一緒に成長する育児

一緒に成長する育児

赤ちゃんの授乳期間


人は最も早くて2歳半、最も遅くて4歳までが哺乳動物学から見て授乳期です。この間は腸の性質が未完成で、抗原性蛋白質はもとより、細菌までも腸から吸収されてしまいます。それで早めの離乳食が害あって益がないのです。特に1歳半前に与えるメリットはゼロです。
まず赤ちゃんは産道で生まれた時に、ビフィズス菌と大腸菌をもらいます。母乳育児を続けていると99%がビフィズス、1%が大腸菌ですが、3ヶ月から5ヶ月頃に果汁でも重湯でも、ミルク以外のものを与えれば10%がビフィズスで90%が大腸菌の状態となります。こうなると緑便になります。この時大量に良い母乳(腸内細菌に汚染されていない)を飲んでいれば、母の免疫蛋白質が腸粘膜をカバーしますから大腸菌は殆ど吸収されず、アトピーや喘息にはなりません。
人工乳症例では腸内の大腸菌が吸収されて皮下に捨てられてアトピーになります。従って離乳食を止めて42℃の乳児用ミルクに戻せば3日でアトピーは治ります。ミルクが36℃以下だと赤い湿疹が出ます。早い離乳食やコップ、ストロー、スプーンの早期使用ではもう一つ厄介な問題があります。これが口呼吸です。口呼吸していると鼻が駄目になり、やはり中耳炎、咳、喘息等を発症します。そして口呼吸でも緑便になります。緑便になると体温が下がってしまいます。赤ちゃんは1時間に数億個の細胞が増殖していますから、37.5℃の体温が必要です。
体温が下がると、睡眠が障害され、悪循環が起こります。低体温になると、赤ちゃんは冷たい物中毒(大好き)になってしまいます。口呼吸で鼻咽腔や喉頭部の扁桃炎が起こります。第一の耳管扁桃が感染すると中耳炎・吐き気・めまい、耳鳴り、第二の咽頭扁桃の感染では脳下垂体から小脳炎や脳炎を発症し、第三の舌扁桃からは甲状腺がやられ第四で胸腺が、第五で腎・副腎・生殖系がやられ、第六で肺と気管支がやられます。最近の三つの例を紹介しましょう。私の指導で3歳までおしゃぶりをして、冷たい物を避けてミルク中心に健やかに育った子でも、周囲の子供と同様にジュースやアイスクリームを少量ならよいだろうと思って与えると、しばしば2、3日後に風邪症状または発熱したり嘔吐をします。これで小児科に行くと抗生剤と解熱剤を投与され、以後は1ヶ月位不調に陥ってしまうのが普通です。これが実は自家中毒なのです。大人も子供も健康人は、腸を冷やすとパイエル板(腸扁桃のろ胞)から黴菌が血中に吸収されて、これで不調になるのです。離乳食が早いと常時緑便となり、大腸菌が腸から吸収されて低体温になって、慢性の自家中毒症状でぐったりしたりよく眠れなかったり、強暴になったりします。
冷たい物を食べたり飲んだりして風邪症状になったら、身体を温めて乳酸菌製剤で腸を整えるだけで2-3日後には元気になります。
また、インフルエンザにかかった3歳の保育園児が2人とも発熱したのでアイスクリームを与えたところ、痙攣を起こしてあわてて小児科を受診したそうです。発熱時にアイスクリームを与えると大量の細菌が血中に入り、風邪症状でのどの扁桃が感染していると、中耳炎、脳炎や小脳炎、腎・副腎・膀胱炎、甲状腺や胸腺炎が起こる恐れがあります。
最近のアメリカで、自閉症も脳内の炎症が原因であるとの報告がありました。早い離乳食では、口呼吸の癖が早期に身につき、容易にアデノイドから脳炎が起こります。特に離乳食の刺身等の蛋白質では、そのまま吸収されて脳のミトコンドリアで使われ、やがて抗体が出来ると脳内の細菌巣と抗原抗体反応が相まって癲癇様の痙攣発作を起こすと考えられます。
幼稚園の頃普通に走り回っていた子が8歳になって話せない、立てない、歩けない、字が書けないといって来院しました。小児病院の診断は脊椎小脳変性症でした。ひどい口呼吸と冷中毒でこんな状態でも小児科医の許可のもとにアイスクリームを1日1個食べていました。小脳が細菌に汚染されると、運動がスムーズにいかなくなりますが、これは痙攣ではありません。小児科から抗痙攣剤をもらっていましたが、口呼吸をおしゃぶりで改めただけで薬を服用しなくてもスムーズに動くようになりました。
冷たい物恐るべし。
今アイスクリームや氷のジュースで脳炎になる児童・学童が急増しています


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