資産は半分になったそうです。それでもバフェットは泰然自若としていたそうです。1994年ギネスへの投資は、15%から20%の評価損で損切り。資産ほど競争力がなかったとか。新興市場は結構下がってますけど、結構いい感じの値段になってきたのもあるように思います。個人的にはキャッシュポジションが半分くらいなので、面白くてたまりません。まあバフェットでも含み損抱えるんですから余裕ですよ。余裕。
2006年10月10日
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最近、バリュー投資の古典を読み直していたのですが、いつのまにか頭から抜け落ちている部分の多さに愕然としました。定期的に本を読み返すことで、記憶の劣化を防げるのでしょうが、同じ本を読み返すのにそれほど時間を割くのも難しいものです。そこで、定期的に偉大な投資家の考え方が届くメルマガがあれば役に立つんじゃないかと考え、今回創刊することに致しました。メルマガのタイトルは「投資の真髄~偉大な投資家の言葉に学ぶ~」です。バフェット、グレアムなどバリュー投資の巨人を中心に偉大な投資家の考え方を週二回(月・木曜)お届けします。彼らの投資哲学のエッセンスを毎号数行で表現します。長い本を読むのは億劫だ、という方から投資初心者、そして中上級者まで楽しめる内容になるよう頑張りたいと思います。毎週2回、バフェットから手紙が届いたら素敵じゃないですか?いつもバフェットやグレアムのそばにいられる、そんなメルマガを目指します(笑)。そして、同時に情報投資ドットコムの更新情報もお知らせしますので、購読頂いた人はサイトを巡回する手間が省けます。また、ブログやHPでは書きにくい内容もメルマガなら書くことが可能になります。メルマガならではの企画も考案中です。たくさんの人に購読いただけると、こちらのモチベーションも高まります。どうかよろしくお願いします。「投資の真髄~偉大な投資家の言葉に学ぶ~」以下サンプル版です。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━投資の真髄━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━〔サンプル号 2006/08/25 〕こんにちは。阿藤寛です。このメール・マガジンでは偉大な投資家さんの名言、考え方をお届けします。暑い日が続きますね。夏枯れ相場って言葉もありますが、相場はさほど動きませんね。とかまあこのスペースは個人的なネタを書く予定です。それでは本題いってみましょう!-----------------------------------------投資の原則世界第二位の富豪であり、世界一の投資家であるウォーレン・バフェット。彼は約100万円を元手に、現在では6兆円を超える資産を築きました。先日その財産のほとんどを慈善事業に寄付することを表明しニュースになっていましたね。今回はそんな、投資を志すもののアイドル、バフェットの投資に対する原則を紹介します。───────────────────────────────原則一、損をしないこと原則二、原則一を忘れないこと(『ウォ-レン・バフェット 自分を信じるものが勝つ!』ダイアモンド刊より)───────────────────────────────単純ですが、バフェットらしいユーモアの効いた原則です。普通に「損をしないこと」というよりも強烈な印象が残りますよね。6兆円を超える個人資産を築いた彼のなかに流れる原則が「損をしないこと」というのはとても興味深いです。投資をする以上誰もが「儲けること」を考えるわけですが、それ以上に大切なのは、「損をしないこと」だったのです。それも、誰しもがわかっているはずなのですが、この単純なことが実際には守れていないことが多いのではないでしょうか。投資をやる以上、複利の力を身につける必要があります。複利の力を享受するのに最も大切なことが、「損をしないこと」です。僕はこの言葉を肝に銘じるため、パソコンデスクにこの言葉を貼っています。次回は、バフェットの師匠であるグレアムの言葉を紹介します。この単純な原則の底に流れる哲学をもっと詳しく言い表した言葉です。お楽しみに!-------------------------------------------------------------情報投資ドットコム更新情報8/13 特集 1日3分でリアル金持ちになるコラム 事業家としての生き方 --------------------------------------------------------------発行元 情報投資ドットコム http://zyoutou.com/index.html発行者 阿藤 寛 登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000205342.html週二回発行(月・木)創刊号は月曜日発行です。よろしくお願いします。------------------------------------------------------------
2006年08月25日
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自分ではその会社の商品絶対買わないな、と思ったんですけど数字だけ見て買った会社がありました。そしたら案の定下方修正、赤字転落とかあって損こきました。これは、自分にとっていい教訓になりました。自分が買わないような商品売ってる会社が儲かって、それで自分が儲かるより(実際損こきましたが)自分がいつも利用しているとか、利用したいとかの会社を買って儲かったほうが絶対気分いいですしね。損しても諦めがつく気がします。投資歴3年の若輩者ですが、いままでちゃんと儲かったのはやっぱりそういう銘柄なんですよね。「自分がその会社の商品、サービスを買えるか?」は実はかなり重要なんじゃないかと。もちろんいくら自分がよく買うからって、イコール株買って儲かるってわけじゃないですけどね。当然そこから数字のチェックは不可欠だってリンチも言ってましたし。なによりバフェットの言ってる「理解の輪」にとどまる上で大切なことだと思います。バフェットはチェリーコークを飲むのです。で、ジレットで毎朝ヒゲを剃るのです。お中元はハーシーで買います(ウソw)。数字だけしか知らないで自分と関係のない株ってあると思うんです。それを排除します。そうすると投資先はぐっと限られてきます。買える株が限られてきます。その中で選ぶと迷う必要もなくなります。そんなことしたらどれだけ機会損失するかわからない?いやいや。揚子江の水を全部飲もうとするヤツはバカなんです。中国に「揚子江のカワウソは河の水を全部飲もうとはしない。」ということわざがあります。揚子江にはいつでもたっぷりの水が流れています。いつも水はそこにあるのです。株式市場という大河にも、儲けという水はいつも一人では飲みきれないほどにあります。それを全部飲もうとするのは馬鹿げた話です。おなかがパンパンになって死んでしまうだけです。どれだけ逃しても、自分では汲みきれないほどの豊かさが流れているのです。自分のまわりに流れている水だけでも十二分なだけの豊かさがあるのです。向こう岸近辺の水を欲しがる必要はないのです。でも凡人にはそれがなかなか見つけられません。なにしろあのバフェットでもコカコーラをみつけるのに40年だか50年だか掛かったって話ですしね。いわんや自分をやです。はいっ。今日の標語いきますよー。まず「バフェットはチェリーコークを飲む」そして「揚子江の水を全部飲もうとするヤツはバカ」この二つを唱えると、いつも理解の輪のなかにいられますよ!そして、資産の増加とともにゆっくり人間の幅を広げていくのです。そうすればおのずと投資対象も増えていくはず!
2006年07月28日
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6月は-2.7%でした。なんか投資も生活もぱっとしないって感じでしたね、6月は。お天気もよくぐずついてましたしね。でもそろそろ明かりがみえてきたような気がします。
2006年06月30日
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あのチャートフォリオがヤフーファイナンスに組み込まれてるじゃないですか!久々にみてびっくりしました。すごいなー。サイト、アイデアが売れたという事なんでしょうね。
2006年06月06日
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軟調ですね。清算すべきものをサボってたツケを払うときがきてるのかなー。なんか一回すっきりしたいほどだ。結局今年に入ってほとんど何にもしてないですからね、この人。それがわかっただけでも良かったけど。しかし、この日記もともとなかった内容がさらになくなっててすみません。今、なんかでてこない時期なんでしょう。
2006年05月12日
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-2.5%でした。年初来-5.5%。かなり最近投げやりだったのですが、ここにきてようやく火がつき始めました。今月みなさんそうでしょうけど、途中まではいい感じだったのになー。5月はポートフォリオを大改造することをここにします。リハビリ兼ねてw。
2006年04月28日
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友達の家に遊びに行ったらZAIがあったので、かなり久々に読んでみました。なんだろ。理論株価ベスト50みたいなところに持ち株の半数ほどが入ってて、なんか納得なような腑に落ちないような微妙な感覚を味わいました。まあ、あらためて割安感まだあるのかな、と思いましたけど。結局、いきつくところはシンプルなんですよね。あれだけ分厚い「証券分析」を著したグレアムが達した境地がネットネット株だったように。単純にPER10倍、PBR1倍、株主資本比率60%以上の銘柄だけに投資していたら10~15%くらいで回るでしょう。難しく考えようとすればいくらでも難しく考えられる株ですが、本質はいたってシンプルなんだと思います。野球でも詳しく考えようと思えば、捕殺率とか、三塁にランナーを置いたときの打率とか細かい数字はあるんです。でも、要は打つか打たないか、勝つか負けるかが一番重要なところなんですよね。あとはエンタテイメントなのです。楽しみです。それはそれで素晴らしいものです。
2006年04月09日
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月では+0.9%。年初来は-3%という感じになってきました。うーん。来月からちょっと中国株に挑戦するかもしれません。本日の読書まず、人を喜ばせてみよういい本ですね。そればっかりですけどw。・まず人を先に人を喜ばせる。先に喜びを配る。種をまく。・おもしろさをくっつける。自分が楽しむためにする。・「頼まれごと」っていうのは、人が自分の思い込みとかこだわりの外から自分でも知らなかった才能を見つけて、言ってきてくださることが多い。・「自分の成功のため」に本を読むってことを卒業して、「人に教えてあげるため」に本を読む・目標を持つな、志を持て・聞き方のうまい人は魅力的・頭の中のアクセルとブレーキは逆についている→その方が自分の枠を超えて進んだときワクワクするし、成長の実感が持てて嬉しいから。
2006年03月31日
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一応、株を買ったときに損切りラインを決めるとしますよね。5%下がったら、エントリータイミングを間違えたとして、損切りをすることを決意します。いくら価値に投資する・・といっても、タイミングを間違えるといらない含み損を抱えてしまいます。株価の予想はできないし、自分が間違うことを知っているというのは大きいことです。初心者や、凡人はやはり、マイナスに耐えることは難しいのです。いくらバリュエーションしたところで、自分の方法が間違ってるのかなと不安になってきます。で、結局のところ株価が上がらないと儲からないですからね。トレンドはフレンド。株価が上がる流れに乗れたらいいし、乗れなかったら一回降りる。そう決めて、損切りラインを5%としました。いかなる理由があろうと5%マイナスになったら手仕舞う。これで損失は5%に限定。儲けは無限大。実際的には20%くらいを目標に設定。いいねえ。期待値は高いかもだ。意気揚々と買いに走ります。そして、ある日。気がつけば1日で10%ほど下がっている!損切りラインを越えてやがる!本来なら即売りすべきなのですが、10%の損は想定外!許容できる範囲を超えている。おれは5%負ける可能性は許容してたけど、10%なんて聞いてないよ!そんな損失確定できるかっ脳は思考停止に陥り、保有をそのまま継続。次の日はさらに下がり、ストップ安・・・。塩漬決定。もう意味わかんね。しかし、しばらくするとまた株価はもどりつつあり。はじめに損切りラインと決めた-5%付近になってきました。あのストップ安を食らった時。-5%になったら損切りしよう再びと決めたのだ。そのチャンス。しかし、実際にそのタイミングが来ると。損失確定しなけりゃトントンになるんじゃねえの?買値に戻れば、当初の想定通りいけんじゃねえの?そうこうしていると、再び株価は奈落の底へ。また大きな含み損を抱えてしまうことに・・・。はたして彼に5%の損ですむはずだったタイミングはあったのか?感情で投資するって怖いんですけど、人間は誰しも感情で行動しているんであって、決して論理的には行動できないんですね。だからこそ、投資方針を紙に書いておき、それに絶対に従うとか、感情を入れ込まないための工夫が必要になるんですよね。あとは、本当に機械にやってもらうことですかね。逆指値というワザを駆使して買った瞬間から売り戦略を自動に実行してもらうようにするという。逆指値機能って楽天証券とか株ドットコム証券にありますが、意志の弱い個人投資家には強力なツールなような気がします。
2006年03月11日
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バリュー投資家の人も食わずキライをしないで、ちょっとテクニカルを勉強してみると面白いかもしれません。まあ三尊天井とか、ギャン理論とかはどうでもいいんですけど、煎じ詰めていくと勝ってる人は、やはりリスクマネジメントが非常にすぐれていたりします。バリュー投資は本来リスクが少ない投資なので、そのへんは実はおろそかになっている可能性の高い分野です。個人的には逆張り発想でしか買えなかった株を、順張りでも買っていく動機付けを得ることができたように思えます。上がって一回売った株とか買いにくいですよね。そのへんを買えるようになる新しいパラダイムを学べるかと。まあ何にせよ視野が広がるのはいいことだと思います。
2006年03月04日
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2月は-7.7%でした。いやー、下がりましたねー。全体的に2004年以降に買ったものは、マイナスばっかりw。去年とか調子に乗って、あんまりバリューじゃない系を実験的に買ってみたんですが、そいつらは見事にいい感じですわ、泣けるほどに(泣)。でも、基本に忠実にやってた頃買ってたやつは引き続き強く。微妙にあがってるくらいで。やっぱり愚直にやっていくのが一番なんでしょうね。特に才能も情熱もないならなおさらだ。これからはもう、それでいこう。きっちりやってれば、それでも15%くらいならいけるでしょ。しかし今月は株とは関係ない話ですが、普段の生活で手元流動性が極めて低かったんですねー。原付の修理だ、自賠責保険だ、小旅行だ、ショッピングやなんやかやで出費が結構かさみました。財布に千円と入ってない時がかなりありました。そのなんというか、恐怖感?嫌な感じ?本当に財布に札が入ってないっていう心細さったらないですよ!それに引きずられた感がかなりありました。前に本で、財布には常に5万円~10万円くらいをいれておけというようなことが書いてありました。もし、資産が1億円でも、実際に財布に入れている額はそんなものなんですね。成金さんなら別でしょうけど、節度あるバリュー消費家さんならそんなもんでしょう。普通の生活で10万円以上一気に使うことなんかないでしょうし。だから、手元においておくお金を、億万長者と同じ水準にしておくという。で、5万円を切ったら常に継ぎ足して、5万円をボーダーラインにするという話でした。これを自分は大体守ってきました。で、そうすると本当にお金の欠乏感を感じることってないんですよね。でも、まわりのある借金におわれている人なんかは、常に一万円以下しか財布にいれていませんでした。なんでも、いっぱい入れておいたらその分使ってしまうから怖いということで。お金を持つことが怖い。そりゃお金も逃げてくわって感じですよね。まあ、でも今月はわりと自分もそんな気持ちがわかったというか。財布に札が入ってないのが身に沁みた一月でした。良い実験になりましたよ。来月はちゃんと持っていようと思います。
2006年02月28日
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快楽と苦痛の法則というのがあります。人間の行動は、それほど複雑なものではありません。いくら複雑なようにみえても、その内実は驚くほどシンプルにできています。それを読み解くのに最適なのが、この「快楽と苦痛の法則」です。人は常に、快楽を得ようとして、苦痛は避けようとします。それまでの人生経験でインプットされた、これは快、これは苦という分類に沿ってほとんど自動的に行動が決まっていきます。人がなんらかの行動をする時には、その人はその行動をとることになんらかの快楽を見出しているのです。逆に、苦痛を連想する場合その行動はとりません。もちろん、人には意志があり、それと違う方向を選ぶことはできます。しかし、意志というものはえてして薄弱であり、実際判断していることの9割以上は無意識のうちに起こってきます。そう、ほとんど自分の意志とは関係なく、それまでの蓄積によって行動が決まってくるというわけです。これを踏まえたうえで、株式投資を考えてみてください。バリュー投資家の間では、株式市場では異常なことが起こっているというのが常識だと思います。たとえば、株は高いほど人気がでて買われ、本質的価値がいくらあっても人気のない株は安いままだという話があります。よく、これは我々の普通の生活とはかけ離れた不思議だと言われます。実生活では我々は安いものを買うのに、こと株となると高いものを買ってしまう、という伝説です。しかし、これ本当なのでしょうか。どうも疑問に思えてきました。要は何に快を見出しているのか?ということです。高いものを買うのに快を見出す人は、この世の大多数な気がします。誰もがベンツや高級マンションなどにあこがれます。お金を使うことそのものに快を見出している人たちです。これに対して、常に節約し、バリュー消費を心がけ、ぼろい服を着て安い家に住むことを快とする人たちがいます。これはやはり少数派な気がします。この人たちは目先の幸せより、将来の実りを快とすることをインプットできた人たちなのです。即座の快を求める脳を、将来の快へと向かうように組み替えることができた、あるいは生まれつきそうなっている人たちなのです。これは、無意識のレベルまで浸透しているのです。行動の一つ一つがその快に向かうのです。贅沢は苦痛に思えるのです。バフェットなんか典型的にそうですよね。株式投資の世界と、実際の消費生活は乖離なんかしていません。実生活と同じ比率で全く同じことが起こっているだけなのです。だから、バリュー消費ができるかどうか、できているかどうかは、その人が長年生き残れるバリュー投資家かどうかを判断する上で強力な指標であるといえます。お金を増やすためにやってるんだから、株はバリュー投資だけど生活は贅沢やってますというのは、この法則からいくとどうもよろしくないのです。人間の脳はそこまで賢くないのです。意識上でいくら割り切ってやっても、人間の行動のほとんどは無意識のレベルから起こっているのです。表面上でいくらがんばっても、水面下の蓄積が知らぬ間に破綻をよぶような気がするのです。人間は結局、習慣と感情の生き物なのです。いつもやってるようにしか生きられないし、いくら理論が優れていようと行動は感情によってなされてしまうのです。だから、いかにして良い習慣を身につけるか、ということに自分は今注力しているのです。まあ、そのへんを超越して行動できる超絶知性の持ち主なら話は別ですが。普段からバリューな行動ができているかどうかで、その人が本当の真性のバリュー投資家かどうかを占えるのです。要はケチじゃなきゃだめなんでしょって?いやいや、ケチとバリュー消費は根本的に違うものです。雪国に住んでない人は、積もる雪とそうじゃない雪をみわけることはできませんよね。雪と同じように、お金に対する姿勢も、見る人が見ればわかります。ケチはただ単にお金を失うのを恐れます。しかし、バリュー消費家、バリュー投資家は、価値があると判断したものにはいくらでもつぎ込みます。これができるかどうかが一番の違いです。あと、もちろん相場で実績をだす方法はバリュー投資に限られるわけじゃありません。普段の生活が豪華で儲けられる手法も当然あるでしょうしね。ただ、一般には投機のイメージが強いジョージ・ソロスとかでさえ、割安なものを買うという哲学はもっていたのですけど。
2006年02月25日
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日本バリュー投資黎明期に、バリュー投資家の間の交流の場として最も重要だった場所がありました。それが伝説の「バフェット・グレアム掲示板」です。今はもうなくなってしまって久しいのですが、自分もバリュー投資を始めた頃、毎日のように熟読していました。管理人のsinkuさん、4Uさん、しんさん、そしてようさんやKAPPAさん、ドリさんmasaさん、後期にはCMBの内田さんまで、実にそうそうたるメンバーが熱い議論を繰り広げていました。今読んでも、参考になることは請け合いです。考える株式投資に保存コンテンツがありますので(gotospaceさんグッジョブ!!)ご覧になられてない方はぜひ、一度目を通してみてください。ためになりますよー。そして、今回、その伝説の掲示板の中心人物の方々がついに投資の決定版ともいえるサイト「上等ドットコム」を立ち上げられました!4Uさんを中心に、しんさんやsinkuさんのコラムを読むことができます。目からウロコは間違いなしです。しかもサイトとリンクすると、特別コラムが読めちゃいます。僕もさっそくリンクしちゃいましたよ。しかし、なによりも一番驚きなのは、私、アトムカンフーこと阿藤寛君が関わっていることですよ!!そうそうたるメンバーになぜヤツが!?自分が一番不思議だったりします(笑)。その秘密はこの日記をみていたらいつか明らかになるのかもしれません。それでは、宣伝でしたw。
2006年02月12日
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結局2.9%止まりでした。またヤツ(TOPIX)に負けてるよ・・・。今年はなんとかしてヤツには勝ちたいものです。昨日は投資はじめて3年目ではじめてテクニカルの勉強を少ししました。日足とか上ひげとかMACDとか。いま現在必要なのは銘柄分析するきっかけなわけで。そのスタート地点がテクニカル指標ってのも面白いかもなーと思いました。「よし今日はMACDで買いシグナルがでてるぞ!有報みて銘柄分析開始だ!」とかね。
2006年02月01日
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あれだけ面倒くさがって放っておいたポートフォリオを久々に組み替えています。たまたま投資の勉強を再開した時期とライブドアショックが重なったからなのか、はたまた天然の逆張リストなのか(笑)。持っていた銘柄、天井で売り抜けることはできませんでしたけど、そんなことはどうでもいいんです。あの暴落なくしては、このモチベーションは生まれてなかったはずで、ある意味感謝してるほどですよ。
2006年01月24日
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昨日2時間睡眠だったため爆睡。12時間寝てやんのな。起きたらお昼でした。夜通し投資について語り合った次の日にまた投資の勉強。ここまで投資の勉強しているニーターはそうはいまいw。まあ思ったんですけど、やはり人それぞれ自分のスタイルをみつけることが重要ですね。月次チェックとか業種別分析とかやれればすごいんですけど、その確実性とかもわかるんですけど自分には向かないんですよね。だって面倒くさいんだもの(笑)。そんなに利益をセコセコ追い求めなくても、神の一手でガツーンと、じゃなくてもそこそこ儲かればそれでいいかなと。違う種類の努力・・。もっと手抜きというか、自分にあった投資法でも利益はだせるはず。半期に一度くらいのチェックでいけるような。道は一つじゃない。マーケットの魔術師の著者シュワッガーはこういいました「マーケットで成功する道は無数にある。だがそれをみつけるのは困難だ」自分に適した手法・・・同じバリュー投資のなかでも人それぞれ全く異なるのです。人まねでない自分のスタイルを確立することをなによりはじめにするべきかと。
2006年01月23日
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なんだかんだで既にマイポートフォリオの時価総額が暴落前の水準に戻りました。ラッキー。しかも今日は友達に映画「オリバーツイスト」の試写会誘ってもらったので行きました。ツイてるねー。ディズニー版をたまたま一月くらい前にみていたので、興味深くみれました。なかなか良かったです。と。帰りに久しぶりにはいたズボンのポケットをまさぐると、自転車のカギがない。ポケットに見事穴があいてやがりました。今日は止めた時にいつもの数倍慎重に落とさないように右ポケットに収納したのです。なんであんなに慎重になっていたのか・・・。そんなオチがあったなんて。まあ、しょうがない。後輪にがっちりと備え付けられたカギは取れそうにありません。しょうがないので、かついで歩いて帰りました。いや、もう重くてね。腕がちぎれそうになりながら一時間半。しまいには引きずっていたのでパンクしてこれはもうタイヤごと替えなきゃなりません。ああー。こうやってバランスはとれていくのですね。厄が軽くて助かりましたよ。明日もがんばろうっと。みなさんもポケットの穴にはくれぐれもお気をつけて。
2006年01月19日
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