しげぞーの他人には厳しく

しげぞーの他人には厳しく

選挙について 2003/4/28



 注目を集めていた豊郷町の出直し選挙で、リコールで失職した前町長の大野和三郎氏が当選した。どういうことだと呆れる人間が多いことは想像がつくが、リコールされた首長が再選されることは珍しいことではない。今回再選された大野氏の場合、リコールの住民投票でも僅差で解職が決まったわけで、こういった事態は十分考えられたことなのである。
 そもそもこの大野町長、なかなかのものである。
 問題となった豊郷小学校問題が明らかになった際でも「議会にて民主的な手続きを経て立て替えが決まった」と重ねて主張したが、小学校の校舎が危険だとするデータに明らかな問題があったのだとすれば、その主張は根底から崩れる。しかしそんなことにはこれっぽっちも触れはしない。リコール請求が出された際にも「豊郷小学校問題などというものは、私を失職させるための口実だ」と平然と言い放つ。政治家というものはこれくらいのタマでないと務まらないという良い例である。
 それにしても情けないのは豊郷町民である。反町長派が分裂して選挙に臨んだこともそうだが、とにかく今回の結果が全国に伝わったことで「豊郷町民はあんなわかりやすい詭弁でも翻弄される者が多い」と思われるか「論理的ではない町長でも擁立せざるを得ない事情がある」もしくは「あんな町長以下の人材しかいないために、消極的ながら大野和三郎を選ばざるを得ない」と思われるのが落ちなのである。
 結局選挙で選ばれたといっても、その選挙の結果とはあくまでそこの住民の意思がある程度反映されたということに過ぎず、全面的に信用できるものではないということである。
 選ばれた側にしても投票によって選ばれたことで有頂天になりがちなものの、当選したからといって、それは施政の権利を得たということに過ぎず、何をやっても良いというわけではないのだが、このあたりを勘違いしているとしか思えない政治家が多い現状は憂慮すべきことだ。
 これは別に豊郷町のことを指しているわけではないが、政治に疎く、無知な住民が多い地域ではろくな者が代表に選ばれない傾向は見られるのではないか。極端なケースを想定するならば、暴力団関係者が住民のかなりの部分を占めるような地区でまともな代表が選ばれるとは思えないが、それでも地域住民の代表ではある。
 そんな状況下なら元組員が組の支援の元、堂々と選ばれることもあり得るが、こんな場合はどうするというのだろう。それこそ松波議員どころの話ではない。似たような騒ぎは過去某宗教団体により実現しそうになったことがあるが、今後も起き得ない話ではない。
 そして例えそんな首長であったとしても大野町長流に言えば「投票という民主的な手続きを経て選ばれた」ということになる。それならいっそのこと暴力団関係者や過去に汚職に関わったものなどからは選挙権を剥奪するという手もないではないが、おそらく実現はすまい。
 本当に選挙については考えさせられることが多い。




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